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第四十一章 叩き折った旗を挙式の礎に
対策を立てる時は大勢で
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ベルゼブブが帰ってきたことで呪いの管理と国王の仕事が楽になった。地獄の帝王と自称するだけあって国務の手腕はなかなかのものだ、税収が上がって重度の潔癖症の吸鬼への対応が手厚くなってきている。
「……ハスター、かぁ。りょーちゃん知ってる?」
そんな訳で暇になった僕はハスターについての報告も兼ねて零の元に遊びに来ていた。
『いや……俺普段はその辺何も分からんから』
神降の国獣人特区、その隅の一軒家に零とツヅラは住んでいた。僕はその家に押しかけ、冷えた紅茶に砂糖が底に溜まるまで入れて、机の上に生首が乗っている光景を違和感と捉える頭を誤魔化していた。
『……ぁ、零、クッキー放り込んで』
大きく口を開ける生首……いや、ツヅラ。相変わらずの毒気を抜くゆるゆるとした話し方と声で返事をしてクッキーを放り込む零は悪疫の医師の格好をしている。加護の力を封じているからこそ室内の気温が心地好く下がる程度で、家の外には影響が出ていないのだが、見た目の衝撃が強過ぎる。
『んー、美味いなぁこのクッキー。作ったんやったっけ?』
『あ、はい。ベルゼブブが「観光客の多い国なんだから土産の一つや二つ国が推しなさい」ということで、クッキーとかストラップとかお土産の定番品を試作中なんです』
「うんうん、いいと思うよこのクッキー、美味しいよぉ。でも、酒色の国らしさは別にないかなぁ」
いいと思うと言っておいての鋭い指摘。零らしいと思っておこう。
『文字や絵を入れようかと思ってるんですけど、微妙ですかね』
「んー、悪くはないけど、二流だよねぇ」
『俺はええ思うよ。美味いし。プリントでコスト上げるくらいやったら普通に売った方がええんとちゃう』
二人とも厳しいな。いや、おかしいぞ? 今日彼らと話しに来たのはクッキーの批評が欲しかったからではない、ハスターの報告、そしてクトゥルフ復活阻止のアイディア募集の為だ。
「食品にするなら名産品使って欲しいなぁ」
『ないですよそんなの……』
『酒色の国やろ? お酒入れたええんちゃうん』
『……それだ! それですツヅラさん! ボンボンにしましょう! クッキーじゃなくてチョコで……いいですよそれ!』
しかし、土産のアイディアもくれるなら貰おう。
『企画通ったら発案代ちょーだいな』
『えっ……ぁー……まぁ、ボンボンは酒呑あたりも思い付くかもしれませんし、他の人が言ったらアレですけど、僕が言って通ったらまぁ考えますよ』
通るかどうかは別として発案者は別の者として記録しておこう。
『……いやお土産の話はいいんですよ。ハスター、それにクトゥルフ、この旧支配者達についてです』
希少鉱石の国にハスターが居ること。あの国は山側と海側に分かれていてハスターは山側で信仰されていること。経済的にもかなりの立場に居ること。彼を見張る意味もあって軍を派遣したこと。その他僕が抱いた彼の印象や人柄についてを話した。
『黄色っぽい布を被った温和な羊好きの神さん……知らんわー……堪忍なぁ魔物使い君、俺、クトゥルフ? とテレパシー繋がってへん時はホンマに創造神様のこと以外分からへんねん』
「零もぷーちゃんに聞いてたのはりょーちゃんに関わることだけだし……んー、でも聞いたことある気はするんだよねぇ」
零の言う「ぷーちゃん」というのは正義の国で神学者をやっていたナイのことだ。僕が殺した。
『俺は役に立たへんやろうし、しばらく黙っとくわ。零、手前にクッキー置いてくれんか。半分くらいに割ってくれたら吸って自力で食える思うねん』
零は考え込むような仕草をしながらクッキーを割り、皿に分け、ツヅラの口のすぐ前に置いた。
「……ぁ、そうだ、確か……クトゥルフと敵対しててぇ、クトゥルフの信者とかと揉めた時に助けを求めたら、割と答えてくれるから、活用してみろーとか言ってた気がするなぁ」
『なるほど……やっぱり仲悪いんですね』
ひゅっ、と息を吸う音が聞こえて視線をやれば、ツヅラが自力でクッキーを頬張って美味しそうに微笑んでいた。
『他には……?』
「んー……ぁ、機嫌悪いことが多いからぁ、お願いする時は生贄用意した方がいいって……言ってた、かなぁ?」
機嫌が悪そうに見えたのは羊を嫌いだと聞いた時と演劇を見ないと聞いた時だけだ。それ以外は零と同じようなふわふわとした雰囲気を醸し出していた。まぁ、零と違って狂気的というか不気味な雰囲気もあったけれど、性格としてはゆるゆるとしたところが似ていると思う。
『機嫌……むしろずっと良さそうな感じでしたけど』
「記憶曖昧だし……そもそもぷーちゃんに聞いた話だしぃ」
確かにナイは信用出来ない。しかし全く意味の無い嘘をつくとは思えない。零の記憶違いでなければハスターが不機嫌なことが多いというのは真実か、もしくはナイの意図を読める可能性のある嘘、どちらにしても価値のある情報だ。
『……まぁ、これから付き合っていけば分かる話です』
「だねー。ぁ、そうそう、零は軍を派遣したって話も気になるなぁ」
『あぁ……もちろんハスターを見張るためだけじゃなく、上位存在の動きをより広範囲で観測するためです』
天使の巡回に法則はあるのか、あるとしたらどんなものか。世界の歪みとはどんなものか、真相は何なのか。ナイは希少鉱石の国にも居るのか、居るとしたら何をしているのか。希少鉱石の国が正義の国に因縁をつけられてはいないか、ロキに悪戯されてはいないか。
そういったことを調べるための軍の派遣でもある。
「ふぅーん? この国には置かないの?」
『仲が良いので観測結果は教えてもらえてますし』
「……隠してたりして」
『まさか……隠す意味ありませんよ』
正義の国に近い場所での観測も行いたいが、正義の国に近い国は大抵国連加盟国、でなければ滅んだ跡や植民地。
今後の課題に頭を悩ませていると、ツヅラが噎せた。どうやらクッキーの欠片が喉に当たったらしい、やはり吸うのは良くない。しかし……食べた物はどこに行っているんだ?
「クトゥルフの復活の阻止は零もやりたいところだしぃ、実行に移す時は教えてよぉ。いくらでも協力するし、協力出来なくても見ておきたいからぁ」
『分かりました。何か良い方法思い付きませんか? さっきも言った通り、今出てる案には確実性がなくて』
「んー、零も海凍らせようかなぁとかしか考えてなかったよぉ」
テレパシーが土中では進み海水でのみ遮断されるとしたら、埋め立てなどは無意味だから、凍らせた方が良いかもしれない。
「……でもさぁ、そもそもルルイエの浮上が物理的なものかどうかは分からないよねぇ」
『…………とは?』
「んー、封印が解けて、こう、ズズズズっ……って浮かんでくるのを想定してるんだよね? 隆起……って感じだと思ってるんだよねぇ」
その通りだ。海底に沈んだ都市が浮かんでくると想定している。都市の下ごと持ち上がるのか、都市が浮き島になるのかは考えていなかった。
「星座を使う巨大な陣による封印なんだからぁ、浮かぶとしても魔術的なことかもよぉ? ズズズズって出て来るとしてもぉ、上にあるものを通り抜けて進むかもぉ。それなら土でも氷でも海水でも関係ないよねぇ?」
『あ……! い、いや、まさか……そんな』
「……想定はしておいた方がいいよぉ」
『…………そう、ですね。ただでさえ常識外の上位存在……人間の思い付きなんか届かない……』
もしそうだとしたら止める手立てがない。それこそ星の運行を止めるしか──止められるのか?
『封印陣に使われている星を破壊する……とか』
「それじゃ封印が完全に解けちゃうんじゃないかなぁ」
『…………です、ね』
ダメだ、考えが浅過ぎる。もう少し考えてからものを言え。星を止めるとしたら空間固定系の魔法を使うしか……可能なのか? 前にそんな話が出た時は兄は難しい顔をしていた。それに魔法を使ったとしたらナイに逆手に取られる、兄とライアーに協力させたとしてもナイは無数に現れるんだ、絶対に押し負ける。
「……ぷーちゃんも確か、揃った状態で星座を固定するのは狙ってたかもぉ」
『本当ですか? それなら……それを阻止して、星座が戻るのを待った方が……?』
「封印がどれくらいの間緩んでるのかは分からないけどぉ……クトゥルフが出てきたらぁ、ほんの少しの時間でも……」
零は声を低く小さくしてツヅラの方を見る。ツヅラは懲りずにクッキーを吸って頬張っていた。
『……他に何が居るのかも分かりませんし……そうだっ、そうですよ、他にも居るんじゃないんですか!? 今回封印が解ける旧支配者!』
「うーん……零は知らないよぉ」
『調べないと……何か調べる方法ありませんか?』
「無茶言うなぁ……むかーしのその土地の伝承とか漁ったらそれっぽいのあるかもしれないけどぉ」
それではただの自然神を炙り出すことになる可能性の方が高い。
また悩みの種が増えたとため息をつくと、扉が勢いよく外れた。
『ヘル! ヘル……大変だ、クラールが居なくなった!』
扉を壊して入ってきたアルはそう叫び、僕の悩みと焦りを増やした。
『カヤ、クラールを連れて来い』
焦燥の中早々に解決策を見い出せたのは僕としては及第点だろう。
「……ハスター、かぁ。りょーちゃん知ってる?」
そんな訳で暇になった僕はハスターについての報告も兼ねて零の元に遊びに来ていた。
『いや……俺普段はその辺何も分からんから』
神降の国獣人特区、その隅の一軒家に零とツヅラは住んでいた。僕はその家に押しかけ、冷えた紅茶に砂糖が底に溜まるまで入れて、机の上に生首が乗っている光景を違和感と捉える頭を誤魔化していた。
『……ぁ、零、クッキー放り込んで』
大きく口を開ける生首……いや、ツヅラ。相変わらずの毒気を抜くゆるゆるとした話し方と声で返事をしてクッキーを放り込む零は悪疫の医師の格好をしている。加護の力を封じているからこそ室内の気温が心地好く下がる程度で、家の外には影響が出ていないのだが、見た目の衝撃が強過ぎる。
『んー、美味いなぁこのクッキー。作ったんやったっけ?』
『あ、はい。ベルゼブブが「観光客の多い国なんだから土産の一つや二つ国が推しなさい」ということで、クッキーとかストラップとかお土産の定番品を試作中なんです』
「うんうん、いいと思うよこのクッキー、美味しいよぉ。でも、酒色の国らしさは別にないかなぁ」
いいと思うと言っておいての鋭い指摘。零らしいと思っておこう。
『文字や絵を入れようかと思ってるんですけど、微妙ですかね』
「んー、悪くはないけど、二流だよねぇ」
『俺はええ思うよ。美味いし。プリントでコスト上げるくらいやったら普通に売った方がええんとちゃう』
二人とも厳しいな。いや、おかしいぞ? 今日彼らと話しに来たのはクッキーの批評が欲しかったからではない、ハスターの報告、そしてクトゥルフ復活阻止のアイディア募集の為だ。
「食品にするなら名産品使って欲しいなぁ」
『ないですよそんなの……』
『酒色の国やろ? お酒入れたええんちゃうん』
『……それだ! それですツヅラさん! ボンボンにしましょう! クッキーじゃなくてチョコで……いいですよそれ!』
しかし、土産のアイディアもくれるなら貰おう。
『企画通ったら発案代ちょーだいな』
『えっ……ぁー……まぁ、ボンボンは酒呑あたりも思い付くかもしれませんし、他の人が言ったらアレですけど、僕が言って通ったらまぁ考えますよ』
通るかどうかは別として発案者は別の者として記録しておこう。
『……いやお土産の話はいいんですよ。ハスター、それにクトゥルフ、この旧支配者達についてです』
希少鉱石の国にハスターが居ること。あの国は山側と海側に分かれていてハスターは山側で信仰されていること。経済的にもかなりの立場に居ること。彼を見張る意味もあって軍を派遣したこと。その他僕が抱いた彼の印象や人柄についてを話した。
『黄色っぽい布を被った温和な羊好きの神さん……知らんわー……堪忍なぁ魔物使い君、俺、クトゥルフ? とテレパシー繋がってへん時はホンマに創造神様のこと以外分からへんねん』
「零もぷーちゃんに聞いてたのはりょーちゃんに関わることだけだし……んー、でも聞いたことある気はするんだよねぇ」
零の言う「ぷーちゃん」というのは正義の国で神学者をやっていたナイのことだ。僕が殺した。
『俺は役に立たへんやろうし、しばらく黙っとくわ。零、手前にクッキー置いてくれんか。半分くらいに割ってくれたら吸って自力で食える思うねん』
零は考え込むような仕草をしながらクッキーを割り、皿に分け、ツヅラの口のすぐ前に置いた。
「……ぁ、そうだ、確か……クトゥルフと敵対しててぇ、クトゥルフの信者とかと揉めた時に助けを求めたら、割と答えてくれるから、活用してみろーとか言ってた気がするなぁ」
『なるほど……やっぱり仲悪いんですね』
ひゅっ、と息を吸う音が聞こえて視線をやれば、ツヅラが自力でクッキーを頬張って美味しそうに微笑んでいた。
『他には……?』
「んー……ぁ、機嫌悪いことが多いからぁ、お願いする時は生贄用意した方がいいって……言ってた、かなぁ?」
機嫌が悪そうに見えたのは羊を嫌いだと聞いた時と演劇を見ないと聞いた時だけだ。それ以外は零と同じようなふわふわとした雰囲気を醸し出していた。まぁ、零と違って狂気的というか不気味な雰囲気もあったけれど、性格としてはゆるゆるとしたところが似ていると思う。
『機嫌……むしろずっと良さそうな感じでしたけど』
「記憶曖昧だし……そもそもぷーちゃんに聞いた話だしぃ」
確かにナイは信用出来ない。しかし全く意味の無い嘘をつくとは思えない。零の記憶違いでなければハスターが不機嫌なことが多いというのは真実か、もしくはナイの意図を読める可能性のある嘘、どちらにしても価値のある情報だ。
『……まぁ、これから付き合っていけば分かる話です』
「だねー。ぁ、そうそう、零は軍を派遣したって話も気になるなぁ」
『あぁ……もちろんハスターを見張るためだけじゃなく、上位存在の動きをより広範囲で観測するためです』
天使の巡回に法則はあるのか、あるとしたらどんなものか。世界の歪みとはどんなものか、真相は何なのか。ナイは希少鉱石の国にも居るのか、居るとしたら何をしているのか。希少鉱石の国が正義の国に因縁をつけられてはいないか、ロキに悪戯されてはいないか。
そういったことを調べるための軍の派遣でもある。
「ふぅーん? この国には置かないの?」
『仲が良いので観測結果は教えてもらえてますし』
「……隠してたりして」
『まさか……隠す意味ありませんよ』
正義の国に近い場所での観測も行いたいが、正義の国に近い国は大抵国連加盟国、でなければ滅んだ跡や植民地。
今後の課題に頭を悩ませていると、ツヅラが噎せた。どうやらクッキーの欠片が喉に当たったらしい、やはり吸うのは良くない。しかし……食べた物はどこに行っているんだ?
「クトゥルフの復活の阻止は零もやりたいところだしぃ、実行に移す時は教えてよぉ。いくらでも協力するし、協力出来なくても見ておきたいからぁ」
『分かりました。何か良い方法思い付きませんか? さっきも言った通り、今出てる案には確実性がなくて』
「んー、零も海凍らせようかなぁとかしか考えてなかったよぉ」
テレパシーが土中では進み海水でのみ遮断されるとしたら、埋め立てなどは無意味だから、凍らせた方が良いかもしれない。
「……でもさぁ、そもそもルルイエの浮上が物理的なものかどうかは分からないよねぇ」
『…………とは?』
「んー、封印が解けて、こう、ズズズズっ……って浮かんでくるのを想定してるんだよね? 隆起……って感じだと思ってるんだよねぇ」
その通りだ。海底に沈んだ都市が浮かんでくると想定している。都市の下ごと持ち上がるのか、都市が浮き島になるのかは考えていなかった。
「星座を使う巨大な陣による封印なんだからぁ、浮かぶとしても魔術的なことかもよぉ? ズズズズって出て来るとしてもぉ、上にあるものを通り抜けて進むかもぉ。それなら土でも氷でも海水でも関係ないよねぇ?」
『あ……! い、いや、まさか……そんな』
「……想定はしておいた方がいいよぉ」
『…………そう、ですね。ただでさえ常識外の上位存在……人間の思い付きなんか届かない……』
もしそうだとしたら止める手立てがない。それこそ星の運行を止めるしか──止められるのか?
『封印陣に使われている星を破壊する……とか』
「それじゃ封印が完全に解けちゃうんじゃないかなぁ」
『…………です、ね』
ダメだ、考えが浅過ぎる。もう少し考えてからものを言え。星を止めるとしたら空間固定系の魔法を使うしか……可能なのか? 前にそんな話が出た時は兄は難しい顔をしていた。それに魔法を使ったとしたらナイに逆手に取られる、兄とライアーに協力させたとしてもナイは無数に現れるんだ、絶対に押し負ける。
「……ぷーちゃんも確か、揃った状態で星座を固定するのは狙ってたかもぉ」
『本当ですか? それなら……それを阻止して、星座が戻るのを待った方が……?』
「封印がどれくらいの間緩んでるのかは分からないけどぉ……クトゥルフが出てきたらぁ、ほんの少しの時間でも……」
零は声を低く小さくしてツヅラの方を見る。ツヅラは懲りずにクッキーを吸って頬張っていた。
『……他に何が居るのかも分かりませんし……そうだっ、そうですよ、他にも居るんじゃないんですか!? 今回封印が解ける旧支配者!』
「うーん……零は知らないよぉ」
『調べないと……何か調べる方法ありませんか?』
「無茶言うなぁ……むかーしのその土地の伝承とか漁ったらそれっぽいのあるかもしれないけどぉ」
それではただの自然神を炙り出すことになる可能性の方が高い。
また悩みの種が増えたとため息をつくと、扉が勢いよく外れた。
『ヘル! ヘル……大変だ、クラールが居なくなった!』
扉を壊して入ってきたアルはそう叫び、僕の悩みと焦りを増やした。
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