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しゃないでいたずら、いち

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左肩の上から腰の右側を通り、俺の体を固定するシートベルト。安全のためのそれを胸の前で両手で握り、限界まで脚を開き、喘ぐ。

「どうしたの? ポチ、顔赤いよ?」

強く握り締めたシートベルトと爪が擦れてぎゅぃぃ……と聞き慣れない音が鳴る。雪兎にも当然聞こえただろう、悪戯っぽい笑みを浮かべて俺の手に手を重ねてきた。

「どうしてシートベルト握ってるの?」

手の甲を指の腹で優しく摩られ、その艶かしい指の動きに目が釘付けになる。もう片方の手は小動物の頭を撫でるように俺の性器を撫で回していて、こちらの手の動きには子供らしさを覚える。

「んっ、ぅ、ううっ……!」

「……何して欲しいの? ポチ」

「んぅっ、んぅうっ、うぅ……うぁ、ん……」

輪の口枷をはめられた口では「激しく扱いてイかせてください」なんて言えない。言葉未満の鳴き声と唾液が漏れるだけだ。

「唸って、涎垂らして……ふふ、本当に犬なんだから。そうだね、じゃあ三択だよポチ。このおっきく膨らんでるのをなでなでして欲しいのか、その出っぱなしの長ぁい舌をぱくってして欲しいのか、尻尾を無理矢理ふりふりさせてお腹ぐちゃぐちゃにされたいのか……選んで」

手コキかキスかバイブON……か? 悩むな。いや、どうやって伝えればいいんだ? 数字すら言葉にならないのに。

「んぅう……んぅ? ぅー……」

何回唸ったかで判断するだとかなら事前に言って欲しい、そう伝えたかった。

「何? 全部? 欲張りだね、ダメだよポチ、欲張りはダメ、お仕置きしちゃうよ?」

「んぅ……!? ううっ、うぅん! ううぅっ!」

全部なんて言っていない。必死に首を横に振ったが、雪兎は愉しそうな笑顔を浮かべたあと怒りの表情を作った。

「ダメだってば。欲張りにはお仕置きだよ」

雪兎は親指で押さえた中指を弾く、所謂デコピンで俺の亀頭を虐め始めた。

「んぅうっ!? んぅっ、ゔぅうっ! んゔぅーっ!」

簡単に雪兎を傷付けてしまえる腕を振るわないよう、シートベルトを伸ばして両手首に絡める。シートベルトとしての役割を果たせるのかはともかく、今は手枷の役割を果たしている。

「ふふ、ぶるぶるしてるね? どう? 痛い? 気持ちいい? 気持ちよかったらお仕置きにならないね」

「んゅゔぅううっ! ぅふっ、ふぅうっ、うぐっ、んうぅぅ……んぅっ!」

ピンッ、ピンッと亀頭を弾かれる。指二本だけで行えるにしては力が強く、また爪という硬く小さい物が触れる痛みに、俺は確かに悦んでいた。

「……ねぇ、ポチ。分かるかなぁ……自分より背が高くて、こんなに筋肉ついてる、絶対強いカッコイイ男の人が、自分の指先一つで喘ぐの……たまんないんだよっ……! ポチぃ……」

紅潮した雪兎の顔が可愛らしくて、陰茎という一番の弱点に痛みを与え続けている者とは思えなくて、快感と興奮で焼き切れかけた脳が混乱する。

「ねぇねぇ見てよポチぃ、こんなに立派なものが、こーんな小さい手にデコピンされて、ぶるぶる揺れてるんだよ? そんな目付き悪い顔してるくせに、ここからも「痛いの嬉しい」って涎垂らしてるんだよ?」

雪兎はデコピンの手を止め、亀頭を濡らしていた先走りの汁を人差し指の腹に掬い、口内に収納できないようにされた舌の中心に塗りつけた。そして輪口枷によって外気と視線に曝され続ける口腔を人差し指一本で蹂躙し、たっぷりと掬った唾液を亀頭に塗りつけた。

「ふふ、交換……どんな気分? ギリギリイかされずに保たれて、それで垂れ流したのを飲まされる気分って」

もはや何に濡れているのか分からなくなった雪兎の手は胸を軽く揉み、乳首を抓り上げた。

「んぅうっ……んぅぅうううっ! んぅっ、んくぅっ、ん、ふっ……んぅうう……」

強く抓って引っ張られ、その快楽に腰を揺らし、パンパンに膨らんでいた性器から射精を果たす。

「……その上、胸で出させられちゃって。惨めじゃない? 情けなくない?」

それがいいんだ。
分かるとは思えなかったが、雪兎の目を見てそう考え、油断しきっていた雪兎の唇に舌を押し付けた。
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