上 下
592 / 667

ぱーてぃ、なな

しおりを挟む
俺の拘束を外した雪兎は雪風を立たせ、俺と雪風に着いてくるよう言って寝室に向かった。大きなベッドを前に雪兎の命令を待っていると、雪兎は雪風を突き飛ばしてベッドに転がした。

「何なんだよ……いい加減手錠外してくれよ」

「じゃあ、ゲームで決めようか。ポチの躾はその後ね」

後回しに決まった後孔が切なさにヒクヒクと動くのを自分でも感じつつ、ゲームの説明を楽しみに待つ。

「69で勝負だよ。ポチは雪風のを、雪風はポチのを……まぁ、しゃぶるでもなんでもして、口だけで気持ちよくしてあげる。先にイった方が負け」

「負けたらどうなるんだ?」

「雪風が負けたら足枷を増やす、勝ったら手錠を外す。ポチが負けたら躾に雪風も参加、勝ったら雪風と交尾しながら躾だよ」

二人がかりで責められるか、雪風を抱きながら雪兎に弄ばれるか、そのどちらか。どちらも魅力的な条件だ。しかし雪風を抱く時は雪風に集中しなければ彼の心を傷付けてしまうかもしれない。

「マジかよ勝っても負けても天国じゃん。どうしようかな……ユキと一緒に真尋虐めるか、真尋と一緒にユキに虐められるか、だろ? うわぁ迷う」

傷付いたりしなさそうだ、よかった。
雪兎に促されて俺は雪風の隣に寝転がる。当然上下は逆だ、俺の顔の前には雪風の股間があり、雪風の顔の前には露出したままの俺の陰茎がある。

「ポチが雪風脱がしたらスタートね」

雪風のベルドを外し、スラックスと下着をまとめてズラして雪風の陰茎をぶるんっと飛び出させた。

「よーい、スタート!」

俺は手を使って雪風の腰を抱き寄せられるが、雪風は難しいだろう。俺は雪風の頭の後ろに足を回し、自身の性器の方へ誘導した。傍から見れば俺は口淫を強制している酷い奴だと思われるだろう。

「んっ、ん……?」

雪風は咥えただけで吸いも舐めもしない。体勢が苦しいという訳でもなさそうだ。雪風は負けたいと思っているのだろう、なら俺は勝たなければ。
いつもと反対の反りは喉の奥まで入っていきやすく、俺に快感を与えてくれる。しかしそれに浸り過ぎることなく丁寧に舐めしゃぶる。裏筋を重点的に擦り、口内を真空に近づけることで根元から先端までを満遍なく圧迫するのだ。

「ん、くぅっ……んんっ!」

口内を俺の陰茎で満たしたまま雪風は絶頂を迎えた。放たれた白濁液を雪兎に見せると雪兎は赤紫の目を丸くして微笑んだ。

「意外だったよ、ポチが負けると思ってた。まさか雪風、わざと負けたの?」

「ん……あぁ、まぁな。いつも真尋とらぶらぶえっちを楽しんでるんだけど、たまには過激なプレイも欲しいよな。息子のペットに犯されるって感じのさ」

「そうだね、雪風は僕のペットのポチが発情期になったのを身体を張って発散させようとしてくれるんだよね。発情して暴走気味とはいえ可愛い息子の可愛いわんちゃんを万が一にも傷付けないように、手足を拘束させてくれるんだよね」

親子の会話とは思えないが、プレイの背景設定が出来上がった。
雪風は後ろ手に拘束されたまま仰向けになり、M字に脚を開いた。雪兎が足枷と言っていたのは太腿と脛を合わせて締める細いベルトだったらしい。

「はは……足伸ばせなくなったな。閉じるのはまだいけるけど」

「ほら、ポチ。僕のお父さんが体張ってポチの発情を治めてくれるって言ってるよ」

「そうだぞポチ、遠慮なく……待って今お父さんって言った!?」

雪兎は鮮やかな青緑のゴム手袋をつけた。その表面には無数のイボがあり、明らかに普通の用途のゴム手袋ではないと分かる。その手袋で膨らみかけていた陰茎を掴まれ、扱かれると素手でされる数倍の快感に襲われた。

「ひっ……!? ん、んぁっ、あぁああっ……ぁ? ユキ様……?」

しかし勃起するとすぐに手を離された。

「勃たったなら入れて」

歪な手袋に背を押されて雪風の方へ行く。蕩けた赤い瞳で俺を見上げ、期待に満ちた笑みを浮かべる雪風の太腿に手のひらを当てる。

「雪風……入れるぞ」

「犬は喋らないよ」

「…………くぅん」

既にぐっしょりと濡れそぼっていた穴に亀頭を押し当てると、キスをするように吸い付いてきた。その反応に高揚し、慎重に挿入していった。
しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです

おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの) BDSM要素はほぼ無し。 甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。 順次スケベパートも追加していきます

モルモットの生活

麒麟
BL
ある施設でモルモットとして飼われている僕。 日々あらゆる実験が行われている僕の生活の話です。 痛い実験から気持ち良くなる実験、いろんな実験をしています。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

双葉病院小児病棟

moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。 病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。 この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。 すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。 メンタル面のケアも大事になってくる。 当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。 親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。 【集中して治療をして早く治す】 それがこの病院のモットーです。 ※この物語はフィクションです。 実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

処理中です...