俺の名前は今日からポチです

ムーン

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どらい、れんしゅう

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俺は雪兎に陰茎の根元を握られたまま、肩で息をしながら「早く」「好き」「ユキ様」の三言を呂律の回らない口で繰り返した。

「ねぇ、ポチ。ポチが一番感じるのはどこ?」

「ふっ……ぅ?  いち、ばん…………さきっ、ちょ。たぶ、ん。そこ」

「先っちょかぁ。まぁ普通だね。明日からは他のとこも感じるように作り替えていってあげるからね」

それは、楽しみなような、恐ろしいような。どちらにしても、俺は今を心配しなければならない。
雪兎はもう片方の手も使うことにしたらしい、小さな手のひらが亀頭を包むように握り込む。あまり力は加えずに、撫でるように攻めてくる。

「あっ……ぁ、それっ……やば、いぃ。きもち……ぃ」

「ポチはなでなでされるの大好きだもんね?」

「すきっ……すき、ゆきとっ、すきぃ……」

「……かっ、可愛いこと言うね。でもそんなこと行ってもダメだよ、簡単にはイかせてあげないから」

自分でも何を言っているのか分からなくなるほど、頭が回らない。空っぽになった頭を埋めるのは快楽だ。

「ゆきとぉ……」

「僕、ユキ様って呼べって言ったよ」

根元を握る力が強くなる。先端から出ていくはずだった精液がせき止められ、俺はその強い刺激に身体を仰け反らせる。

「このくらい強く握ったら出ないよね?」

「ゆっ、ゆき……それ、やだぁっ」

「ポチ、すぐ出しちゃうからさぁ。少しくらいは我慢も覚えないとね」

ぴん、ぴん、と先端を弾かれる。俺はその度に声を上げて、身体を震わせた。

「あっ、やっ、ゆき、ゆきぃっ!  それ、やめっ……ぁんっ!」

「なんで?  気持ちいいんじゃないの?  さっきまで早くしてって言ってたのに」

「だって……んんっ!  それぇっ、されても、だせないぃっ……」

雪兎は俺の頬を──いつの間にか零れていた涙を舐めとって、無邪気に笑う。

「それをさせたいの」

俺にが笑顔に気を取られた瞬間、雪兎は俺の亀頭を抓るように強く握って、先端を内側に押し込むような愛撫を始めた。

「あっ、ぁぁああぁあっ!?  ゆきっ……ぃ、ひんっ!  やら、むり、それっ……」

「ポチは痛いくらいのが気持ちいいんだよねぇ。踏まれるのが好きなんだからさぁ」

「りゃめっ、ゃんっ!  ゆきぃっ!」

「爪立てる……のは流石にダメだよねぇ。でもこれ以上ってのは僕には思いつかな……あっ!  そうだ!」

雪兎はぱっと手を離し、ベッドから降りて棚を漁る。
せき止められていた精液がゆっくりと先端から滲み出て、てらてらと淫靡に光を反射する。

「これこれ、これ飲んでポチ」

「ひゃい……」

何かも分からず口を開けると、錠剤が放り込まれた。俺はそれをほぼ無意識で飲み込む。

「水……あ、要らなかった?  まぁちっちゃいしね。さて、どれくらいで効くかなー?」

雪兎はベッドに戻り、また同じ愛撫を始めた。
精液をせき止めて、ひたすら刺激を与えて、俺を絶頂させ続ける。
何度果てても、まだ射精していないという事実が俺の陰茎を萎えさせず、また雪兎に弄ばれる。
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