上 下
112 / 298

帰りの車内で

しおりを挟む
懸垂もろくに出来ないのに、懸垂しながら渡るうんていなんて出来るわけがない。

「ゴール♡ ヒロくん俺ゴール行けたよー♡」

「すごいね……僕は無理だよ、もう手に力が入らない」

序盤のうんていで早々に脱落した僕はベンチに座り、シンヤが軽々と腕だけを使うアスレチック遊具をクリアする様を眺めて楽しんだ。

「手に力入んないの?」

「うん、もう水筒握るのも無理……」

「これでもダメ?」

僕の前に屈んだシンヤは僕の両手首を掴み、僕の手のひらを自らの頬と頭に触れさせた。

「……えへへ♡ 動くじゃん♡」

すべすべの頬とふんわり柔らかい金髪、そんなの揉んだり撫でたり梳いたりして楽しむ以外の選択肢はない。

「俺はイケるけど水筒はダメ? 俺が口移しで飲ませてあげよっか♡」

「い、いや……ちょっと大げさに言ったんだよ、水筒くらい掴める」

「俺の口移し嫌?」

「ぁ……いや、そういうのは……まだ、早いよ」

周囲を気にしないと決めたけれど、僕は結局保健医の目を気にして未成年らしく振る舞った。

「そうかなぁ……ま、嫌じゃないならいいや♡ いつかさせてね♡」

「い、いつか……ね」

その後は配られた弁当を食べ、集合写真を撮ってバスに戻った。みんな遊び疲れて眠るようで車内は静かだ。

「ヒロくん、みんな寝てるよ」

起きているのはあまりはしゃがなかった陰キャ連中、毒にも薬にもならない奴らだ。陽キャ共はあらかた眠っているし、教師も眠っている。

「先生、あれ多分寝てるよね? ね……誰も見てないよ♡ イタズラ……しない?」

「……声出しちゃダメだよ」

僕も前からバス内でのプレイに興味があったし、教師が寝ている今誰かに見られる心配もない。俺は恐る恐るシンヤのズボンの中に手を入れ、下着の上から陰茎をさすった。

「シンヤくん、行きの時みたいにもたれ合おう、小声で話せるよ。手も一応隠そうか」

僕がまずシンヤの肩に頭を置き、シンヤが僕の頭に頭を置く。そうしたら着ていなかったシンヤの薄手の上着をサックから取り出し、膝にかけて僕の手がシンヤの服の中へ入っていると分からないようにする。

「……これ、行きもすればよかったじゃん」

「あの時は君が上着持ってるなんて知らなかったし、いくら隠しても周りが寝てないとこんな大胆な真似出来ないよ。気持ちよくしてあげるから拗ねないで」

下着越しに陰茎の先端を軽く擦る。じわりと生温かい液体が染み出してくる。

「んっ……♡」

シンヤは僕の髪に顔を押し付けてくぐもった声を漏らす。

「……もう我慢汁出しちゃってるの?」

「だって……♡ ヒロくんがしてくれるってなったら、俺……♡」

下着越しに鈴口を探り当て、そこをトントンと叩いてやる。

「ひぁっ……♡ ぁ♡ あっ♡ んんっ……♡」

「声、抑えてね?」

「分かってるっ、分かってるけどぉっ♡ でも……んっ♡ そこばっかされたら無理っ……♡♡」

「そっか……」

鈴口から指を離し、下から上へカリを引っ掻くように指を動かしてやるとシンヤはシートの上だと言うのに仰け反り、歯を食いしばって声を出さずに喘いだ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

変態村♂〜俺、やられます!〜

ゆきみまんじゅう
BL
地図から消えた村。 そこに肝試しに行った翔馬たち男3人。 暗闇から聞こえる不気味な足音、遠くから聞こえる笑い声。 必死に逃げる翔馬たちを救った村人に案内され、ある村へたどり着く。 その村は男しかおらず、翔馬たちが異変に気づく頃には、すでに囚われの身になってしまう。 果たして翔馬たちは、抱かれてしまう前に、村から脱出できるのだろうか?

性的イジメ

ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。 作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。 全二話 毎週日曜日正午にUPされます。

童貞が建設会社に就職したらメスにされちゃった

なる
BL
主人公の高梨優(男)は18歳で高校卒業後、小さな建設会社に就職した。しかし、そこはおじさんばかりの職場だった。 ストレスや性欲が溜まったおじさん達は、優にエッチな視線を浴びせ…

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

おとなのための保育所

あーる
BL
逆トイレトレーニングをしながらそこの先生になるために学ぶところ。 見た目はおとな 排泄は赤ちゃん(お漏らししたら泣いちゃう)

バイト先のお客さんに電車で痴漢され続けてたDDの話

ルシーアンナ
BL
イケメンなのに痴漢常習な攻めと、戸惑いながらも無抵抗な受け。 大学生×大学生

おねしょ癖のせいで恋人のお泊まりを避け続けて不信感持たれて喧嘩しちゃう話

こじらせた処女
BL
 網谷凛(あみやりん)には付き合って半年の恋人がいるにもかかわらず、一度もお泊まりをしたことがない。それは彼自身の悩み、おねしょをしてしまうことだった。  ある日の会社帰り、急な大雨で網谷の乗る電車が止まり、帰れなくなってしまう。どうしようかと悩んでいたところに、彼氏である市川由希(いちかわゆき)に鉢合わせる。泊まって行くことを強く勧められてしまい…?

3人の弟に逆らえない

ポメ
BL
優秀な3つ子に調教される兄の話です。 主人公:高校2年生の瑠璃 長男の嵐は活発な性格で運動神経抜群のワイルド男子。 次男の健二は大人しい性格で勉学が得意の清楚系王子。 三男の翔斗は無口だが機械に強く、研究オタクっぽい。黒髪で少し地味だがメガネを取ると意外とかっこいい? 3人とも高身長でルックスが良いと学校ではモテまくっている。 しかし、同時に超がつくブラコンとも言われているとか? そんな3つ子に溺愛される瑠璃の話。 調教・お仕置き・近親相姦が苦手な方はご注意くださいm(_ _)m

処理中です...