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くるーざーふたたび、ろく

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部屋に戻ってきた雪兎は服を着替えており、口枷を掲げて俺に見せた。昨晩着けた物とは違う。玉を咥えるのではなく、輪を咥える。口を開いた状態で固定されるのは変わらないが、玉と違って口内を晒すことになる、舌を外に出すことになる。

「はい、あーん……よしよし、いい子いい子。留まったよ。やっぱり犬って舌出してるイメージあるもんね、似合ってるよ」

口を開いた状態で固定する金属の輪の中に舌を通し、頬に僅かな痛みを覚えながら飲み込めない唾液を垂らし続ける。

「……目隠しとかもしてみたいけど、ポチ暗いのは苦手だもんね。今日はこのまま行こうか、その方がみんなの顔見られるもんね」

「ぅ……ふっ、ぅうっ、んぅう……」

首を横に振っても雪兎の笑顔は変わらない。

「分かる? ポチ。舌出して涎垂らして、尻尾揺らして四つん這いで僕の後着いてくるんだよ。力づくなら絶対勝てる、細いガキに首輪引かれて歩かされるの、玩具咥えたお尻みんなに見てもらうんだよ、人間じゃないとこみんなに見てもらうんだ」

「ぅ、うぅうっ……んぅう」

「イヤイヤしてもダーメ。ペットが飼い主に逆らっちゃダメだよ」

ぽんぽんと頭を優しく撫でられ、首輪を引かれて部屋の外に出る。雪兎の物だろう荷物を持った使用人が頭を下げた。

「そうだ、ポチ。みんなの顔見ないように下向いたりしちゃダメだよ、ちゃんとみんなにだらしない顔見せて、みんなの反応見るんだよ」

そう言って雪兎は再び歩き始める。首輪を引かれた俺も両手両足を動かして四つん這いで歩く。雪兎に頭を下げている使用人の顔は四つん這いの俺には下から覗く形でハッキリと見えてしまう。

「……ぅ、ぅうう……」

眉をひそめたのが、目を逸らしたのが、ハッキリと分かる。
通り過ぎても荷物持ちの使用人は後ろから着いてくるから、バイブを咥えて悦んでしゃぶっている穴を見られてしまう。ぶるぶると揺れている半勃ちの性器も見えているかもしれない。目を逸らしてくれているとは思うが、嫌悪感を抱かれているのは確実だ。

「ぅ、ふぅうっ、ぅいっ、うぃぁあ……」

「ん? なぁに、ポチ」

雪兎は立ち止まることなく俺の首輪に繋がった紐を引っ張り、俺の足を速めさせ俺を隣に並べる。

「んぅうっ、んぅううっ……!」

「なぁに、首振って。嫌? ふふ……ふふふっ、そんなワガママばっかり言うダメペットにはお仕置きが必要かな?」

一歩下がった雪兎の姿が見えなくなり、不安と共に振り返れば雪兎は手を振り上げていた。

「んぅううっ!? んぅ、んふぅっ、うぅ……」

予想通り、尻に平手が振り下ろされた。

「ふふ、ポチは叩かれるの好きだから躾にならないかな?」

「んぅっ! ぅ、ふぅうぅぅ……」

バイブを軽く押し込まれる。無意識にきゅうきゅうと締め付けてしまうので頻繁にされる心配はなさそうだが、不意にやられると覚悟ができておらず刺激を強く感じてしまう。

「……ぁ、いっぱい居るねぇ。ほら、ポチ、たくさん人が居るよ」

タラップ前に来ると荷物を下ろしている者や雪風の護衛で使用人が大勢集まっていた。周囲に壁がなくなったと思えば雪兎の護衛と思われる使用人達に囲まれ、狭い廊下以上の圧迫感を与えられた。

「俺はこの後仕事だから、車は別で……運転手は……」

先程までとは打って変わって雪風は真面目な顔をしている。
だから恥ずかしい。この場で淫らに喘いでいるのは俺だけだ、みんな仕事だとかで真面目にしているのに、俺だけがだらしなく快楽に浸っている。
視線を感じれば感じるほどに、使用人の嫌悪や好奇の表情に気付くほどに、身体は熱く昂る。腸壁はヒクヒクと動いてバイブをしゃぶり、尻尾を揺らす。呼吸が荒くなって犬に似る。

「…………ポチは本当に変態さんだね」

俺の欲情に気付いた雪兎に頭を撫でられて、俺は甘えた声を唾液と共に漏らした。
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