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第六章 現実世界は異世界より奇なり
喋れない狼との意思疎通
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リナリアの母であるアルはベルゼブブを敵だと言い、ベルゼブブはリナリアを「旧友に似ている」と晩餐会に招いた。
招待に裏の意図があるように思えてきた。
『敵……あの悪魔は敵なのか』
「……あの、リナリアさん。僕、色んな大陸を回って仲良くなった人の中に六人姉妹がいるんです」
『今関係のある話か? なら話せ』
関係があるかと問われると不安だが、僕を真っ直ぐ見つめるアルとリナリアの瞳には「やっぱり今はいい」なんて言えない。
「その六人姉妹は、母親が失踪して……父親が発狂したっていう、酷いことになっていて」
『……ほぅ』
「それが、その、一部の魔王の企てのようなんです。父親の方は有力者のようで、慕う魔王も何人かいるんですけど、裏切り者もいて、奥さん……母親を殺したのかな、分からないけど」
あぁ、僕って話すの下手だな。
『……待て、魔王に慕われるって何だ?』
「その姉妹の父親は魔王より上の人みたいなんです。魔神王直属の幹部とかじゃないですかね」
『…………ワゥっ! ワン、ワンワンっ、グルルルっ……』
『母さん? どうしたの? 駄目、暴れないで……管が』
きっとアルは僕が抱いている疑問を解決する情報を持っている。けれど、彼女は言葉を話せない。
『……ユウ、それでその姉妹がなんなんだ?』
「あぁ、えっと……姉妹達の父親を慕ってる魔王の一人に聞いたんです、その父親を裏切った魔王達の名前……その中にベルゼブブがいました」
魔神王に命を狙われているアルがベルゼブブを敵だと言うのなら、ベルゼブブは魔神王には忠実。だとしたらフリージアの父親は魔神王の部下でありながら魔神王と反りが合わず、魔神王の指示で失墜させられた……?
「アルギュロスさんとリナリアさんは魔神王に命を狙われているんですよね」
『あぁ、その通りだ。だからいつの日か魔神王を打ち倒し、私達は』
『ワンワンっ!』
『……母さん、何? どうしたの? 喉でも乾いた?』
何か言いたいのか? いや、二回吠えた……NOのつもりか?
「…………アルギュロスさん、質問です。さっきの通りYESは一回、NOは二回吠えてください。魔神王は、アルギュロスさんを殺そうとしましたか?」
『ワン、ワン』
『え……? な、何言ってるの、母さん……私の姉と兄を殺して、母さんも殺そうとしたのは魔神王でしょ?』
アルは二回ずつ何度も吠えながら、ぶんぶんと首を横に振る。
『……艦長は母さんがそう言ってたって、私に……艦長が、私に嘘を?』
「リナリアさん、すいませんけどその件は後で……アルギュロスさん、あの……リナリアさんのお姉さん達って、本当に殺されたんですか?」
アルは一度も吠えずに顔を俯かせた。
「……分からない?」
『…………ワン』
「あの、ディエゴ、シネラリア、サンセベリア、ガザニア、フリージア……もしかして」
『ワンっ! ワンっ、ワン…………キュゥ、クゥン……キュウゥン……』
「……フリージアさん達、アルギュロスさんの娘なんですか?」
アルは弱々しく吠えた、一度だけ──あの六人姉妹は全員アルの娘、そしてリナリアの姉だ。七人姉妹だったのだ……女装している男のアンを女として数えると。
『ユウ……? 何の話を……?』
「リナリアさん……リナリアさんのお姉さん達、生きてます。そうだよ……なんで、気付かなかったんだ僕っ、人狼にハーピー、蛇の下半身っ、ガザニアさんは狼と鳥っ…………狼、鳥、蛇、あの姉妹には必ずそのどれかがっ……! 全部アルギュロスさんからの遺伝だったんだ!」
『ユウ! どういう事なんだ、私の姉は……生きているのか!? それに魔神王が敵じゃないって……なら、私の恨みは……艦長の話は何だったんだ』
僕は血縁関係が分かってスッキリしたが、リナリアは混乱している。しかし、リナリアへの対処はまだだ、まだアルギュロスに聞きたいことがある。
「あの、アルギュロスさん。僕はフリージアさんに会って「母親が失踪して、しばらくは一人で頑張っていた父親は発狂した」って聞きました」
『……っ!? クゥン……キュゥ、ワゥン』
「…………旦那さんとは仲が良かったんですか?」
『ワン……』
アンは「母は父も姉達も全てを捨てて出ていった最低な女」と話していた。
「アルギュロスさん……どうして逃げなきゃいけなかったんですか? ぁ、そうか、はいかいいえ……えっと、逃げる理由……」
もう五十音表を持ってきて、それを一文字ずつ質問して文を作らせたい。
どう質問するべきか迷っているとエンジンルームの扉が叩かれた。開けてみればジャックが立っている。
「お兄……ジャック、なに?」
「いや、随分遅いからな……夕飯が配給されたから呼びに来たんだ」
「そう……あの、ジャック、相談なんだけど」
僕はアルとリナリアと話したことを一通りジャックに説明し、質問の仕方に迷っていることを相談した。
「……筆談は出来ないのか?」
「狼に文字が書けると思う?」
『母さんはペンを持てるぞ。私が幼い頃は筆談もしてくれた、短文だったがな。ただ……ある時から方舟の魔力消費量が増えて、一文字も書けなくなったんだ』
アルはぐったりとクッションに身を横たえている。肉を前に興奮して立ち上がったりはしたが、それもすぐに落ち着いてしまった。全身に力を込めるのと文字を書くのに集中するのでは体力の使い方も違うだろう。
「その時に会話したのってどんな内容が覚えていますか?」
『……元気? 愛してる。可愛い子。可愛い娘。もう少しここに。ブラッシング頼む。耳掃除お願い。一緒に寝よう。ここにいて。毛繕いしたいからこっちに……』
「もういい。くだらない内容ばかりだな、その時に父親について聞けばよかったんだ」
「…………子を成すのには番が必要なんて知らなかったんだ! 父と母の概念すらなかったんだ! 子供だったんだ……母さんが世界の全てだった」
「リナリアさん……ジャック、もう少し言い方に気を付けてよ」
こういうところ、機械だなと思ってしまう。
ジャックの中にある僕の兄の本体は胎児で、脳もとても小さいから単純な感情しかないと、複雑な会話などは人工知能に頼っているとは説明されたが──どうしても兄が薄情な人に思えてしまう。
「……モールス信号は?」
『何だ? それは』
「ジャック……ここ異世界だってば」
「…………アルギュロスと言ったか。モールス信号を教える、覚えろ」
ジャックはアルの前に座ると何かを説明し始めた。
モールス信号……聞き覚えがある言葉だが、僕も詳しくは知らない。二文字で会話出来るんだっけ? 確かにそれを使えたならアルとも会話が可能かもしれない。
「……めっちゃ頭いいな。おい、ユウ、リナリア、この狼もう理解と暗記をこなしたぞ」
『流石母さん……! それで、会話は可能なのか?』
アルはワンと鳴くのとヴーと唸るのを何度も繰り返す。
「……話せる。と言っているな」
『な、ならっ……母さん、私と母さんは父さんに捨てられたの? 今まで魔神王に命を狙われていると思ってたのは……艦長が嘘をついたからなの?』
ジャックはアルの鳴き声をじっと聞いている。かなり長い。内容が気になるせいで余計に待ち時間を長く感じる。
「……リナリア、お前の父親は魔神王その人らしいぞ」
『えっ……!?』
「魔王が「魔神王の命令だ」「王妃と実子を皆殺しにする」と言い、襲いかかってきた……と。魔神王に確認するにも、別室にいた他の子供達を確認するにも、一撃以上は必ず受ける……そうすれば腹の中にいたお前が死んでしまう。だから逃げるしかなかった」
ジャックがリナリアに説明するのをアルは真っ直ぐな瞳で見上げている。狼の表情はよく分からない、今彼女はどんな気持ちでいるのだろう。
「魔王達の企てには魔神王はすぐに気付くだろう、粛清して迎えに来てくれるだろう……そう思い、一旦方舟に潜伏することにした。潜伏中はエンジンになるという取引でな」
『そんな…………それで、どうして艦長は私に嘘を』
「艦長には「魔王が魔神王の命令と言って襲いかかってきたこと」「しかしそれはおそらく魔王の狂言であること」を説明したつもりが、出産の騒ぎでうやむやになり……早くエンジンにならなければ下に降りて補給が必要になり、その間を魔王に襲撃される危険を見越し「魔神王が迎えに来てくれた後でまた説明すればいいか」と……」
『…………艦長の勘違い?』
ジャックがアルの傍に屈むともう一度モールス信号による長話が始まった。
「説明下手な私の説明不足と、ひねくれた艦長の邪推が招いた思い違い。と言っている」
『……父さんも、魔神王も、同じ人で……恨まなくていい人だったの?』
「…………リナリアさんの家族は全員被害者なんですよ。悪いのは裏切った魔王だったんです」
『私、ずっと魔神王を倒すって……』
「そんな話知らない。と言っているぞ」
『……母さんの前でそんな品の無いこと言えない』
狼の表情が分からなくとも、今アルがため息をついたのは分かった。
『そう……それが真実なら、私が恨み倒すべきは魔王! ユウ……協力してくれるな?』
「もちろん」
言ってしまった後で気付く。僕は魔神王を神の座から引き下ろすために異世界転移しているのだと。女神と魔神王が話し合いをしてくれたらいいのだが……
招待に裏の意図があるように思えてきた。
『敵……あの悪魔は敵なのか』
「……あの、リナリアさん。僕、色んな大陸を回って仲良くなった人の中に六人姉妹がいるんです」
『今関係のある話か? なら話せ』
関係があるかと問われると不安だが、僕を真っ直ぐ見つめるアルとリナリアの瞳には「やっぱり今はいい」なんて言えない。
「その六人姉妹は、母親が失踪して……父親が発狂したっていう、酷いことになっていて」
『……ほぅ』
「それが、その、一部の魔王の企てのようなんです。父親の方は有力者のようで、慕う魔王も何人かいるんですけど、裏切り者もいて、奥さん……母親を殺したのかな、分からないけど」
あぁ、僕って話すの下手だな。
『……待て、魔王に慕われるって何だ?』
「その姉妹の父親は魔王より上の人みたいなんです。魔神王直属の幹部とかじゃないですかね」
『…………ワゥっ! ワン、ワンワンっ、グルルルっ……』
『母さん? どうしたの? 駄目、暴れないで……管が』
きっとアルは僕が抱いている疑問を解決する情報を持っている。けれど、彼女は言葉を話せない。
『……ユウ、それでその姉妹がなんなんだ?』
「あぁ、えっと……姉妹達の父親を慕ってる魔王の一人に聞いたんです、その父親を裏切った魔王達の名前……その中にベルゼブブがいました」
魔神王に命を狙われているアルがベルゼブブを敵だと言うのなら、ベルゼブブは魔神王には忠実。だとしたらフリージアの父親は魔神王の部下でありながら魔神王と反りが合わず、魔神王の指示で失墜させられた……?
「アルギュロスさんとリナリアさんは魔神王に命を狙われているんですよね」
『あぁ、その通りだ。だからいつの日か魔神王を打ち倒し、私達は』
『ワンワンっ!』
『……母さん、何? どうしたの? 喉でも乾いた?』
何か言いたいのか? いや、二回吠えた……NOのつもりか?
「…………アルギュロスさん、質問です。さっきの通りYESは一回、NOは二回吠えてください。魔神王は、アルギュロスさんを殺そうとしましたか?」
『ワン、ワン』
『え……? な、何言ってるの、母さん……私の姉と兄を殺して、母さんも殺そうとしたのは魔神王でしょ?』
アルは二回ずつ何度も吠えながら、ぶんぶんと首を横に振る。
『……艦長は母さんがそう言ってたって、私に……艦長が、私に嘘を?』
「リナリアさん、すいませんけどその件は後で……アルギュロスさん、あの……リナリアさんのお姉さん達って、本当に殺されたんですか?」
アルは一度も吠えずに顔を俯かせた。
「……分からない?」
『…………ワン』
「あの、ディエゴ、シネラリア、サンセベリア、ガザニア、フリージア……もしかして」
『ワンっ! ワンっ、ワン…………キュゥ、クゥン……キュウゥン……』
「……フリージアさん達、アルギュロスさんの娘なんですか?」
アルは弱々しく吠えた、一度だけ──あの六人姉妹は全員アルの娘、そしてリナリアの姉だ。七人姉妹だったのだ……女装している男のアンを女として数えると。
『ユウ……? 何の話を……?』
「リナリアさん……リナリアさんのお姉さん達、生きてます。そうだよ……なんで、気付かなかったんだ僕っ、人狼にハーピー、蛇の下半身っ、ガザニアさんは狼と鳥っ…………狼、鳥、蛇、あの姉妹には必ずそのどれかがっ……! 全部アルギュロスさんからの遺伝だったんだ!」
『ユウ! どういう事なんだ、私の姉は……生きているのか!? それに魔神王が敵じゃないって……なら、私の恨みは……艦長の話は何だったんだ』
僕は血縁関係が分かってスッキリしたが、リナリアは混乱している。しかし、リナリアへの対処はまだだ、まだアルギュロスに聞きたいことがある。
「あの、アルギュロスさん。僕はフリージアさんに会って「母親が失踪して、しばらくは一人で頑張っていた父親は発狂した」って聞きました」
『……っ!? クゥン……キュゥ、ワゥン』
「…………旦那さんとは仲が良かったんですか?」
『ワン……』
アンは「母は父も姉達も全てを捨てて出ていった最低な女」と話していた。
「アルギュロスさん……どうして逃げなきゃいけなかったんですか? ぁ、そうか、はいかいいえ……えっと、逃げる理由……」
もう五十音表を持ってきて、それを一文字ずつ質問して文を作らせたい。
どう質問するべきか迷っているとエンジンルームの扉が叩かれた。開けてみればジャックが立っている。
「お兄……ジャック、なに?」
「いや、随分遅いからな……夕飯が配給されたから呼びに来たんだ」
「そう……あの、ジャック、相談なんだけど」
僕はアルとリナリアと話したことを一通りジャックに説明し、質問の仕方に迷っていることを相談した。
「……筆談は出来ないのか?」
「狼に文字が書けると思う?」
『母さんはペンを持てるぞ。私が幼い頃は筆談もしてくれた、短文だったがな。ただ……ある時から方舟の魔力消費量が増えて、一文字も書けなくなったんだ』
アルはぐったりとクッションに身を横たえている。肉を前に興奮して立ち上がったりはしたが、それもすぐに落ち着いてしまった。全身に力を込めるのと文字を書くのに集中するのでは体力の使い方も違うだろう。
「その時に会話したのってどんな内容が覚えていますか?」
『……元気? 愛してる。可愛い子。可愛い娘。もう少しここに。ブラッシング頼む。耳掃除お願い。一緒に寝よう。ここにいて。毛繕いしたいからこっちに……』
「もういい。くだらない内容ばかりだな、その時に父親について聞けばよかったんだ」
「…………子を成すのには番が必要なんて知らなかったんだ! 父と母の概念すらなかったんだ! 子供だったんだ……母さんが世界の全てだった」
「リナリアさん……ジャック、もう少し言い方に気を付けてよ」
こういうところ、機械だなと思ってしまう。
ジャックの中にある僕の兄の本体は胎児で、脳もとても小さいから単純な感情しかないと、複雑な会話などは人工知能に頼っているとは説明されたが──どうしても兄が薄情な人に思えてしまう。
「……モールス信号は?」
『何だ? それは』
「ジャック……ここ異世界だってば」
「…………アルギュロスと言ったか。モールス信号を教える、覚えろ」
ジャックはアルの前に座ると何かを説明し始めた。
モールス信号……聞き覚えがある言葉だが、僕も詳しくは知らない。二文字で会話出来るんだっけ? 確かにそれを使えたならアルとも会話が可能かもしれない。
「……めっちゃ頭いいな。おい、ユウ、リナリア、この狼もう理解と暗記をこなしたぞ」
『流石母さん……! それで、会話は可能なのか?』
アルはワンと鳴くのとヴーと唸るのを何度も繰り返す。
「……話せる。と言っているな」
『な、ならっ……母さん、私と母さんは父さんに捨てられたの? 今まで魔神王に命を狙われていると思ってたのは……艦長が嘘をついたからなの?』
ジャックはアルの鳴き声をじっと聞いている。かなり長い。内容が気になるせいで余計に待ち時間を長く感じる。
「……リナリア、お前の父親は魔神王その人らしいぞ」
『えっ……!?』
「魔王が「魔神王の命令だ」「王妃と実子を皆殺しにする」と言い、襲いかかってきた……と。魔神王に確認するにも、別室にいた他の子供達を確認するにも、一撃以上は必ず受ける……そうすれば腹の中にいたお前が死んでしまう。だから逃げるしかなかった」
ジャックがリナリアに説明するのをアルは真っ直ぐな瞳で見上げている。狼の表情はよく分からない、今彼女はどんな気持ちでいるのだろう。
「魔王達の企てには魔神王はすぐに気付くだろう、粛清して迎えに来てくれるだろう……そう思い、一旦方舟に潜伏することにした。潜伏中はエンジンになるという取引でな」
『そんな…………それで、どうして艦長は私に嘘を』
「艦長には「魔王が魔神王の命令と言って襲いかかってきたこと」「しかしそれはおそらく魔王の狂言であること」を説明したつもりが、出産の騒ぎでうやむやになり……早くエンジンにならなければ下に降りて補給が必要になり、その間を魔王に襲撃される危険を見越し「魔神王が迎えに来てくれた後でまた説明すればいいか」と……」
『…………艦長の勘違い?』
ジャックがアルの傍に屈むともう一度モールス信号による長話が始まった。
「説明下手な私の説明不足と、ひねくれた艦長の邪推が招いた思い違い。と言っている」
『……父さんも、魔神王も、同じ人で……恨まなくていい人だったの?』
「…………リナリアさんの家族は全員被害者なんですよ。悪いのは裏切った魔王だったんです」
『私、ずっと魔神王を倒すって……』
「そんな話知らない。と言っているぞ」
『……母さんの前でそんな品の無いこと言えない』
狼の表情が分からなくとも、今アルがため息をついたのは分かった。
『そう……それが真実なら、私が恨み倒すべきは魔王! ユウ……協力してくれるな?』
「もちろん」
言ってしまった後で気付く。僕は魔神王を神の座から引き下ろすために異世界転移しているのだと。女神と魔神王が話し合いをしてくれたらいいのだが……
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