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ぱーてぃ、にじゅう

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犬耳カチューシャに犬の足を模した手袋と靴下、それに犬の尻尾飾り。ついでにクリップ型のローターと、輪口枷。それらが俺が身につけている全て。

「ぁうっ、わぅううっ! はっ、ぁあっ……!」

輪口枷によって舌を突き出す形で固定され、ローターに乳首を、尻尾飾りのバイブで後孔を責められ、垂らした舌から唾液を滴らせて喘ぐ。

「よしよし、ほらおいで」

伏せの体勢になっていた俺は震える手足を無理矢理動かし、雪兎の元へ向かった。外に出したまま震わせている舌を甘噛みされ、言葉にならない声を上げる。

「んぅっ、んぅううっ……!」

「真尋……じゃなくて犬、ほら、足開け」

舌をしゃぶる雪兎の背に腕を回して抱き締めると、雪風が俺と雪兎の隙間に腕を突っ込み、俺の陰茎を掴んだ。

「お前これ何回出したんだ?」

「……っ、ふぅっ、んんぅっ!」

雪兎に舌を咥えられたままでは上手く喋れない、雪兎が何もしていなくても喋れないけど。
雪風は陰茎を握って扱くことはせず、親指で鈴口をくちゅくちゅと擦っている。非常に強い快感だが先端だけに与えられる刺激では上手く絶頂も射精も出来ない。

「ん……ポチ、ほら、ごろんしてお腹見せて」

たっぷりとしゃぶられた舌をだらんと垂らしたまま、後ろに倒れて先程と同じように仰向けになる。手は頭の横に、足は開く。性器を丸見えにさせる恥ずかしい体勢だ。

「ユキ、俺そろそろ仕事戻らないとやばいんだけど」

「……休み取ったんじゃなかったの?」

「そんな簡単に休めるわけないだろ? こんだけ時間取れたのでも頑張った方なんだからな」

むくれた雪兎は雪風に抱き締められると雪風の胸に顔を押し付け、声を殺して泣き始めた。雪風は申し訳なさそうに、でも幸せそうに雪兎を抱き締め、頭を撫でている。俺は放置だ。

「よしよし……ごめんな、ユキ」

「ううん……いっぱい一緒に居れたもん。十分だよ。寂しい……けど、大丈夫。ばいばい、雪風」

「あぁ、うん……そろそろってだけですぐじゃないから、もうちょい居るぞ」

それを聞いた雪兎は早とちりに顔を赤く染めたものの嬉しそうに微笑み、そのまま雪風に甘えていた。俺は放置だ。
混ざることも声をかけることも出来ないまま親子水入らずの時間は終わり、雪風は俺と雪兎の頭を撫でてから部屋を出ていった。

「わぅ、わふぅ……んぅ」

「……うん、ありがとう、ポチ。大丈夫だよ」

俺は「新しい放置の仕方でしたね」と嫌味を言ったつもりなのだが。

「そうだ、一番大事な首輪を忘れてたね」

赤い首輪をはめられ、軽く引っ張られ、その甘美な苦しさに拗ねかけていた心が再び満たされる。

「……僕達もそろそろ家に帰ろっか、続きはお家でね」

そうは言っても家に帰るまでに気が変わったりして俺はこの格好のまままた放置されるんだ。

「ほら、行こ」

「んぅっ……!? んうっ、わぅっ、ぁう」

犬の格好のまま歩き回れと言うのか。流石にそれは嫌だ、使用人ならまだしも無関係の人間には見られたくない。しかし首輪を引っ張られては歩かざるをえない。

「……ポチ、よだれすごいね。このまま車まで行くんだって興奮しちゃった? そんなわけないじゃん」

雪兎は扉の前で立ち止まり、俺にコートとマスクを渡した。唾液と先走りの汁を床に垂らしていた俺は震えながら立ち上がり、コートを羽織って淫らな犬の格好を隠し、マスクで口枷を誤魔化した。

「うん、人間に変装完了。ささっと受付通り抜けちゃおうね」

犬耳は隠しも外しもしないらしい。俺は雪兎に首輪を引かれるがままに歩き、雪兎と共にエレベーターに乗り込んだ。一階に到着し、使用人に囲まれ、車まで向かう。

「隠してくれるなら変装しなくてもよかったかもね?」

隠されていても、コートを着ていても誰かに見透かされるかもしれないと不安で、酷く興奮した。車に乗る前にコートを脱ぎマスクを外し、雪兎の目に淫らな期待に満ちた身体を晒した。
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