45 / 128
第二章 優しさには必ず裏や下心があると考えると虚しい
居心地のいい場所を探そう
しおりを挟む
女子の群れの中に入れてもらえなかったので男子の群れに向かい、他の生徒達より頭一つ大きい式見蛇を手早く見つけ、その袖を掴む。
「あれ……化野さん、どうしたの? も、もしかして……俺が恋しくなった、とか」
「全然そんなことないよ。式見蛇、好きな教科と食べ物は?」
「理科、卵……かな」
卵が好物なのか。毎朝迎えに来てくれるみたいだし、朝に卵焼きを作ってみようかな。目玉焼き派かな?
「卵はどう調理するのが好き?」
「ゆでたまごが好きかな。八宝菜のうずらの卵が一番好き」
朝から八宝菜は難しい。ゆでたまごじゃ個性が出せない。
「……ありがとう。式見蛇は? もう終わったの?」
「まだゼロ、化野さんは?」
「まだ……式見蛇で二人目」
「…………俺、二人目? ふぅん……一人目がよかったな」
案外と幼稚なことを言うんだな。
「じゃあ、僕を式見蛇の初めてにしてよ」
「ぁ、う、うん! もちろん……えっと、好きな教科と食べ物はなんですか」
「国語、冷めたおかゆ」
噛まずに食べられて、傷に滲みにくく、熱くも辛くもない、ただそれだけの理由だ。口内の怪我も絶えない僕には美味しく食べられるものなんて皆無に等しい。
「僕はあと三人、式見蛇は四人かぁ……一緒に誰か探そ」
「うん……じゃあ、とりあえず……断らなさそうな…………ぁ、田中くんはどうかな」
田中は確か副委員長だったはずだ。予想通り快く受け入れてくれた。しかも彼が友人に呼びかけてくれて男子ばかりだが何とかプリントを埋められた。
「ありがと田中、式見蛇も」
そういえば──塩飽達三人の姿が見えないな。いいことだけれど気にはなる。
「……田中、塩飽達って休み?」
「なんか通り魔に襲われて入院中だってさ。あ、これ言うなって言われてるから広めないでくれよ」
委員長と副委員長は教員と宿泊学習中何度もミーティングを行うらしい。そこで聞いたのだろう。
「通り魔かぁ、怖いね」
ざまぁ。
「大丈夫だよ。化野さんが外に出る時、俺は一緒にいるから」
痴漢なら男を連れていれば大丈夫かもしれないが、三人組を襲うような通り魔なら男女関係なさそうだ。いや、式見蛇ほどガタイが良ければ通り魔も避けるか?
「登下校はよくても買い物とか……」
「電話でもメッセージでもして呼んでよ、すぐ迎えに行くから。家から出ずに待ってて」
「……よかったな、化野さん。頼りになるナイトがいて」
「田中……そのセリフめちゃくちゃダサいよ」
「ダサいっ……!? 大人しそうな顔してなかなか言うな……」
恩人に言うことじゃなかったかな。いや、恩人だからこそダサい発言をこれ以上繰り返さないようにしてやらなければならないのだ。
「…………お腹空いてきた」
不意に式見蛇が腹を摩りながら呟いた。筋肉質な人は燃費が悪いというのは本当のようだ。
「夕飯はお風呂の後だってさ」
「化野さんお風呂入れるの?」
「個別にしてもらった。包帯巻き直すの面倒……」
ウィッグだから髪に関する悩みはないが、その分他に手間がかかる悩みがある。
「手伝うよ、どこで入るの?」
「大丈夫、一人で出来るよ」
式見蛇に他意はないのかもしれないが、彼の提案を受け入れれば風呂上がりの裸を晒すことになるのだ、断るに決まっている。
「式見蛇っ……! 化野さんは全身に包帯を巻いてるんじゃないのか? すぐ撤回しろ変態っぽいから」
「え……? あっ、ち、違っ、違うよ、化野さん、別に裸見たいとかそんな気持ちはなく純粋に手伝いたくて」
田中に注意された式見蛇は顔を赤くして慌てて訂正を始めた。色黒な人が赤くなるとこんな色になるのか……知らなかったな。
「あっ……化野さんの裸見たくないんじゃないよ」
「式見蛇! 思ってても言うな……!」
「えっ、ぁ、違うっ! 積極的に見ようとは思ってないんだ! でも化野さんに魅力がないとか言ってるんじゃなくて、同意の上であれば見たいというか、いやでも常にそんなこと考えてるとは思わないで? 俺は常に化野さんのことをそんな目で見てるんじゃないんだ、けど魅力的な女の子だとは思うから見たいのは見たいし」
言いたいことは大体分かる。多分、見たくないのだろう。焼け爛れた体を見たいなんてありえない、でもそれを言えば僕が傷付くと思って「見たい」を混ぜているんだ。
「式見蛇! 落ち着け、式見蛇! 今お前すごい変態だぞ! 化野さん、誤解しないでやってくれ、多分彼は口下手なだけで、君を気遣いすぎておかしくなっているだけなんだ」
「田中……何、僕より式見蛇のこと知ってますみたいな言い方してるんだよ。田中と違って式見蛇と友達なんだから僕の方が式見蛇のこと分かってる……それくらい言われなくても分かる、最初から分かってた。田中が余計なこと言わなきゃ式見蛇は混乱しなかったんだ」
「えっ……!? えっ……と、ご、ごめん……?」
「ちょっと向こう行ってて。式見蛇と友達の僕がちゃんと落ち着かせるから」
どう言えばいいのか分からなくなって黙り込んでしまった式見蛇を励ましているうちに研修の時間は終わり、クラスごとの入浴時間になった。
皆が温泉で楽しんでいるだろう中、僕は狭いシャワー室で一人体を洗い、湯船に浸かることもなく上がり、面倒なことこの上ない包帯の巻き直しを済ませた。包帯を巻くには肌の水気を可能な限り落とさなければならず、本当に時間がかかって、食堂に着く頃には皆もう座って待っていた。
「遅いぞ化野、みんなもう何分も前から待ってるぞ」
「ごめんなさい……」
「先生じゃなくてみんなに謝りなさい」
「……ごめんなさい」
学校は集団行動だ、仕方ない。待っててくれなんて言ってないとは言えない。
落ち込みつつも男女別の出席番号の順の席に座り、小学校の給食を一段階豪華にしたようなプレートを前に手を合わせる。
「いただきまーす」
挨拶の号令があり、皆一斉に箸を持つ。教師達も席に着くと皆は思い思いにお喋りに花を咲かせるが、僕は誰とも話せずに周りに大勢居るのに一人で食べ進める。
「化野さんってお箸持つの下手ね」
向かいの席の涼木が話しかけてきた。
「……元々左利きだから、まだ慣れてないんだ」
「へぇー? 左手使えないの?」
「…………細かい作業はできない」
「ふーん? カワイソ」
ムカつく。味噌汁でもかけてやったらスッキリするかな、流石にそんなことはしないけど。
「髪全然濡れてないしお風呂の時居なかったけど、まさかお風呂入ってないの? きたなーい」
「入ったよ! 個別にしてもらっただけ」
「じゃあ遅れて来たのってドライヤーでも使ってたの? 自分勝手~」
「……毛質的にすぐ乾くんだよ」
ウィッグだとは知られたくない、寝ている間に外れないよう気を付けなければ。
「って言うか……研修の時、男子の中入ってってたよね。何? 化野さんってそんな見た目して男好き?」
「……君らが入れてくれなかったから研修やるために男子の方行ったんだよ。まぁ、君みたいな女よりは式見蛇みたいに素直な男の方が好きだよ」
「…………私、化野さんのために言ってるの。化野さん、怪我人だから男子に気にかけられるんだろうけど、それだけなのに好意なんかと勘違いしちゃったら大変でしょ? 焦げた顔なんか好きになる男の子居ないから、ちゃんと弁えてね」
父に頬を殴られて切った口内の傷に滲んだ血が噛む度に食事に混ざって、不味い。水で流し込んでもその不味さと痛みは消えない。
「……君は男を目の前にしたら自分を好きかどうかでしか見ないんだろうけど、僕はそんな自惚れ持ってないから、心配しないで」
わざとらしい微笑みが微かに歪む、苛立ちが混ざっている。
「弁えろって意味が分からない?」
「あぁ、ごめん、知らなかったよね。教えてあげる、僕みたいに男友達作れる女子もいるんだよ、ちゃんと覚えておいて」
「…………生意気」
涼木は今のところ手を出してきていないので安心して言い返せる。問題なく食事を終え、自由時間がやってきた。
「あれ……化野さん、どうしたの? も、もしかして……俺が恋しくなった、とか」
「全然そんなことないよ。式見蛇、好きな教科と食べ物は?」
「理科、卵……かな」
卵が好物なのか。毎朝迎えに来てくれるみたいだし、朝に卵焼きを作ってみようかな。目玉焼き派かな?
「卵はどう調理するのが好き?」
「ゆでたまごが好きかな。八宝菜のうずらの卵が一番好き」
朝から八宝菜は難しい。ゆでたまごじゃ個性が出せない。
「……ありがとう。式見蛇は? もう終わったの?」
「まだゼロ、化野さんは?」
「まだ……式見蛇で二人目」
「…………俺、二人目? ふぅん……一人目がよかったな」
案外と幼稚なことを言うんだな。
「じゃあ、僕を式見蛇の初めてにしてよ」
「ぁ、う、うん! もちろん……えっと、好きな教科と食べ物はなんですか」
「国語、冷めたおかゆ」
噛まずに食べられて、傷に滲みにくく、熱くも辛くもない、ただそれだけの理由だ。口内の怪我も絶えない僕には美味しく食べられるものなんて皆無に等しい。
「僕はあと三人、式見蛇は四人かぁ……一緒に誰か探そ」
「うん……じゃあ、とりあえず……断らなさそうな…………ぁ、田中くんはどうかな」
田中は確か副委員長だったはずだ。予想通り快く受け入れてくれた。しかも彼が友人に呼びかけてくれて男子ばかりだが何とかプリントを埋められた。
「ありがと田中、式見蛇も」
そういえば──塩飽達三人の姿が見えないな。いいことだけれど気にはなる。
「……田中、塩飽達って休み?」
「なんか通り魔に襲われて入院中だってさ。あ、これ言うなって言われてるから広めないでくれよ」
委員長と副委員長は教員と宿泊学習中何度もミーティングを行うらしい。そこで聞いたのだろう。
「通り魔かぁ、怖いね」
ざまぁ。
「大丈夫だよ。化野さんが外に出る時、俺は一緒にいるから」
痴漢なら男を連れていれば大丈夫かもしれないが、三人組を襲うような通り魔なら男女関係なさそうだ。いや、式見蛇ほどガタイが良ければ通り魔も避けるか?
「登下校はよくても買い物とか……」
「電話でもメッセージでもして呼んでよ、すぐ迎えに行くから。家から出ずに待ってて」
「……よかったな、化野さん。頼りになるナイトがいて」
「田中……そのセリフめちゃくちゃダサいよ」
「ダサいっ……!? 大人しそうな顔してなかなか言うな……」
恩人に言うことじゃなかったかな。いや、恩人だからこそダサい発言をこれ以上繰り返さないようにしてやらなければならないのだ。
「…………お腹空いてきた」
不意に式見蛇が腹を摩りながら呟いた。筋肉質な人は燃費が悪いというのは本当のようだ。
「夕飯はお風呂の後だってさ」
「化野さんお風呂入れるの?」
「個別にしてもらった。包帯巻き直すの面倒……」
ウィッグだから髪に関する悩みはないが、その分他に手間がかかる悩みがある。
「手伝うよ、どこで入るの?」
「大丈夫、一人で出来るよ」
式見蛇に他意はないのかもしれないが、彼の提案を受け入れれば風呂上がりの裸を晒すことになるのだ、断るに決まっている。
「式見蛇っ……! 化野さんは全身に包帯を巻いてるんじゃないのか? すぐ撤回しろ変態っぽいから」
「え……? あっ、ち、違っ、違うよ、化野さん、別に裸見たいとかそんな気持ちはなく純粋に手伝いたくて」
田中に注意された式見蛇は顔を赤くして慌てて訂正を始めた。色黒な人が赤くなるとこんな色になるのか……知らなかったな。
「あっ……化野さんの裸見たくないんじゃないよ」
「式見蛇! 思ってても言うな……!」
「えっ、ぁ、違うっ! 積極的に見ようとは思ってないんだ! でも化野さんに魅力がないとか言ってるんじゃなくて、同意の上であれば見たいというか、いやでも常にそんなこと考えてるとは思わないで? 俺は常に化野さんのことをそんな目で見てるんじゃないんだ、けど魅力的な女の子だとは思うから見たいのは見たいし」
言いたいことは大体分かる。多分、見たくないのだろう。焼け爛れた体を見たいなんてありえない、でもそれを言えば僕が傷付くと思って「見たい」を混ぜているんだ。
「式見蛇! 落ち着け、式見蛇! 今お前すごい変態だぞ! 化野さん、誤解しないでやってくれ、多分彼は口下手なだけで、君を気遣いすぎておかしくなっているだけなんだ」
「田中……何、僕より式見蛇のこと知ってますみたいな言い方してるんだよ。田中と違って式見蛇と友達なんだから僕の方が式見蛇のこと分かってる……それくらい言われなくても分かる、最初から分かってた。田中が余計なこと言わなきゃ式見蛇は混乱しなかったんだ」
「えっ……!? えっ……と、ご、ごめん……?」
「ちょっと向こう行ってて。式見蛇と友達の僕がちゃんと落ち着かせるから」
どう言えばいいのか分からなくなって黙り込んでしまった式見蛇を励ましているうちに研修の時間は終わり、クラスごとの入浴時間になった。
皆が温泉で楽しんでいるだろう中、僕は狭いシャワー室で一人体を洗い、湯船に浸かることもなく上がり、面倒なことこの上ない包帯の巻き直しを済ませた。包帯を巻くには肌の水気を可能な限り落とさなければならず、本当に時間がかかって、食堂に着く頃には皆もう座って待っていた。
「遅いぞ化野、みんなもう何分も前から待ってるぞ」
「ごめんなさい……」
「先生じゃなくてみんなに謝りなさい」
「……ごめんなさい」
学校は集団行動だ、仕方ない。待っててくれなんて言ってないとは言えない。
落ち込みつつも男女別の出席番号の順の席に座り、小学校の給食を一段階豪華にしたようなプレートを前に手を合わせる。
「いただきまーす」
挨拶の号令があり、皆一斉に箸を持つ。教師達も席に着くと皆は思い思いにお喋りに花を咲かせるが、僕は誰とも話せずに周りに大勢居るのに一人で食べ進める。
「化野さんってお箸持つの下手ね」
向かいの席の涼木が話しかけてきた。
「……元々左利きだから、まだ慣れてないんだ」
「へぇー? 左手使えないの?」
「…………細かい作業はできない」
「ふーん? カワイソ」
ムカつく。味噌汁でもかけてやったらスッキリするかな、流石にそんなことはしないけど。
「髪全然濡れてないしお風呂の時居なかったけど、まさかお風呂入ってないの? きたなーい」
「入ったよ! 個別にしてもらっただけ」
「じゃあ遅れて来たのってドライヤーでも使ってたの? 自分勝手~」
「……毛質的にすぐ乾くんだよ」
ウィッグだとは知られたくない、寝ている間に外れないよう気を付けなければ。
「って言うか……研修の時、男子の中入ってってたよね。何? 化野さんってそんな見た目して男好き?」
「……君らが入れてくれなかったから研修やるために男子の方行ったんだよ。まぁ、君みたいな女よりは式見蛇みたいに素直な男の方が好きだよ」
「…………私、化野さんのために言ってるの。化野さん、怪我人だから男子に気にかけられるんだろうけど、それだけなのに好意なんかと勘違いしちゃったら大変でしょ? 焦げた顔なんか好きになる男の子居ないから、ちゃんと弁えてね」
父に頬を殴られて切った口内の傷に滲んだ血が噛む度に食事に混ざって、不味い。水で流し込んでもその不味さと痛みは消えない。
「……君は男を目の前にしたら自分を好きかどうかでしか見ないんだろうけど、僕はそんな自惚れ持ってないから、心配しないで」
わざとらしい微笑みが微かに歪む、苛立ちが混ざっている。
「弁えろって意味が分からない?」
「あぁ、ごめん、知らなかったよね。教えてあげる、僕みたいに男友達作れる女子もいるんだよ、ちゃんと覚えておいて」
「…………生意気」
涼木は今のところ手を出してきていないので安心して言い返せる。問題なく食事を終え、自由時間がやってきた。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる