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ぱーてぃ、さん
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椅子に恐る恐る腰を下ろす。快楽を欲しがる後孔がディルドの先端に触れ、必死に吸い付き、飲み込み始めた。俺は穴が望むままに腰を下ろし、ディルドをずっぷりと挿入した。
「んぁあっ……! ぁ、あ……? 奥、来ないぃ……」
上から見ていたから分からなかったが、ディルドは短く、細い。これでは奥まで埋め尽くされるどころか前立腺を小突くことすら出来ない。腰を捻りながら振ればどうにかなるかと足に力を入れ、立ち上がろうとした瞬間、椅子の足と俺の足首が手錠で繋がれた。
「ご飯終わるまでは立っちゃダメだよ、ポチ。お行儀悪いでしょ」
雪風に肩を押されて椅子に深く腰掛け、雪兎が座面に太腿を縛りつけ、背もたれに腹を縛りつけた。適当にぐるぐると巻かれただけだが縄はキツく、腰振りどころか捻ることすら出来ない。
「俺達立案のパーティプログラムは飯終わってからが本番だ、楽しめよ」
雪風が椅子を押し、ちょうどいい机との距離に置かれる。食べるのに不自由はないが、快楽を貪るのには不自由だ。
「ぅ……うっ、ユキ様ぁっ……こんな、こんなの……」
腰に力を入れてもほとんど動かない。細く短いディルドは入っているという感覚しか与えない。
「どうしたの? ポチ。ポチが喜んでくれますようにって考えたんだけど、ポチ……もしかして嫌なのかな」
雪兎は赤紫の瞳を潤ませ、じっと俺を見つめる。
「おいおいそんな訳ないだろ? なぁ真尋? そうだよ……な?」
雪風は赤色の瞳を心配そうに歪ませ、じっと俺を見つめる。
「こん、なのっ…………最高、過ぎますよ。薬漬けにされてっ、もう、俺……壊れるかもってくらいにされたのにっ……薬抜けきらないまま、また焦らされてっ…………最高、です」
二人の上手い演技は関係なく、初めから言うつもりだった言葉を並べた。
「本当に?」
「気遣うなよ?」
「ええ……だって、焦れったかったです入れてください、分かった入れるよ、あん気持ちい……なんて、ただの恋人! 焦れったかったです入れてください、犬が喋るな玩具でも突っ込んでろエサが先だ、ゃん意地悪……これこそ俺!」
「変態」
「変態」
思惑通りだろうに完璧なシンクロを見せてくる、だと……? いや、俺が罵られても興奮するタイプだと分かっての行為だ。
「快感は焦らされまくった末に過剰に与えられて泣き叫んで失神するのが俺の理想なんです! あぁもう完璧っ……ユキ様大好き! 雪風大好き! でもこんな豪華な飯なら飯に集中したかった感もあるなぁ……」
「喜んでくれたみたいでよかったよ、いただきまーす」
「あ、そういう方向性ね……俺もいただきまーす」
やはりこのSっ気の強いプレイは雪兎主導のようだ。大まかな筋は共有し、俺の言動への対応は臨機応変、雪兎に雪風が追従する形だ。
「放置気味ってのもたまんない……!」
感じた悦びは正直に全て口に出し、俺を悦ばせようと頑張る彼らにやりがいを与えなければ。
SはサービスのS、サービスを受けるのは俺、サービスへの返礼は義務だ。
「んー……! 美味しいですね、このステーキ、素敵な味!」
「雪風、暖房入れて」
調子に乗り過ぎて雪兎が侮蔑の視線を向けそうなギャグをかましてしまった。待て、侮蔑の視線……?
「ユキ様も雪風もパーティの準備頑張ってくれたんですよね、俺という犬が居ぬ間に。本当に嬉しいです、このステーキのソースもしかして手作りですか? 情報源は本? ネット? 美味しいですよ、ナンバーわん! です」
「んふっ……」
「ちょっと雪風」
「い、いや……急に畳み掛けられたから」
「……四十越えだもんね、オヤジギャグに弱くても無理ないか」
雪兎からの視線がどんどん冷たくなっていく。大成功だ。雪兎の視線の冷たさに反比例して俺の芯は熱くなっていく。
しかし雪風が肩を震わせているのは意外だったな。
「いやぁ薬漬けで一晩過ごすのは辛かったんですよ? 朝起きたら布団がふっとんでました、暴れたんでしょうね。叔父さんにもらった花、叔父さんに返したんですよ、ついでに話したりしてね。ナイフで刺された傷跡がなんともナイス。雪風が言ってた通り歴戦の戦士って感じ、ただちょっとセンシティブな光景」
「ふっ、ふふ……やめろよ、落ち着いて食わせろ」
「…………何が面白いのさ」
即興で出来るのはこのくらいだ、語彙の少ない俺には同音異義語なんてそうそう見つからない。ツボに入ったのか水も飲めなくなってしまった雪風は放置して、喋ってばっかりで進まなかった食事をそろそろ進めるとしよう。
「んぁあっ……! ぁ、あ……? 奥、来ないぃ……」
上から見ていたから分からなかったが、ディルドは短く、細い。これでは奥まで埋め尽くされるどころか前立腺を小突くことすら出来ない。腰を捻りながら振ればどうにかなるかと足に力を入れ、立ち上がろうとした瞬間、椅子の足と俺の足首が手錠で繋がれた。
「ご飯終わるまでは立っちゃダメだよ、ポチ。お行儀悪いでしょ」
雪風に肩を押されて椅子に深く腰掛け、雪兎が座面に太腿を縛りつけ、背もたれに腹を縛りつけた。適当にぐるぐると巻かれただけだが縄はキツく、腰振りどころか捻ることすら出来ない。
「俺達立案のパーティプログラムは飯終わってからが本番だ、楽しめよ」
雪風が椅子を押し、ちょうどいい机との距離に置かれる。食べるのに不自由はないが、快楽を貪るのには不自由だ。
「ぅ……うっ、ユキ様ぁっ……こんな、こんなの……」
腰に力を入れてもほとんど動かない。細く短いディルドは入っているという感覚しか与えない。
「どうしたの? ポチ。ポチが喜んでくれますようにって考えたんだけど、ポチ……もしかして嫌なのかな」
雪兎は赤紫の瞳を潤ませ、じっと俺を見つめる。
「おいおいそんな訳ないだろ? なぁ真尋? そうだよ……な?」
雪風は赤色の瞳を心配そうに歪ませ、じっと俺を見つめる。
「こん、なのっ…………最高、過ぎますよ。薬漬けにされてっ、もう、俺……壊れるかもってくらいにされたのにっ……薬抜けきらないまま、また焦らされてっ…………最高、です」
二人の上手い演技は関係なく、初めから言うつもりだった言葉を並べた。
「本当に?」
「気遣うなよ?」
「ええ……だって、焦れったかったです入れてください、分かった入れるよ、あん気持ちい……なんて、ただの恋人! 焦れったかったです入れてください、犬が喋るな玩具でも突っ込んでろエサが先だ、ゃん意地悪……これこそ俺!」
「変態」
「変態」
思惑通りだろうに完璧なシンクロを見せてくる、だと……? いや、俺が罵られても興奮するタイプだと分かっての行為だ。
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「喜んでくれたみたいでよかったよ、いただきまーす」
「あ、そういう方向性ね……俺もいただきまーす」
やはりこのSっ気の強いプレイは雪兎主導のようだ。大まかな筋は共有し、俺の言動への対応は臨機応変、雪兎に雪風が追従する形だ。
「放置気味ってのもたまんない……!」
感じた悦びは正直に全て口に出し、俺を悦ばせようと頑張る彼らにやりがいを与えなければ。
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「ユキ様も雪風もパーティの準備頑張ってくれたんですよね、俺という犬が居ぬ間に。本当に嬉しいです、このステーキのソースもしかして手作りですか? 情報源は本? ネット? 美味しいですよ、ナンバーわん! です」
「んふっ……」
「ちょっと雪風」
「い、いや……急に畳み掛けられたから」
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