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ぷれぜんと、よん
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半分眠っているような気分でいると、雪兎の陰茎が引き抜かれる。その刺激で俺の意識は完全に覚醒した。
「ねぇポチ、うつ伏せになって」
「ぇ……? はい、分かりました…………けど、どうして?」
腰に力が入らず、腕の力で寝返りをうった。枕に口と鼻が埋まってしまわないよう、頭だけ横を向いた。僅かに見える背後に雪兎の姿を認識し、何故か安心感を覚えた。
「膝立てて、お尻突き出してよ」
「…………あの、ユキ様? まさかとは思いますが……まだ?」
「満足してないよ?」
猫が背伸びをするような姿勢になると、雪兎が俺の太腿を撫で上げる。
俺のものか雪兎のものかは分からないが、精液が垂れていたらしい。
「ポチだってまだ満足してないでしょ? だってほら、ここ、ひくひくしてる。まだ欲しいんでしょ?」
人差し指を入れて、ぐるりと穴の壁をなぞる。
「ゃ……あっ、ユキ様……」
「欲しいよね?」
俺は無意識に雪兎の指を締め付けていた。
「はい…………もっと、ください」
指が抜かれ、すぐに陰茎が挿入される。それに嬌声を上げる間もなく、雪兎は俺の手首を掴んで引っ張った。
馬の手綱を引くように腕を引っ張られ、無理矢理弓なりに反らされる。支えをなくして胸がベッドに押し付けられ、顔も枕に埋まった。
「わ……すっごい締まる。ねぇ、これ気持ちいいの?」
先程よりも奥まで入っているような、中から押し潰されるような感覚。それは充実感に代わって脳に伝わり、俺は多幸感に支配された。
「いいですっ! すごく……きもち、ひっ、ぃああっ! あっ、ぅ、ぁんっ!」
「いいの? そっかそっかー……じゃ、これで後二回くらいする?」
相手の顔が見えない体勢で、腕を掴まれて、めちゃくちゃに突かれまくる。この体位はこの上なく「犯されている」と実感出来て、上下関係をまさに叩き込まれているようで、電撃のような快楽と焼き切れるような興奮が手に入る。
「するっ……」
「する? よーし、じゃあまず一回」
どぷどぷと精液が注ぎ込まれ、腹の圧迫感と熱が増える。俺はすっかり蕩けた顔で、雪兎に次をねだる。
再び肉がぶつかり合う音が部屋に響き始め、それをかき消すように俺は声を上げる。
「ポチは分かんないかもだけどっ……ポチの中、ぐっちゃぐちゃになっちゃってるよ? 僕のでいっぱい。
自分が出したやつでいっぱいの中に入れるってのも結構抵抗あるんだけど……でも、それ以上に興奮するんだよねー。ポチは僕のだって、そんな感じするんだよ」
俺が甘く蕩けた声を出せば出すほど、雪兎はそれを面白がってか、それとも単純に嬉しいのか、腰の動きを更に激しくする。
「あっ、ぁ、ああっ、ぁんっ、ゆきっ、もっと……やさしく、ぅあぁっ!」
「なに? ポチは激しいの好きだって…………あぁ、そういうこと? 嫌だ嫌だって言いながら、それでもめちゃくちゃにされるのがいいの? そっか、酷くされたいんだもんね? 無視されて……ううん、わざと反対にされたいんだよね?」
「ち、が……ぁ、ゃああぁっ! あっ、ゃんっ!」
「分かってるってー。ふふ、ちゃーんと虐めてあげるから、安心して? ほら、もっと声出して」
俺の懇願は却下……いや、都合のいいように解釈される。
だが間違っている訳でもない。無理矢理犯されているような、そんな感覚は欲しい。けれどやはり、恋人同士のように甘ったるい言葉をかけあって、ゆっくりと交わりたいという思いもある。
俺はあくまでもペットなのだから、前者が正しいあり方だろうし、その方が雪兎を悦ばせられる。俺はそう自分に言い聞かせて、別の欲望を塗り潰した。
「ねぇポチ、うつ伏せになって」
「ぇ……? はい、分かりました…………けど、どうして?」
腰に力が入らず、腕の力で寝返りをうった。枕に口と鼻が埋まってしまわないよう、頭だけ横を向いた。僅かに見える背後に雪兎の姿を認識し、何故か安心感を覚えた。
「膝立てて、お尻突き出してよ」
「…………あの、ユキ様? まさかとは思いますが……まだ?」
「満足してないよ?」
猫が背伸びをするような姿勢になると、雪兎が俺の太腿を撫で上げる。
俺のものか雪兎のものかは分からないが、精液が垂れていたらしい。
「ポチだってまだ満足してないでしょ? だってほら、ここ、ひくひくしてる。まだ欲しいんでしょ?」
人差し指を入れて、ぐるりと穴の壁をなぞる。
「ゃ……あっ、ユキ様……」
「欲しいよね?」
俺は無意識に雪兎の指を締め付けていた。
「はい…………もっと、ください」
指が抜かれ、すぐに陰茎が挿入される。それに嬌声を上げる間もなく、雪兎は俺の手首を掴んで引っ張った。
馬の手綱を引くように腕を引っ張られ、無理矢理弓なりに反らされる。支えをなくして胸がベッドに押し付けられ、顔も枕に埋まった。
「わ……すっごい締まる。ねぇ、これ気持ちいいの?」
先程よりも奥まで入っているような、中から押し潰されるような感覚。それは充実感に代わって脳に伝わり、俺は多幸感に支配された。
「いいですっ! すごく……きもち、ひっ、ぃああっ! あっ、ぅ、ぁんっ!」
「いいの? そっかそっかー……じゃ、これで後二回くらいする?」
相手の顔が見えない体勢で、腕を掴まれて、めちゃくちゃに突かれまくる。この体位はこの上なく「犯されている」と実感出来て、上下関係をまさに叩き込まれているようで、電撃のような快楽と焼き切れるような興奮が手に入る。
「するっ……」
「する? よーし、じゃあまず一回」
どぷどぷと精液が注ぎ込まれ、腹の圧迫感と熱が増える。俺はすっかり蕩けた顔で、雪兎に次をねだる。
再び肉がぶつかり合う音が部屋に響き始め、それをかき消すように俺は声を上げる。
「ポチは分かんないかもだけどっ……ポチの中、ぐっちゃぐちゃになっちゃってるよ? 僕のでいっぱい。
自分が出したやつでいっぱいの中に入れるってのも結構抵抗あるんだけど……でも、それ以上に興奮するんだよねー。ポチは僕のだって、そんな感じするんだよ」
俺が甘く蕩けた声を出せば出すほど、雪兎はそれを面白がってか、それとも単純に嬉しいのか、腰の動きを更に激しくする。
「あっ、ぁ、ああっ、ぁんっ、ゆきっ、もっと……やさしく、ぅあぁっ!」
「なに? ポチは激しいの好きだって…………あぁ、そういうこと? 嫌だ嫌だって言いながら、それでもめちゃくちゃにされるのがいいの? そっか、酷くされたいんだもんね? 無視されて……ううん、わざと反対にされたいんだよね?」
「ち、が……ぁ、ゃああぁっ! あっ、ゃんっ!」
「分かってるってー。ふふ、ちゃーんと虐めてあげるから、安心して? ほら、もっと声出して」
俺の懇願は却下……いや、都合のいいように解釈される。
だが間違っている訳でもない。無理矢理犯されているような、そんな感覚は欲しい。けれどやはり、恋人同士のように甘ったるい言葉をかけあって、ゆっくりと交わりたいという思いもある。
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