陰キャな僕がエセヤンキーに攻略された話

ムーン

文字の大きさ
上 下
71 / 298

扇情的な恋人

しおりを挟む
スポーツブラや競泳水着を連想させる飾りっけのない黒いブラとパンツ。機能性重視で下着にしては露出が少なく、色気はない。
それを現在着用しているのは僕より頭一つ分背が高い金髪の男。金髪は中途半端に地毛が見えたプリン頭で、切れ長の瞳を主軸とする整った顔立ちも決して中性的とまでは言えない。彼の数々の身体的特徴は一般的には色気がないとされる。

「ヒロくん……♡」

キリッとしていれば高身長と染髪で周囲を威圧できるだろうに、切れ長の瞳はとろけ、頬はだらしなく緩みきっている。

「もっと触って♡」

ぷりんとした尻を振り、硬く膨らんだ陰茎を下着越しに主張し、僕の手と顔を交互に見つめる。


一般的には色気がない、か……そんなバカな、シンヤは僕の股間を痛めつけるスペシャリストだ。今も膨らみ過ぎて痛い。

「あ……♡」

「シンヤくん……掴みやすい腰してるよね、細いのかな、すごく手にフィットする骨盤だよ」

「ありがとう……?」

シンヤは床に足を伸ばして座った僕の太腿の上に跨り、僕に向かい合って僕の首に腕を絡めている。そんなシンヤの腰を手のひらで撫で、たまに掴む。

「分かる? シンヤくん。僕はいつか君を抱く。腰を掴みやすいってことは……分かった?」

シンヤは自分の腰に触れている僕の手を見て頬を紅潮させた、僕の言いたいことが伝わったのだろう。

「ヒロ……くん♡ いつ抱いてくれるの?」

「んー? 僕も早く抱きたいんだけどね、もう少し待ってね」

「……うん」

残念そうに俯いたシンヤの尻に手を移す。触り心地のいい素材で作られた下着の上からゆっくりと撫で回す。

「僕はシンヤくんのこと大好きだよ。大好きだから大切にしたいんだ」

「ぁ……♡ んっ♡ ヒロくぅんっ……♡」

「大丈夫、近いうちに必ず君を抱くよ」

「……っ♡♡」

シンヤの腰がビクンと持ち上がった。既にかなり感じているようで、目の焦点も怪しい。

「シンヤくん、昨日言ったこと覚えてる? 買い物の時にバイブ入れて行こうって……シンヤくんあの時結構乱れてたし、覚えてないかな」

「覚えてる……♡ ほ、本当に入れたまま外に出るの?」

「うん。だからねシンヤくん、今日は僕が君をほぐしてあげたいなって……思ってるんだけど、どう? ダメ?」

下着の上から割れ目に指を押し入れ、探り当てた後孔をくにくにと揉んでやる。

「……っ♡ ぁ……♡ だめ、なわけっ……ないじゃん♡♡」

「よかった……ありがとう。僕、直接君のそこ触るの初めてなんだ、どう指を動かしていくかちゃんと教えてね」

「恥ずかしい……♡」

「痛い思いさせたりしたくないんだ、お願い」

「ぅ……♡ 分かった♡」

玩具で掻き回したことはあるが、指を入れるのは初めてだ。シンヤの後孔はどんな感触だろう、どうやってほぐせばいいのだろう、分からないことだらけだ。

「このままじゃ触りにくそうだし、俺とりあえずそこに寝るな」

「え、ぁ、う、うんっ」

シンヤはベッドにうつ伏せになり、腰だけを高く持ち上げた。猫が伸びをするような姿勢だ。

「……ヒロくん♡ きて♡」

緊張で唾も上手く飲み込めない。それでも僕はベッドに腰掛け、シンヤの下着をズラした。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

真・身体検査

RIKUTO
BL
とある男子高校生の身体検査。 特別に選出されたS君は保健室でどんな検査を受けるのだろうか?

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

屈した少年は仲間の隣で絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

処理中です...