779 / 909
第四十章 希少鉱石の国で学ぶ人と神の習性
支配者同盟
しおりを挟む
芝生に置かれた木組みの机と椅子、屋外お茶会セット。そこにハスター、いや、スメラギを案内する。腕がいいとは言えないが物がいいのでそれなりに美味しいお茶になっているはずだ。
「……この間はごめんね~?」
スメラギはお茶を一口飲み、そう言った。まさか素直に謝ってくるとは思っておらず、反応が遅れる。
『ぁ、いや……うん、大丈夫だったから』
やはり他の邪神よりは善良に近いようだ。油断は禁物だけれども。
『ほんで何の用があって来はったんな自分』
「国関係なく、新支配者としてのター君に話があってね~」
『新支配者……って何や』
酒呑はお茶に手を付けず持ち歩いている酒を飲んでいる。用意したのだから一口くらい飲んで欲しい。
『それ、僕も気になってる。新支配者ってたまに呼ばれるんだよ、何なのそれ』
「……そもそもこの星は君達人類が支配していたものではなかった。その当時星を支配していたモノ達を、今は旧支配者と呼んでいる──それが僕達の物語なんだよ~」
『…………物語?』
「神話、だね~……不本意ながら、僕は邪神。今使っている顕現はニャルラトホテプのものでもある。だから今、僕は少々メタフィクションな話が出来る」
スメラギは周囲を見回し「今日はにゃる君居ないんだね」と安堵のため息をついた。ライアーは彼を苦手としていたけれど、彼もライアーが苦手なのか?
「僕達はこの世界の存在じゃないんだ~。悪魔も、創造神も、神降の国の神々も、アース神族も、砂漠の国に降りた神々も、他全て、上位存在はこの世界の存在じゃない」
『……天界とか、アスガルドって意味だろ? 君達も別に自分達の世界を持ってるってことだよね?』
「……僕達の世界は他の神々の世界とは違う。次元が、ね……でも君達の世界に現実として顕れられたことで実在の上位存在になれた……みたい~? うぅん、にゃる君ならもう少し詳しいんだけどなぁ~」
話が難しいな。つまり何だ? 侵略者ということか?
「…………ねぇ、君は神が人を創ると思う~? 人が神を作ると思う~?」
急に何の質問だ? 人界と人間を創ったのは創造神のはずだ。その人間が他の神を崇めだしたら攻撃的になるのは当然のことで──待てよ、神降の国では人を創ったのは降臨した神々で、砂漠の国ではそこの神が人を創ったとされている。あれ……?
『人や。人が作る』
「……君は妖鬼の国の鬼か~。そうだね~、君の国ではそうだ。魂は生き物だけのものではなく、遍く全てに存在する。器物百年……魔力や信仰、知名度、呪い…………あらゆる人間の意志によって神が増えていく」
『せやけど俺らんとこの神さんと創造神やら何やらは違うんやろ?』
「そうだね、同じ言葉ながら意味が違う。だから君達のところのは大抵妖怪と呼ばれる」
酒呑は話についていけているようだ。頭が悪そうな雰囲気を出しておいて、時折聡明なところを見せるのだから……彼は右腕として優秀だ。
「砂漠の国の神々が何故この世界から撤退したと思う? この世界のこの星は丸いからさ。彼らの世界と法則が違うことが多過ぎた。それに彼ら神々には人間が大して必要ではなかった。でも僕達は違う、僕達には人間がまだ必要だ、まだ存在が確立できていない。妖鬼の国の妖怪のように、僕達には知名度と信仰が足りない」
『そりゃ、外から来たんじゃ……当たり前だよ』
「そうさ僕らは外から来た。この星の外? この世界の外? あるいは宇宙? それは重なってしまったこの世界では解明出来ないだろう? されたら困るんだ、ボクは未知でいないといけない! 仮面の下に顔が無いからこそボクは自由になれる、無貌のボクこそ千貌なのさ!」
『……っ!? ハスター!? ハスター、ハスター……だよね?』
「………………あれ~? ター君……? あぁ、うん、ちょっとアクセスし過ぎたかな~……危ない危ない。この顕現は今とても大事だからね~、渡さないようにしないと~……」
車椅子から立ち上がっていたスメラギは思い出したようにガシャンと座り込む。そうして黒革に包まれた歪な手を伸ばし、僕の頭を撫でた。
「名前、呼んでくれてありがとう~。それだよ、それが僕達が欲しいもの。みんな存在を確立させていたいんだ~」
存在の確立……僕には馴染み深いモノだ。『黒』は名前を失ったから存在も失った、僕は『黒』の名を奪ったからヘルシャフト・ルーラーを失った。
『……じゃあ、もうハスターでいいよね? ここには誰も入ってこないしさ、スメラギさんである必要は無いよ』
「そうだね~、うん、ありがとう~」
ライアーもナイに関わりあるモノに干渉し続けると顕現を奪われると言っていた。ハスターもそうなのだろうか? 少なくとも今目の前に居る顕現は不安定らしい。
「えーっと、どこまで話したかな~? うぅん……とりあえず僕達が外から来て~、ずっと昔から居たことになったって言うのは話したね~」
『……歴史を捏造したってこと?』
「歴史ごと、ね~。本当に昔から居たんだよ~。そうなったんだ~。君達人間が歴史書を書き換えるように、僕達は……にゃる君は世界を書き換えた」
相変わらずとんでもなく迷惑なことをしてくれる。
「そう、だから僕達は旧支配者と呼ばれる。現在の支配者は君達人類。創造神の庇護下にあり玉蜀黍の奴隷ではあるけれど、神でもないのに地形を変え住処を整える君達は支配者と呼ぶに相応しい」
大規模な社会性を保ったまま大陸間を移動したり、ここまで広く分布している生命体は他にないだろう。そういう意味なら支配者と呼ばれるのも納得が行く。
「そして君は新支配者。僕達の次、人類の次の支配者。魔性を統べ、世界を納め、君臨し続ける絶対的魔王」
『……僕は、そんなんじゃ……』
「そんな新支配者にそろそろ復活できる旧支配者が関わりたがるのは当然のことだよね~? 支配されちゃたまらないから今のうちに潰す……それがクトゥルフ。支配下の世界に居させて欲しいから仲良くなりたい……それが僕」
魔王と呼ばれるのも新支配者と呼ばれるのも好きではない。けれど誰もが決定事項として話す。僕はただ誰もが幸せに暮らせるようにしたいだけなのに。
「ねぇ~、ター君。僕は君が支配する星の一角、大洋の到達不可能点を埋め立てて~、そこを含めたどこかで羊飼い達を眺めていたい。文明の進化は止めたいけれど、君が支配する過程で少しは衰退するだろうし~、最悪人類が滅んでも羊と羊飼いとその土地だけは守ってみせる」
どうしてそんなに羊に固執するのかは知らないが、この要求なら飲める。
『……人類を滅ぼしたり、文明を破壊したりはしないんだね?』
「うん……したいけど~、君がする気になるまでは大人しくするよ~。する気になったら一緒にやろうね~」
不安要素ではあるけれど、それを開示するのだから「大人しくする」という言葉は信用出来る。
『じゃあ、同盟を組もう。ハスター。僕と君はこれから友達だ』
「うん! 友達友達……じゃあ~、早速大洋の到達不可能点を埋め立てよう~!」
羊以外にも固執しているものがあった。環境破壊を嫌うような素振りを見せておいて、どうしてそんなに埋め立てたがるのだろう。
『……そこ、何かあるの?』
「クトゥルフと街が沈んでる~。星が揃って封印が解けたら浮いてくるから~、今のうちに埋めておきたいんだ~」
『クトゥルフ!? ホンマに!? んなとこ居ったんか!』
肘をついて暇そうに話を聞いていた酒呑が急に顔を上げ、サラッと話されたクトゥルフの居場所よりもそっちに驚いた。
『そっか……それは埋めたいね。埋めたら出てこないの?』
「さぁ……? それは分かんないけど~、とりあえず埋めたい~」
仲悪いのかな。
『…………大洋のド真ん中だよね。相当深い……どこから土持ってくる? 酒呑、アイディア』
『あい……であ……?』
『何か、思い付きの斬新な発想ちょうだい』
僕も混乱しているのだろうか、無茶振りをしている。
『んー……兄さん空間転移っちゅうの使えたやん。アレで海の底から大陸の下に移動させたええんちゃうん』
『すごい! それ採用!』
そう言いながらハスターの方を見ると、彼はあまり喜んでいなかった。
「海水で遮断されてるテレパシー、その大陸に染み込まない~?」
『そんなん埋め立ててもそうやん』
「そうなんだよね~…………僕みたいにこの星から追い出して幽閉しても~……うぅん……」
テレパシーは海水で弱まるのに土中では弱まらないのか? そもそも海水で弱まるというのもよく分からない話だが。
「……うぅん……まぁ、まだ時間あるし~……考えておくよ~。思い付かなかったら彼の……土中に埋めるっての採用して~。にゃる君が何重にも結界張れば多分大丈夫だし、僕はそこに住むよ~」
『あ、監視してくれる? うん……じゃあ、何も思い付かなかったらそうしよっか。酒呑も何か考えておいてね、海は君の専門なんだから』
『何で俺海軍大将なんや……』
父親が水神だから。他に水が得意な仲間が居ないから。改めて振り返っても酷い理由だ。
「……この間はごめんね~?」
スメラギはお茶を一口飲み、そう言った。まさか素直に謝ってくるとは思っておらず、反応が遅れる。
『ぁ、いや……うん、大丈夫だったから』
やはり他の邪神よりは善良に近いようだ。油断は禁物だけれども。
『ほんで何の用があって来はったんな自分』
「国関係なく、新支配者としてのター君に話があってね~」
『新支配者……って何や』
酒呑はお茶に手を付けず持ち歩いている酒を飲んでいる。用意したのだから一口くらい飲んで欲しい。
『それ、僕も気になってる。新支配者ってたまに呼ばれるんだよ、何なのそれ』
「……そもそもこの星は君達人類が支配していたものではなかった。その当時星を支配していたモノ達を、今は旧支配者と呼んでいる──それが僕達の物語なんだよ~」
『…………物語?』
「神話、だね~……不本意ながら、僕は邪神。今使っている顕現はニャルラトホテプのものでもある。だから今、僕は少々メタフィクションな話が出来る」
スメラギは周囲を見回し「今日はにゃる君居ないんだね」と安堵のため息をついた。ライアーは彼を苦手としていたけれど、彼もライアーが苦手なのか?
「僕達はこの世界の存在じゃないんだ~。悪魔も、創造神も、神降の国の神々も、アース神族も、砂漠の国に降りた神々も、他全て、上位存在はこの世界の存在じゃない」
『……天界とか、アスガルドって意味だろ? 君達も別に自分達の世界を持ってるってことだよね?』
「……僕達の世界は他の神々の世界とは違う。次元が、ね……でも君達の世界に現実として顕れられたことで実在の上位存在になれた……みたい~? うぅん、にゃる君ならもう少し詳しいんだけどなぁ~」
話が難しいな。つまり何だ? 侵略者ということか?
「…………ねぇ、君は神が人を創ると思う~? 人が神を作ると思う~?」
急に何の質問だ? 人界と人間を創ったのは創造神のはずだ。その人間が他の神を崇めだしたら攻撃的になるのは当然のことで──待てよ、神降の国では人を創ったのは降臨した神々で、砂漠の国ではそこの神が人を創ったとされている。あれ……?
『人や。人が作る』
「……君は妖鬼の国の鬼か~。そうだね~、君の国ではそうだ。魂は生き物だけのものではなく、遍く全てに存在する。器物百年……魔力や信仰、知名度、呪い…………あらゆる人間の意志によって神が増えていく」
『せやけど俺らんとこの神さんと創造神やら何やらは違うんやろ?』
「そうだね、同じ言葉ながら意味が違う。だから君達のところのは大抵妖怪と呼ばれる」
酒呑は話についていけているようだ。頭が悪そうな雰囲気を出しておいて、時折聡明なところを見せるのだから……彼は右腕として優秀だ。
「砂漠の国の神々が何故この世界から撤退したと思う? この世界のこの星は丸いからさ。彼らの世界と法則が違うことが多過ぎた。それに彼ら神々には人間が大して必要ではなかった。でも僕達は違う、僕達には人間がまだ必要だ、まだ存在が確立できていない。妖鬼の国の妖怪のように、僕達には知名度と信仰が足りない」
『そりゃ、外から来たんじゃ……当たり前だよ』
「そうさ僕らは外から来た。この星の外? この世界の外? あるいは宇宙? それは重なってしまったこの世界では解明出来ないだろう? されたら困るんだ、ボクは未知でいないといけない! 仮面の下に顔が無いからこそボクは自由になれる、無貌のボクこそ千貌なのさ!」
『……っ!? ハスター!? ハスター、ハスター……だよね?』
「………………あれ~? ター君……? あぁ、うん、ちょっとアクセスし過ぎたかな~……危ない危ない。この顕現は今とても大事だからね~、渡さないようにしないと~……」
車椅子から立ち上がっていたスメラギは思い出したようにガシャンと座り込む。そうして黒革に包まれた歪な手を伸ばし、僕の頭を撫でた。
「名前、呼んでくれてありがとう~。それだよ、それが僕達が欲しいもの。みんな存在を確立させていたいんだ~」
存在の確立……僕には馴染み深いモノだ。『黒』は名前を失ったから存在も失った、僕は『黒』の名を奪ったからヘルシャフト・ルーラーを失った。
『……じゃあ、もうハスターでいいよね? ここには誰も入ってこないしさ、スメラギさんである必要は無いよ』
「そうだね~、うん、ありがとう~」
ライアーもナイに関わりあるモノに干渉し続けると顕現を奪われると言っていた。ハスターもそうなのだろうか? 少なくとも今目の前に居る顕現は不安定らしい。
「えーっと、どこまで話したかな~? うぅん……とりあえず僕達が外から来て~、ずっと昔から居たことになったって言うのは話したね~」
『……歴史を捏造したってこと?』
「歴史ごと、ね~。本当に昔から居たんだよ~。そうなったんだ~。君達人間が歴史書を書き換えるように、僕達は……にゃる君は世界を書き換えた」
相変わらずとんでもなく迷惑なことをしてくれる。
「そう、だから僕達は旧支配者と呼ばれる。現在の支配者は君達人類。創造神の庇護下にあり玉蜀黍の奴隷ではあるけれど、神でもないのに地形を変え住処を整える君達は支配者と呼ぶに相応しい」
大規模な社会性を保ったまま大陸間を移動したり、ここまで広く分布している生命体は他にないだろう。そういう意味なら支配者と呼ばれるのも納得が行く。
「そして君は新支配者。僕達の次、人類の次の支配者。魔性を統べ、世界を納め、君臨し続ける絶対的魔王」
『……僕は、そんなんじゃ……』
「そんな新支配者にそろそろ復活できる旧支配者が関わりたがるのは当然のことだよね~? 支配されちゃたまらないから今のうちに潰す……それがクトゥルフ。支配下の世界に居させて欲しいから仲良くなりたい……それが僕」
魔王と呼ばれるのも新支配者と呼ばれるのも好きではない。けれど誰もが決定事項として話す。僕はただ誰もが幸せに暮らせるようにしたいだけなのに。
「ねぇ~、ター君。僕は君が支配する星の一角、大洋の到達不可能点を埋め立てて~、そこを含めたどこかで羊飼い達を眺めていたい。文明の進化は止めたいけれど、君が支配する過程で少しは衰退するだろうし~、最悪人類が滅んでも羊と羊飼いとその土地だけは守ってみせる」
どうしてそんなに羊に固執するのかは知らないが、この要求なら飲める。
『……人類を滅ぼしたり、文明を破壊したりはしないんだね?』
「うん……したいけど~、君がする気になるまでは大人しくするよ~。する気になったら一緒にやろうね~」
不安要素ではあるけれど、それを開示するのだから「大人しくする」という言葉は信用出来る。
『じゃあ、同盟を組もう。ハスター。僕と君はこれから友達だ』
「うん! 友達友達……じゃあ~、早速大洋の到達不可能点を埋め立てよう~!」
羊以外にも固執しているものがあった。環境破壊を嫌うような素振りを見せておいて、どうしてそんなに埋め立てたがるのだろう。
『……そこ、何かあるの?』
「クトゥルフと街が沈んでる~。星が揃って封印が解けたら浮いてくるから~、今のうちに埋めておきたいんだ~」
『クトゥルフ!? ホンマに!? んなとこ居ったんか!』
肘をついて暇そうに話を聞いていた酒呑が急に顔を上げ、サラッと話されたクトゥルフの居場所よりもそっちに驚いた。
『そっか……それは埋めたいね。埋めたら出てこないの?』
「さぁ……? それは分かんないけど~、とりあえず埋めたい~」
仲悪いのかな。
『…………大洋のド真ん中だよね。相当深い……どこから土持ってくる? 酒呑、アイディア』
『あい……であ……?』
『何か、思い付きの斬新な発想ちょうだい』
僕も混乱しているのだろうか、無茶振りをしている。
『んー……兄さん空間転移っちゅうの使えたやん。アレで海の底から大陸の下に移動させたええんちゃうん』
『すごい! それ採用!』
そう言いながらハスターの方を見ると、彼はあまり喜んでいなかった。
「海水で遮断されてるテレパシー、その大陸に染み込まない~?」
『そんなん埋め立ててもそうやん』
「そうなんだよね~…………僕みたいにこの星から追い出して幽閉しても~……うぅん……」
テレパシーは海水で弱まるのに土中では弱まらないのか? そもそも海水で弱まるというのもよく分からない話だが。
「……うぅん……まぁ、まだ時間あるし~……考えておくよ~。思い付かなかったら彼の……土中に埋めるっての採用して~。にゃる君が何重にも結界張れば多分大丈夫だし、僕はそこに住むよ~」
『あ、監視してくれる? うん……じゃあ、何も思い付かなかったらそうしよっか。酒呑も何か考えておいてね、海は君の専門なんだから』
『何で俺海軍大将なんや……』
父親が水神だから。他に水が得意な仲間が居ないから。改めて振り返っても酷い理由だ。
0
お気に入りに追加
435
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
御機嫌ようそしてさようなら ~王太子妃の選んだ最悪の結末
Hinaki
恋愛
令嬢の名はエリザベス。
生まれた瞬間より両親達が創る公爵邸と言う名の箱庭の中で生きていた。
全てがその箱庭の中でなされ、そして彼女は箱庭より外へは出される事はなかった。
ただ一つ月に一度彼女を訪ねる5歳年上の少年を除いては……。
時は流れエリザベスが15歳の乙女へと成長し未来の王太子妃として半年後の結婚を控えたある日に彼女を包み込んでいた世界は崩壊していく。
ゆるふわ設定の短編です。
完結済みなので予約投稿しています。
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる