俺の名前は今日からポチです

ムーン

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しゅくだいをすすめるほうほう

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雪兎は呆れながらも微笑み、また俺の腕を引っ張ってベッドの横に連れていく。首輪の紐がまた繋がれ、俺の胸の高鳴りは最高潮に達する。

「どこ踏んでくれるんですか?  あのですね、さっきですね、下腹あたりがめちゃくちゃ気持ちいいって分かって、そこ踏んで欲しいんですけど……」

「ねぇ、ポチ?」

「何ですか?  も、もしかして……本番、させてくれるんですか?」

「僕、宿題したいんだ」

「知ってます」

立ち上がった雪兎を、俺はベッドにもたれて頭だけを乗せ、期待に満ちた瞳で見上げる。
雪兎は俺とは正反対の表情をしていた。

「ねぇ、もうすぐクリスマスでしょ?  プレゼントあげるから、その時までおあずけ。いい?」

「……プレゼントってなんですか?」

「秘密。言っちゃったら楽しみ無くなるでしょ」

雪兎はウインクをして、人差し指を立てて唇に近付けた。そして俺がその表情に魅入っている間に俺に手錠を取り付けた。

「エロいやつですか?  なら今は大人しくしますけど……」

「…………そうだよ。だから大人しくしてて」

「巨大ディルドーとかだったら泣きますよ」

「違うよ!  少しは主人に忠実なところを見せなよ馬鹿ペット!」

「主人ならペットの性欲をちゃんと解しょ……んっ!?  ぅ……んー」

懲りずに口答えを続けていると、口の中に何かが突っ込まれる。丸いそれは俺の言葉を奪い、それに付いたベルトが頭の後ろで留められた。

「これで少しは静かにする気になった?」

雪兎はベッドの下からトランクを引っ張り出し、それを漁っていた。この口枷もそこから出された物だ。雪兎はトランクからまた新しい物を取り出した。

「……んっ!?  んー!  んー!」

「嫌なの?  だーめ。クリスマスまでおあずけって言ったでしょ」

陰茎の根元にベルトが巻かれる。それは痛いくらいの締め付けで留められ、雪兎は俺の下着とズボンを元に戻した。
それでも勃ったままの俺の性器はジーンズに不自然な膨らみを作った。雪兎はその上に軽く足を乗せ、顔を寄せてにっこりと微笑む。

「踏まれたがってたね。希望の場所じゃないけど、宿題の息抜きにちょっとだけしてあげる」

強くは踏まず、優しく弧を描くように爪先を動かす。微かな刺激はジーンズと下着を通し、さらに弱くなって伝わる。

「んっ……んん…………ゆ、ぃ……」

「気持ちいい?  可愛い顔してるよ」

頬を撫でる冷たい手。俺は手の方に頭を傾けた。そうすると雪兎は嬉しそうな顔をして、踏む力を強めた。

「やっぱりポチにはそういうのが似合うよ。僕、あれこれうるさいのは嫌いなんだ。何されたって気持ちいいんでしょ?  だったら細かい注文つけないでよ。もっと僕を信用して……ね?」

撫でている方とは反対の頬に唇を寄せ、零れた涙を舐める。そのまま耳を甘噛みして、小さな声で囁く。

「…………僕のこと好き?」

頷く。

「…………僕も」

俺を踏むのを足の裏から膝に変えて、俺の頭を抱き締める。

「ごめんね、宿題終わっても家の用事あるから相手できないや。でも、明日はちゃんとするから」

雪兎は最後にそう囁き、頭を撫でて机に戻った。宿題後の楽しみは消えてしまったが、代わりにクリスマスの楽しみが増えた。
膝を立てて、その上に頭を乗せて、俺は不自由な体勢のまま居眠りをした。
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