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りょかんのよる、よん

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目の前に近付いた雪兎を思わず抱き締めたくなる。腕を回そうとして、手の甲の微かな痛みに雪兎との約束を思い出した。

「……ねぇ、ポチ。ここに…………雪風の、入れられたんだよね?」

雪兎は俺の顔を真正面に見つめて、口を開かせて両の親指を中に入れる。

「ここに、出されたの?」

声を出すことが出来ず、ただ頷く。

「そっか……なら、綺麗にしてあげないとね。ねぇポチ、どうすれば綺麗になるか教えてくれる?  僕ので満たしてあげたらいいのかな?」

奥歯を指の腹でなぞって、それから指を抜いた。俺は口を閉じてもごもごと馴染ませてから、雪兎の望む回答を発した。

「ユキ様のを突っ込んで、めちゃくちゃに突いてやればいいんですよ。苦しいくらい、声が出なくなるくらい、喉を突いて中に出して、壊してやればいいんです」

「……僕は壊したいんじゃなくて綺麗にしたいんだけどなぁー?」

「…………他の奴のをしゃぶったんですよ?  一度壊さないと、綺麗に出来ません」

雪兎は膝を俺の顔の横に移動させる。俺の腕に脛を乗せて、俺の頭を撫で回した。

「ふふふっ……ポチったら、本当に変態なんだから」

雪兎は浴衣をたくし上げ、勃ち上がった陰茎を俺の目の前にさらす。

「これが欲しいんだよね?  許してもらおうとかそういうんじゃなくて、本当にこれで喉突かれたいんだよね。あははっ、本っ当に変態。理解出来ないなぁー」

雪兎は自分のものを握って、先端を俺の頬に擦り付ける。

「……可愛い顔してる。ねぇ、ご奉仕させてくださいって言ってみて。とびきり可愛くね」

「…………ご奉仕、させて……ください」

「ふふふっ……そんなに欲しいの?」

「はい……ください、ユキ様……」

雪兎は俺の後頭部に両手を回し、持ち上げる。背を曲げて陰茎を根元まで咥えさせると、くすくすと笑って身体を震わせた。

「はぁ、たまんないっ……こうしてるだけで、もうすごく気持ちいい。身体がじゃなくて、心がね。ポチは僕のって感じがして、最っ高なんだよ」

喉の奥まで入れられているだけではなく、首の角度も相まって俺は酷く息苦しい。けれどその息苦しさは被支配感を増して俺を高ぶらせるだけだ。

「ねぇ、ねぇポチ……このまま動いていいよね?  いいよねぇ?」

声を出すことも頷くことも出来ない。俺は雪兎の陰茎を軽く吸って、返事となるように祈った。

「……いいんだよね?  動くよ。噛まないでね?」

雪兎の腰が引かれ、口内に余裕が戻る。だがそれは一瞬のことで、すぐにまた喉の奥を突かれて噎せる。
頭を押さえられて、口に突っ込まれたまま腰を振られて、それは雪風にもされたはずの事なのに、雪風のとは違って俺に異常と呼べるほどの多幸感を与えた。

「は……ぁっ、いいよ、ポチ、これいいっ……」

俺の苦痛なんて頭の隅にも置かず、自分勝手に腰を振る。俺は呼吸すらも危うくなっているのに、雪兎は幸せそうに息を荒らげる。
この差がたまらない。雪兎は俺の悦ばせ方をよく分かっている。

「んっ……ねぇ、そろそろ出そう。いいよね?  全部飲んでね?  零しちゃやだよ…………ふっ、ぁ……んんっ……」

根元まで咥えさせた状態で、喉の奥に亀頭を擦り付けながら射精する。俺は反射的に吐き出してしまいそうになったが、雪兎が頭を押さえている為に出す隙間が無い。

「あはっ……結構出たね。苦しい?  溺れそうでしょ」

全て出し切って、雪兎は俺の腹の上に戻る。精液と混じった唾液が糸を引いて、俺の口から胸までを汚していった。

「気持ちよさそうな顔してるね。苦しかったでしょ、なのに……こんな、可愛い顔してるの?」

俺の唇を指でなぞって、開きっぱなしの口の端から垂れた液体を俺の口に戻す。

「本当に……可愛いペット」

頬を撫でられて、俺の表情は勝手に緩んだ。
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