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ゆび
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雪兎は俺を仰向けに寝かせ、俺の腹の上に跨った。
胸ならまだしも、腹はかなり苦しい。腰が理想。
そう伝えると雪兎は小さく跳ねた。今は俺が苦しんだのを愉しそうに眺めている。
「……ポチ、あーん」
「あ、あーん……っ!?」
口の中に指が三本押し込まれる。舌を挟んで引っ張って、指の腹で優しく引っ掻く。
「んっ……ん、んぅ……」
「どう?」
指が引き抜かれると、可愛らしく小首を傾げる雪兎が見える。
「んっ、はぁっ、ぁ……気持ちいい、です」
雪兎は感想を聞くと再び指を入れた。
先程と同じように舌を弄び──そして、喉の奥を突いた。
「……ぐっ!? ぅ……ん」
「どう?」
指を抜いた雪兎はまた首を傾げる。小動物を思わせるその仕草は俺を興奮させるのに最適だ。
「苦しいですよ、吐いたらどうするんです」
「……そっか」
また指が入れられ、間髪入れずに喉の奥が突かれる。
雪兎は俺が嘔吐くのも構わず指を根元まで入れた。
「……ぇ、ぁ……ん、うっ……ぉえっ」
「ポチ。ちゃんと考えるんだよ? 僕が君の口に指を入れてるって。僕の指が君の口の中で動いてるって」
何を言いたいのか分からない。俺は吐いてしまわないように呼吸を整えるのに必死だ。
「ポチ、手ぇ繋ごっか」
雪兎は口に入れていない方の手、左手を俺の左手に重ねる。
指を絡めて、指の腹で手の甲をさする。前後に動かしたり、きゅっと握ったり。手のひらの中心をなぞられて、俺はとうとう完全に勃ってしまった。
「ふふ……ポチ、口も気にしてね」
忘れるわけがない、ずっと吐き気に耐えているのだから。
吐き気……なんだか、気持ちいいような。
吐き気自体ではなくて、雪兎に口の中を犯されているということが。
「んっ……ぅぐっ…………ん、んっ」
「あはは、いいよ、ポチ。可愛い可愛い」
ちゅ、ちゅ、と雪兎の指を吸う。すると雪兎は指をほとんど引き抜いて、第一関節の辺りだけを口に含ませた。
「んっ、ゆき……ん……む…………ゅ」
「赤ちゃんみたい。ポチは犬だろ?」
「んっ、はぁ……あぁ、ごめんなさい。犬です。俺は……ユキ様の、犬、ペットです」
「あははははっ、可愛い可愛い」
「ありがとうございます……ユキ様」
雪兎の手を握り返して、もう片方の手で口の中に入れられる手を押し込んだ。
喉の奥を突かれるのにはまだ慣れないが、その直前くらいまでは入れていてほしい。
「……ん、ふっ……ゅ、いぃ…………」
「ポチ、僕の指美味しい?」
「おぃ、ひぃ……れしゅ」
「そう? よかった。ならもっと味わってよ」
俺は雪兎の手首を掴んだが、抵抗は虚しくまた喉の奥を突っつかれる。中指でぐりぐりと押されては、もう嗚咽は止められない。
「ふっ、んんっ! んーっ、んぐっ……ぅえ」
「どう? 気持ちいい?」
「んっ……ん、ん…………」
「……どう?」
俺は嗚咽しながらも快楽を覚え始めた。
雪兎の手が、指が、俺の口の中にある、俺を苦しませる為に、ぐにぐにと喉を押している。
苦痛を訴え非難の目を向けていたはずなのに、いつの間にかその目はとろんと雪兎に酔っていた。
もっととねだるために、雪兎を見つめていた。
雪兎はそんな俺の願いには応えてくれず、指を引き抜いてしまった。
胸ならまだしも、腹はかなり苦しい。腰が理想。
そう伝えると雪兎は小さく跳ねた。今は俺が苦しんだのを愉しそうに眺めている。
「……ポチ、あーん」
「あ、あーん……っ!?」
口の中に指が三本押し込まれる。舌を挟んで引っ張って、指の腹で優しく引っ掻く。
「んっ……ん、んぅ……」
「どう?」
指が引き抜かれると、可愛らしく小首を傾げる雪兎が見える。
「んっ、はぁっ、ぁ……気持ちいい、です」
雪兎は感想を聞くと再び指を入れた。
先程と同じように舌を弄び──そして、喉の奥を突いた。
「……ぐっ!? ぅ……ん」
「どう?」
指を抜いた雪兎はまた首を傾げる。小動物を思わせるその仕草は俺を興奮させるのに最適だ。
「苦しいですよ、吐いたらどうするんです」
「……そっか」
また指が入れられ、間髪入れずに喉の奥が突かれる。
雪兎は俺が嘔吐くのも構わず指を根元まで入れた。
「……ぇ、ぁ……ん、うっ……ぉえっ」
「ポチ。ちゃんと考えるんだよ? 僕が君の口に指を入れてるって。僕の指が君の口の中で動いてるって」
何を言いたいのか分からない。俺は吐いてしまわないように呼吸を整えるのに必死だ。
「ポチ、手ぇ繋ごっか」
雪兎は口に入れていない方の手、左手を俺の左手に重ねる。
指を絡めて、指の腹で手の甲をさする。前後に動かしたり、きゅっと握ったり。手のひらの中心をなぞられて、俺はとうとう完全に勃ってしまった。
「ふふ……ポチ、口も気にしてね」
忘れるわけがない、ずっと吐き気に耐えているのだから。
吐き気……なんだか、気持ちいいような。
吐き気自体ではなくて、雪兎に口の中を犯されているということが。
「んっ……ぅぐっ…………ん、んっ」
「あはは、いいよ、ポチ。可愛い可愛い」
ちゅ、ちゅ、と雪兎の指を吸う。すると雪兎は指をほとんど引き抜いて、第一関節の辺りだけを口に含ませた。
「んっ、ゆき……ん……む…………ゅ」
「赤ちゃんみたい。ポチは犬だろ?」
「んっ、はぁ……あぁ、ごめんなさい。犬です。俺は……ユキ様の、犬、ペットです」
「あははははっ、可愛い可愛い」
「ありがとうございます……ユキ様」
雪兎の手を握り返して、もう片方の手で口の中に入れられる手を押し込んだ。
喉の奥を突かれるのにはまだ慣れないが、その直前くらいまでは入れていてほしい。
「……ん、ふっ……ゅ、いぃ…………」
「ポチ、僕の指美味しい?」
「おぃ、ひぃ……れしゅ」
「そう? よかった。ならもっと味わってよ」
俺は雪兎の手首を掴んだが、抵抗は虚しくまた喉の奥を突っつかれる。中指でぐりぐりと押されては、もう嗚咽は止められない。
「ふっ、んんっ! んーっ、んぐっ……ぅえ」
「どう? 気持ちいい?」
「んっ……ん、ん…………」
「……どう?」
俺は嗚咽しながらも快楽を覚え始めた。
雪兎の手が、指が、俺の口の中にある、俺を苦しませる為に、ぐにぐにと喉を押している。
苦痛を訴え非難の目を向けていたはずなのに、いつの間にかその目はとろんと雪兎に酔っていた。
もっととねだるために、雪兎を見つめていた。
雪兎はそんな俺の願いには応えてくれず、指を引き抜いてしまった。
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