472 / 909
第二十八章 神降の国にて晩餐会を
暗殺者達
しおりを挟む
ヘルメスはスープの表面にスプーンを浸し、持ち上げて観察し、また浸した。
「……何してるんですか?」
「んー……銀食器だからさ、毒とかだったら反応するかなって思ったんだけど……何もないね」
「毒? 毒だって? おいアレス、この料理は誰に作らせたんだ」
「私はアポロンです! 料理を作っているのはいつものシェフですよ、あなた直属のね」
ヘルメスが毒という言葉をハッキリ口に出した事により、アポロン達がにわかに騒ぎ始める。
「……お兄様、お父様、騒がないで。真偽も分からないうちに他の方々に聞こえたらどうするの」
「そ、そうだな、すまない」
「…………しっかりした美人だなぁ」
「父上! アルテミスはあなたの娘です!」
毒入りかどうかの騒ぎは収まるが、王の女好きによって別の騒ぎが起こる。
「ねぇにいさま、ベルゼブブに聞いてよ、毒見えるのかって」
『食べ物関連なら勘が働くとしか言ってないよ。それにね、毒入りかどうか確かめるのにはもっといい方法がある。貸して、グラデーション頭』
「ひでぇあだ名。何すんの、ボブお兄さん」
兄はヘルメスから器を受け取り、スプーンを返し、スープを一気に飲み干した。
「ちょっ……毒入りかもしんないって言ってんのに何飲んでんの!?」
『…………毒入りじゃないね』
空になった器を返し、口を拭きながらそう言った。
僕は毒入りではなかったこと、そして兄が無事だったことに安堵のため息を吐く。
しかし、安堵はまだ早かった。兄は突然自分の胸にナイフを突き立てた。
『呪い入りだ』
そう呟いてナイフを胃のあたりまで下ろし、捨てる。裂けた服と皮膚と肉の隙間に手を突っ込み、黒い蛇のようなモノを引きずり出した。
『浄化……はい、あげる』
酒呑が作り出すモノにも似た蛇は魔法陣に消滅させられ、残った小さな石片はアポロンに渡された。
「な、何やってんのよこのバカ! 早く止血しないと……え?」
一連の流れを兄の背後で見ていたアルテミスが兄の前に周り、胸元を掴み──ぽかんと口を開ける。
『服も直したから心配しないでよ、借り物壊さないって』
「……治癒も使えるのね? もう……驚かせないで…………くっ、くださいよ、エア様ったらぁ」
引き攣った笑みを作り、アルテミスは猫なで声に戻る。
少々人間らしくない行動だったが兄は人間だった頃からあれくらいは平気でやるので問題ない。魔法が使えると知れているから多少の不可思議には目を瞑ってもらえるはずだ、触手だとかを生やさなければ。
「……何だ、これは」
アポロンは兄に渡された欠片を観察し、呟いた。
「んー? 呪いの殻か? よく出来てるな、多分砂漠の国産だ。噛み砕くか胃で溶かすかしないと呪いが発動しないからなかなか気付けないんだよ」
砂漠の国はかつて呪術が盛んだったと聞いた──僕はちょうど真後ろの机にいたナイの首根っこを掴み、乱暴に引っ張った。
「お兄さんなんて油断させておいてこれ……? 善良な君なんて居ないんだね、やっぱり殺す」
『えっ、な、何?』
ナイは戸惑った演技をしている。好機ではあるが、装飾が邪魔で上手く首を絞められない、ナイフかフォークなら殺せるか?
『やめなよヘル。今回は関係ない……そいつは何もしてないよ、今回はね』
「えっ……ぁ、そ、そうなの? ごめん……」
『冤罪死刑は酷いよ』
「ひっ、日頃の行いが悪過ぎるんだよ!」
『逆ギレしたよ! ボク悪い邪神じゃないもん!』
ナイはばたばたと腕を振り回して僕に体当たりを仕掛ける……恐ろしい程に何ともない、やはりこの個体は善良なのだろうか。
「…………ホテプ? 大丈夫かい?」
騒ぎに眉間に皺を寄せた砂漠の国の王がナイにそっと声をかける。
『ん? 平気平気。この子友達でさ、ちょっとじゃれてただけ』
「それにしては……」
『気にしないでよパパー、何ともないって。仲良いよ、ね、ヘル君』
不本意ながら国同士の関係悪化を避ける為にはナイの嘘に乗るしかない。僕は軽く屈んでナイの肩に手を置き「ナカヨシ」と繰り返した。
『感情が籠らないにも程がない? ボクはキミのために言ってあげてるんだけど?』
「……ナカヨシ、です」
『キミそういうとこだよね! そういうとこだよ! そーゆーとこ!』
そういう所と繰り返されても何が言いたいのか分からない。僕は適当に相槌を打って姿勢を戻した。
「……なぁ、この呪いに見覚えはないか?」
「…………知りませんな」
王の追求に王は目を逸らす──王族が多くてややこしいな、この会は。
砂漠の国の王は冠の飾りをシャラシャラと鳴らして知らないと首を振る、どうにも怪しいが嘘を確かめる術はない。
「まぁ、俺を殺してどうなる……と思うが」
「父上が死んだら大変ですよ、手続きや儀式が面倒ですし……」
「悲しいと言わないところ、流石俺の息子だな」
嘘を確かめる──か、いい方法を思い付いたかもしれない。ナイは王の愛人だと言っていた、そして今彼は僕の腕の中に居る。僕は後ろ手に机の上を漁ってナイフを手に取り、ナイの首にあてがった。
『……キミ、何か行動が派手になってきてない?』
「王様、本当のこと言ってくださいよ。ステーキ用って言ってもこのくらいの子なら楽に殺せますよ」
『ボクの話聞かないねぇー。ボク何もしてないのに……泣いちゃうにゃん』
「ホテプっ! わ、わしはただそれを放り込めと言われただけで──」
「誰に?」
飛び出しそうになる王を牽制するようにナイフを寝かせる。
「それは、その……」
言い淀む王の腕を王妃が掴む、それ以上話すなと言いたげな瞳で。
「この子の薄ーい肌、切っちゃいますよ」
『ねぇ、キミ本当にヘル君?』
「……さっきからうるさい、黙っててよ」
ステーキを切る時のように持っていたナイフを刺す為の握り方に持ち替える。
「天使だっ! そう……天使、白い羽を生やした、長い白髪の天使……目が真っ黒で、気味が悪くて……」
「……君のところは太陽神崇拝じゃなかったのかい?」
「今時創造神以外を信仰していたら正義の国に滅ぼされちまうんだよっ!」
王は語気を強め、声を裏返して叫ぶ。
「……もういいだろう!? ホテプを返してくれっ……!」
随分と好いているな。よくコレを好きになれる……まぁ僕にも覚えはあるけれど。
「ねぇヘル君? その子関係無いし早く離してあげなよ、君らしくもない」
僕らしく、か。僕は魔物使い、魔性の王──それらしくと言うなら冷酷になるべきだろう。
「……その天使が今どこに居るかとかは」
「知らないよ!」
「…………どうするんです? 父上」
「国交断絶しかなかろうなぁ。まぁ、俺はなんでもいいが……アレスはどうしたい?」
アポロンはいつになったら名前を正確に覚えてもらえるのだろう。ここまで来ると不憫だ。
「……まぁ、とりあえず牢にでも入れておけ、取調べは後。今は晩餐会を成功させなければ……ですよね? 父上」
アポロンは使用人に扮した兵士を呼び寄せ、王と王妃を連れて行くよう言った。動機はまだハッキリとは分からない、天使からの──正義の国からの圧力となればそちらとも諍いが起こる。
信じる神や国というのは面倒なものだ。
「…………すまなかったと思っている、反省もする……だから、だからっ! ホテプを離してくれ!」
「……好かれてるね、君」
『ねぇー、本当さぁー、キミ急になんなの? そんな酷い子だった? にゃにゃっと泣いちゃう』
「…………死ねばいいのに」
結局、王はナイの解放を見ることなく部屋を後にした。兵士達が給仕やメイドなどに化けていたおかげで、砂漠の国の王と王妃は体調を悪くされた──との国王の言い訳は一応通った。不信感は目に見えて分かるけれど。
『あ、やっと離してくれた。なんなのさもう』
「………………後で向こうの海に行かない?」
『イミタシオン跡地? やだよ、殺す気だろ』
今のところ彼から直接の害は無いし、善良な個体という可能性は捨てきれない。けれどやはり殺意は消えてくれない。
『……ねぇねぇ、イイこと教えてあげようか? お、に、ぃ、さん』
「……っ! な……何?」
『合成魔獣は最高の遺伝子を持ってるけど、それは絶妙なバランスの上で成り立つもので、交配には向かないんだよ。人工物から生殖機能は取り外されてると思うけど、魔物使いの身勝手な魔力を流し込めば身体の構造なんて容易く変わるし』
「……えっと?」
『色々気を付けなよって言いたいの。孕ませたいなんて思ってたら血や肉を喰わせるだけでもできちゃうから。いやぁ魔物使いって凄いね!』
ナイが与えてくる知識はどれも最低なもので、下手を打てば気が狂いかねない代物だが、何故かこのナイは意味が分からない情報を投げてくるだけだ。
『彼女と何もないならいいんだけどね』
「……意味分かんないんだけど」
『預言者としての忠告さ』
説明を求めても意味の無い言葉が帰ってくるだけ。
理解するのを諦めてナイを解放し、長らく曲げていた腰を伸ばし、隅の椅子で晩餐会が終わる時を待った。
「……何してるんですか?」
「んー……銀食器だからさ、毒とかだったら反応するかなって思ったんだけど……何もないね」
「毒? 毒だって? おいアレス、この料理は誰に作らせたんだ」
「私はアポロンです! 料理を作っているのはいつものシェフですよ、あなた直属のね」
ヘルメスが毒という言葉をハッキリ口に出した事により、アポロン達がにわかに騒ぎ始める。
「……お兄様、お父様、騒がないで。真偽も分からないうちに他の方々に聞こえたらどうするの」
「そ、そうだな、すまない」
「…………しっかりした美人だなぁ」
「父上! アルテミスはあなたの娘です!」
毒入りかどうかの騒ぎは収まるが、王の女好きによって別の騒ぎが起こる。
「ねぇにいさま、ベルゼブブに聞いてよ、毒見えるのかって」
『食べ物関連なら勘が働くとしか言ってないよ。それにね、毒入りかどうか確かめるのにはもっといい方法がある。貸して、グラデーション頭』
「ひでぇあだ名。何すんの、ボブお兄さん」
兄はヘルメスから器を受け取り、スプーンを返し、スープを一気に飲み干した。
「ちょっ……毒入りかもしんないって言ってんのに何飲んでんの!?」
『…………毒入りじゃないね』
空になった器を返し、口を拭きながらそう言った。
僕は毒入りではなかったこと、そして兄が無事だったことに安堵のため息を吐く。
しかし、安堵はまだ早かった。兄は突然自分の胸にナイフを突き立てた。
『呪い入りだ』
そう呟いてナイフを胃のあたりまで下ろし、捨てる。裂けた服と皮膚と肉の隙間に手を突っ込み、黒い蛇のようなモノを引きずり出した。
『浄化……はい、あげる』
酒呑が作り出すモノにも似た蛇は魔法陣に消滅させられ、残った小さな石片はアポロンに渡された。
「な、何やってんのよこのバカ! 早く止血しないと……え?」
一連の流れを兄の背後で見ていたアルテミスが兄の前に周り、胸元を掴み──ぽかんと口を開ける。
『服も直したから心配しないでよ、借り物壊さないって』
「……治癒も使えるのね? もう……驚かせないで…………くっ、くださいよ、エア様ったらぁ」
引き攣った笑みを作り、アルテミスは猫なで声に戻る。
少々人間らしくない行動だったが兄は人間だった頃からあれくらいは平気でやるので問題ない。魔法が使えると知れているから多少の不可思議には目を瞑ってもらえるはずだ、触手だとかを生やさなければ。
「……何だ、これは」
アポロンは兄に渡された欠片を観察し、呟いた。
「んー? 呪いの殻か? よく出来てるな、多分砂漠の国産だ。噛み砕くか胃で溶かすかしないと呪いが発動しないからなかなか気付けないんだよ」
砂漠の国はかつて呪術が盛んだったと聞いた──僕はちょうど真後ろの机にいたナイの首根っこを掴み、乱暴に引っ張った。
「お兄さんなんて油断させておいてこれ……? 善良な君なんて居ないんだね、やっぱり殺す」
『えっ、な、何?』
ナイは戸惑った演技をしている。好機ではあるが、装飾が邪魔で上手く首を絞められない、ナイフかフォークなら殺せるか?
『やめなよヘル。今回は関係ない……そいつは何もしてないよ、今回はね』
「えっ……ぁ、そ、そうなの? ごめん……」
『冤罪死刑は酷いよ』
「ひっ、日頃の行いが悪過ぎるんだよ!」
『逆ギレしたよ! ボク悪い邪神じゃないもん!』
ナイはばたばたと腕を振り回して僕に体当たりを仕掛ける……恐ろしい程に何ともない、やはりこの個体は善良なのだろうか。
「…………ホテプ? 大丈夫かい?」
騒ぎに眉間に皺を寄せた砂漠の国の王がナイにそっと声をかける。
『ん? 平気平気。この子友達でさ、ちょっとじゃれてただけ』
「それにしては……」
『気にしないでよパパー、何ともないって。仲良いよ、ね、ヘル君』
不本意ながら国同士の関係悪化を避ける為にはナイの嘘に乗るしかない。僕は軽く屈んでナイの肩に手を置き「ナカヨシ」と繰り返した。
『感情が籠らないにも程がない? ボクはキミのために言ってあげてるんだけど?』
「……ナカヨシ、です」
『キミそういうとこだよね! そういうとこだよ! そーゆーとこ!』
そういう所と繰り返されても何が言いたいのか分からない。僕は適当に相槌を打って姿勢を戻した。
「……なぁ、この呪いに見覚えはないか?」
「…………知りませんな」
王の追求に王は目を逸らす──王族が多くてややこしいな、この会は。
砂漠の国の王は冠の飾りをシャラシャラと鳴らして知らないと首を振る、どうにも怪しいが嘘を確かめる術はない。
「まぁ、俺を殺してどうなる……と思うが」
「父上が死んだら大変ですよ、手続きや儀式が面倒ですし……」
「悲しいと言わないところ、流石俺の息子だな」
嘘を確かめる──か、いい方法を思い付いたかもしれない。ナイは王の愛人だと言っていた、そして今彼は僕の腕の中に居る。僕は後ろ手に机の上を漁ってナイフを手に取り、ナイの首にあてがった。
『……キミ、何か行動が派手になってきてない?』
「王様、本当のこと言ってくださいよ。ステーキ用って言ってもこのくらいの子なら楽に殺せますよ」
『ボクの話聞かないねぇー。ボク何もしてないのに……泣いちゃうにゃん』
「ホテプっ! わ、わしはただそれを放り込めと言われただけで──」
「誰に?」
飛び出しそうになる王を牽制するようにナイフを寝かせる。
「それは、その……」
言い淀む王の腕を王妃が掴む、それ以上話すなと言いたげな瞳で。
「この子の薄ーい肌、切っちゃいますよ」
『ねぇ、キミ本当にヘル君?』
「……さっきからうるさい、黙っててよ」
ステーキを切る時のように持っていたナイフを刺す為の握り方に持ち替える。
「天使だっ! そう……天使、白い羽を生やした、長い白髪の天使……目が真っ黒で、気味が悪くて……」
「……君のところは太陽神崇拝じゃなかったのかい?」
「今時創造神以外を信仰していたら正義の国に滅ぼされちまうんだよっ!」
王は語気を強め、声を裏返して叫ぶ。
「……もういいだろう!? ホテプを返してくれっ……!」
随分と好いているな。よくコレを好きになれる……まぁ僕にも覚えはあるけれど。
「ねぇヘル君? その子関係無いし早く離してあげなよ、君らしくもない」
僕らしく、か。僕は魔物使い、魔性の王──それらしくと言うなら冷酷になるべきだろう。
「……その天使が今どこに居るかとかは」
「知らないよ!」
「…………どうするんです? 父上」
「国交断絶しかなかろうなぁ。まぁ、俺はなんでもいいが……アレスはどうしたい?」
アポロンはいつになったら名前を正確に覚えてもらえるのだろう。ここまで来ると不憫だ。
「……まぁ、とりあえず牢にでも入れておけ、取調べは後。今は晩餐会を成功させなければ……ですよね? 父上」
アポロンは使用人に扮した兵士を呼び寄せ、王と王妃を連れて行くよう言った。動機はまだハッキリとは分からない、天使からの──正義の国からの圧力となればそちらとも諍いが起こる。
信じる神や国というのは面倒なものだ。
「…………すまなかったと思っている、反省もする……だから、だからっ! ホテプを離してくれ!」
「……好かれてるね、君」
『ねぇー、本当さぁー、キミ急になんなの? そんな酷い子だった? にゃにゃっと泣いちゃう』
「…………死ねばいいのに」
結局、王はナイの解放を見ることなく部屋を後にした。兵士達が給仕やメイドなどに化けていたおかげで、砂漠の国の王と王妃は体調を悪くされた──との国王の言い訳は一応通った。不信感は目に見えて分かるけれど。
『あ、やっと離してくれた。なんなのさもう』
「………………後で向こうの海に行かない?」
『イミタシオン跡地? やだよ、殺す気だろ』
今のところ彼から直接の害は無いし、善良な個体という可能性は捨てきれない。けれどやはり殺意は消えてくれない。
『……ねぇねぇ、イイこと教えてあげようか? お、に、ぃ、さん』
「……っ! な……何?」
『合成魔獣は最高の遺伝子を持ってるけど、それは絶妙なバランスの上で成り立つもので、交配には向かないんだよ。人工物から生殖機能は取り外されてると思うけど、魔物使いの身勝手な魔力を流し込めば身体の構造なんて容易く変わるし』
「……えっと?」
『色々気を付けなよって言いたいの。孕ませたいなんて思ってたら血や肉を喰わせるだけでもできちゃうから。いやぁ魔物使いって凄いね!』
ナイが与えてくる知識はどれも最低なもので、下手を打てば気が狂いかねない代物だが、何故かこのナイは意味が分からない情報を投げてくるだけだ。
『彼女と何もないならいいんだけどね』
「……意味分かんないんだけど」
『預言者としての忠告さ』
説明を求めても意味の無い言葉が帰ってくるだけ。
理解するのを諦めてナイを解放し、長らく曲げていた腰を伸ばし、隅の椅子で晩餐会が終わる時を待った。
0
お気に入りに追加
436
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる