454 / 667
あさになって、ろく
しおりを挟む
仰向けになった俺の腹の上に雪兎が座っている。いくら雪兎が軽くとも息苦しくはなるし、それは快感だし、苦しさや単なる圧迫で締め付けを増してしまうのも快楽だった。
「……ポチ、出が悪くなってるよ? ほら、もっと出して」
後ろ手に乱雑に性器を揺らされ、俺は無意識に雪兎の足を掴んでいた。搾乳器のカップが被せられている上から指で弾かれれば性器全体に揺れが伝わり、射精のない絶頂を迎えた。その快感に背を反らしたり腰を揺らしたりすれば尻尾飾りの張形を床に叩きつけることになって、また絶頂へと押し上げられる。
「もう無理なんじゃないか? ちょっと前からかなり色薄くなってるし、こんだけ出せば枯れるだろ」
「…………早く飲みなよ」
「貯蔵ボトル取ってる間にチューブから新しいの来て一滴でも落ちたらアウトって言われて外せるかよ。出尽くすまで待ってる」
見上げれば駆動音を鳴らす機械の上に白濁液が溜まったボトルがあり、雪風はそのボトルの側面を指で叩いて楽しそうに笑っている。俺の視線に気付くと優しい笑みを返してきて、その反応に喜んだ俺も笑みを返す。
絶頂の隙間の温かな時間は胸の突起を抓られたことで終わりを迎える。俺と雪風が目を合わせて微笑み合っていたのが余程気に入らなかったのか、雪兎は怒りに満ちた瞳で俺を睨んでいた。
「ひっ、ぁ、あっ……!」
ぎゅうぅっ……と強く摘まれて指の間でぐりぐりと回されたかと思えば、力任せに引っ張られる。
「ぁ、ひっ……イっ、くぅぅんっ!」
引っ張られる強さに比例するように背を反らしていた俺は絶頂直後の脱力で背と腰を畳に打ち付け、その衝撃を張形と雪兎の体重で押し潰されている前立腺に伝える。
「お……出たな。薄いけど来たぞ」
「本っ当に絶倫だよねー……でも、ちょっと胸弄られただけで出しちゃうんだから、絶倫じゃなきゃ間に合わないか」
絶頂の余韻に浸る俺を見て機嫌を戻した雪兎は手慰みに尖った乳首をくにくにと弄り回している。当然それも俺にとっては強い快感で、しかし絶頂に至るほどではないもどかしいもので、俺は自然と身体をくねらせていた。
「……まぁ、出してもこんなものならチューブ咥えながら飲めばいいか」
ガタガタという物音に上を見れば雪風が搾乳器からボトルを外していた。チューブを唇の端に挟み、おそらく奥歯で軽く噛んで固定した。
「さ、真尋。今からお前の精液ぜーんぶ腹に収めてやるからな。どうせならわざと零して煽ってやりたいところだが……零したらアウトだ。仕方ないよな」
ボトルとチューブが繋がっていた穴に唇を押し当て、ボトルを傾ける。きっと良い味とは言えない精液を、尿も混じっているかもしれない白濁液を、雪風は躊躇いなく食道に落としていく。ボトルを持つ手の浮き出た骨や上を向いた顎から首のライン、ごくごくと動く喉仏などに夢中になっていると、それまで緩く弄られていた乳首を先程のように強く抓られた。
「ポチ、ほら、もっといっぱい出して雪風を失格にさせないと、雪風のしゃぶらされちゃうよ。そんなの嫌でしょ? 嫌じゃなきゃダメだよ」
「無理っ……むりぃっ! もぉ出ない! もぉ出ないからぁっ……もう、これっ、止めて! 何もないのにっ、ずっと吸われるの……キツいっ」
雪兎は俺の乳首を力任せに引っ張る手のまま上体を倒し、俺の耳に唇を触れさせた。故意ではなくかかる吐息がくすぐったくて、快感で、四肢が震える。
「……縛ってないんだから僕を無理矢理どかせて自分で外せばいいだけでしょ? そんな発想もできない本物のワンちゃんは、僕だけのポチは、僕の命令にちゃんと従ってよ」
「ひっ、ぃ……らめ、耳っ、らめぇ! ユキ様ぁっ、息っ、ひっ……声ぇ……!」
そういえば手足は拘束されていなかった。しかし、雪兎に案を聞いた後も雪兎をどかす気にも自力で搾乳器を止める気にもなれない。雪兎もそんな俺の被虐趣味を分かって、ただ快楽を受けて震えるだけの俺を愛おしく思ってくれて、耳元で笑みを零す。
「ひぁぅっ! ふぁ……あぁ」
「可愛い……ポチ、可愛いよ、大好き。誰にも渡さない……僕だけのポチ」
「ぁ、あっ、ぁあ……だめ、だめっ、イっちゃう……!」
「へぇ? じゃあイって。イって見せて。僕に命令されてイっちゃう可愛い忠誠心見せて」
「ぁっ…………あぁあっ! はぁっ、ふあ……は……」
耳元で囁かれて一際深い絶頂を迎え、きっと薄くなっているだろう精液をとろとろと溢れさせた。雪兎の声は快楽とは別に多幸感を俺に与え、脳に霧をかけて、ゆっくりと意識をぼやけさせていった。
「……ポチ、出が悪くなってるよ? ほら、もっと出して」
後ろ手に乱雑に性器を揺らされ、俺は無意識に雪兎の足を掴んでいた。搾乳器のカップが被せられている上から指で弾かれれば性器全体に揺れが伝わり、射精のない絶頂を迎えた。その快感に背を反らしたり腰を揺らしたりすれば尻尾飾りの張形を床に叩きつけることになって、また絶頂へと押し上げられる。
「もう無理なんじゃないか? ちょっと前からかなり色薄くなってるし、こんだけ出せば枯れるだろ」
「…………早く飲みなよ」
「貯蔵ボトル取ってる間にチューブから新しいの来て一滴でも落ちたらアウトって言われて外せるかよ。出尽くすまで待ってる」
見上げれば駆動音を鳴らす機械の上に白濁液が溜まったボトルがあり、雪風はそのボトルの側面を指で叩いて楽しそうに笑っている。俺の視線に気付くと優しい笑みを返してきて、その反応に喜んだ俺も笑みを返す。
絶頂の隙間の温かな時間は胸の突起を抓られたことで終わりを迎える。俺と雪風が目を合わせて微笑み合っていたのが余程気に入らなかったのか、雪兎は怒りに満ちた瞳で俺を睨んでいた。
「ひっ、ぁ、あっ……!」
ぎゅうぅっ……と強く摘まれて指の間でぐりぐりと回されたかと思えば、力任せに引っ張られる。
「ぁ、ひっ……イっ、くぅぅんっ!」
引っ張られる強さに比例するように背を反らしていた俺は絶頂直後の脱力で背と腰を畳に打ち付け、その衝撃を張形と雪兎の体重で押し潰されている前立腺に伝える。
「お……出たな。薄いけど来たぞ」
「本っ当に絶倫だよねー……でも、ちょっと胸弄られただけで出しちゃうんだから、絶倫じゃなきゃ間に合わないか」
絶頂の余韻に浸る俺を見て機嫌を戻した雪兎は手慰みに尖った乳首をくにくにと弄り回している。当然それも俺にとっては強い快感で、しかし絶頂に至るほどではないもどかしいもので、俺は自然と身体をくねらせていた。
「……まぁ、出してもこんなものならチューブ咥えながら飲めばいいか」
ガタガタという物音に上を見れば雪風が搾乳器からボトルを外していた。チューブを唇の端に挟み、おそらく奥歯で軽く噛んで固定した。
「さ、真尋。今からお前の精液ぜーんぶ腹に収めてやるからな。どうせならわざと零して煽ってやりたいところだが……零したらアウトだ。仕方ないよな」
ボトルとチューブが繋がっていた穴に唇を押し当て、ボトルを傾ける。きっと良い味とは言えない精液を、尿も混じっているかもしれない白濁液を、雪風は躊躇いなく食道に落としていく。ボトルを持つ手の浮き出た骨や上を向いた顎から首のライン、ごくごくと動く喉仏などに夢中になっていると、それまで緩く弄られていた乳首を先程のように強く抓られた。
「ポチ、ほら、もっといっぱい出して雪風を失格にさせないと、雪風のしゃぶらされちゃうよ。そんなの嫌でしょ? 嫌じゃなきゃダメだよ」
「無理っ……むりぃっ! もぉ出ない! もぉ出ないからぁっ……もう、これっ、止めて! 何もないのにっ、ずっと吸われるの……キツいっ」
雪兎は俺の乳首を力任せに引っ張る手のまま上体を倒し、俺の耳に唇を触れさせた。故意ではなくかかる吐息がくすぐったくて、快感で、四肢が震える。
「……縛ってないんだから僕を無理矢理どかせて自分で外せばいいだけでしょ? そんな発想もできない本物のワンちゃんは、僕だけのポチは、僕の命令にちゃんと従ってよ」
「ひっ、ぃ……らめ、耳っ、らめぇ! ユキ様ぁっ、息っ、ひっ……声ぇ……!」
そういえば手足は拘束されていなかった。しかし、雪兎に案を聞いた後も雪兎をどかす気にも自力で搾乳器を止める気にもなれない。雪兎もそんな俺の被虐趣味を分かって、ただ快楽を受けて震えるだけの俺を愛おしく思ってくれて、耳元で笑みを零す。
「ひぁぅっ! ふぁ……あぁ」
「可愛い……ポチ、可愛いよ、大好き。誰にも渡さない……僕だけのポチ」
「ぁ、あっ、ぁあ……だめ、だめっ、イっちゃう……!」
「へぇ? じゃあイって。イって見せて。僕に命令されてイっちゃう可愛い忠誠心見せて」
「ぁっ…………あぁあっ! はぁっ、ふあ……は……」
耳元で囁かれて一際深い絶頂を迎え、きっと薄くなっているだろう精液をとろとろと溢れさせた。雪兎の声は快楽とは別に多幸感を俺に与え、脳に霧をかけて、ゆっくりと意識をぼやけさせていった。
0
お気に入りに追加
1,424
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる