俺の名前は今日からポチです

ムーン

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さんにんで、に

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今の状況は俺にとって最も幸福なのではないだろうか。雪兎と雪風が争っていない、俺は二人のどちらとも離れずに済んだ、二人仲良く俺で遊んでいる──雪風は俺に抱かれる側であって欲しいけれど、だからと言って虐められるのが嫌だという判断は下せない。

「すっ……ごい、真尋ぉ、喉、ぶるぶるしてっ……ぬるぬるしてて、めちゃくちゃイイ……」

雪風と恋人関係を称している今、雪風が誰かに挿入することはない。同じ男として、抱く悦びを知っている男として、それを奪うのはあまりにも酷い。なら、せめて喉は渡そう。

「真尋っ、真尋、まひろまひろぉっ……結構、乱暴にっ……してるけど、平気か?」

喉の奥を突く腰の動きは止めずに、顔全体に擦り付ける柔らかな尻肉の感触を楽しませながら、俺の手を握った。どうすれば平気だと、むしろ平気でない方がいいと伝えられるだろう。朦朧とする意識の中俺は雪風の手を優しく握り、親指で手の甲を撫でた。

「……いつもより、締まり……良いね、ポチ。そんなに雪風が好き……?」

突き上げの角度が変わる。前立腺を狙い撃ちされて俺は容易に絶頂し、自身の腹の上に精液をぶちまける。中途半端に脱がされた浴衣が汚れるのが感覚で分かる、雪兎に突かれて性器がぶるぶると震えているのが分かる。

「真尋……精液は全部俺に寄越せってば」

雪風が俺の上に乗るように上体を倒す。喉を抉る角度が変わり、噎せつつも新鮮な快楽に思考を蕩けさせる。雪風の身体がぴったりと胸や腹に触れ、雪風の手が下腹を撫で、零した精液をかき集めて舐めているのが分かる。

「ユキ、スパートかけろ。俺もそろそろイくし、お前ももう限界だろ? 顔真っ赤だぞ」

「…………雪風に言われたくない」

雪兎の腰振りが激しくなり、より深くより強く弱点を作りながら掘削され、ゆっくりと膨らんでいた性器が一気に勃ち上がる。これまで通り突きに合わせてぶるぶると揺れながら射精するだけだったはずの陰茎は雪風の手に捕まり、亀頭は彼の口内に収められた。

「ポチっ……そろそろ出すよ。ねぇ、ポチも一緒にイってよ」

雪風に亀頭だけを咥えられて鈴口を舌先でねぶられ、裏筋を人差し指の腹で擦られながら、雪兎に弱点である前立腺を抉ったままぐりぐりと躙られ、身体が勝手に仰け反る。

「ポチっ、ほらイけっ! ついでに雪風も!」

絶頂を目前にヒクヒクと震えていた腸壁を一際強く深く突かれ、最奥に熱く粘着質な液体を放たれ、突然深く咥え込まれ雪風の上顎に亀頭を擦り付けながら射精する。同時に口内から喉をみちみちと埋めていた雪風の陰茎からも熱く粘着質な液体が流し込まれる。

「……っ、う、げほっ……ユキぃ、お前な……何すんだよ……」

「頭思いっきり押しただけ。イったってことは僕のそれがきっかけだろ? 変態」

萎えた陰茎が雪風の口内から出され、自身の太腿に当たってべちっと音を立てた。雪風は上体を起こしてから、二人の陰茎も俺の中から出ていく。
疲れたように布団の上下に座り込む二人。その間で上下の穴に白濁液を流し込まれ、絶頂の余韻に身体を震わせる俺。

「……真尋、まだ痙攣終わらないのか?」

「そんなに気持ちよかったの?」

白く汚れた口内を見せるように開いたままの唇を親指でなぞられ、他の指に頬を撫でられる。
不完全なM字を作って開いたままの脚の間、注がれた精液を見せてぱっくりと開いたままの後孔を更に開くように尻を揉まれる。

「ひぁんっ! ゃ、めっ、まだ、イったの……終わってないっ……!」

まだ絶頂の中に居る訳ではなく、余韻が終わらないだけ。しかし余韻に浸る暇もほとんど与えられずに手慰みのように弄ばれるのは、好みだ。

「しょうがない奴だな……ほら、起きろ」

肩の下に腕を入れられ、背を押され、座らされる。ふらつきながらも姿勢を自分で整えると背後にぴったりと雪風が座り、脇の下に手を通して胸を鷲掴みにした。

「……ポチ、ほら、足上げて」

身体を丸めるように言われて言う通りに足を持ち上げ、開脚し、俺の身体を包むように座った雪風の足に絡め取られて足を閉じられなくなった。雪兎に性器がよく見える体勢になったなと認識を終えた直後、同じく晒されていた白濁まみれの穴に再び雪兎の陰茎が押し込まれた。
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