751 / 909
第三十九章 君臨する支配者は決定事項に咽ぶ
追われて逃げて
しおりを挟む
神降の国でのお茶会。クラールもドッペルもハルプもお茶菓子に夢中だ。
お菓子ばかりではいけないだとか、バランスよく食べなければいけないだとか、そんなものは長く生きる予定がある者のためだけにあるのだ。スカーフによって苦痛は感じないし体調不良は癒されるのだし、美味しければ毒を食っても構わない。
「そういえば魔物使い君は結婚式とか挙げないの?」
『やってみたくはあるんですけどね』
銀の鍵を使う前ならウェディングドレスを作るためにアルの寸法を測ったりしたのだが、時を超えてあの行為も無駄になってしまった。
『……落ち着いたら挙げたいので、来てくれますか?』
「俺は絶対行くよ!」
『教会で挙げるんやったら俺誓いやったるけど』
魔法の国でどうやっていたかは知らないし、僕を必要としなかった亡国の文化を継いでやろうなんて思えない。アルの出身である科学の国は創造神信仰だし、敵対していると言っても雰囲気作り程度なら構わないだろうか。
「あ、りょーちゃんずるいよぉ。零もやりたい」
『零来たら新郎新婦招待客全員凍ってまうわ』
「ちゃんと抑えるよぉ」
『一生に一度の結婚式であんっの気味のわっるいマスク着ける気か?』
気味の悪いマスクと言うと、今零が座っている椅子の肘掛けに引っ掛けられている鳥を模した物だろうか。着けていては食べられないから外しているのだろうが、そのおかげでお茶は食道を通るのが分かるくらいに冷えている。
「一生に一度かどうかは分からないじゃないかぁ」
『なんてこと言うんですか』
「銀婚式とか金婚式とかやらないのぉ?」
『ぁ……あぁ、そっちですか。何周年とか祝うんでしたっけ……?』
離婚してまた結婚するかも、なんて話ではなかった。流石に神父がそんなことは言わないか、それも穏やかで優しい零が……いや、零は腹が読めないし案外とそういう冗談も言うかもしれない。
『ぱぱ、ぱぱぁ』
『ん? ドッペル、ハルプ、どうしたの?』
『くー……きー?』
『くーきー……? 空気? あ、クッキー? クッキー欲しいの?』
僕の分のチョコクッキーを見せるとドッペル達はバラバラに首を縦に振った。
『いいよ、はい』
半分に割り、咥えさせる。ドッペル達は姿勢を戻して咥え直し、ゆっくりと食べ始めた。
『……おとーた、おとーたぁ、くぁーぅ……もぉ』
『クラールもクッキー欲しい? えっと……ごめん、お父さんもうクッキー持ってないや』
『きゃうぅ……』
そう悲しそうな声を出さないで欲しい。どう納得してもらうべきだろう、お姉ちゃんでしょなんて言いたくない。
悩んでいるとカランと音が鳴る。空だった僕の皿に視線を戻せばクッキーが一枚乗っていた。
『え……? えっと……誰?』
誰かが入れてくれたのだろう。アルは初めからクッキーを子供達に全て分け与えていたから違う。零は遠いしツヅラは動けない。性格から考えてヘルメスだろうと視線をやると、彼はにぃっと笑った。
「ねぇってホント素直じゃないよねー?」
「……何のこと?」
「このクッキー好きなくせにあげたじゃん、俺見たよ?」
「はぁ!? 誰も見てないの確認して……」
アルテミスは机を叩いて立ち上がり、ハッとした顔をする。
「……ぁ、やっぱりねぇだったんだ」
「アンタっ……見たって嘘ね!?」
ヘルメスはアルテミスに胸ぐらを掴まれて振り回されているが、それでもへらへらと笑っている。
『……あの、アルテミスさん。ありがとうございます』
「…………ふんっ!」
ぷいっと顔を背けてしまったアルテミスの元にもらったクッキーをもう食べ終えてしまったクラールを抱えて連れていく。
『クラール、ほら、このお姉さんがクッキーくれたんだよ』
クラールはふんふんと鼻を鳴らし、前足を水を掻くように動かす。
『ありがとうって』
『くー、き、ぁいあと!』
「……べっ、別に……もうお腹いっぱいだったからあげただけよ!」
『理由が何でもクッキーくれたのは変わらないもんねー、嬉しいよね、クラール?』
ワンと鳴いて応えるクラールは元気いっぱいで、何年も何十年でもこのまま元気に吠えていそうだと思わせてくれた。愛おしくなって抱き締めて、再び顔を逸らしてしまったアルテミスにもう一度礼を言った。席に戻る途中、アルの真後ろに黒い霧が立ち込めているのに気が付く。
『……アル! こっちに!』
慌ててアルを呼ぶとアルはドッペル達を額に掬って僕の元に走って来た。黒い霧が背の高い青年の姿を取り、僕を睨む。
『ヘル! 今日という今日はいい加減に仕事を──』
『カヤっ!』
伸びてくる黒く大きな手に捕まる寸前でカヤが現れ、僕達を次の目的地に運んでくれた。時刻の予定は狂ったが大きな問題はない。
『さ、娯楽の国だよクラール、ドッペル、ハルプ。娯楽ってくらいだからね、とっても楽しいよ?』
念入りな下調べによって子供達が遊べそうな場所は分かっている。娯楽の国の自慢であるネオン輝く歓楽街は今日は遠目に見ることもないだろう。
『……耳が痛いな』
テーマパークと呼ばれる施設の中に入ってしばらく、アルが唸る。激しい音楽が流れているし子供達の楽しそうな叫び声も響いている。
『帽子でも被る? ほら、クマ耳帽子』
土産屋の前で立ち止まり、茶色いクマの頭を模した可愛らしい帽子をアルの目の前に持っていく。
『…………要らん』
『えー、可愛いのに。耳も塞げると思うよ?』
人用の形はしているが、アルが被るのに問題ない大きさだ。人が被ったなら耳あてになる部分もあり、そこから紐も伸びている。顎で結んで落ちないようにする……もしくはただのデザイン。紐の先には丸い毛玉の飾りもあって可愛らしい。
『私には似合わん』
『……それがいらない理由? 帽子嫌いとかじゃなくて?』
『ん……? あぁ、そうだ。私にそんな可愛らしい物は似合わない。煩いのは我慢するさ』
『すいませーんこれくださーい』
同じデザインで白色の物も買い、茶色い方をアルに被せる。人と狼の頭の形の差か安定して乗ってくれないので紐を顎の下で結ぶ。白い帽子は僕が被り、紐はそのまま垂らした。
『おそろーい』
似合わないとは分かっているし、僕はこういった可愛らしい物を身につけるのは嫌いだ。けれどアルと揃いというのはなかなか嬉しい。
『…………貴方が満足ならそれでいい』
ぷいっと顔を逸らしてしまったが、その後ショーウィンドウに自分を映して帽子を眺めていたので、機嫌を損ねたのではなく照れているのだと思いたい。
クラールとドッペル達に与えられそうな土産物が無いのは残念だが、大人しく被っているとは思えないしまぁよしとしよう。
『水上コースター……これ乗ろっか、あんまり怖くなさそうだし』
テーマパークには来た者を楽しませる様々な乗り物がある。曲がりくねったレールを走る物や高い所から落とされるなどの所謂絶叫マシンを始めとし、ゆっくりと高くへ上がっていく観覧車、作り物の怪物に驚かされるお化け屋敷……とにかく色々ある。
水上コースターは絶叫マシンに分類されるようだが、僕が選んだのは子供向けの物で絶叫するほどではなさそうだ。
『……魔獣用のシートって何かアレだね』
ボートを模した乗り物に乗り込み、アルをシートに固定する。
『病院の診察台のようだな』
直方体の上にベルトで固定するだけの単純な代物。
『それは見たことないから分かんないなぁ。えっと……このベルトがお腹で、こっちが……首?』
四足歩行用のシートではあるがアルのように大きな魔獣用ではないらしく、少々窮屈そうだ。これがカルコスやクリューソスならベルトが腹に回らなかっただろう、彼らと比べればアルは小柄だ。
『苦しくない?』
『あぁ、それよりヘル、子供達を落とすなよ』
子供達のように小さな魔獣用のシートはないので、首から下げた鞄に入れて顔だけ出させている。抱っこ紐の類似品と思って欲しい。
人間用のシートに座ってベルトを回し、鞄の上から子供達を抱き締める。職員に準備完了を告げるとボートが動き出した。
『暴れないでねー……っと、そうだ。クラール、視界共有しようね』
水の上を滑る爽快感は顔に触れる風だけでなく流れゆく優美な景色あってこそ楽しめる。視界共有を意識するとクラールは嬉しそうな声を上げた。
『わ、わっ……結構速くない?』
『そうか?』
アルに乗っている時よりは景色を楽しめるけれど、この速さと時々ボートが跳ねて与えられる浮遊感には僅かな恐怖を覚える。
『わぅわぅ!』
『ぴりりっ、ぴぃ!』
『子供達は楽しそうだぞ? お父さんは怖がりだなぁ?』
僕を横目で見ての意地悪な笑顔もクマの帽子を被っていると可愛らしさしか感じられない。
『ぱぱ、こぁいー?』
『う、うん……ちょっと、怖いかな。ちょっとだけね』
『くぁーぅ、こぁくなぃー!』
『そ、そっか、クラールは強いね。ドッペルとハルプも怖くない? 僕だけかぁ……』
父親として情けないと落ち込むべきか、子供達が楽しんでいることだけに集中して喜ぶべきか。クラールのためにも景色を見ようと顔を上げ、風と水飛沫を浴びた。
お菓子ばかりではいけないだとか、バランスよく食べなければいけないだとか、そんなものは長く生きる予定がある者のためだけにあるのだ。スカーフによって苦痛は感じないし体調不良は癒されるのだし、美味しければ毒を食っても構わない。
「そういえば魔物使い君は結婚式とか挙げないの?」
『やってみたくはあるんですけどね』
銀の鍵を使う前ならウェディングドレスを作るためにアルの寸法を測ったりしたのだが、時を超えてあの行為も無駄になってしまった。
『……落ち着いたら挙げたいので、来てくれますか?』
「俺は絶対行くよ!」
『教会で挙げるんやったら俺誓いやったるけど』
魔法の国でどうやっていたかは知らないし、僕を必要としなかった亡国の文化を継いでやろうなんて思えない。アルの出身である科学の国は創造神信仰だし、敵対していると言っても雰囲気作り程度なら構わないだろうか。
「あ、りょーちゃんずるいよぉ。零もやりたい」
『零来たら新郎新婦招待客全員凍ってまうわ』
「ちゃんと抑えるよぉ」
『一生に一度の結婚式であんっの気味のわっるいマスク着ける気か?』
気味の悪いマスクと言うと、今零が座っている椅子の肘掛けに引っ掛けられている鳥を模した物だろうか。着けていては食べられないから外しているのだろうが、そのおかげでお茶は食道を通るのが分かるくらいに冷えている。
「一生に一度かどうかは分からないじゃないかぁ」
『なんてこと言うんですか』
「銀婚式とか金婚式とかやらないのぉ?」
『ぁ……あぁ、そっちですか。何周年とか祝うんでしたっけ……?』
離婚してまた結婚するかも、なんて話ではなかった。流石に神父がそんなことは言わないか、それも穏やかで優しい零が……いや、零は腹が読めないし案外とそういう冗談も言うかもしれない。
『ぱぱ、ぱぱぁ』
『ん? ドッペル、ハルプ、どうしたの?』
『くー……きー?』
『くーきー……? 空気? あ、クッキー? クッキー欲しいの?』
僕の分のチョコクッキーを見せるとドッペル達はバラバラに首を縦に振った。
『いいよ、はい』
半分に割り、咥えさせる。ドッペル達は姿勢を戻して咥え直し、ゆっくりと食べ始めた。
『……おとーた、おとーたぁ、くぁーぅ……もぉ』
『クラールもクッキー欲しい? えっと……ごめん、お父さんもうクッキー持ってないや』
『きゃうぅ……』
そう悲しそうな声を出さないで欲しい。どう納得してもらうべきだろう、お姉ちゃんでしょなんて言いたくない。
悩んでいるとカランと音が鳴る。空だった僕の皿に視線を戻せばクッキーが一枚乗っていた。
『え……? えっと……誰?』
誰かが入れてくれたのだろう。アルは初めからクッキーを子供達に全て分け与えていたから違う。零は遠いしツヅラは動けない。性格から考えてヘルメスだろうと視線をやると、彼はにぃっと笑った。
「ねぇってホント素直じゃないよねー?」
「……何のこと?」
「このクッキー好きなくせにあげたじゃん、俺見たよ?」
「はぁ!? 誰も見てないの確認して……」
アルテミスは机を叩いて立ち上がり、ハッとした顔をする。
「……ぁ、やっぱりねぇだったんだ」
「アンタっ……見たって嘘ね!?」
ヘルメスはアルテミスに胸ぐらを掴まれて振り回されているが、それでもへらへらと笑っている。
『……あの、アルテミスさん。ありがとうございます』
「…………ふんっ!」
ぷいっと顔を背けてしまったアルテミスの元にもらったクッキーをもう食べ終えてしまったクラールを抱えて連れていく。
『クラール、ほら、このお姉さんがクッキーくれたんだよ』
クラールはふんふんと鼻を鳴らし、前足を水を掻くように動かす。
『ありがとうって』
『くー、き、ぁいあと!』
「……べっ、別に……もうお腹いっぱいだったからあげただけよ!」
『理由が何でもクッキーくれたのは変わらないもんねー、嬉しいよね、クラール?』
ワンと鳴いて応えるクラールは元気いっぱいで、何年も何十年でもこのまま元気に吠えていそうだと思わせてくれた。愛おしくなって抱き締めて、再び顔を逸らしてしまったアルテミスにもう一度礼を言った。席に戻る途中、アルの真後ろに黒い霧が立ち込めているのに気が付く。
『……アル! こっちに!』
慌ててアルを呼ぶとアルはドッペル達を額に掬って僕の元に走って来た。黒い霧が背の高い青年の姿を取り、僕を睨む。
『ヘル! 今日という今日はいい加減に仕事を──』
『カヤっ!』
伸びてくる黒く大きな手に捕まる寸前でカヤが現れ、僕達を次の目的地に運んでくれた。時刻の予定は狂ったが大きな問題はない。
『さ、娯楽の国だよクラール、ドッペル、ハルプ。娯楽ってくらいだからね、とっても楽しいよ?』
念入りな下調べによって子供達が遊べそうな場所は分かっている。娯楽の国の自慢であるネオン輝く歓楽街は今日は遠目に見ることもないだろう。
『……耳が痛いな』
テーマパークと呼ばれる施設の中に入ってしばらく、アルが唸る。激しい音楽が流れているし子供達の楽しそうな叫び声も響いている。
『帽子でも被る? ほら、クマ耳帽子』
土産屋の前で立ち止まり、茶色いクマの頭を模した可愛らしい帽子をアルの目の前に持っていく。
『…………要らん』
『えー、可愛いのに。耳も塞げると思うよ?』
人用の形はしているが、アルが被るのに問題ない大きさだ。人が被ったなら耳あてになる部分もあり、そこから紐も伸びている。顎で結んで落ちないようにする……もしくはただのデザイン。紐の先には丸い毛玉の飾りもあって可愛らしい。
『私には似合わん』
『……それがいらない理由? 帽子嫌いとかじゃなくて?』
『ん……? あぁ、そうだ。私にそんな可愛らしい物は似合わない。煩いのは我慢するさ』
『すいませーんこれくださーい』
同じデザインで白色の物も買い、茶色い方をアルに被せる。人と狼の頭の形の差か安定して乗ってくれないので紐を顎の下で結ぶ。白い帽子は僕が被り、紐はそのまま垂らした。
『おそろーい』
似合わないとは分かっているし、僕はこういった可愛らしい物を身につけるのは嫌いだ。けれどアルと揃いというのはなかなか嬉しい。
『…………貴方が満足ならそれでいい』
ぷいっと顔を逸らしてしまったが、その後ショーウィンドウに自分を映して帽子を眺めていたので、機嫌を損ねたのではなく照れているのだと思いたい。
クラールとドッペル達に与えられそうな土産物が無いのは残念だが、大人しく被っているとは思えないしまぁよしとしよう。
『水上コースター……これ乗ろっか、あんまり怖くなさそうだし』
テーマパークには来た者を楽しませる様々な乗り物がある。曲がりくねったレールを走る物や高い所から落とされるなどの所謂絶叫マシンを始めとし、ゆっくりと高くへ上がっていく観覧車、作り物の怪物に驚かされるお化け屋敷……とにかく色々ある。
水上コースターは絶叫マシンに分類されるようだが、僕が選んだのは子供向けの物で絶叫するほどではなさそうだ。
『……魔獣用のシートって何かアレだね』
ボートを模した乗り物に乗り込み、アルをシートに固定する。
『病院の診察台のようだな』
直方体の上にベルトで固定するだけの単純な代物。
『それは見たことないから分かんないなぁ。えっと……このベルトがお腹で、こっちが……首?』
四足歩行用のシートではあるがアルのように大きな魔獣用ではないらしく、少々窮屈そうだ。これがカルコスやクリューソスならベルトが腹に回らなかっただろう、彼らと比べればアルは小柄だ。
『苦しくない?』
『あぁ、それよりヘル、子供達を落とすなよ』
子供達のように小さな魔獣用のシートはないので、首から下げた鞄に入れて顔だけ出させている。抱っこ紐の類似品と思って欲しい。
人間用のシートに座ってベルトを回し、鞄の上から子供達を抱き締める。職員に準備完了を告げるとボートが動き出した。
『暴れないでねー……っと、そうだ。クラール、視界共有しようね』
水の上を滑る爽快感は顔に触れる風だけでなく流れゆく優美な景色あってこそ楽しめる。視界共有を意識するとクラールは嬉しそうな声を上げた。
『わ、わっ……結構速くない?』
『そうか?』
アルに乗っている時よりは景色を楽しめるけれど、この速さと時々ボートが跳ねて与えられる浮遊感には僅かな恐怖を覚える。
『わぅわぅ!』
『ぴりりっ、ぴぃ!』
『子供達は楽しそうだぞ? お父さんは怖がりだなぁ?』
僕を横目で見ての意地悪な笑顔もクマの帽子を被っていると可愛らしさしか感じられない。
『ぱぱ、こぁいー?』
『う、うん……ちょっと、怖いかな。ちょっとだけね』
『くぁーぅ、こぁくなぃー!』
『そ、そっか、クラールは強いね。ドッペルとハルプも怖くない? 僕だけかぁ……』
父親として情けないと落ち込むべきか、子供達が楽しんでいることだけに集中して喜ぶべきか。クラールのためにも景色を見ようと顔を上げ、風と水飛沫を浴びた。
0
お気に入りに追加
436
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
~クラス召喚~ 経験豊富な俺は1人で歩みます
無味無臭
ファンタジー
久しぶりに異世界転生を体験した。だけど周りはビギナーばかり。これでは俺が巻き込まれて死んでしまう。自称プロフェッショナルな俺はそれがイヤで他の奴と離れて生活を送る事にした。天使には魔王を討伐しろ言われたけど、それは面倒なので止めておきます。私はゆっくりのんびり異世界生活を送りたいのです。たまには自分の好きな人生をお願いします。
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
虐殺者の称号を持つ戦士が元公爵令嬢に雇われました
オオノギ
ファンタジー
【虐殺者《スレイヤー》】の汚名を着せられた王国戦士エリクと、
【才姫《プリンセス》】と帝国内で謳われる公爵令嬢アリア。
互いに理由は違いながらも国から追われた先で出会い、
戦士エリクはアリアの護衛として雇われる事となった。
そして安寧の地を求めて二人で旅を繰り広げる。
暴走気味の前向き美少女アリアに振り回される戦士エリクと、
不器用で愚直なエリクに呆れながらも付き合う元公爵令嬢アリア。
凸凹コンビが織り成し紡ぐ異世界を巡るファンタジー作品です。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる