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わんわん! なな

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予想通り、尻尾飾りの毛を掴んだ雪兎は力任せにそれを引っ張った。俺の中に入っていた歪な棒が一気に引き抜かれる。

「ゃあぁあっ!  ふ……ふぅっ……ふー……」

息を整えようとするも、すぐにまた奥まで挿し込まれる。

「ひぁあぁっ!?  ぁ、あ……」

「そんな大声出したらにみんなに聞かれちゃうよ?」

カチッと音がして、弱い振動が始まる。雪兎はそのまま尻尾飾りを引っ張り、押し込み、何度も出し入れした。

「ぁんっ!  ゃあっ、やだっ、ん……んんっ、んんんーっ!」

誰かに聞かれているかもと考えたら、俺は自然と自分の手を噛んで声を抑えようとしていた。

「んっ、ん……あぁっ、やらぁっ!」

けれど、強い快楽はそれを許さず、俺はまた大声を出す。

「ポチは可愛いね。雪風にされた時もこんなに声出したの?」

「んっ、ぁ、ひぁっ、んんっ、ぅあっ……ぁ、ゃあんっ」

雪兎が単純な出し入れだけを行う訳もなく、角度を変えたり回転を付けたりもする。

「……ポチ、ここ自分で握って。出したらお仕置きだよ」

尻尾飾りから手を離し、雪兎は俺の右手を陰茎に誘導する。射精したら鞭打ちを増やされるのか、ぼーっとした頭では思考がまとまらない。俺は言われるがままに自分の陰茎を強く握り、精液をせき止めた。
雪兎は両方の手を俺から離すと俺にまた椅子に座るよう言った。その前に、と振動を最強にして。

「ん、はぁっ、ゆきぃっ!」

「あははっ、聞こえる?  椅子と当たってすごい音鳴ってるよ」

椅子に振動が伝わり、ヴヴヴ……と大きな音を鳴らしていた。けれど、俺にそれを気にする余裕はない。

「ゆきっ……ゆきさまぁ、ださせて、ださせてくださいっ」

「僕がいいって言ったらね」

雪兎はボディソープを継ぎ足し、泡立てずに俺の性器に塗り込んでいく。俺は必死に根元を握って、精液が溢れないように努めた。

「はやくっ、はやくぅっ!  ゆきさま、はやくぅっ!」

「だーめ、ちゃんと洗わないと」

鈴口をくりくりと指の腹で抉り、裏筋を指先で撫で、陰嚢を摘み、雪兎は俺の性器を丁寧に洗っていく。

「は……ぁっ、むりっ、ゆきとぉっ!  むり……」

指先に力が入らなくなってきた。押さえておくのも限界だ。

「うん、洗えた。出していいよ」

雪兎は俺の亀頭を握ったままそう言った。俺は手を離し、全身の力を抜き、快楽のままに精液を溢れさせた。溢れた精液は雪兎の手に押さえられ、少しずつ下に垂れていく。

「ゆき……と。ゆきさま……」

「…………ポチさ、一日に何回出せるの?  ちょっと怖くなってきたんだけど」

「ゆきさまぁ……」

「あ、はいはい。なぁに?」

首を傾げて俺の顔を覗き込む雪兎。俺はそんな雪兎を抱き締めるため、腕を伸ばした。

「わ……な、何?」

「ゆきさま……好きです、ゆきさまぁ……」

絶頂の後はぼーっとした気分がしばらく続く。雪兎を見ても欲情することなく、純粋な好意を伝えられるはずだ。

「…………えへへ」

俺に抱き締められた雪兎は嬉しそうに笑って、俺の背に手を添えた。
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