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妄想暴走大爆走
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試着室から出た私服のシンヤから離れていくと、当然彼はついてくる。
「俺に下着選んでくれるんだよねヒロくん♡ どれにするの?」
どうやら僕が下着を選ぶと思っているらしい。当然だ、彼氏が歩き出したのは自分の色気にやられて離れようとしているからだと思う奴はいない。
「ごめん、ちょっと離れて」
「…………え?」
しまった。僕は何度この失敗を繰り返せば気が済むんだ。自分で自分を殴ってやりたくなる。
「ち、違うんだよシンヤくん」
僕の迂闊な言動一つでシンヤは様々な表情を見せる。今は目を潤ませている。可愛すぎる。
「君があんまり可愛くて、しかもセクシーだから、その……ドキドキしちゃって、身が持たないって言うか……」
目を擦ったシンヤは僕を真正面から抱き締めた。様々な下着姿や泣きそうな顔を見てきた僕は当然、いつも以上のときめきと興奮を覚え、火が吹き出しそうなほどに顔を熱くした。
「シ、シンヤくん……?」
シンヤを見上げている僕の顎はシンヤの胸に触れている。黒レースやピンクフリル、様々な下着姿の胸元が瞬きをする度まぶたの裏に浮かぶ。
「な、何、何してるの……?」
僕を離したかと思えば、膝と背を曲げて僕の胸に耳を当てる。
「…………本当だ♡ ヒロくん顔真っ赤で心臓もすっごく早い。俺に……なんだよね? すっごい嬉しい♡」
「シ、シンヤくん……そんな確認の仕方、心臓に悪いよ」
無邪気な笑顔に変わったシンヤから目を逸らしてしまう。俯いた僕の目にシンヤが僕の股間を優しく掴む様子が映った。
「ちょっ……!?」
「硬い……♡ さっき出しちゃったって言ったくせに、もうこんなにしてるの? ヒロくん可愛い♡ そんなに俺のことえっちな目で見てるんだ、セクシーな下着一枚しか選んでないのに」
シンヤの手はすぐに僕の股間から離れた、僕の勃起を確認していただけのようだ。
「……ヒロくんのえっち♡」
一瞬シンヤの体温が離れて油断した僕は、囁くようなシンヤの声を無防備な脳で聞いてしまった。
「シンヤ、くん……や、やめてよ、えっちなのは君だろっ、これ以上僕に変な想像させないでよっ」
これ以上僕の欲情を煽るような真似をされては困る、顔は熱いし妄想でフル回転の脳も熱くなってきた気がする。
「ヒロくん俺でどんな想像してるの? もしかして、いつも一人でしてる時みたいな妄想? ここお店なのにしこしこしたくなってきちゃったりしてる? あはっ♡ 可愛い♡」
天然でコレか? いや、どこからか僕の妄想に突入しているのか? シンヤの服を剥いて店内で行為をおっぱじめる妄想を短期間で何度もし過ぎて頭がおかしくなっているのかもしれない。
「ヒロくんって真面目そうなのにそこまで成績よくないし……家では俺のえっちなとこ妄想して一人でして、授業中も色々考えてムラムラしてるんだろ? 学校にまでえっちな小説持ってきてたし。ヒロくんはむっつりってやつなんだよね♡ しかもとびきりの♡」
この声は本物のシンヤなのか? 僕の妄想による幻聴なのか? それすらも分からない。
「出してもすぐ硬くしちゃうし、体育とかはダメダメなのにそういう体力はあるんだよね♡ そんなえっちなヒロくんに……いつか俺、好きなようにされちゃうんだろ? あは……♡ 俺、どうなっちゃうんだろ。ねぇヒロくん、俺をどうしちゃう気?」
妄想を煽る大好きな人の声に僕の脳は素直に従い、妄想を加速していく。
「ど、うって……」
「前にバイブでしてくれた時みたいに、俺がもうイったって言ってるのにもっともっとイかせまくっちゃう? 全然抜かずに、俺の中にたくさん出しながら……さ?」
何百通りもの初夜の妄想をした僕はパソコンなどでいう処理落ちを起こした。つまり、緊張と興奮が高まりすぎて倒れた。
「俺に下着選んでくれるんだよねヒロくん♡ どれにするの?」
どうやら僕が下着を選ぶと思っているらしい。当然だ、彼氏が歩き出したのは自分の色気にやられて離れようとしているからだと思う奴はいない。
「ごめん、ちょっと離れて」
「…………え?」
しまった。僕は何度この失敗を繰り返せば気が済むんだ。自分で自分を殴ってやりたくなる。
「ち、違うんだよシンヤくん」
僕の迂闊な言動一つでシンヤは様々な表情を見せる。今は目を潤ませている。可愛すぎる。
「君があんまり可愛くて、しかもセクシーだから、その……ドキドキしちゃって、身が持たないって言うか……」
目を擦ったシンヤは僕を真正面から抱き締めた。様々な下着姿や泣きそうな顔を見てきた僕は当然、いつも以上のときめきと興奮を覚え、火が吹き出しそうなほどに顔を熱くした。
「シ、シンヤくん……?」
シンヤを見上げている僕の顎はシンヤの胸に触れている。黒レースやピンクフリル、様々な下着姿の胸元が瞬きをする度まぶたの裏に浮かぶ。
「な、何、何してるの……?」
僕を離したかと思えば、膝と背を曲げて僕の胸に耳を当てる。
「…………本当だ♡ ヒロくん顔真っ赤で心臓もすっごく早い。俺に……なんだよね? すっごい嬉しい♡」
「シ、シンヤくん……そんな確認の仕方、心臓に悪いよ」
無邪気な笑顔に変わったシンヤから目を逸らしてしまう。俯いた僕の目にシンヤが僕の股間を優しく掴む様子が映った。
「ちょっ……!?」
「硬い……♡ さっき出しちゃったって言ったくせに、もうこんなにしてるの? ヒロくん可愛い♡ そんなに俺のことえっちな目で見てるんだ、セクシーな下着一枚しか選んでないのに」
シンヤの手はすぐに僕の股間から離れた、僕の勃起を確認していただけのようだ。
「……ヒロくんのえっち♡」
一瞬シンヤの体温が離れて油断した僕は、囁くようなシンヤの声を無防備な脳で聞いてしまった。
「シンヤ、くん……や、やめてよ、えっちなのは君だろっ、これ以上僕に変な想像させないでよっ」
これ以上僕の欲情を煽るような真似をされては困る、顔は熱いし妄想でフル回転の脳も熱くなってきた気がする。
「ヒロくん俺でどんな想像してるの? もしかして、いつも一人でしてる時みたいな妄想? ここお店なのにしこしこしたくなってきちゃったりしてる? あはっ♡ 可愛い♡」
天然でコレか? いや、どこからか僕の妄想に突入しているのか? シンヤの服を剥いて店内で行為をおっぱじめる妄想を短期間で何度もし過ぎて頭がおかしくなっているのかもしれない。
「ヒロくんって真面目そうなのにそこまで成績よくないし……家では俺のえっちなとこ妄想して一人でして、授業中も色々考えてムラムラしてるんだろ? 学校にまでえっちな小説持ってきてたし。ヒロくんはむっつりってやつなんだよね♡ しかもとびきりの♡」
この声は本物のシンヤなのか? 僕の妄想による幻聴なのか? それすらも分からない。
「出してもすぐ硬くしちゃうし、体育とかはダメダメなのにそういう体力はあるんだよね♡ そんなえっちなヒロくんに……いつか俺、好きなようにされちゃうんだろ? あは……♡ 俺、どうなっちゃうんだろ。ねぇヒロくん、俺をどうしちゃう気?」
妄想を煽る大好きな人の声に僕の脳は素直に従い、妄想を加速していく。
「ど、うって……」
「前にバイブでしてくれた時みたいに、俺がもうイったって言ってるのにもっともっとイかせまくっちゃう? 全然抜かずに、俺の中にたくさん出しながら……さ?」
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