868 / 909
第四十五章 消えていく少年だった証拠
一歩早い開戦
しおりを挟む
赤い竜の額に乗ったセレナは眼下に広がる雲海を見て自分で空を飛んでいるような錯覚に陥っていた。
「すっげぇ……! 最高っ、めっちゃくちゃ気持ちいい!」
国王のようにベルトを着ける発想を持たなかった彼女は角にしがみついていた。魔力による肉体強化を生まれつき習得している武芸の国の民である彼女には容易なことだった。
『くるるるっ!』
竜はセレナの言葉を理解してはいなかったが、喜んでいるのは分かっていた。異種族の初めての友人を喜ばせられた喜びに満ちた竜は飛行速度を上げた。
「うぉっ……やべぇ、すっげぇ! すっげぇなお前! 最高! っと、そろそろだな、右に曲がって下降してくれ」
瞼の上あたりに生えている短めの角、二本あるその右側を掴み、右下に向かって押す。そうすると竜に要求が伝わり、竜とセレナは雲海に潜った。
「ひゃっふーっ! 冷てぇ! 雲って触ると濡れるんだなー、お、見えてきた見えてきた……アレだ」
濡れた赤い鱗は太陽光を反射して輝き、縦長の瞳孔は正義の国を捉えて膨らんだ。
「あの街の真ん中に降りてくれ、分かるか?」
瞼の上の角を掴んで細かく引っ張り、竜を正義の国の中心地に下ろした。竜は初めて見る建造物の様式に興味津々で、自分を恐れる人々に気付かなかった。
「よし…………聞け! 正義の国のボンクラ共!」
セレナは竜の額に立ち上がり、大剣を掲げて叫んだ。
「アタシはセレナ、セレナーデ・シュナイデン! 武芸の国の生き残り、てめぇらに復讐するドラゴンライダーだ!」
竜はサタンの憤怒が生んだ魔物、正義の国にとっては忌むべき怪物だ。そんな竜が現れては逃げ惑うばかりでセレナの口上を聞く者など居ない──いや、口上に応えるように演奏があった。エレクトリックギターの速弾きだ。
『くるる? くぅーるるぅっ!』
竜はその演奏に惹かれて頭を下げ、セレナは竜の頭から飛び降りてギターを弾く男に大剣を突きつけた。
「てめぇ……見覚えあるぞ」
太陽光を反射して白金に輝くブロンドは整髪料でも使っているのか刺々しい。耳どころか鼻や口にまでぶら下がったピアス、指輪に腕輪、服の装飾として垂れ下がった鎖、全ては銀製品のようでこれもまた太陽光を反射して眩く輝いていた。
「アタシの国でもそうやって急に路上ライブ始めてたよな、スターのくせによ……」
演奏が止み、髪と同じ色の瞳がセレナを射抜く。
『俺様知ってんのか? なら分かんだろ、ゲリラライブ中だ、復讐は明日にしな』
「余裕ぶっこいてられんのも今のうちだ!」
もはや鉄塊と呼んだ方が正しいだろう大剣が振られるが、男に当たることはなかった。竜が大剣の先端を噛んで止めたのだ。
「なっ、何すんだよ!」
『くるる!』
「鳴き声じゃ分かんねぇよ喋れよ!」
セレナがこの国に来た理由を理解していない竜は、戦争や敵味方の概念すら持っていない竜は、突然暴力的になったセレナを叱っているつもりで鳴いていた。
『……伝わったぜ、お前の魂の叫び』
「てめぇギター弾いてんじゃねぇぞ……クソっ、剣離せよ!」
再び始まった演奏に苛立ったセレナは大剣を力任せに引っ張るが、いくら肉体強化を日常的に発動させている彼女とはいえ竜の顎の力には適わない。
『平和主義者の純粋無垢な竜の心、この俺様が……神の雷霆、ラミエル様が受け取った。任せな、神憑り的なシャウトさせてやるからよ!』
男の──いや、ラミエルの頭上に光輪が浮かぶ。静電気を蓄えて広がった翼も現れ、彼の輝きが増す、紫電が彼を飾り立てる。
「やべっ……竜、剣離せ! 離せって……クソっ!」
セレナは大剣から手を離して跳躍してラミエルの翼から放たれた雷撃を避けた。雷撃は鉄塊である大剣へと一直線に進み、大剣を咥えていた竜を感電させた。
『きゅっ……!? ぎゅるるるぅっ!』
雲を突き抜けて鱗を濡らしていた竜の体表を無数の紫電の筋が走る。数秒と経たずに竜は地面にぐったりと横たわった。
『イーィねぇ、なかなかの断末魔だったぜ』
「てめぇ……よくもっ! コイツはお前に剣を当てないようにしたんだぞ!? なんで、なんでだよっ、なんでお前ら天使はいつもそう裏切るんだよ!」
『俺様の演奏に聴き入るような才能ある竜にシャウトを教えてやったんだよ、なんか文句でもあんのか?』
セレナは爪先で大剣を蹴り上げ、片手で掴んだ。
「……武芸の国は亜種人類を庇って滅びた。亜種人類の大半は創造神を信仰していた! てめぇらが来た時だってようやく差別から解放されるって喜んでたんだ! てめぇらそれを嬉嬉として殺していきやがった!」
『ははっ……よく覚えてるぜぇ、ザフィと組んで最大で最高のライブができるはずだったのによぉ、あのバカが蜘蛛ごときに手こずりやがってよ……おかげで大勢逃げおおせて……大失敗だった!』
ザフィの力で雨を降らし、そこに雷を落として大多数を感電させる。もしその作戦が成功していたら今の植物の国はなかっただろう。
「いちいちいちいちギター鳴らしてんじゃねぇよド下手くそがっ!」
ラミエルは自分のセリフや心境に合わせて即興で鳴らしていた。
『………………は?』
仕事をサボって弾き続けてきた彼のギターの腕前は人間では到達できない域に達していた。積み重ねられる年数、身体の性能からして当然とも言える。
「……んだよ、ムカッときたか? 何度でも言ってやるよド下手くそ! うるせぇだけ、速いだけ、自己満足のド下手くそ!」
ラミエルの翼が大きく広げられる。風で僅かに羽根同士が擦れ合う度にバチバチと音を立て、輝きを増していく。セレナは咄嗟に横たわっている竜を足場に跳躍した。雷撃が直線的にセレナに向かうが、悪運が強いのか彼女はそれを紙一重で躱し、三階建ての屋上に着地した。
『下手くそ? 下手くそだと、下手くそ……んな訳ねぇ、そんな訳ねぇ…………あの子が褒めてくれたんだ、下手くそな訳がねぇっ……!』
血走った目を見開いてセレナが逃げた方向を睨み、怒りを放出するように速弾きを始める。もはや人間には目で追うことすら適わない指は的確に弦を弾く。
冷静になれるまで弾き続けて、終わりを迎えてジャーンと長い音を鳴らし、弾きながら振っていた首を手前にだらりと垂れさせた。
『へへっ……タブリス、あの時よりずっとずっと上手くなったぞ……もういっぺん聞きに来いよ、お前の顔思い出せねぇんだよ……』
ラミエルの脳裏には初めて弦楽器を持った日のことが思い出されていた。
真面目な天使だった彼はタブリスに──『黒』に仕事をするよう注意しに行った。しかし彼女はちょうど飽きたからと楽器を渡し、弾いてみろと煽った。上手く弾けたら仕事をしてもいいと言って。楽器の持ち方も知らない初心者の演奏は酷いもので、『黒』は腹を抱えて笑い、満足して仕事を少しだけ進めた。
ラミエルの脳裏にはあの時の『黒』の笑顔があるはずだった、涙まで浮かべて顔を真っ赤にし、苦しそうに笑う可愛らしい彼女が居るはずだった。だが、存在が消えてしまった『黒』の姿を思い出すことはできない。しかしタブリスという存在は魔物使いに引き継がれたため、思い出だけは残っていた。
『さ、て……一回限りの新楽器のゲリラライブ、開催だぁ!』
彼女の顔を思い出すため、再び笑顔を見るため、いつかの再会を夢見てギターの腕を磨いてきた。そんなラミエルは帯電する翼で空を駆け、セレナの目の前に現れ、勢いそのままにギターを振り下ろした。
「クっ……ソ野郎がぁっ!」
頭部を狙ったギターを大剣で防ぎ、弾き飛ばす。
「それが大事な楽器の扱いかよ!」
『へっ、このギターがこの程度で壊れるかよ。これよりてめぇの剣の方がやべぇんじゃねぇのか?』
大剣にはヒビが入っており、ラミエルが指を鳴らすと四散した。しかし落ちることはなく空中に浮遊している。
「よくもアタシの剣を!」
大剣の破片の表面に紫電が走る。雷に近い速度に人間が対応できる訳もなく、雷を宿した剣の破片は顔を守ったセレナの左腕を貫いた。
「ぁああっ! いっ、てぇっ……クソっ!」
切れ味なんてなかった鉄塊だが、破片の先は尖っており、容易に刺さった。セレナは次に飛んでくるだろう破片を警戒して後ずさり、左右どちらにも跳躍できるよう足に力を込めた。しかし浮遊した破片が向かってくるよりも先に既に腕を貫いていた破片が動く。
『知ってるか? 電気流した鉄は磁石になるんだぜ』
セレナは適当な説明に苛立つ暇もなく、自身の腕に刺さった破片が磁力で屋上の柵に引っ付いたのを剥がそうと必死になっていた。しかし破片を掴んだ右手にも破片が刺さり、彼女は屋上の柵に標本のように留められてしまった。
「すっげぇ……! 最高っ、めっちゃくちゃ気持ちいい!」
国王のようにベルトを着ける発想を持たなかった彼女は角にしがみついていた。魔力による肉体強化を生まれつき習得している武芸の国の民である彼女には容易なことだった。
『くるるるっ!』
竜はセレナの言葉を理解してはいなかったが、喜んでいるのは分かっていた。異種族の初めての友人を喜ばせられた喜びに満ちた竜は飛行速度を上げた。
「うぉっ……やべぇ、すっげぇ! すっげぇなお前! 最高! っと、そろそろだな、右に曲がって下降してくれ」
瞼の上あたりに生えている短めの角、二本あるその右側を掴み、右下に向かって押す。そうすると竜に要求が伝わり、竜とセレナは雲海に潜った。
「ひゃっふーっ! 冷てぇ! 雲って触ると濡れるんだなー、お、見えてきた見えてきた……アレだ」
濡れた赤い鱗は太陽光を反射して輝き、縦長の瞳孔は正義の国を捉えて膨らんだ。
「あの街の真ん中に降りてくれ、分かるか?」
瞼の上の角を掴んで細かく引っ張り、竜を正義の国の中心地に下ろした。竜は初めて見る建造物の様式に興味津々で、自分を恐れる人々に気付かなかった。
「よし…………聞け! 正義の国のボンクラ共!」
セレナは竜の額に立ち上がり、大剣を掲げて叫んだ。
「アタシはセレナ、セレナーデ・シュナイデン! 武芸の国の生き残り、てめぇらに復讐するドラゴンライダーだ!」
竜はサタンの憤怒が生んだ魔物、正義の国にとっては忌むべき怪物だ。そんな竜が現れては逃げ惑うばかりでセレナの口上を聞く者など居ない──いや、口上に応えるように演奏があった。エレクトリックギターの速弾きだ。
『くるる? くぅーるるぅっ!』
竜はその演奏に惹かれて頭を下げ、セレナは竜の頭から飛び降りてギターを弾く男に大剣を突きつけた。
「てめぇ……見覚えあるぞ」
太陽光を反射して白金に輝くブロンドは整髪料でも使っているのか刺々しい。耳どころか鼻や口にまでぶら下がったピアス、指輪に腕輪、服の装飾として垂れ下がった鎖、全ては銀製品のようでこれもまた太陽光を反射して眩く輝いていた。
「アタシの国でもそうやって急に路上ライブ始めてたよな、スターのくせによ……」
演奏が止み、髪と同じ色の瞳がセレナを射抜く。
『俺様知ってんのか? なら分かんだろ、ゲリラライブ中だ、復讐は明日にしな』
「余裕ぶっこいてられんのも今のうちだ!」
もはや鉄塊と呼んだ方が正しいだろう大剣が振られるが、男に当たることはなかった。竜が大剣の先端を噛んで止めたのだ。
「なっ、何すんだよ!」
『くるる!』
「鳴き声じゃ分かんねぇよ喋れよ!」
セレナがこの国に来た理由を理解していない竜は、戦争や敵味方の概念すら持っていない竜は、突然暴力的になったセレナを叱っているつもりで鳴いていた。
『……伝わったぜ、お前の魂の叫び』
「てめぇギター弾いてんじゃねぇぞ……クソっ、剣離せよ!」
再び始まった演奏に苛立ったセレナは大剣を力任せに引っ張るが、いくら肉体強化を日常的に発動させている彼女とはいえ竜の顎の力には適わない。
『平和主義者の純粋無垢な竜の心、この俺様が……神の雷霆、ラミエル様が受け取った。任せな、神憑り的なシャウトさせてやるからよ!』
男の──いや、ラミエルの頭上に光輪が浮かぶ。静電気を蓄えて広がった翼も現れ、彼の輝きが増す、紫電が彼を飾り立てる。
「やべっ……竜、剣離せ! 離せって……クソっ!」
セレナは大剣から手を離して跳躍してラミエルの翼から放たれた雷撃を避けた。雷撃は鉄塊である大剣へと一直線に進み、大剣を咥えていた竜を感電させた。
『きゅっ……!? ぎゅるるるぅっ!』
雲を突き抜けて鱗を濡らしていた竜の体表を無数の紫電の筋が走る。数秒と経たずに竜は地面にぐったりと横たわった。
『イーィねぇ、なかなかの断末魔だったぜ』
「てめぇ……よくもっ! コイツはお前に剣を当てないようにしたんだぞ!? なんで、なんでだよっ、なんでお前ら天使はいつもそう裏切るんだよ!」
『俺様の演奏に聴き入るような才能ある竜にシャウトを教えてやったんだよ、なんか文句でもあんのか?』
セレナは爪先で大剣を蹴り上げ、片手で掴んだ。
「……武芸の国は亜種人類を庇って滅びた。亜種人類の大半は創造神を信仰していた! てめぇらが来た時だってようやく差別から解放されるって喜んでたんだ! てめぇらそれを嬉嬉として殺していきやがった!」
『ははっ……よく覚えてるぜぇ、ザフィと組んで最大で最高のライブができるはずだったのによぉ、あのバカが蜘蛛ごときに手こずりやがってよ……おかげで大勢逃げおおせて……大失敗だった!』
ザフィの力で雨を降らし、そこに雷を落として大多数を感電させる。もしその作戦が成功していたら今の植物の国はなかっただろう。
「いちいちいちいちギター鳴らしてんじゃねぇよド下手くそがっ!」
ラミエルは自分のセリフや心境に合わせて即興で鳴らしていた。
『………………は?』
仕事をサボって弾き続けてきた彼のギターの腕前は人間では到達できない域に達していた。積み重ねられる年数、身体の性能からして当然とも言える。
「……んだよ、ムカッときたか? 何度でも言ってやるよド下手くそ! うるせぇだけ、速いだけ、自己満足のド下手くそ!」
ラミエルの翼が大きく広げられる。風で僅かに羽根同士が擦れ合う度にバチバチと音を立て、輝きを増していく。セレナは咄嗟に横たわっている竜を足場に跳躍した。雷撃が直線的にセレナに向かうが、悪運が強いのか彼女はそれを紙一重で躱し、三階建ての屋上に着地した。
『下手くそ? 下手くそだと、下手くそ……んな訳ねぇ、そんな訳ねぇ…………あの子が褒めてくれたんだ、下手くそな訳がねぇっ……!』
血走った目を見開いてセレナが逃げた方向を睨み、怒りを放出するように速弾きを始める。もはや人間には目で追うことすら適わない指は的確に弦を弾く。
冷静になれるまで弾き続けて、終わりを迎えてジャーンと長い音を鳴らし、弾きながら振っていた首を手前にだらりと垂れさせた。
『へへっ……タブリス、あの時よりずっとずっと上手くなったぞ……もういっぺん聞きに来いよ、お前の顔思い出せねぇんだよ……』
ラミエルの脳裏には初めて弦楽器を持った日のことが思い出されていた。
真面目な天使だった彼はタブリスに──『黒』に仕事をするよう注意しに行った。しかし彼女はちょうど飽きたからと楽器を渡し、弾いてみろと煽った。上手く弾けたら仕事をしてもいいと言って。楽器の持ち方も知らない初心者の演奏は酷いもので、『黒』は腹を抱えて笑い、満足して仕事を少しだけ進めた。
ラミエルの脳裏にはあの時の『黒』の笑顔があるはずだった、涙まで浮かべて顔を真っ赤にし、苦しそうに笑う可愛らしい彼女が居るはずだった。だが、存在が消えてしまった『黒』の姿を思い出すことはできない。しかしタブリスという存在は魔物使いに引き継がれたため、思い出だけは残っていた。
『さ、て……一回限りの新楽器のゲリラライブ、開催だぁ!』
彼女の顔を思い出すため、再び笑顔を見るため、いつかの再会を夢見てギターの腕を磨いてきた。そんなラミエルは帯電する翼で空を駆け、セレナの目の前に現れ、勢いそのままにギターを振り下ろした。
「クっ……ソ野郎がぁっ!」
頭部を狙ったギターを大剣で防ぎ、弾き飛ばす。
「それが大事な楽器の扱いかよ!」
『へっ、このギターがこの程度で壊れるかよ。これよりてめぇの剣の方がやべぇんじゃねぇのか?』
大剣にはヒビが入っており、ラミエルが指を鳴らすと四散した。しかし落ちることはなく空中に浮遊している。
「よくもアタシの剣を!」
大剣の破片の表面に紫電が走る。雷に近い速度に人間が対応できる訳もなく、雷を宿した剣の破片は顔を守ったセレナの左腕を貫いた。
「ぁああっ! いっ、てぇっ……クソっ!」
切れ味なんてなかった鉄塊だが、破片の先は尖っており、容易に刺さった。セレナは次に飛んでくるだろう破片を警戒して後ずさり、左右どちらにも跳躍できるよう足に力を込めた。しかし浮遊した破片が向かってくるよりも先に既に腕を貫いていた破片が動く。
『知ってるか? 電気流した鉄は磁石になるんだぜ』
セレナは適当な説明に苛立つ暇もなく、自身の腕に刺さった破片が磁力で屋上の柵に引っ付いたのを剥がそうと必死になっていた。しかし破片を掴んだ右手にも破片が刺さり、彼女は屋上の柵に標本のように留められてしまった。
0
お気に入りに追加
435
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
御機嫌ようそしてさようなら ~王太子妃の選んだ最悪の結末
Hinaki
恋愛
令嬢の名はエリザベス。
生まれた瞬間より両親達が創る公爵邸と言う名の箱庭の中で生きていた。
全てがその箱庭の中でなされ、そして彼女は箱庭より外へは出される事はなかった。
ただ一つ月に一度彼女を訪ねる5歳年上の少年を除いては……。
時は流れエリザベスが15歳の乙女へと成長し未来の王太子妃として半年後の結婚を控えたある日に彼女を包み込んでいた世界は崩壊していく。
ゆるふわ設定の短編です。
完結済みなので予約投稿しています。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる