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ふだんどおりに
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寸止めで俺を焦らすのが雪兎が考えた俺への罰だとしたら、その罰は恐ろしいくらいに効いている。
クリームを塗り終わると雪兎は俺の服を整えた。目隠しされているとはいえ服がどうなっているかくらいは分かる。普通に着ている。
シャツは捲れておらず、スラックスはずり下がっておらず、下着もしっかりと履いていて、このまま外に出ても大丈夫なくらいに普通に服を着ていた。
まぁ外に出るとなると軽装過ぎるし拘束の痕が目立つだろうしで普通には歩けないかもしれないけれど。
「あ、もうこんな時間じゃん。宿題やらないと」
「え……? ユ、ユキ様?」
「今日の宿題面倒なんだよね。ポチ歳上なんだから教えてよーって言いたいところだけど、ポチが行ってた高校僕が行った小学校より頭悪いんだよね」
それは流石に大袈裟だろう。俺が通っていた高校の学力は平均近くだったはずだ。
なんて考えている場合ではない、身体が疼いて仕方ないのに隣で宿題を始められるなんて、そんなの耐えられない。
「独語辞書どこやったっけ……机に置いてたはずなんだけど……」
「ユキ様! ユキ様、ゆきっ……ぇほっ、ゆきさまぁ!」
雪兎はもうベッドから下りてしまっていた、物音からして勉強机の付近に居る。呼び戻す為に必死で名を呼び、締め付けによる痛みも気にせず手足をバタつかせた。
「うるさいよポチ」
「ゆきさまっ……お願い、イカせて、一回だけでいいから出させてぇ! そしたら静かにするから!」
「耳栓するからいいや」
「えっ……ま、待って、お願い、ユキ様ぁ!」
何も見えない、手首が痛い、足首も太股も痛いし、膝の裏も痛い。
そんな痛みよりも何よりも、身体が疼く。
クリームを塗り込まれた敏感な部分が熱を持つ。
「ゆき……お願い、します…………雪兎様……」
ピリピリと痛みにも似た痒み、身体を揺らすとシャツに乳首が擦れて、弱々しい刺激が俺を悶えさせる。
同じように身体の揺れからの振動は腰に伝わり、微かな快楽が腰を勝手に揺らす。それによってまた、無い方がマシと思えるような快感が生まれる。
「はっ……あ、ユキ様、ユキ様ぁ…………お願い、助けてぇ……」
抓られたい、扱かれたい、突かれたい。メチャクチャにされたい。
乱暴に、物のように扱って欲しい。虐めて欲しい。犯して欲しい。
「早くぅ……ユキ様、俺、おかしくなっちゃう……」
焦れったい。手錠さえなければ自分で処理できるのに。
俺は腕を乱雑に動かし、手錠をガチャガチャと鳴らすだけの無駄な足掻きを繰り返した。
「外してっ……外してよ! 外せ、外せよぉっ! 外せぇぇっ! 雪兎! いるんだろ雪兎! 返事しろよ、こっち来てこれ外せよっ!」
乱暴な命令口調よりも弱々しい懇願の方が雪兎に願いを叶えてもらいやすいのに。
俺はそんな当たり前すら忘れて、もどかしさに狂っていく。
こんな苛酷な仕置きが待っていると知っていれば、雪兎に逆らったりしなかったのに。欲望に忠実に動いたりはしなかったのに。
クリームを塗り終わると雪兎は俺の服を整えた。目隠しされているとはいえ服がどうなっているかくらいは分かる。普通に着ている。
シャツは捲れておらず、スラックスはずり下がっておらず、下着もしっかりと履いていて、このまま外に出ても大丈夫なくらいに普通に服を着ていた。
まぁ外に出るとなると軽装過ぎるし拘束の痕が目立つだろうしで普通には歩けないかもしれないけれど。
「あ、もうこんな時間じゃん。宿題やらないと」
「え……? ユ、ユキ様?」
「今日の宿題面倒なんだよね。ポチ歳上なんだから教えてよーって言いたいところだけど、ポチが行ってた高校僕が行った小学校より頭悪いんだよね」
それは流石に大袈裟だろう。俺が通っていた高校の学力は平均近くだったはずだ。
なんて考えている場合ではない、身体が疼いて仕方ないのに隣で宿題を始められるなんて、そんなの耐えられない。
「独語辞書どこやったっけ……机に置いてたはずなんだけど……」
「ユキ様! ユキ様、ゆきっ……ぇほっ、ゆきさまぁ!」
雪兎はもうベッドから下りてしまっていた、物音からして勉強机の付近に居る。呼び戻す為に必死で名を呼び、締め付けによる痛みも気にせず手足をバタつかせた。
「うるさいよポチ」
「ゆきさまっ……お願い、イカせて、一回だけでいいから出させてぇ! そしたら静かにするから!」
「耳栓するからいいや」
「えっ……ま、待って、お願い、ユキ様ぁ!」
何も見えない、手首が痛い、足首も太股も痛いし、膝の裏も痛い。
そんな痛みよりも何よりも、身体が疼く。
クリームを塗り込まれた敏感な部分が熱を持つ。
「ゆき……お願い、します…………雪兎様……」
ピリピリと痛みにも似た痒み、身体を揺らすとシャツに乳首が擦れて、弱々しい刺激が俺を悶えさせる。
同じように身体の揺れからの振動は腰に伝わり、微かな快楽が腰を勝手に揺らす。それによってまた、無い方がマシと思えるような快感が生まれる。
「はっ……あ、ユキ様、ユキ様ぁ…………お願い、助けてぇ……」
抓られたい、扱かれたい、突かれたい。メチャクチャにされたい。
乱暴に、物のように扱って欲しい。虐めて欲しい。犯して欲しい。
「早くぅ……ユキ様、俺、おかしくなっちゃう……」
焦れったい。手錠さえなければ自分で処理できるのに。
俺は腕を乱雑に動かし、手錠をガチャガチャと鳴らすだけの無駄な足掻きを繰り返した。
「外してっ……外してよ! 外せ、外せよぉっ! 外せぇぇっ! 雪兎! いるんだろ雪兎! 返事しろよ、こっち来てこれ外せよっ!」
乱暴な命令口調よりも弱々しい懇願の方が雪兎に願いを叶えてもらいやすいのに。
俺はそんな当たり前すら忘れて、もどかしさに狂っていく。
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