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第三十七章 水底より甦りし邪神
絶対零度の友情
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二度目の酒呑による呼吸妨害を受け、理由であるお喋りをやめた。うるさいを超えて気色悪くて黙らされたのなら、黙っていれば口を塞がれたりはしないはずだ。
『……ヘル? その、褒めてくれるのはとても嬉しいのだが、量が……その、一度に受け止められる量でなくて、別に嫌という訳では無いんだ、拗ねないで欲しい』
酒呑対策で黙っていただけなのにアルに拗ねていると思われてしまった。
『拗ねてないよ』
『……そうか?』
『…………今だよ今、まさに今、落ち込んで耳倒れてるけど僕の声聞こうとしてるのか片っぽ立って片っぽ寝るっていうめちゃくちゃ可愛い感じにっ、んー……!』
口を押さえられて強制的に止められる。しばらく唸るのをやめると離されて、とりあえず一番に口を拭った。
『じゃあさ、一度に受け止められる量ってどれくらい?』
大通りどころか裏通りも外れて、獣すら歩いた痕跡のない森を道に変えて進んでいく。
『一言、二言で限界だ』
『すぅーっ…………まず前足からねその前足本当に可愛いんだよ不器用なのがイイすごく可愛い肉球とか最高過ぎるし爪の……ぅむっ!?』
『息継ぎしなければいいという問題では無い!』
酒呑はアルの心を読みでもしているのか。口を押さえられながらも首を回し、眼球を限界まで回し、酒呑の方を見れば彼の足にアルの尾が絡んでいた。
『ぷはっ……それは浮気だよアルぅっ!』
『な、何だ突然……』
『僕以外の人に尻尾巻いたらそれは浮気だよ!』
『貴方の口を塞ぐ為だ! あんな褒め言葉私が耐え切れると思うか……? 心臓が破裂してしまうわ!』
そんな平和な口喧嘩を皆と楽しんでいると、不意にサタンが振り返って立てた人差し指を唇に触れさせた。僕以外全員が何かを感じ取ったようで、静まり返った仲間達に合わせて僕も口を閉ざした。
『わぅぅ……おとーたぁ、ぁぅう』
『…………クラール? どうしたの』
『寒いんやろ。なんや急に寒なりよった』
森の中は街中よりは涼しいものだが、それを加味してもこの温度変化は妙だ。時間帯の問題という訳でもないだろう。理由の推測すら出来ないまま、とりあえずクラールを抱き締めて温める。
『……ほんまに寒いなぁ。せっかく国帰ってきたんやし着物盗んどいたらよかったわぁ』
『んな暇あれへんかったやろ……しかし、ほんま寒いわ…………ぉん? お、おい親父! 寝るな、寝たあかん! 寝たら死ぬで!』
酒呑は酒をたらふく飲んで瓶のように膨らんだ小さな蛇を振り回している。蛇のような爬虫類は眠って冬を越すと聞く、別に心配は要らないだろう。そう思っていると酒呑は突然黙って僕達を順に見回し、何故か落ち込んだ。
吐息が白くなる程に気温が低い今、一番危ないのはクラールだ。
『……ふむ、神聖な気配だな。近いぞ、構えておけよ』
サタンはそう言いながら背広を脱ぎ、僕に被せる。ありがたく受け取ってクラールをぎゅっと抱き締める。
神聖な気配というと天使だろうか。この国の善神という可能性もある。
『俺は左から行く。鬼、どっちか右に行け』
『我は防御に徹するとしよう!』
魔獣達がやる気に満ちた咆哮を上げる。
『……ふむ、魔物使い? 指示役は貴様ではないのか?』
相手の邪推をやめ、サタンに約立たずと思われては困ると戦闘に頭を切り替える。
『じゃあ、クリューソスは左、酒呑が右ね。茨木は隠れて狙撃、合図待って。アルは僕の隣で待機、カルコスがその前。カヤ、おいで。小烏、カヤと一緒に上空で待機、合図待って』
クラールを一度アルの背に置き、右手を挙げる。
『茨木への合図はこう……小烏は左手ね、分かった?』
軽く手首を曲げるだけの簡単な合図だが、酒呑とクリューソスに気が取られるであろう相手に合図だとバレる心配は要らない。
『攻撃が通らないような相手だったら僕が森の魔力を爆発させるから全力で離脱、後で合流……』
チラとサタンの方を見る。だが、僕の評価を顔に出すような彼ではなかった。
作戦通りにクリューソスと酒呑が左右に分かれ、茨木は木に登った。小烏を頭に乗せたカヤを飛ばして、アルの背から降りてクラールを抱き締める。感覚を集中させるとゴリゴリと何かを削る音が聞こえてきた。
『…………居た』
木と草の影、不自然に動く影を見つけ、息を潜める。そっと踏み出すと足元でシャクッと音が鳴った、この低音で霜が降りていたのだ。
「……悪いけど構ってる暇ないんだ、事を構える気はないから帰ってくれないかなぁ」
聞き覚えのある緩い声が聞こえる。クラールをアルに預けて姿勢を正し、堂々と歩いて近寄った。
「…………なんだ、君かぁ。久しぶりぃ」
『……お久しぶりです、零さん。お元気そうでよかった』
この気温でもしやとは思っていたが、零だった。
ゴリゴリという音が止んで水煙色の髪が揺れる。同じ色の瞳と目を合わせ、微笑みを返した。
「……悪いけど忙しいんだぁ、また今度ねぇ」
『冷たいですね、あんな別れ方して心配してたんですよ?』
「…………君じゃないよねぇ?」
『……何がです?』
温和な話し方は僕が覚えている彼そのものだ。けれど、その雰囲気は酷く刺々しい、敵意すら感じる。
「りょーちゃんにさぁ、酷いことした奴がいるんだぁ……君じゃあ、ないよねぇ? こんな森の奥で何してるの?」
『……零さんはこんな森の奥で何してるんですか?』
「りょーちゃんがさぁ、お役目もらったって聞いてね。ちょっと国連には言えない方法で探ってたんだよねぇ……それで、居場所突き止めて取り返しに来たんだ」
シャクシャクと土の上を進んでいく。凍った葉が腕や服を切りつける。零の足元には氷の塊が転がっていた。
僕が行動を妨害することはないと踏んだのか、零は再び屈んでゴリゴリと音を立て、糸鋸で何かを切る作業に戻った。
「……時間の問題なんて酷いよねぇ、どうしようもないって言うんだよ? ぷーちゃんならきっと何とかする方法も分かってるくせにさ、教えてくれないんだ」
手元を覗けばツヅラが居た。クトゥルフがまだ取り憑いたままかは分からないけれど、蝙蝠の翼や蛸の触手は身体に生えたままだった。零は異形の部分ごとツヅラを氷漬けにし、首に糸鋸をあてがってしきりに動かしていた。
『……何してるんですか!?』
「身体が凍ればりょーちゃんの身体に余計なもの生やしたり出来ない。頭が凍ればテレパシーなんて送れない。知ってるかなぁ、低温ってね、凍るってね、時間が止まるってことなんだぁ。時間の問題なら時間を止めてしまったら関係ないよねぇ…大変なんだよ、これ、切りにくくって……でも、もう、切れたよ」
零はツヅラの頭部を持ち上げると首の断面も凍らせ、更に暑い氷の膜でツヅラの生首を包んだ。
「…………君が出ていくまで解凍しないから」
目線の高さまで持ち上げた首に話しかける──おそらくクトゥルフに言っているのだろう。
「……ねぇ、君は何しにこんな森の奥まで来たの?」
『クトゥルフを追って……です。ツヅラさんのお仕事先で会って、その時にクトゥルフが入ったのをちょうど見ちゃって、このままじゃまずいなって…………えぇと、ツヅラさんの体取り返さなきゃって』
もうクトゥルフだろうとツヅラだろうと関係なく仕留めようとしていた……なんて言ったら零と敵対することになる。ツヅラのままで居させられることが出来るのなら、零と敵対しなければツヅラと敵対する可能性も下がる。生首のままで居てくれるのが僕にとっては最高。
「………………そっかぁ、それで、りょーちゃんの足ちぎったの?」
『……い、いえ、僕はその……仲間が封印の術が得意だから、その、縛って動きを止めようとしたんですけど、クトゥルフが足をちぎって……逃げたんです』
自分で足を……と言うか下半身をちぎったのは事実だ。
「……そっかぁ、ありがとう。やっぱり君は優しいいい子なんだねぇ。これからもりょーちゃんに酷いことしないであげてねぇ、りょーちゃんはいい子なんだ、酷いことしてても、それはりょーちゃんじゃないんだよぉ……りょーちゃんは真面目で優しいいい子なんだぁ」
零は生首を抱き締めて震える声で話す。涙こそ見えないものの泣いているのかもしれない。しかし、雰囲気を壊すようで悪いが、首を糸鋸で切断して頭部を凍らせるのは「酷いこと」ではないのか?
『……僕の目的はクトゥルフをツヅラさんから離すことでした。零さんがやってくれたみたいなので、僕達はもう森を出ようと思います』
「うん……僕も用事は終わったから、正義の国……には勝手に出てきたから帰れないなぁ……国連加盟国には入れないかも。うーん…………落ち着いたらまたお茶しようねぇ」
『…………はい、是非』
僕は彼と緩やかに時を過ごすいつかの日を夢見ながら、無言で零に手を振った。零の姿が僕の目に映らなくなると仲間達と共にツヅラの残骸を囲んだ。
『……ヘル? その、褒めてくれるのはとても嬉しいのだが、量が……その、一度に受け止められる量でなくて、別に嫌という訳では無いんだ、拗ねないで欲しい』
酒呑対策で黙っていただけなのにアルに拗ねていると思われてしまった。
『拗ねてないよ』
『……そうか?』
『…………今だよ今、まさに今、落ち込んで耳倒れてるけど僕の声聞こうとしてるのか片っぽ立って片っぽ寝るっていうめちゃくちゃ可愛い感じにっ、んー……!』
口を押さえられて強制的に止められる。しばらく唸るのをやめると離されて、とりあえず一番に口を拭った。
『じゃあさ、一度に受け止められる量ってどれくらい?』
大通りどころか裏通りも外れて、獣すら歩いた痕跡のない森を道に変えて進んでいく。
『一言、二言で限界だ』
『すぅーっ…………まず前足からねその前足本当に可愛いんだよ不器用なのがイイすごく可愛い肉球とか最高過ぎるし爪の……ぅむっ!?』
『息継ぎしなければいいという問題では無い!』
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『ぷはっ……それは浮気だよアルぅっ!』
『な、何だ突然……』
『僕以外の人に尻尾巻いたらそれは浮気だよ!』
『貴方の口を塞ぐ為だ! あんな褒め言葉私が耐え切れると思うか……? 心臓が破裂してしまうわ!』
そんな平和な口喧嘩を皆と楽しんでいると、不意にサタンが振り返って立てた人差し指を唇に触れさせた。僕以外全員が何かを感じ取ったようで、静まり返った仲間達に合わせて僕も口を閉ざした。
『わぅぅ……おとーたぁ、ぁぅう』
『…………クラール? どうしたの』
『寒いんやろ。なんや急に寒なりよった』
森の中は街中よりは涼しいものだが、それを加味してもこの温度変化は妙だ。時間帯の問題という訳でもないだろう。理由の推測すら出来ないまま、とりあえずクラールを抱き締めて温める。
『……ほんまに寒いなぁ。せっかく国帰ってきたんやし着物盗んどいたらよかったわぁ』
『んな暇あれへんかったやろ……しかし、ほんま寒いわ…………ぉん? お、おい親父! 寝るな、寝たあかん! 寝たら死ぬで!』
酒呑は酒をたらふく飲んで瓶のように膨らんだ小さな蛇を振り回している。蛇のような爬虫類は眠って冬を越すと聞く、別に心配は要らないだろう。そう思っていると酒呑は突然黙って僕達を順に見回し、何故か落ち込んだ。
吐息が白くなる程に気温が低い今、一番危ないのはクラールだ。
『……ふむ、神聖な気配だな。近いぞ、構えておけよ』
サタンはそう言いながら背広を脱ぎ、僕に被せる。ありがたく受け取ってクラールをぎゅっと抱き締める。
神聖な気配というと天使だろうか。この国の善神という可能性もある。
『俺は左から行く。鬼、どっちか右に行け』
『我は防御に徹するとしよう!』
魔獣達がやる気に満ちた咆哮を上げる。
『……ふむ、魔物使い? 指示役は貴様ではないのか?』
相手の邪推をやめ、サタンに約立たずと思われては困ると戦闘に頭を切り替える。
『じゃあ、クリューソスは左、酒呑が右ね。茨木は隠れて狙撃、合図待って。アルは僕の隣で待機、カルコスがその前。カヤ、おいで。小烏、カヤと一緒に上空で待機、合図待って』
クラールを一度アルの背に置き、右手を挙げる。
『茨木への合図はこう……小烏は左手ね、分かった?』
軽く手首を曲げるだけの簡単な合図だが、酒呑とクリューソスに気が取られるであろう相手に合図だとバレる心配は要らない。
『攻撃が通らないような相手だったら僕が森の魔力を爆発させるから全力で離脱、後で合流……』
チラとサタンの方を見る。だが、僕の評価を顔に出すような彼ではなかった。
作戦通りにクリューソスと酒呑が左右に分かれ、茨木は木に登った。小烏を頭に乗せたカヤを飛ばして、アルの背から降りてクラールを抱き締める。感覚を集中させるとゴリゴリと何かを削る音が聞こえてきた。
『…………居た』
木と草の影、不自然に動く影を見つけ、息を潜める。そっと踏み出すと足元でシャクッと音が鳴った、この低音で霜が降りていたのだ。
「……悪いけど構ってる暇ないんだ、事を構える気はないから帰ってくれないかなぁ」
聞き覚えのある緩い声が聞こえる。クラールをアルに預けて姿勢を正し、堂々と歩いて近寄った。
「…………なんだ、君かぁ。久しぶりぃ」
『……お久しぶりです、零さん。お元気そうでよかった』
この気温でもしやとは思っていたが、零だった。
ゴリゴリという音が止んで水煙色の髪が揺れる。同じ色の瞳と目を合わせ、微笑みを返した。
「……悪いけど忙しいんだぁ、また今度ねぇ」
『冷たいですね、あんな別れ方して心配してたんですよ?』
「…………君じゃないよねぇ?」
『……何がです?』
温和な話し方は僕が覚えている彼そのものだ。けれど、その雰囲気は酷く刺々しい、敵意すら感じる。
「りょーちゃんにさぁ、酷いことした奴がいるんだぁ……君じゃあ、ないよねぇ? こんな森の奥で何してるの?」
『……零さんはこんな森の奥で何してるんですか?』
「りょーちゃんがさぁ、お役目もらったって聞いてね。ちょっと国連には言えない方法で探ってたんだよねぇ……それで、居場所突き止めて取り返しに来たんだ」
シャクシャクと土の上を進んでいく。凍った葉が腕や服を切りつける。零の足元には氷の塊が転がっていた。
僕が行動を妨害することはないと踏んだのか、零は再び屈んでゴリゴリと音を立て、糸鋸で何かを切る作業に戻った。
「……時間の問題なんて酷いよねぇ、どうしようもないって言うんだよ? ぷーちゃんならきっと何とかする方法も分かってるくせにさ、教えてくれないんだ」
手元を覗けばツヅラが居た。クトゥルフがまだ取り憑いたままかは分からないけれど、蝙蝠の翼や蛸の触手は身体に生えたままだった。零は異形の部分ごとツヅラを氷漬けにし、首に糸鋸をあてがってしきりに動かしていた。
『……何してるんですか!?』
「身体が凍ればりょーちゃんの身体に余計なもの生やしたり出来ない。頭が凍ればテレパシーなんて送れない。知ってるかなぁ、低温ってね、凍るってね、時間が止まるってことなんだぁ。時間の問題なら時間を止めてしまったら関係ないよねぇ…大変なんだよ、これ、切りにくくって……でも、もう、切れたよ」
零はツヅラの頭部を持ち上げると首の断面も凍らせ、更に暑い氷の膜でツヅラの生首を包んだ。
「…………君が出ていくまで解凍しないから」
目線の高さまで持ち上げた首に話しかける──おそらくクトゥルフに言っているのだろう。
「……ねぇ、君は何しにこんな森の奥まで来たの?」
『クトゥルフを追って……です。ツヅラさんのお仕事先で会って、その時にクトゥルフが入ったのをちょうど見ちゃって、このままじゃまずいなって…………えぇと、ツヅラさんの体取り返さなきゃって』
もうクトゥルフだろうとツヅラだろうと関係なく仕留めようとしていた……なんて言ったら零と敵対することになる。ツヅラのままで居させられることが出来るのなら、零と敵対しなければツヅラと敵対する可能性も下がる。生首のままで居てくれるのが僕にとっては最高。
「………………そっかぁ、それで、りょーちゃんの足ちぎったの?」
『……い、いえ、僕はその……仲間が封印の術が得意だから、その、縛って動きを止めようとしたんですけど、クトゥルフが足をちぎって……逃げたんです』
自分で足を……と言うか下半身をちぎったのは事実だ。
「……そっかぁ、ありがとう。やっぱり君は優しいいい子なんだねぇ。これからもりょーちゃんに酷いことしないであげてねぇ、りょーちゃんはいい子なんだ、酷いことしてても、それはりょーちゃんじゃないんだよぉ……りょーちゃんは真面目で優しいいい子なんだぁ」
零は生首を抱き締めて震える声で話す。涙こそ見えないものの泣いているのかもしれない。しかし、雰囲気を壊すようで悪いが、首を糸鋸で切断して頭部を凍らせるのは「酷いこと」ではないのか?
『……僕の目的はクトゥルフをツヅラさんから離すことでした。零さんがやってくれたみたいなので、僕達はもう森を出ようと思います』
「うん……僕も用事は終わったから、正義の国……には勝手に出てきたから帰れないなぁ……国連加盟国には入れないかも。うーん…………落ち着いたらまたお茶しようねぇ」
『…………はい、是非』
僕は彼と緩やかに時を過ごすいつかの日を夢見ながら、無言で零に手を振った。零の姿が僕の目に映らなくなると仲間達と共にツヅラの残骸を囲んだ。
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