魔法使いの国で無能だった少年は、魔物使いとして世界を救う旅に出る

ムーン

文字の大きさ
上 下
880 / 909
第四十六章 正義を滅ぼす魔性の王とその下僕

悪魔の王の計画のままに

しおりを挟む
「あー、もう来ちゃった!!」

 次の日、駆け足で家の玄関から出てお店の前へと回り込んだタイミングで真田さんが商店街の向こう側から歩いてきた。その姿を見てガックリしてしまう。やっぱり時間ピッタリだったよ、分かっていたけどさ。

「え? だって待ち合わせの時間、十時だったよね?」

 真田さんは私の叫び声に困惑した顔をしながら自分の時計を見て首を傾げた。そうなんだけどさ、そうなんだけどさ!!

「今日こそ真田さんちが何処にあるか突き止めようと思ってたのに!」

 商店街の真ん中の通りを桜川の方へ曲がった方向の先にあるらしいってのは今までの行動で分かっていたから、今日こそはもう少し先まで何とか探りをって思っていたのに全然ダメじゃん私。これでまた真田さんの住んでいるところを突き止めるのが先延ばしになっちゃった、無念。え? 知りたかったら本人に聞けば良いんじゃないかって? それは真田さんにも言われたんだけど、そこを自力で突き止めるのが面白いんじゃない。だから教えてくれようとする真田さんにも口止め中なのだ。

「だったらもう少し早く出なきゃ。芽衣さんが出てきた時、俺、もう店の一歩手前だったんだから」
「……だもん」
「え、なに?」

 私がボソボソ言ったら聞こえなかったらしくて屈みこんで耳を傾けてくる。

「……寝坊しちゃったんだもん」

 私の答えに真田さんは思わずといった風に噴き出した。だって仕方ないじゃない、最後までどんな服を着ていったら言いか迷っちゃって寝られなかったんだもの。これにするって決めておいたのに急にやっぱりあっちの方が良いかな?って起き出すこと数度。それだけ悩んだのに結局は普段と大して変わり映えのしない服装になっちゃったし報われない感が半端ない。敢えて違うところをあげるならジーンズとエプロンとスニーカーがスカートとムートンのブーツになったぐらい。そんな訳で今日の私はクマはできてないけど報われない気分なままの寝不足なのだ。

「まさか遅くまでリース作りをしていたわけじゃないよね?」

 ちょっとだけ疑わしげに尋ねてくるあたり真田さんも私のことをよく分かってきたって感じだよね。だけど昨晩っていうか今朝?あたりはそれどころじゃなかった。

「そんなことないよ、昨日はそっちにまで気が回らなかった」

 とにかく昨日から今朝にかけての私の頭の中はこれ以上は無いぐらい服のことでいっぱいで、クリスマスリースのこともお正月のしめ縄飾りのことも全く浮かんでこなかった。私にしては物凄く珍しい超レアな夜だったかも。

「なら良いんだけど。で、どうして寝坊したか聞いて良いのかな?」
「駄目!!」
「じゃあ詮索するのはやめておいてあげるよ。さて、じゃあ行こうか」

 結局あれこれ行き先を悩んでいた時に芽衣さんは何処か行ってみたいとこはない?って尋ねられて真っ先に思いついたのは近くのプラネタリウムだった。実は十一月の獅子座流星群を観たいって思っていたのがうっかり寝ちゃって見られなかったんだよね、それこそリース作りに夢中になっていて。で、この一週間限定で今年の流星群のおさらい上映会みたいなのをしてるんだって。だから行ってみたいなって思ってたんだ。

「ね、真田さん、こんな近場で良かった? もっと違うところに行きたいとかなかった?」
「俺が芽衣さんを誘ったんだよ? で、芽衣さんはプラネタリウムに行きたいんだろ? だったら問題ないよ、芽衣さんが行きたいところが俺の行きたいところだから」
「そう?」

 プラネタリウムの前を通るバスが出ている駅前のバスロータリー向かいながら真田さんの方を見上げた。

「それよりプラネタリウムが終わった後のことだけど、他に何処か行きたいところはある?」
「えっとね、都内のデパートでね、活け花展やってるの。それが見たいかな」

 こっちはお正月に向けた新春のしつらえをテーマにした活け花展だったからどっちかと言うとお花屋さんとして見に行きたいんだけど、リース作りを忘れて出掛けないかって言われていたからちょっと言いにくかったんだよね。だけど真田さんは芽衣さんらしいねと笑っただけ。良かった、却下されたらどうしようかと思いながら言ってみたから。

「じゃあ昼飯を食べたらそっちに行こうか」

 ロータリーが始発の市バスに乗って目的地のプラネタリウムに。土曜日ということもあって早い時間だったけど意外とたくさんの人が来ている。ちょっとだけ並んでチケットを買って中に入ると真ん中に大きな投映機がでんと鎮座していた。

「なんだかこうやって見るとやっぱり怖いかも」
「あれが?」
「うん。なんか頭の大きな宇宙人か怪獣っぽい。昔ここに初めて来た時にあれを見て泣いちゃったんだって私。あ、その時は今より古い施設だったらしいんだけどね」
「そうなんだ。今は泣いたりしないよね?」
「……多分」

 その時のことは覚えてないんだけど今見てもやっぱり不気味だなって思えちゃう。特に丸いところのイボイボみたいなのが気持ち悪い。そりゃ星空を映し出すのには必要なイボイボなんだろうけど私にとっては脳みそ宇宙人にしか見えないよ。

「大丈夫、今回は俺がいるから怖くないよ」

 そう言いながら笑った真田さんの後ろについて自分達の座席番号のところに腰を下ろした。なんとペアシートだ、こんなところに座るの初めて。真ん中にある筈の肘掛けがないから意外と広々とした座り心地だしなかなかいい感じ。

「二人がけって面白いね」
「せっかく売り場のお姉さんがペアシートがありますよって言ってくれたからね」
「ってことは私と真田さん、ちゃんとペアに見られてたんだ」
「そりゃ親子には見えないだろ? 兄妹にだって」
「だって身長差、こーんなにあるんだよ?」

 たぶん三十センチぐらいはあるんじゃないかな。今日のムートンのブーツだってそんなに踵が高いやつじゃないし、さっき入口のガラス窓に映っている自分達の姿を見た時に改めて凸凹だって思えたし。

「俺のこと見たら絶対にそんなふうには見えないと思うけどな」
「なんで?」
「秘密」
「えー、ちゃんと教えてくれないと!」
「芽衣さんもそのうち分かるようになるからそれまでは教えない」

 しばらく聞き出そうと粘ってみたけど秘密、教えない、そのうち分かるを繰り返すばかり。ほんと、お巡りさんって口が堅いんだら。仕方が無いから諦めて別の話題を降ることにした。 

「真田さんプラネタリウムって来たことは?」
「実は小学生の頃に一度きりかもしれないな。いつも面白そうだなとは思ってはいたけどなかなか来る機会が無くてね。だから芽衣さんが来たいって言ってくれて良かったよ」
「喜んでもらえて良かった」

 話をしているうちに上映時間になって周囲が暗くなる。最初に映し出されるのは昔この辺りで見られた星空の様子。今はこの辺も都会になって夜もビルのネオンで明るくなったから殆ど星は見えなくなっちゃっているらしい。そう言えばお婆ちゃんがそんなこと言ってたかな、商店街周辺も田んぼや畑が多くて用水路では蛍が見られたって。あまり意識してないけどやっぱり希望が丘の周辺も都会化してしてるんだなって今と昔の星空の映像を見て実感してしまった。

 それから流星群の仕組みとか種類の解説があっていよいよ今年の流星群のおさらい会。意外と聞いたことのないような流星群もあったりして思っていたよりたくさんあるってことが分かった。

「?」

 頭上で展開している流星群の映像を感動しながら眺めていると不意に小指の辺りに真田さんの手が当たった。お隣さんだしペアシートだからお互いの手が当たるのは不思議でも何でもないことなんだけど、触れるか触れないかぐらいの状態が何だかちょっと恥ずかしい。急に手を引っ込めるのも変だしどうしようって思いながらジリジリと距離を開けていたら、真田さんの手がいきなり私の手を握ってきた。チラリと横を見ると真田さんは上に視線を向けまま。だけどこれって無意識で握ってきたなんてことはないよね?

「……」

 試しに握られた手から自分の手を引き抜こうとしたらギュって握る力が強くなった。まるで逃げるなって言われているみたい。チラリともう一度、真田さんを伺ってみるけど相変わらず上の流星群の映像を見ている。どう考えても離してくれそうにないからそのまま大人しくしていることにした、けど……暗いから誰にも分からないとは言えこんな風に男の人に手を握られているのはやっぱり恥ずかしいかな。そう言えば真田さんとこうやって手を繋ぐのって初めてのことだよね。っていうか、家族以外の男の人と手を繋ぐのって幼稚園とか小学校のお遊戯以来、初めてのことじゃないかな。

「……」

 そんなことを考えていたら急にドキドキしだして流星群どころじゃなくなってきちゃって解説のお兄さんの言葉がちゃんと頭に入ってこないよ、どうしよう。

「芽衣さん、脈が凄いことになってる」

 体を傾けてきて耳元で小声で囁いた真田さんの指が手首の脈が打っている場所に触れた。そのせいで更にドキドキが酷くなる。心なしか顔まで熱くなってきたかも! ちょっとしたパニックになっている私の気持ちのことを知ってか知らずか真田さんはそのまま指を絡めてきた。こ、これはもしかして恋人つなぎとかいうやつ?!

「真田さん、離してほしいかも」
「駄目」

 まだ上映中だからそれ以上大騒ぎするわけにもいかなくて結局ずっとそのまま上映が終わるまで真田さんに手を握られたままだった。そのお蔭で見たかった筈の流星群の映像の半分ぐらいは頭に入ってこなかったよ……。


+++


 上映が終わって外に出てから都内に出る為に乗った電車の中でも真田さんと私は手を繋いだままだった。さり気無く手を引き抜こうとするとギュッて力を入れて離してくれないし、必要なことがあって手を離してもそれが終われば手を差し出してきて無言の圧力をかけてくるから結局は手を取るしかないし。

「あの、真田さん?」
「ん?」
「手を……」
「手? 手がどうかした?」

 私のことを見下ろしてくる時の真田さんは何故かお巡りさんの顔。なんでそんな無表情?

「……いえ、なんでもないです」

 真田さんは全然そんなこと思ってないのかもしれないけど、やっぱり恥ずかしいよ。まあでも、それで真田さんが横で満足そうな顔をしたんだから良いのかな……?
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-

ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。 その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。 困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。 この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。 はい、ご注文は? 調味料、それとも武器ですか? カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。 村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。 いずれは世界へ通じる道を繋げるために。 ※本作はカクヨム様にも掲載しております。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~

喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。 庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。 そして18年。 おっさんの実力が白日の下に。 FランクダンジョンはSSSランクだった。 最初のザコ敵はアイアンスライム。 特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。 追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。 そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。 世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。

『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!

IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。  無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。  一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。  甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。  しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--  これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話  複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!

仁徳
ファンタジー
あらすじ リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。 彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。 ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。 途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。 ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。 彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。 リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。 一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。 そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。 これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!

最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした

服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜 大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。  目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!  そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。  まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!  魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

処理中です...