147 / 667
すーつ、さん
しおりを挟む
俺が頬を撫でると雪風は嬉しそうにその手を口に含む。俺は爪で引っ掻いてしまわないよう気をつけながら、指の腹で上顎や頬の内側を撫でた。
「雪風様は……結構やってくれるんですね」
雪兎はフェラなんて絶対にしないし、指をしゃぶることもないだろう。雪兎が口を触れさせるのは首から上だけだ。
指に舌が絡んでくる。俺はその舌を指で挟み、少し引っ張った。雪風は蕩けた笑顔のまま俺を見上げる。
「…………指と同じこと、やってください」
征服感に支配され、俺は自分の陰茎を雪風に押し付ける。指を引き抜き、顔をそちらに押す。
雪風は亀頭だけを口に含み、強く吸いながら尿道口に舌先を沈ませた。
「ひぁあっ!? ぁ……そっ、そんな、急に……やめて、くださいよぉ……」
当然そのまま大人しくするはずもなく、亀頭を容赦なく舐られ、俺は膝の力が抜けていくのを感じた。雪風は俺の腰に腕を回し、もう片方の手で俺の陰茎を扱いて、俺を逃がさなかった。
「ゃあっ! やめっ……ひぁあぁっ! ひぃんっ、ふぁっ……やぁああぁっ!」
完全に舐めていた。いや、今舐められているのは俺…………雪風を侮っていた。雪風の性技は雪兎以上だと知っていたはずなのに、油断した。精神的優位に立てるはずのこの行為ですらこの有様だ。
「ゆきっ……ぁあっ! まってぇ! イッちゃう、でちゃうっ! ゃめ……ひぁあんっ!」
足の力が完全に抜けて、勝手に背が反り返って、俺はベッドに倒れた。すぐ近くにベッドがあって良かったと心底思う。
「…………雪風? ま、まって! 今イったばっか……ぁんっ! やらぁっ! まって、ま、ぁあぁっ!」
先程出した精液を全て呑んで、今度は俺の陰茎を根元まで咥えた。俺の腰を掴んで、口全体で扱いている。
「ゃ……あ、むりぃっ…………とけるっ、ひぁあ、あぁっ……」
腕が自然と顔を隠した。少し前にかけられた精液だけでなく、自分自身の唾液や涙で濡れていて、情けなくなる。背は常に反り返ってベッドには肩から上しか着いていないし、指示されていないのに太腿が痛くなるくらいに開脚している。
「ゆき、かぜぇ……ぁ、らめっ…………や、んぁあっ……」
精液が溢れていくのも、それを吸われているのも感じる。それすらも快感になってしまう。雪風は中に残るはずだった僅かな精液まで吸い取って、仕上げにと全体を舐め、本当に綺麗にしてしまった。
「やっぱ若いと多いな……って、お前、どうしたんだイイ顔して。そんなに良かったか? 俺の口は」
「……はい」
「そうかそうか、俺が好きか? 真尋」
「………………雪風……」
俺は雪兎のペットのポチで、真尋ではない。真尋はもう死んだのだ、両親が死んだあの日一緒に死んでしまった。
「俺は、雪風が……」
真尋と呼ばれて喜んでなんていない。雪風にそう呼ばれるのが心地好くなったりなんてしていない。そのはずだ。
雪兎に開発されて、嫌だと思っているのに身体が快楽に逆らえなかっただけ。それはそれでどうかと思うが、雪風を受け入れた訳ではない。
「大っ嫌い……」
俺はそんな勝手な理論を作って、微笑む雪風を睨みつけた。
「雪風様は……結構やってくれるんですね」
雪兎はフェラなんて絶対にしないし、指をしゃぶることもないだろう。雪兎が口を触れさせるのは首から上だけだ。
指に舌が絡んでくる。俺はその舌を指で挟み、少し引っ張った。雪風は蕩けた笑顔のまま俺を見上げる。
「…………指と同じこと、やってください」
征服感に支配され、俺は自分の陰茎を雪風に押し付ける。指を引き抜き、顔をそちらに押す。
雪風は亀頭だけを口に含み、強く吸いながら尿道口に舌先を沈ませた。
「ひぁあっ!? ぁ……そっ、そんな、急に……やめて、くださいよぉ……」
当然そのまま大人しくするはずもなく、亀頭を容赦なく舐られ、俺は膝の力が抜けていくのを感じた。雪風は俺の腰に腕を回し、もう片方の手で俺の陰茎を扱いて、俺を逃がさなかった。
「ゃあっ! やめっ……ひぁあぁっ! ひぃんっ、ふぁっ……やぁああぁっ!」
完全に舐めていた。いや、今舐められているのは俺…………雪風を侮っていた。雪風の性技は雪兎以上だと知っていたはずなのに、油断した。精神的優位に立てるはずのこの行為ですらこの有様だ。
「ゆきっ……ぁあっ! まってぇ! イッちゃう、でちゃうっ! ゃめ……ひぁあんっ!」
足の力が完全に抜けて、勝手に背が反り返って、俺はベッドに倒れた。すぐ近くにベッドがあって良かったと心底思う。
「…………雪風? ま、まって! 今イったばっか……ぁんっ! やらぁっ! まって、ま、ぁあぁっ!」
先程出した精液を全て呑んで、今度は俺の陰茎を根元まで咥えた。俺の腰を掴んで、口全体で扱いている。
「ゃ……あ、むりぃっ…………とけるっ、ひぁあ、あぁっ……」
腕が自然と顔を隠した。少し前にかけられた精液だけでなく、自分自身の唾液や涙で濡れていて、情けなくなる。背は常に反り返ってベッドには肩から上しか着いていないし、指示されていないのに太腿が痛くなるくらいに開脚している。
「ゆき、かぜぇ……ぁ、らめっ…………や、んぁあっ……」
精液が溢れていくのも、それを吸われているのも感じる。それすらも快感になってしまう。雪風は中に残るはずだった僅かな精液まで吸い取って、仕上げにと全体を舐め、本当に綺麗にしてしまった。
「やっぱ若いと多いな……って、お前、どうしたんだイイ顔して。そんなに良かったか? 俺の口は」
「……はい」
「そうかそうか、俺が好きか? 真尋」
「………………雪風……」
俺は雪兎のペットのポチで、真尋ではない。真尋はもう死んだのだ、両親が死んだあの日一緒に死んでしまった。
「俺は、雪風が……」
真尋と呼ばれて喜んでなんていない。雪風にそう呼ばれるのが心地好くなったりなんてしていない。そのはずだ。
雪兎に開発されて、嫌だと思っているのに身体が快楽に逆らえなかっただけ。それはそれでどうかと思うが、雪風を受け入れた訳ではない。
「大っ嫌い……」
俺はそんな勝手な理論を作って、微笑む雪風を睨みつけた。
18
お気に入りに追加
1,455
あなたにおすすめの小説





皇帝陛下の精子検査
雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。
しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。
このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。
焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる