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きゃんぷ、じゅうご
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腕を後ろに回され、肘から下に数本のベルトを巻かれた。腕を縛られた頃には俺は落ち着いていて、それを察した使用人は俺から離れた。
「…………真尋ぉ」
雪風が心配そうに俺を見つめている。
「雪風……ごめん」
怒りに任せて暴れるなんてバカな真似をした。せっかくの家族旅行が台無しだ。
「ありがとう、真尋……俺のために怒ってたんだよな。俺は大丈夫だから、な?」
「……うん」
「よしよし、ありがとう。お前はいい子だな」
俺はいい子なんかじゃない。叔父の挑発に乗るべきではなかったのだ、あんな負け犬の遠吠え無視していればよかった。
「さ、風呂入ろうか」
「その前に腕外してくれよ」
「あー……そうだな、そのまま入るか」
「は……? いや、これじゃ上脱げないし」
肘から下をベルトで拘束されているのだ、シャツは脱げない。
「んー……破っちゃおうぜ。どうせりょーちゃんが切っちゃったからもう着れないしな」
今気付いたが、シャツの胸元や腹部は切り裂かれていた。床にはカッターナイフが落ちている。まさか胸や腹を狙って……? 人が薄ら寒くなっているのも知らないで雪風はそのカッターで俺のシャツを裂いて俺を上半身裸にした。
「皮膚には届いてなかったみたいだな、よかった」
俺の胸元を摩り、雪風は安堵のため息をつく。
「真尋……俺、嬉しかったんだぞ? 真尋が俺を馬鹿にされたことを怒ったり、俺が転ばされたこと怒ったり……俺、真尋に愛されてるんだなってさぁ?」
「…………当たり前だろ」
「当たり前? そっかぁ、ははっ……ぁー、幸せだなぁ」
雪風に支えられて立ち上がり、雪風に下も脱がされる。俺はもう腕を拘束するベルトしか身につけていない。
「真尋ぉ……はぁっ、やばい……真尋、真尋ぉ、さっき真尋すっごくかっこよかったんだよ、真尋」
何度も名前を呼ばれてはむず痒い。
「もう……野生の獣って感じ。雄って感じが前面に出てさぁ……」
雪風は俺の太腿に頬擦りをし、鼻を性器に押し付けている。
「ぁあっ……たまんないっ、真尋ぉ……ぁ、んっ……ん……」
「ちょっ……雪風、風呂は……」
とろんとした目で俺を見つめ、頬を紅潮させる。そんな雪風の口内で俺は陰茎を膨らませた。
「はぁっ……あぁ、んむ、ぅ……真尋ぉ、すごい……ん、むっ……んん……雄って感じする、おいひぃ……」
硬く膨らんでいく陰茎をぱくぱく唇で刺激し、唾液を塗り込みながら喋る。その刺激は俺の「風呂に入らなければ」という義務感を消していく。
「雄って感じってなんだよ……」
「んぅ……分かんない? これに突かれたい、中出しされたい、孕まされたいって……腹がきゅんきゅんするんだよ」
「孕まされたいってお前な……」
「お前が暴れてる時ずっときゅんきゅんしてたんだよ。この汗かいたとこに顔うずめたかったし、洗う前にしゃぶりたかったんだ」
俺も今、雪風を抱きたくて仕方ない。陰茎が焦れったさに負けて先走りの汁を溢れさせている。舌で舐めるだけの弱い刺激でさえ俺の興奮は最高潮に達した。その瞬間、バギッ……と鈍い音が背後で響いた。
「ん……? 今の音何……は? えっ、お前……」
「な、なんだよ」
「ベルト壊れてる。金具割れてるんだよ」
どうやら俺の腕を拘束していたうちの一本のベルトが壊れてしまったようだ。
「すごいな……真尋、あと何本かあるけど残りも壊せるか?」
俺は本気で腕に力を込めたが、金具はもう壊れなかった。きっとアレだけが古かったのだろう。
「ダメかぁ……じゃあこのままな」
「な、なんでだよ! これじゃ抱けないぞ!?」
「まず風呂だろ。汚れた体のままってのもいいけど、土汚れは嫌だな」
外でしたからなのか土や葉や枝なども服や髪についている。俺は雪風の提案に賛成し、彼に支えられて浴場へ向かった。
「…………真尋ぉ」
雪風が心配そうに俺を見つめている。
「雪風……ごめん」
怒りに任せて暴れるなんてバカな真似をした。せっかくの家族旅行が台無しだ。
「ありがとう、真尋……俺のために怒ってたんだよな。俺は大丈夫だから、な?」
「……うん」
「よしよし、ありがとう。お前はいい子だな」
俺はいい子なんかじゃない。叔父の挑発に乗るべきではなかったのだ、あんな負け犬の遠吠え無視していればよかった。
「さ、風呂入ろうか」
「その前に腕外してくれよ」
「あー……そうだな、そのまま入るか」
「は……? いや、これじゃ上脱げないし」
肘から下をベルトで拘束されているのだ、シャツは脱げない。
「んー……破っちゃおうぜ。どうせりょーちゃんが切っちゃったからもう着れないしな」
今気付いたが、シャツの胸元や腹部は切り裂かれていた。床にはカッターナイフが落ちている。まさか胸や腹を狙って……? 人が薄ら寒くなっているのも知らないで雪風はそのカッターで俺のシャツを裂いて俺を上半身裸にした。
「皮膚には届いてなかったみたいだな、よかった」
俺の胸元を摩り、雪風は安堵のため息をつく。
「真尋……俺、嬉しかったんだぞ? 真尋が俺を馬鹿にされたことを怒ったり、俺が転ばされたこと怒ったり……俺、真尋に愛されてるんだなってさぁ?」
「…………当たり前だろ」
「当たり前? そっかぁ、ははっ……ぁー、幸せだなぁ」
雪風に支えられて立ち上がり、雪風に下も脱がされる。俺はもう腕を拘束するベルトしか身につけていない。
「真尋ぉ……はぁっ、やばい……真尋、真尋ぉ、さっき真尋すっごくかっこよかったんだよ、真尋」
何度も名前を呼ばれてはむず痒い。
「もう……野生の獣って感じ。雄って感じが前面に出てさぁ……」
雪風は俺の太腿に頬擦りをし、鼻を性器に押し付けている。
「ぁあっ……たまんないっ、真尋ぉ……ぁ、んっ……ん……」
「ちょっ……雪風、風呂は……」
とろんとした目で俺を見つめ、頬を紅潮させる。そんな雪風の口内で俺は陰茎を膨らませた。
「はぁっ……あぁ、んむ、ぅ……真尋ぉ、すごい……ん、むっ……んん……雄って感じする、おいひぃ……」
硬く膨らんでいく陰茎をぱくぱく唇で刺激し、唾液を塗り込みながら喋る。その刺激は俺の「風呂に入らなければ」という義務感を消していく。
「雄って感じってなんだよ……」
「んぅ……分かんない? これに突かれたい、中出しされたい、孕まされたいって……腹がきゅんきゅんするんだよ」
「孕まされたいってお前な……」
「お前が暴れてる時ずっときゅんきゅんしてたんだよ。この汗かいたとこに顔うずめたかったし、洗う前にしゃぶりたかったんだ」
俺も今、雪風を抱きたくて仕方ない。陰茎が焦れったさに負けて先走りの汁を溢れさせている。舌で舐めるだけの弱い刺激でさえ俺の興奮は最高潮に達した。その瞬間、バギッ……と鈍い音が背後で響いた。
「ん……? 今の音何……は? えっ、お前……」
「な、なんだよ」
「ベルト壊れてる。金具割れてるんだよ」
どうやら俺の腕を拘束していたうちの一本のベルトが壊れてしまったようだ。
「すごいな……真尋、あと何本かあるけど残りも壊せるか?」
俺は本気で腕に力を込めたが、金具はもう壊れなかった。きっとアレだけが古かったのだろう。
「ダメかぁ……じゃあこのままな」
「な、なんでだよ! これじゃ抱けないぞ!?」
「まず風呂だろ。汚れた体のままってのもいいけど、土汚れは嫌だな」
外でしたからなのか土や葉や枝なども服や髪についている。俺は雪風の提案に賛成し、彼に支えられて浴場へ向かった。
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