上 下
108 / 298

ホテルのトイレではお静かに

しおりを挟む
通常とは反対向きにシンヤを便器に座らせ、彼の背後から胸に手を回した。

「あ……♡」

背後から抱き締めるようにして乳首を弄り回されると察したのだろう、シンヤは甘えるように僕に後頭部を擦り付けた。

「あ、シンヤくん。ちゃんと出しておかないと下着汚れちゃうよ。トイレに来てるんだからちゃんと脱がなきゃ」

陰茎を露出するよう迫るとシンヤは恥ずかしそうに震える手でズボンと下着をズラし、陰茎を露出させた。

「そうそう……それじゃ、しようね」

スウェットの中に手を入れてぺったんこの胸を揉む。

「ひぁっ……♡」

乳輪にすら触れず、皆無な胸筋を揉みしだく。ただ皮を引っ張っているだけになってしまうが、おかげで柔らかい。

「ん♡ ぁ♡ ぁんっ♡」

「胸揉まれただけでそんなに喘いで……可愛いね、シンヤくん」

「ひぁぁっ……♡♡ ヒロくぅん♡」

「もう普通の子に戻れないね」

「んっ♡ んんっ♡ 戻んなくて、いいっ♡」

胸の中でも下側が一番感じやすいように思える。みぞおちのある胸と腹の境目から乳輪の寸前まで皮を持ち上げるように揉む。

「んぁっ♡ ぁ♡ ヒロくぅん♡ そろそろ乳首弄ってぇ♡」

「いや……まだ」

焦らすつもりでいた僕の頭によぎる同室の陽キャ四人の存在。彼らがUNOを終えて帰ってきた時、二人でトイレに入っていたら……どうなる?

「……っ」

「ひぁあっ!? ぁ♡ あぁあっ♡♡ すりすり♡ すりすり好きっ♡♡」

四人が戻った時には僕達は寝ていて何も話せず、朝はギリギリに起きて慌ただしく振る舞うのがいい。宿泊学習の後は全力で避ける。それがいい。

「……気持ちいい?」

絆創膏越しに硬く尖った乳首を指の腹で擦る。何度も味わっているが、絆創膏のつるつるとした触り心地とそのすぐ下の乳首の硬さはたまらない。

「気持ちいいっ♡♡ ちくびっ♡ きもちっ♡ ぃいいっ♡♡」

「僕もね、触ってるの楽しいんだよ。だからシンヤくん、何も気にしないで気持ちよくなってね」

「なるぅっ♡ きもちいぃっ♡♡ ヒロくんの指すきぃ♡♡ すごくっ♡ 細かく動くのっ……♡ 俺こんなに動かないっ、ヒロくんすごい♡♡」

突然指の器用さを褒められてしまった。この素早い指の動きは主にゲームで鍛えられたもので、僕自身は僕の気持ち悪い部分だと思っていたのだが──

「……一番得意な動きはこれなんだよ」

──悪い気はしない。なのでゲームコントローラーのスティックを回す動きをシンヤの乳首で再現してやった。

「ひぁあぁああっ♡♡♡ はやいっ♡♡ ゃあぁああっ♡♡ ちくびっ♡ くりくりって♡ ぁ♡ あぁっ♡♡ あぁああっ♡♡ ぁあぁあああっ♡♡♡」

「……すごい声だね、隣に聞こえちゃうよ。僕以外にその可愛い声聞かせて欲しくないな」

シンヤは慌てて口を両手で押さえ、喘ぎ声をくぐもったものに変えた。

「んっ♡♡ んむぅぅうぅっ♡♡♡ んんんんっ♡♡♡」

「このままイっちゃえ」

「ん♡ んんぅっ♡♡ んんんぅーっ♡♡♡」

露出させておいた陰茎からちょろちょろと精液が溢れる。昼間に何度か出させたからだろうか? それとも陰茎に一度も触れなかったから? どちらでもいいが、勢いのない射精も可愛い。

「ふぅ……それじゃ、ちょっと蓋にかかっちゃったから掃除するね」

シンヤの服の中から手を抜いてトイレットペーパーを取ろうとしたその時、部屋の扉を開ける音が聞こえた。まずい、二人でトイレに入っているのはまずい。

「……っ、シンヤくん、ごめんっ……ゆっくり休んでから出てきて」

「ぅ……?」

恋人だという主張はしてしまったが、それとこれとは話が別だ。一緒にトイレに入っていたと知られたらアイツらは「ヤってたの?」と聞く、次に「男同士ってどうやんの?」と聞く、そこからどうなるかはパターンが分かれるが、まず間違いなくアイツらの目の前でヤらされる。

「後で説明するから……! 僕が出たら鍵かけて」

シンヤに説明している暇すらない。僕は素早くトイレから出た。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

目が覚めたら、カノジョの兄に迫られていた件

水野七緒
BL
ワケあってクラスメイトの女子と交際中の青野 行春(あおの ゆきはる)。そんな彼が、ある日あわや貞操の危機に。彼を襲ったのは星井夏樹(ほしい なつき)──まさかの、交際中のカノジョの「お兄さん」。だが、どうも様子がおかしくて── ※「目が覚めたら、妹の彼氏とつきあうことになっていた件」の続編(サイドストーリー)です。 ※前作を読まなくてもわかるように執筆するつもりですが、前作も読んでいただけると有り難いです。 ※エンドは1種類の予定ですが、2種類になるかもしれません。

お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?

すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。 お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」 その母は・・迎えにくることは無かった。 代わりに迎えに来た『父』と『兄』。 私の引き取り先は『本当の家』だった。 お父さん「鈴の家だよ?」 鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」 新しい家で始まる生活。 でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。 鈴「うぁ・・・・。」 兄「鈴!?」 倒れることが多くなっていく日々・・・。 そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。 『もう・・妹にみれない・・・。』 『お兄ちゃん・・・。』 「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」 「ーーーーっ!」 ※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。 ※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 ※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。 ※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

処理中です...