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はげしく

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舌を絡めあって溶け合うようなキスをしながら性器を愛撫される、それも好きな人が相手だ。これ以上の幸福はないだろう。
だが俺はそんな幸福を噛み締めることなく、媚薬による疼きを早く解消して欲しいと願っていた。

時々に吐き出される甘く熱い息。雪兎の白い顔がどんどんと赤くなっていくのは興奮からか酸欠からか。
吐くことは出来ても吸うことは出来ない。興奮と空気不足が混ざってか目の焦点も合わなくなってきた。

このまま気を失ってしまうか、それもいいな。そんな自分自身の誘惑。
このままでは雪兎が倒れてしまう、それはいけない。微かに残った冷静な良心の警告。
俺がその二つを戦わせていると、雪兎が首輪の紐を引っ張った。

「ふぅー……死ぬかと思ったよ。全くポチったら……」

自分は呼吸を整えながら、俺には思考が出来るかどうかという程度の酸素を与えるだけ。この締め方の上手さはどうやって身につけたのか甚だ疑問だ。

「……っ!  ぁ、ゆ……き…………くる、し」

「聞こえないなぁ。もっとはっきり喋ってよ」

雪兎を抱き締めていた腕も落ち、雪兎は俺から僅かに距離を取る。そして陰茎への愛撫は激しさを増した。
強く握られて扱かれ、亀頭を弾かれ、尿道口を指の腹で擦られる。
撫でると言うよりは押し潰すの方が正しい、そんな愛撫にも俺は快楽を覚える。

「あっ、ん、やっ……ぁ、ひっ!?  ぁ、あぁっ、ゆき、まって、まってぇ!」

自分の意思ではなく身体が反り返って、足がピンと伸びてビクビクと震える。
陰茎だけから与えられる異常なまでの大きさの快楽に俺は恐怖を覚え、雪兎に「一旦止めて」と懇願する。

「ひっ、ぃやぁああっ!  あ、やだ……らめ、ぁんっ!」

もう呂律も回らなくなってきた。そんな俺を見て雪兎は楽しそうに笑って、両手で握り潰すようにした。
そうすると押し出されるようにして精液が溢れ出し、俺は背中や足が吊りそうなほどに反り返る。

「っ!?   ぁ、ああぁあぁああっ!  ぁ……はっ……ゆ、き……」

「あははっ、ポチ可愛い。そんなに気持ち良かったの?  凄いよ、途中女の子みたいな高い声出てた。君がこの服着た方が良かったんじゃない?」

「はっ、はっ……はーっ…………ぁ、ゆき……ゆき、さま」

「ん?  なぁに、ポチ」

雪兎は俺がよがり狂う姿を見て機嫌を直したらしく、ニコニコと笑って俺の頭を撫でる。

「ゆき、さまぁ……」

「もーなにー?  そんなに可愛く僕の名前呼んだって何にもあげないよ!」

頭が真っ白になって、チカチカと光が点滅して、何も考えられなくなっていた。
だから何を言いたいのかも分からず雪兎の名を呼んで、そんな俺の様子に気を良くした雪兎は俺の上に飛び乗った。

「ふふっ、流石のポチも媚薬使ったらもう無理なのかな?  一回出しただけなのにもう意識飛んじゃいそう?  いいねぇ、これ。今度バイブにたぁっぷり塗って入れてあげるよ」

スカートがめくれ上がって白い太股が見えている。
雪兎はそんな事にも気が付かず、クリームの凄さと今後の使い道について語っている。
俺は「今のうちに」なんて考えもなく、腕を動かそうという意思もなく、本能のままに雪兎の太股に手を滑らせた。
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