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ぺっとせいかつ、じゅうよん

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使用人達が俺を見た時の顔、運ぶ時の表情、風呂場に置いて出ていく時の横顔、俺はその全てに羞恥を感じ、寝転がったまま心だけですすり泣いていた。
俺を置く前に浴室用のマットが敷かれて、床は柔らかい。冷えはするが体を痛めることはなさそうなのが唯一の救いだ。

「ポチ、恥ずかしいとこ他の人に見られちゃったよ? どうするの?」

水兵服モチーフの水着に着替えた雪兎は椅子に座って俺を見下してくる。眼前に足があり、少し見上げれば裾に隠れた太腿を覗ける。

「自分の精液全身に被って、自力で動けないくらい何回もイっちゃった淫乱な犬だって、同僚に伝えてみんなで笑うのかもよ?」

「…………やめて、くださいよ……そんなこと、言わないで……」

「知ってるか? あいつ歳下にオモチャにされてイかされまくって床で寝てるようなド変態なんだぜ? って感じかなー?」

洋画の吹き替えのような抑揚で話し、またゆるゆるとした話し方に戻る。

「でも、あの体は惹かれるかも、色黒の肌精液で汚すの……イイかもな。なぁ今度雪兎様が出かけた時にでも襲ってみないか? 淫乱なんだから勃たせたやつ見せりゃその気になるだろ……なんて話してたりして」

目の前にあった足が持ち上がって視界から消え、シャワーの音が数十秒聞こえた。戻ってきた足は濡れていて、俺の頬を踏みつけた。踏む前に一応洗うというのは気遣いなのだろうがズレている気がする。

「ポチどうする? 君のえっちな姿に発情しちゃった男がいっぱい来て、襲われちゃったら」

「……抵抗、しますよ……そりゃ」

「出来るの? 顔の前にガッチガチに勃起したの揺らされて、匂い嗅がされちゃったりしたら欲しくなって自分から咥えちゃったりしない? 脚開いて誘うんでしょ? 何人も居るから上も下も塞いでもらえるし、他のところもいっぱい弄ってもらえるよ?」

「…………俺はユキ様じゃなきゃ、嫌です………」

「雪風とはするくせに」

顔を踏んでいた足がまた目の前に置かれ、人差し指が鼻に乗る。言葉に詰まった俺が開いたままにしていた口に足の親指をねじ込んで、雪兎は楽しそうに笑う。

「意地悪だったかな? ごめんね、前のこと持ち出しちゃって。お詫びに僕の足舐めていいよ?」

雪兎は俺が嫌がると思ってやっているのだろう。けれど、俺は雪兎のものなら問題ないと思える。残念だったなと心の中で笑いつつ、ねじ込まれた親指をちゅうちゅうと吸ってみた。

「…………それ、気持ちいいかも」

くすぐったいのもあるのだろう、足がぴくぴくと跳ねて可愛らしい。

「ポチって本当に犬だよね……普通、足なんか嫌がるよ? 夕飯の時もそうだし、旅行の時もだったね、生クリームでさー? まぁ……可愛いから、いいけど」

もう片方の足が暇潰しに二の腕を踏んでいるのを認識しながらも何も出来ず、まだ動く舌を必死に動かして奉仕する。雪兎はそんな俺に機嫌を良くして鼻歌を歌い始めた。
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