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ぷれぜんと、ご
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鳥のさえずりと窓から差し込む陽光を目覚ましに、俺は少し遅めに起床した。
昨日いつ寝たのかは覚えていない。けれど、腰の痛さと重さから昨日の出来事が夢ではなかったと実感出来た。
ペットになって数ヶ月、ようやく主人と交わった。
「……ぃやぁ長かった。まさか童貞より先に処女を失うとは思わなかった。そもそも死ぬまで処女だと思ってた」
処女という言い方が正しいのかどうかは知らないし興味が無い、多分正しくない。
「しっかし……普通さ、初めてヤったその朝は居ないか!? なんでどっか行ってんだよあの野郎!」
部屋に雪兎の姿はなかった。ベッドに温もりすら残っていない。床に脱ぎ散らかした服も無い。
俺は遅く起きることが多いから、起きた時既に雪兎が学校に行っているという事は少なくない。けれど今日学校は休みのはずだ。
「寂しいっつーか虚しいっつーか……あー……だっるい、腰重い。はぁー……」
布団をベッドの脇に寄せて、いつもの倍の時間をかけて上体を起こす。
「んっ!? ぁ……あぁ、雪兎の…………びっくりした……漏らしたかと思った……」
どろっと流れ出ていく白濁液。感覚も見た目も気持ち良いものではないが、昨日の痕跡が残っているという事には興奮した。
「シャワー浴びないと……ぅわっ!?」
ベッドから降りて立ち上がろうとしたのだが、足の力が抜けて立ち上がれなかった。床に膝を強く打ち付けて、俺は痛みに耐え切れず床に転がった。
「いってぇ……なんなんだよ、クソっ、全然力入んねぇ……」
腕の力で上体を起こし、ベッドに頭を預ける。もう少し落ち着いたら這いずるかどうにかしてシャワーを浴びよう。
「…………ん?」
ベッドの上、枕元に赤い袋を見つける。雪や星、トナカイやらが描かれたその袋は一目でクリスマスプレゼントだと分かった。
赤いリボンに付けられた札には「ポチへ」の文字があった。
「俺のか。うわ……結構重いな。でかいし……何これ」
プレゼントをベッドから引きずり下ろし、リボンを解いて中を漁る。
「袋の中身はなんだろなっ……と、お? マフラーか? これはコート……こっちはジーンズ、これはセーター……かな? で、手袋にブーツ…………すげぇな、一式かよ。さっすが金持ち……なんか見覚えのあるロゴ入ってるし……」
シャワーを浴びたら早速着てみようと決め、プレゼント達を袋に戻す。
そして、腕の力だけで風呂場を目指す。
「頑張れ、俺の筋肉っ……あと気力」
こんなこともあろうかと日頃からほふく前進の練習を……していれば良かった。今日のように足腰が立たなくなる事はこれから先もよくあるだろう。
俺は筋トレのメニューの見直しを心に決め、シャワーで汚れを落とし身体を温めた。
昨日いつ寝たのかは覚えていない。けれど、腰の痛さと重さから昨日の出来事が夢ではなかったと実感出来た。
ペットになって数ヶ月、ようやく主人と交わった。
「……ぃやぁ長かった。まさか童貞より先に処女を失うとは思わなかった。そもそも死ぬまで処女だと思ってた」
処女という言い方が正しいのかどうかは知らないし興味が無い、多分正しくない。
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「…………ん?」
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