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でんきしげき、ご

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呼吸がままならなくなってきて、声がろくに出せなくなるとコードは全て引き抜かれ、胸の先端への刺激も弱められる。

「ポチ、ポチ、お返事は?」

唾液で濡れた顎に手を添えられ、涙に濡れた頬をばちばちと叩かれる。

「ゆき……ひゃま」

「…………まだ喋れるんだ。じゃあまだまだイけるね」

「ぇ……や、まっ、まって……」

再びコードが鈴口に突き立つ。尿道に凹凸と電気の刺激を与えられながら激しく扱かれ、根元にローターまで押し当てられる。

「ふふっ……ねぇ、ポチ? なんでこんなことされてるのか分かる?」

ローターをテープで固定すると雪兎は俺の後ろに回り、顔を持ち上げて鏡を見させた。

「なっさけない顔……ふふふっ」

「ゃ、あっ、ゆき……ひぃっ!? ひぁぁあぁっ!」

様、を付けられなかったのが悪かったのか、雪兎は背後から手を回し亀頭を握り潰すように強く掴んだ。

「こーこーがぁ、悪いことしたからだよね? 分かってる? 分かるよねぇ!」

「ひっ、ぃ、いたっ……ぁ」

「叔父さんに聞いたんだぁ……この部屋で雪風と仲良くしてたんでしょ? 許せないよね。ま、ポチはこの部屋から動けないから雪風が勝手に入ってきて無理矢理ヤったんだと思うんだけどぉ? その時は別に腕縛ってなかったし、ポチの力なら抵抗できると思うんだよねー」

熱く滾っていた身体が急速に冷えていく。この部屋で……と言うなら雪風の部屋に行ったことはバレていない? 聞いただとか無理矢理だとか、動画は見せられていない? どこまで言い訳できる?

「…………満更でもなかった、ってことだよね。三十越えたおっさんに迫られてぇ、その気になって調子乗って抱いたんだよねぇっ! ムカつくっ……雪風も、お前もっ! 本っ当にムカつく!」

リングが外され、コードが一気に引き抜かれる。快感の絶叫と共に精液が放出され、鏡が汚れ俺の姿がぼんやりとしか見えなくなる。

「……雪風でもこうやって気持ちよくなっちゃったんだよねー?」

乳首に取り付けられた器具も外される。雪兎は苛立ち紛れに機械を蹴り、学習机から鋏を持ってきた。蕩けた意識でも刃物に恐怖を抱くことは出来て、痙攣する四肢が別の理由でも震え始める。

「…………この、裏切り者っ!」

縄を切って解かれたと思えば座椅子を蹴られてひっくり返る。微妙に絡まった縄と痙攣で上手く動けないながらも上体を起こせば胸を蹴られて仰向けになる。

「…………ユキ様」

名前を呟けば耳の横に鋏が突き立つ。もう一度名前を呼ぼうとすると喉に手が置かれ、醜い音が漏れて終わった。

「ぁー……ごめんね、ポチ。ポチが僕に懐いて可愛く感じてくれたら許せると思ったんだけど……無理だった。気持ちよさそうな顔見てると雪風にも見せてたんだろーなーって気になってさぁ? なんだろ、何かなぁこれ、胸のあたりがね、すっごいドロドロするの。気持ち悪い……吐きそうだよ……このまま絞めたら治まるかなぁ……」

喉仏を真上から押さえられ、嗚咽が漏れる。その喉の震えさえ気に入らなかったのか、更に力が強くなる。
血管を押さえられてはいないからか意識が朦朧とする感覚はなく、ただただ苦しい。このままでは死ぬ……といった恐怖すらなく、ただ声が出せず喉が痛い。
冷静な判断が出来ていない。いや、殺す気は無いのか。分からないが、対処しなければ。
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