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第三十一章 過去全ての魔物使いを凌駕せよ
魔法使いの祖
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創造神の──正義の国の権力はまだあまり広がっていないらしく、多くの国は自然神や他の界の神に庇護されている。好き嫌いの激しい神は多いようで、性別に始まり肌や髪、目の色、生まれ持った魔力属性、果ては太り具合や手足の長さまで、僕が生きている時代では存在しない明確な差別と階級制度が多くの国に根付いていた。
『はみ出し者が最後に辿り着く果ての荒野って呼ばれる場所があってね。ま、君の場合は女好きの自然神の国に行けばいいだけだからそんな所まで行かなくてもいいと思うけど……煩わしいもの全て切り捨てたいなら、そこに建国するといい。君の魔術なら荒野を草原に変えることも、雨の降らない地に川を作ることも可能だろう?』
「……仕事をしない堕天使もどきの割にまともな情報を持ってきたな」
『僕は仕事しないんじゃなくて仕事もらえないんだよ』
前世の僕の様子を見に来ているらしい『黒』はナハトが満足しそうな引越し先を幾つか提示した。この国とは正反対の男嫌いの自然神が庇護する国、黒髪ならば寵愛する自然神が庇護する国、神ではなく悪魔を信仰する国──現在正義の国と冷戦中、等……
中でもナハトが興味を持ったのは国も自然も無い荒地の情報だ、故郷を追われどこにも上手く馴染めず迫害され続けた人間の死に場所。
見せられた地図は僕の知っているものとは少し大陸の位置や地形が違っていたが、その荒野は魔法の国と同じ大陸にあるとは何とか分かった。
そして察した、ナハトはこの荒野を自然豊かな地に変えて魔法の国を建国したのだと。
「……あの堕天使もどきめ。はみ出し者の最後の地だって? 馬鹿を教えてくれた」
ナハトは空間転移の魔術を駆使し、その荒野の中心に僕と荷物を連れてやって来た。
「人間どころか生き物すら居ない、何があったんだか……」
「死体はいっぱい落ちてるよ。何も無かったんじゃない?」
ボロ切れを纏った骨、崩れていく途中の腐肉、まだ人間の形をしている死体、死に場所とは聞いていたが生き物が居ないなんて聞いていない。
「本当にここに住む気? 黒髪好きのところ行かない?」
「私は神などに頼らん! 分からないか? この地には魔力が満ち満ちている、簡単に豊かな地にか 変えられる!」
「……魔力が満ちてるなら森とかになってるはずだよ?」
「そう、そこだ、この荒野の不可解な点はな。何故植物が育たないのか、何故動物がすぐに死んでしまうのか、それは──」
ナハトは荒野の象徴だとでも言うように鎮座してる巨大な岩に魔術陣を描き、疑問を提示したまま僕を放って詠唱を始める。その長い詠唱が終わると岩は美しい石造りの家に変わった。
「…………流石に疲れた。荷物の整理はお前に任せる」
荷物から毛布を引っ張り出すと冷たく硬い床にそれを敷き、寝転がる。数秒と経たずに寝息が聞こえてきた。
しかし──魔術がここまで応用がきく術だとは知らなかった。岩を成型するなんて。壁や柱はまだいいとして、窓や扉はどうやったら一つの岩から作れるのか分からない。
畏怖の感情を抱く僕とは違い、前世の僕はこの家に何の疑問も持たず荷物の整理を始めた。
『やぁ、引っ越し挨拶に来たよ。もう家を建てたんだね』
「ナハトちゃんは天才だからねー」
『……ねぇ、僕が君のところに来る理由って分かる?』
「…………魔物使いだから? 魔物使いって何なのかよく知らないけどさ」
『君の前世は僕の旦那様だからだよ』
何かと調子良く話す僕の前世も流石に言葉を失い、しばらくはナハトの静かな寝息だけが聞こえていた。
『……だから君を見つけたら僕は積極的に求婚するようにしてるんだ、今回は先約が居るみたいだから遠慮するけどね』
『黒』の視線は僕からナハトに移る。
『魔物使いの力が少しでも目覚めないと感知出来ないからね。何回か前も竜とかとくっついちゃってさ……悔しいよ』
「…………いやぁ可愛い天使様が僕に求婚しに来ただなんて知らなかったなぁ。ナハトちゃんにフラれたらまた声かけてよ」
『あはははっ! 何度か君と結婚生活を送ったけど、君みたいなクズは居なかったよ! レアものだね、勿体ないなぁ』
何万年間も僕を好きでいてくれている『黒』にまでクズ呼ばわりされるなんて、今回の僕は酷過ぎやしないか。
まぁ、今だって僕は自分をクズだと思っているけれど、これほど酷くはないと思う。
「ナハトちゃんが許してくれるなら一夫多妻も大歓迎なんだけどな、君結構好みだし……胸が」
『君って友人としては最高だけど恋人としては最低だよね。ま、これからも遊びに来るよ。今日はちょっと用事があるからまた明日』
翼を広げ、壁をすり抜けて帰った。前世の僕はその壁を不思議そうにぺたぺたと触り、何も分からなかった様子で冷たく硬いであろう椅子に腰掛ける。
「…………魔物使い、ねぇ……」
鏡のような石の机の表面に虹色の輝きが反射する。まだ片目だけのようだが、力は実感出来る頃合いだろう。魔獣の影すらないこの荒野では試せないけれど。
退屈だったのか椅子に座ったまま眠ってしまったらしく、視界が暗転する。
「……ナイ君がいつ人界に来たのか分かります?」
『この直後、あるいは未来、もしくは人類が生まれる遥か昔……しかしそれらは同時に存在する』
「…………どういう意味?」
『……接触したのはこの直後、しかし時空は綺麗に重なり、我らの歴史は作られた』
「…………昔から居たことになったってこと? 何それ……」
そんなこと有り得るのか? いや、僕は今まさに過去に居る。本を読むかのように記憶を辿るのではなく、この過去は現在で──ダメだ、頭がこんがらがってきた。
事実はきっともっと単純だ。これは僕の力でもなんでもなく、ウムル……いや、アカシックレコードに触れたことによる影響。前世の記憶が流れ込んでいるだけだ。整理するのに時間がかかって追体験しているような錯覚を起こしているだけ──僕はそう自分を納得させた。
『私には過去も現在も未来もない。時間も空間も私に過ぎない』
「……あなたもナイ君も神様ですもんね。僕みたいな人間の中でも出来の悪い頭で理解しようっていうのが間違い……そうですよね?」
『それは彼の嫌う結論。彼は常に好奇心と知識欲に溢れる、勘のいい愚者を好む』
「彼ってナイ君のこと? なら、嫌われた方が助かりますよ」
邪神だとは言っていたが、ナイに比べれば良い神様だ。難解だが答えはくれるし、『黒』の名前を取り戻すために手を貸してくれている。
改めて感謝を述べ、光に満ちていく視界に意識を戻した。
「お前、椅子で寝たのか?」
「あぁ、うん、おはよナハトちゃん。腰痛い……」
「……私も身体が痛い。ベッドは買うべきだな、基礎はともかくマットは専門に任せた方がいい」
「ベッドは一個でいいんじゃない?」
「お前は床で寝るのか? そうか、場所を取らなくていいな」
ナハトは鞄に詰めてあった薬瓶を一つ取り、軽く振った。
「一緒に寝よ? まぁ、眠れない夜が多いかもしれないけど……」
「石だからな、夜の床は冷えるぞ、凍死しないよう気を付けろよ。それと……それ以上その話を続けるのなら蹴り殺すぞ」
深い緑色だった液体は振ったことによって鮮やかな青に変わり、ナハトはそれを何の躊躇もなく飲み干した。まさか──これは薬瓶ではなく、缶詰のような保存食なのか? 前世の僕も同じようにそれを飲み干した、今ほど自分の意思で瞬きすら出来ないことを恨んだことはない。
「そうそう、昨日の続きは? この辺りに植物が育たない理由、バカなゴミクズの僕に教えてよ」
調子の良い怠惰な男だと思っていたが、自己評価は低いらしい。唯一の僕との共通点だ。
「認識しているのなら改めろ。そうだな、一言で言えば『穢れ』だ」
「けがれ? って何?」
「かつてこの地で大量に竜が死んだようでな、その無念や恨みが湧き出る魔力に属性を付与した」
竜が死んだ──それはまさか、シェリーと婚姻した前世の時の? それ以外に竜が大量死した原因なんて思い当たらない。
「何の属性?」
「衰退、だ。だから私はこれからそれを利用し、楽にこの地を生まれ変わらせようと思う」
「流石ナハトちゃん! 具体的には?」
「属性反転の魔術を使えば衰退は繁栄となり──」
「そういうんじゃなくて、何日かかる?」
「…………一週間もかからん!」
得意気な顔で始めた魔術の説明を遮られたナハトは途端に不機嫌になり、自分を苛立たせる男の顔を見ないようにするついでに今言った魔術を行おうと家を出た。
僕の前世は悪びれることもなくナハトが魔術陣を描く姿を窓から眺めていた。
『はみ出し者が最後に辿り着く果ての荒野って呼ばれる場所があってね。ま、君の場合は女好きの自然神の国に行けばいいだけだからそんな所まで行かなくてもいいと思うけど……煩わしいもの全て切り捨てたいなら、そこに建国するといい。君の魔術なら荒野を草原に変えることも、雨の降らない地に川を作ることも可能だろう?』
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『僕は仕事しないんじゃなくて仕事もらえないんだよ』
前世の僕の様子を見に来ているらしい『黒』はナハトが満足しそうな引越し先を幾つか提示した。この国とは正反対の男嫌いの自然神が庇護する国、黒髪ならば寵愛する自然神が庇護する国、神ではなく悪魔を信仰する国──現在正義の国と冷戦中、等……
中でもナハトが興味を持ったのは国も自然も無い荒地の情報だ、故郷を追われどこにも上手く馴染めず迫害され続けた人間の死に場所。
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そして察した、ナハトはこの荒野を自然豊かな地に変えて魔法の国を建国したのだと。
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「人間どころか生き物すら居ない、何があったんだか……」
「死体はいっぱい落ちてるよ。何も無かったんじゃない?」
ボロ切れを纏った骨、崩れていく途中の腐肉、まだ人間の形をしている死体、死に場所とは聞いていたが生き物が居ないなんて聞いていない。
「本当にここに住む気? 黒髪好きのところ行かない?」
「私は神などに頼らん! 分からないか? この地には魔力が満ち満ちている、簡単に豊かな地にか 変えられる!」
「……魔力が満ちてるなら森とかになってるはずだよ?」
「そう、そこだ、この荒野の不可解な点はな。何故植物が育たないのか、何故動物がすぐに死んでしまうのか、それは──」
ナハトは荒野の象徴だとでも言うように鎮座してる巨大な岩に魔術陣を描き、疑問を提示したまま僕を放って詠唱を始める。その長い詠唱が終わると岩は美しい石造りの家に変わった。
「…………流石に疲れた。荷物の整理はお前に任せる」
荷物から毛布を引っ張り出すと冷たく硬い床にそれを敷き、寝転がる。数秒と経たずに寝息が聞こえてきた。
しかし──魔術がここまで応用がきく術だとは知らなかった。岩を成型するなんて。壁や柱はまだいいとして、窓や扉はどうやったら一つの岩から作れるのか分からない。
畏怖の感情を抱く僕とは違い、前世の僕はこの家に何の疑問も持たず荷物の整理を始めた。
『やぁ、引っ越し挨拶に来たよ。もう家を建てたんだね』
「ナハトちゃんは天才だからねー」
『……ねぇ、僕が君のところに来る理由って分かる?』
「…………魔物使いだから? 魔物使いって何なのかよく知らないけどさ」
『君の前世は僕の旦那様だからだよ』
何かと調子良く話す僕の前世も流石に言葉を失い、しばらくはナハトの静かな寝息だけが聞こえていた。
『……だから君を見つけたら僕は積極的に求婚するようにしてるんだ、今回は先約が居るみたいだから遠慮するけどね』
『黒』の視線は僕からナハトに移る。
『魔物使いの力が少しでも目覚めないと感知出来ないからね。何回か前も竜とかとくっついちゃってさ……悔しいよ』
「…………いやぁ可愛い天使様が僕に求婚しに来ただなんて知らなかったなぁ。ナハトちゃんにフラれたらまた声かけてよ」
『あはははっ! 何度か君と結婚生活を送ったけど、君みたいなクズは居なかったよ! レアものだね、勿体ないなぁ』
何万年間も僕を好きでいてくれている『黒』にまでクズ呼ばわりされるなんて、今回の僕は酷過ぎやしないか。
まぁ、今だって僕は自分をクズだと思っているけれど、これほど酷くはないと思う。
「ナハトちゃんが許してくれるなら一夫多妻も大歓迎なんだけどな、君結構好みだし……胸が」
『君って友人としては最高だけど恋人としては最低だよね。ま、これからも遊びに来るよ。今日はちょっと用事があるからまた明日』
翼を広げ、壁をすり抜けて帰った。前世の僕はその壁を不思議そうにぺたぺたと触り、何も分からなかった様子で冷たく硬いであろう椅子に腰掛ける。
「…………魔物使い、ねぇ……」
鏡のような石の机の表面に虹色の輝きが反射する。まだ片目だけのようだが、力は実感出来る頃合いだろう。魔獣の影すらないこの荒野では試せないけれど。
退屈だったのか椅子に座ったまま眠ってしまったらしく、視界が暗転する。
「……ナイ君がいつ人界に来たのか分かります?」
『この直後、あるいは未来、もしくは人類が生まれる遥か昔……しかしそれらは同時に存在する』
「…………どういう意味?」
『……接触したのはこの直後、しかし時空は綺麗に重なり、我らの歴史は作られた』
「…………昔から居たことになったってこと? 何それ……」
そんなこと有り得るのか? いや、僕は今まさに過去に居る。本を読むかのように記憶を辿るのではなく、この過去は現在で──ダメだ、頭がこんがらがってきた。
事実はきっともっと単純だ。これは僕の力でもなんでもなく、ウムル……いや、アカシックレコードに触れたことによる影響。前世の記憶が流れ込んでいるだけだ。整理するのに時間がかかって追体験しているような錯覚を起こしているだけ──僕はそう自分を納得させた。
『私には過去も現在も未来もない。時間も空間も私に過ぎない』
「……あなたもナイ君も神様ですもんね。僕みたいな人間の中でも出来の悪い頭で理解しようっていうのが間違い……そうですよね?」
『それは彼の嫌う結論。彼は常に好奇心と知識欲に溢れる、勘のいい愚者を好む』
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「お前、椅子で寝たのか?」
「あぁ、うん、おはよナハトちゃん。腰痛い……」
「……私も身体が痛い。ベッドは買うべきだな、基礎はともかくマットは専門に任せた方がいい」
「ベッドは一個でいいんじゃない?」
「お前は床で寝るのか? そうか、場所を取らなくていいな」
ナハトは鞄に詰めてあった薬瓶を一つ取り、軽く振った。
「一緒に寝よ? まぁ、眠れない夜が多いかもしれないけど……」
「石だからな、夜の床は冷えるぞ、凍死しないよう気を付けろよ。それと……それ以上その話を続けるのなら蹴り殺すぞ」
深い緑色だった液体は振ったことによって鮮やかな青に変わり、ナハトはそれを何の躊躇もなく飲み干した。まさか──これは薬瓶ではなく、缶詰のような保存食なのか? 前世の僕も同じようにそれを飲み干した、今ほど自分の意思で瞬きすら出来ないことを恨んだことはない。
「そうそう、昨日の続きは? この辺りに植物が育たない理由、バカなゴミクズの僕に教えてよ」
調子の良い怠惰な男だと思っていたが、自己評価は低いらしい。唯一の僕との共通点だ。
「認識しているのなら改めろ。そうだな、一言で言えば『穢れ』だ」
「けがれ? って何?」
「かつてこの地で大量に竜が死んだようでな、その無念や恨みが湧き出る魔力に属性を付与した」
竜が死んだ──それはまさか、シェリーと婚姻した前世の時の? それ以外に竜が大量死した原因なんて思い当たらない。
「何の属性?」
「衰退、だ。だから私はこれからそれを利用し、楽にこの地を生まれ変わらせようと思う」
「流石ナハトちゃん! 具体的には?」
「属性反転の魔術を使えば衰退は繁栄となり──」
「そういうんじゃなくて、何日かかる?」
「…………一週間もかからん!」
得意気な顔で始めた魔術の説明を遮られたナハトは途端に不機嫌になり、自分を苛立たせる男の顔を見ないようにするついでに今言った魔術を行おうと家を出た。
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