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はじめてをみたあとで、じゅうさん

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浴室内マットの上に足を開いて座り、その足の間に雪風を座らせる。ボディソープを雪風の背に垂らして後ろから抱き締め、手に溜めたボディソープを雪風の身体の前面に塗りつける。

「真尋っ……もう、いいって……自分で洗う……」

ぬるぬるとした感触が面白くて必要以上に身体を擦り合わせてしまった。雪風の首から下はもう泡まみれだ。

「もう洗うとこないだろ」

「……まぁ、な」

足の裏まで手のひらで擦ってやった、漏れはないと思いたい。

「…………背、流してやるよ」

ふらふらと立ち上がった雪風は俺の後ろに回り、新しく出したボディソープを俺の背で泡立て始めた。滑らかな手の感触が何とも心地好く、欲情もするがリラックスもするという矛盾した現象が起こった。

「ごっついなー……」

「言うほどだろ」

「まぁ、本気で鍛えてるって感じじゃねぇよな」

腰まで降りた手が腹の前に伸び、太腿を鷲掴みにする。

「この辺はむちっとしてるしー?」

「んっ……い、いや……力、入れれば……ちゃんと」

「ふーん……? 入れてみろよ」

「分かった、からっ……揉むな、力抜けるっ……!」

雪風は聞く耳を持たずに内腿ばかりを揉みしだき、足の付け根に指を滑らせると丁寧に擦った。すっかり勃ってしまっていた性器を両手で握られ、もうやめろと言う気もなくなった。

「すぐ勃つよな……お前、どんだけ絶倫なんだよ」

「ぁ……雪風、もっと、強く……」

泡を塗り込むように優しく扱かれて、頭を後ろに傾けて雪風に甘える。

「本当に一日中ヤってられるんじゃないか?」

「ぁ、はっ……やって、みるか……? 雪風……」

「死ぬって。っていうか手コキで喘ぐなよ、お前自分でする時どうしてんだよ」

「別にっ、普通に……こんな、感じで……」

「えー……今度撮って送ってくれよ。そろそろ出させてやるから」

今までずっと単調に幹の部分を扱いていただけだったのに、突然亀頭を握られ揉まれ、耐え切れずに甘えた声を漏らす。

「ぁあっ……! は、ぁっ……ゃ、雪風っ、早くっ、早くイかせてっ……!」

艶やかに曲がり伸びる人差し指に裏筋を擦られ、性器の熱が移った手の中に精液を少量放った。

「はぁっ、あぁっ……雪風、雪風……」

「出たな。ほら、流すぞ」

緩い水圧でシャワーを浴びさせられる。肩に当たって落ちていく湯には何とも言えない心地良さがあった。立ち上がって隅々まで流し、泡が身体から消えたらシャワーを雪風から受け取り、まだ泡まみれの雪風の体を流していく。

「全部落ちたか? ぁー……なんか風呂って感じじゃなかったな……」

「髪は?」

「……忘れてた。お前のせいだぞ」

すっかり上がる気だったろう雪風は面倒臭そうに浴室内マットに腰を下ろし髪を洗い始めた。ちょっかいを出したいところだったが俺も髪を洗わなければならない。
特に喋ることもなく二人並んで洗髪を終え、シャワールームを出た。この浴室外に出た瞬間の冷える感覚は割と好きだ。

「はぁ……仕事どうしようかな」

「いつ出る予定だったんだ?」

「……二時間前。ま、大した用事じゃないからいいんだけど」

社長の仕事が大した用事ではないとはどういうことだろう。接待とか? いや接待は接待で大切だろう、当事者でないと馬鹿らしい風習に見えるけれど。

「ぁー、もういいや。二時間遅れたらもう何時間遅れても一緒だろ」

雪風はバスローブを羽織って頭にタオルを被せると脱衣所を出た。俺もバスローブを羽織って後を追い、ベッド横に設置していたカメラを弄る雪風の隣に立つ。

「よく撮れてるぞ」

「……うわ、エロ……俺なしで見たい」

「何言ってんだよお前が居るからいいんだろ?」

「AV見てて男優ばっか映ってたら萎えるだろ?」

録画確認を終えるとカメラを仕事机の端に置き、ベッド下の収納からシャツとスラックスを取り出した。

「サイズ合わないんだよな」

「安心しろ、お前サイズもちゃんと用意しといた」

「さっすが」

包装されたままのシャツとスラックスを渡され、包装を破りながら着替える雪風を視姦する。俺の視線に気付いているのかいないのか、雪風はさっさと着替えを終えて仕事机のある部屋へ戻ってしまった。
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