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べっそうでのさんぽ、に

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四肢を震わせ、口を開いて舌を突き出し、身を反らす。
俺が一度絶頂を迎えてから雪兎は流石に進めないと思ったのか振動を弱めた。しかし、敏感になった身体は中程度の振動でも恍惚を覚えさせる。

「……ポーチー、早くー」

「待っ、ひぇえ……ゆきしゃまぁ」

「待っひぇーじゃないよ、本当に首絞まって死んじゃうよ」

死ぬのは嫌だ、まだ雪兎と雪風と戯れていたい。けれど雪兎に死ぬまで攻められるのかと思うと身体に熱が溜まる。

「ほら、ここ曲がったとこだから──わっ!?」

曲がり角だと言われて顔を上げれば、視界を埋める雪兎の尻。むにっ……と顔に柔らかいものが押し付けられた。喜びたいところだが雪兎は俺の顔に座ってしまっていて首が折れそうなので喜んではいられない。

「も、申し訳ございません雪兎様! ご無事ですか!?」

「ぁ、うん……」

どうやら使用人とぶつかったようだ。引っ張り起こされたらしい雪兎はキョトンとした顔のまま俺の方を見たが、すぐに表情を整えて使用人を睨んだ。

「……ポチが居なかったら僕怪我してたよ、気を付けて」

「申し訳ございません……」

「いいよ、雪風じゃあるまいし僕はネチネチ言わない。ほら、ポチ、行くよ」

どちらかと言うと雪兎の方がネチネチしているような気もするが……まぁ、いい、首が絞まるし早く行こう。
使用人の視線を感じて恥辱に興奮しながら雪兎の後を追う、曲がった先で襖を開き、その部屋の上座の座布団に腰を下ろす。

「ポチはここに伏せて」

雪兎の隣、座布団のない畳の上に手足を折り曲げて姿勢を落とす。犬猫が寝転がる時の体勢、人間がやると土下座にも見える体勢だ。

「ポチ、新しい服どう?」

首だけを動かして雪兎を見上げ、頬を撫でられながら感想を考えた。

「まず、中のっ……ん、このっ、玩具、止めてくださいよぉ……」

「だーめ、そのまま言って」

「んぅ……お、お尻、の……バイブ、大きさも、形も、突起も、良くてぇ……それっ、が、ここまで歩いてきても抜けないくらい、しっかり、したっ……服、です」

「気に入った?」

「は、いっ……自分で脱げないから、自分で抜けないの、ずっとぶるぶるさせられてぇっ……イかされるっ、イかされ、まくるのぉっ……好きぃ」

言い切るとバイブの振動の強さが引き上げられ、身体を小さく折り畳んだことで体全体に振動が伝わり、快楽が増幅する。

「まっ、前のもぉっ! 乳首のもぉっ、自分で外せないから、ユキ様のっ、ユキ様のペットにぃっ、なれ、ててっ……好きっ!」

「それ、強くしてってことだよね?」

どうして分かったんだと思いながら蕩けた笑顔で頷くと服に取り付けられた全ての玩具が最大の振動で俺を攻め立てる。蹲った俺は一方的に蹂躙され続け、痙攣を始めた。

「んひっ、ひぃいっ! ふ、んんっ!」

「僕の方からも言うね」

服の上から雪兎の手に撫でられ、身体が一際強く跳ねる。

「革って手触りいいし、光の反射具合がえっちでいいよね。撫でてて気持ちいいよ。もちろんそれだけじゃなくて、キュッと締めたら外れないところとか、たまんないよね」

黒革はSMの拘束具としてよく見る気がする。それにはやはり雪兎と同じ興奮を覚える人間が多いからだろう。

「玩具の形とか位置はポチのイイところ当たるように設計してあるから、イきまくっちゃうよね? そういうところを見たいんだよ」

確かに、いつもなら絶頂までにもう少し時間がかかる。始めからこんな声を出すのも珍しい。弱点を狙い撃ちされているからだったのか。

「じゃあ、ほら、玩具でイって、可愛いポチ……」

耳元でそう囁かれてはもう果てる以外の選択肢は潰される。そんな思考も必要ないくらいに自然に絶頂を迎え、自身の淫猥さを再び自覚した。
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