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第二十一章 神が降りし国にて神具を探せ
番外編その二 旅路の果て
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妖鬼の国、深夜。翌日出港の貨物船に忍び込む影が二つ。
彼らは分厚い布を頭から被り、荷物の影で積荷のフリをして密航を試みていた。
『酒呑様やったら都の陰陽師程度、どうとでもなりますやろ? なぁーんでうちらが出ていかなあきまへんの』
『やかましい。俺はゆっくり酒飲んで暮らしたいんや。戦うんは疲れるし、結界張るんも面倒。あの丁稚のガキと阿呆狐のおかげで隠れ屋敷壊してもうたし……自分、俺にあれ一から作れ言うんか?』
『酒呑様やったら一晩で出来ます』
『出来たとしても、やる気あらへんねや』
腰に下げた瓢箪は三つ。この貨物船の行き先を調べていない酒呑は、到着まで足りるかどうかと着いた先に酒があるかどうかばかりを気にして、茨木の相手が面倒になっていた。
『…………酒呑様、昔はよぅ戦ってはったんに……』
茨木は満ち足りていた過去に思いを馳せ、そのうちに眠気に襲われる。
『今となってはアル中のクズ男……』
そう吐き捨てて、寝息を立て始めた。
『人の気持ちも知らんと好き勝手言いよって……元々戦いなんか好きとちゃう、酒と肉さえあったらよかった…………せやのに、上さんに目ぇ付けられるほど暴れたんは……』
自力では食事も出来ない弱い同胞達を生かす為。
自分の身も守れない弱い同胞達を守る為。
その過程で目立とうと、子分達に手を出せないほどに強くなければならなかった。
『……結局、みぃんな居らんようなってしもうた』
増長して人里を荒らし、陰陽師に討ち取られる。
縄張りを勝手に広げ、他の妖に喰われる。
玉藻に目を付けられ、騙し殺される。
彼は増え過ぎた子分全てに目を配れるほど出来た頭領ではなかった。自分の意思で上り詰めたのではないから、暇さえあれば酒を飲んで遊び回っていた。
『…………お前の腕が両方残っとったら、俺も国出るなんか言わへん』
茨木は独断の行動が多過ぎる。「酒呑なら何とかしてくれる」という思考があるから、鬼だとバレないように細心の注意を払う──なんて事も無い。
気を付けろと言っていたのに、獲物を見誤って腕を落とされた。その後も懲りずに陰陽師や祓い屋ばかりに襲いかかった。
『俺の言うこと聞いてくれとったら、ここにおってもよかったんやけどな』
玉藻は暗示が解けてすぐに国を出た。なら、最大の敵は居なくなったこの国に残っていてもよかった。
しかし茨木は相も変わらず向こう見ずで、陰陽師が増えてきた今もそれを改善する気が見られない。最後に残った第一の子分まで失うわけにはいかない。
『八の頭の水神よ、願わくば我等に永き平穏を……』
願掛けをして、酒呑も眠った。
朝日が昇り船が港に着く。彼らには分からなかったが、ここは酒食の国だった。
『ここで降りはるん? ええ酒の匂いするからって……』
『…………いや、この国は他の魔性が多い』
その魔性の多くは下級のものだが、一つだけ非常に強力な力を感じる。向こうもこちらには気が付いているらしいが、仕掛けては来ない。だが、警戒しているとは分かる。
無用な争いを避けたい酒呑は大好きな酒に背を向け、酒食の国を出て山を越えた。
『……なんや居るみたいやけど、見に行きませんのん?』
『獣臭い中に不気味なもん居るやろ。神かなんかや、関わったあかん』
獣人の国を迂回し、篦鹿の女神の気配を感じ取り、神降の国に辿り着いた。
対空砲や巨大な城壁。けれど中に魔性は感じない。
『ここ嫌や……』
茨木は神聖な気配を感じ取り、首を横に振る。
『何言うとるん、ここ以上にええとこないわ。はよ行くで』
『…………分かりました』
馬車が入る時、門が開く。
馬車は門の前で証明書を門番に見せるため、少しの間止まっている。鬼達はその隙に荷台に忍び込み、密入国を果たした。
『入れたんはええけど、どこ行きますの?』
『とりあえず人目は避けて……まず寝床探さなな』
路地裏を進んでいると、そこを縄張りとする輩に絡まれる。
「兄ちゃん、着てるもんと女置いてとっとと失せろ」
「変わった服着て……旅行者だろ? 財布置いてけよ」
そんな輩は酒呑が言葉を紡ぐ前に、茨木が殴り飛ばした。
『不味そうやけど……どうします?』
『置いとき。そんなん喰ったらお腹壊すで』
『…………そろそろなんか食べたいわぁ』
『ちょっと待っとり、寝床見つけてからや』
狭い路地裏を進んで行くと、豪奢な家の裏に出た。塀に沿って歩いていると身なりの良い老人に声をかけられる。彼はこの家の主人で、みすぼらしい身なりで歩き回っている酒呑達を見て困っているのだろうと思い声をかけた。使用人を探していると方便を使い、酒呑達を住まわせた。老人は酒呑達を魔物ではなく、先の事件で山を追われた獣人だと思っていた。
『…………とんとん拍子、ですねぇ』
『せやな。ええ爺さんに拾てもろたわ』
『使用人……この服着るん? へぇ、結構可愛らし……』
茨木はメイド服を気に入ったらしく、姿見の前でくるくると回る。
『あ、酒呑様。髪結ってくれます? 角隠せ言われました』
『…………なんで女もん着るん』
『こっちの方が似合いますし、これ着ぃ言われました』
『……まぁ、ええけど。女の格好しとった方が色々便利やからな』
そもそも女物の着物で人を騙して狩れと命じていたのは酒呑で、茨木はその過程で「こっちの方が似合う」と気付いたのだ。彼に文句を言う権利はないし、彼には大した不満もない。
それから幾日が過ぎ、酒呑は平穏で怠惰な日々を過ごしていた。
けれど、少しすると家の主人の様子が変わったことに気が付いた。
『……のう茨木、今日の仕事なんやった』
『庭に穴掘れ言われて掘ってただけです』
『…………侍女の仕事か? それ。どんくらい掘ったん?』
『んー……犬が掘り返さんくらい言われて、うちが立って入っても手ぇも出ぇへんくらい掘りましたよ?』
客を部屋に通したり、お茶を入れたり、掃除をしたり。当初はそんな仕事をしていたのに、段々と不審な仕事が増えてきた。
薬の材料を採らせたり、武器を与えたり、賄賂を用意させたり。酒呑は不審に思いつつも、茨木に危険は無い為その事は伝えなかった。
そしてある日、強い神聖な力を持った人間が何人も家に来た。ついに存在がバレたかと思ったが、どうやらそうでもないらしい。主人の不正がバレた……と言ったところだろう、人の良さそうな老人だが、人の面は一つではない。
酒呑は息を潜めつつそう考えた。
『……茨木、それ……睡眠薬とちゃうんか。そんなもん入れてええんか?』
『入れろ言わはったから……』
客を部屋に通し、台所で茶を用意する茨木の様子を見てみれば薬を盛っていた。
あまりにも不審過ぎると思った酒呑は今日が終わったらこの家を出ようと考えた。茨木にはそれを伝えず、部屋に戻って準備を進めた。
その途中、押し潰されるような強い魔性の力を感じた。
『……っ!? この気配……あの丁稚か』
身勝手な魔力、絶対的君主の香り。そんなものを感じ取りながら酒呑は荷造りを終えた。もてなしが終われば茨木は一度この部屋に戻ってくるはずだと信じ、待っていた。
数分後、茨木は確かに戻ってきた。
窓を割って、血まみれで、腕をなくして──
『茨木! 何があった、誰にやられたんや!』
『……酒呑、さま』
シーツで傷口を覆って、少しでも出血を減らす。
『申し訳、ございません……』
『……あぁ、仇取ったるわ。待っとき。それ終わったらすぐ治したる』
酒呑が扱う術では傷口を塞ぐことは出来ても、腕を生やすことは出来ない。両腕を失くした鬼など、人を狩れなくなった鬼など、本来なら見捨てるべきだ。だが、それは出来ない。唯一残った子分は捨てられない。
腕を落とした者を殺して──待て、誰が茨木の腕を落とした? 神聖な力を持つ者なら勝てるかもしれない。だが、魔性を操るあの子供だったとしたら……
酒呑は煮えたぎる怒りを抑え、冷静さを取り戻す。
もし自分も敗れたら茨木はどうなるか、と考えて。
勝てない場合のことも考えて、交渉材料と逃走経路を用意しなければ。
思考がまとまらないまま、扉が開く。あちらから来るということは、明確な敵意があるという事だ。
『……おぉ、久しぶりやのぉ。虹眼の丁稚』
考えうる限り最悪の事態。敵はあの子供だった。それも殺気立っている。
操らられば勝機はない。舌先三寸で言いくるめるしかない。
今にも飛びかかって来そうな魔獣を牽制し、横から勝手な口を出す茨木を抑え、殺気立った天敵と交渉る。これは酒呑が今まで生きてきた中で一二を争うほど緊張感のある時間だった。
その後、酒呑は精神的に疲弊しつつも満足のいく結果を勝ち取った。
彼らは分厚い布を頭から被り、荷物の影で積荷のフリをして密航を試みていた。
『酒呑様やったら都の陰陽師程度、どうとでもなりますやろ? なぁーんでうちらが出ていかなあきまへんの』
『やかましい。俺はゆっくり酒飲んで暮らしたいんや。戦うんは疲れるし、結界張るんも面倒。あの丁稚のガキと阿呆狐のおかげで隠れ屋敷壊してもうたし……自分、俺にあれ一から作れ言うんか?』
『酒呑様やったら一晩で出来ます』
『出来たとしても、やる気あらへんねや』
腰に下げた瓢箪は三つ。この貨物船の行き先を調べていない酒呑は、到着まで足りるかどうかと着いた先に酒があるかどうかばかりを気にして、茨木の相手が面倒になっていた。
『…………酒呑様、昔はよぅ戦ってはったんに……』
茨木は満ち足りていた過去に思いを馳せ、そのうちに眠気に襲われる。
『今となってはアル中のクズ男……』
そう吐き捨てて、寝息を立て始めた。
『人の気持ちも知らんと好き勝手言いよって……元々戦いなんか好きとちゃう、酒と肉さえあったらよかった…………せやのに、上さんに目ぇ付けられるほど暴れたんは……』
自力では食事も出来ない弱い同胞達を生かす為。
自分の身も守れない弱い同胞達を守る為。
その過程で目立とうと、子分達に手を出せないほどに強くなければならなかった。
『……結局、みぃんな居らんようなってしもうた』
増長して人里を荒らし、陰陽師に討ち取られる。
縄張りを勝手に広げ、他の妖に喰われる。
玉藻に目を付けられ、騙し殺される。
彼は増え過ぎた子分全てに目を配れるほど出来た頭領ではなかった。自分の意思で上り詰めたのではないから、暇さえあれば酒を飲んで遊び回っていた。
『…………お前の腕が両方残っとったら、俺も国出るなんか言わへん』
茨木は独断の行動が多過ぎる。「酒呑なら何とかしてくれる」という思考があるから、鬼だとバレないように細心の注意を払う──なんて事も無い。
気を付けろと言っていたのに、獲物を見誤って腕を落とされた。その後も懲りずに陰陽師や祓い屋ばかりに襲いかかった。
『俺の言うこと聞いてくれとったら、ここにおってもよかったんやけどな』
玉藻は暗示が解けてすぐに国を出た。なら、最大の敵は居なくなったこの国に残っていてもよかった。
しかし茨木は相も変わらず向こう見ずで、陰陽師が増えてきた今もそれを改善する気が見られない。最後に残った第一の子分まで失うわけにはいかない。
『八の頭の水神よ、願わくば我等に永き平穏を……』
願掛けをして、酒呑も眠った。
朝日が昇り船が港に着く。彼らには分からなかったが、ここは酒食の国だった。
『ここで降りはるん? ええ酒の匂いするからって……』
『…………いや、この国は他の魔性が多い』
その魔性の多くは下級のものだが、一つだけ非常に強力な力を感じる。向こうもこちらには気が付いているらしいが、仕掛けては来ない。だが、警戒しているとは分かる。
無用な争いを避けたい酒呑は大好きな酒に背を向け、酒食の国を出て山を越えた。
『……なんや居るみたいやけど、見に行きませんのん?』
『獣臭い中に不気味なもん居るやろ。神かなんかや、関わったあかん』
獣人の国を迂回し、篦鹿の女神の気配を感じ取り、神降の国に辿り着いた。
対空砲や巨大な城壁。けれど中に魔性は感じない。
『ここ嫌や……』
茨木は神聖な気配を感じ取り、首を横に振る。
『何言うとるん、ここ以上にええとこないわ。はよ行くで』
『…………分かりました』
馬車が入る時、門が開く。
馬車は門の前で証明書を門番に見せるため、少しの間止まっている。鬼達はその隙に荷台に忍び込み、密入国を果たした。
『入れたんはええけど、どこ行きますの?』
『とりあえず人目は避けて……まず寝床探さなな』
路地裏を進んでいると、そこを縄張りとする輩に絡まれる。
「兄ちゃん、着てるもんと女置いてとっとと失せろ」
「変わった服着て……旅行者だろ? 財布置いてけよ」
そんな輩は酒呑が言葉を紡ぐ前に、茨木が殴り飛ばした。
『不味そうやけど……どうします?』
『置いとき。そんなん喰ったらお腹壊すで』
『…………そろそろなんか食べたいわぁ』
『ちょっと待っとり、寝床見つけてからや』
狭い路地裏を進んで行くと、豪奢な家の裏に出た。塀に沿って歩いていると身なりの良い老人に声をかけられる。彼はこの家の主人で、みすぼらしい身なりで歩き回っている酒呑達を見て困っているのだろうと思い声をかけた。使用人を探していると方便を使い、酒呑達を住まわせた。老人は酒呑達を魔物ではなく、先の事件で山を追われた獣人だと思っていた。
『…………とんとん拍子、ですねぇ』
『せやな。ええ爺さんに拾てもろたわ』
『使用人……この服着るん? へぇ、結構可愛らし……』
茨木はメイド服を気に入ったらしく、姿見の前でくるくると回る。
『あ、酒呑様。髪結ってくれます? 角隠せ言われました』
『…………なんで女もん着るん』
『こっちの方が似合いますし、これ着ぃ言われました』
『……まぁ、ええけど。女の格好しとった方が色々便利やからな』
そもそも女物の着物で人を騙して狩れと命じていたのは酒呑で、茨木はその過程で「こっちの方が似合う」と気付いたのだ。彼に文句を言う権利はないし、彼には大した不満もない。
それから幾日が過ぎ、酒呑は平穏で怠惰な日々を過ごしていた。
けれど、少しすると家の主人の様子が変わったことに気が付いた。
『……のう茨木、今日の仕事なんやった』
『庭に穴掘れ言われて掘ってただけです』
『…………侍女の仕事か? それ。どんくらい掘ったん?』
『んー……犬が掘り返さんくらい言われて、うちが立って入っても手ぇも出ぇへんくらい掘りましたよ?』
客を部屋に通したり、お茶を入れたり、掃除をしたり。当初はそんな仕事をしていたのに、段々と不審な仕事が増えてきた。
薬の材料を採らせたり、武器を与えたり、賄賂を用意させたり。酒呑は不審に思いつつも、茨木に危険は無い為その事は伝えなかった。
そしてある日、強い神聖な力を持った人間が何人も家に来た。ついに存在がバレたかと思ったが、どうやらそうでもないらしい。主人の不正がバレた……と言ったところだろう、人の良さそうな老人だが、人の面は一つではない。
酒呑は息を潜めつつそう考えた。
『……茨木、それ……睡眠薬とちゃうんか。そんなもん入れてええんか?』
『入れろ言わはったから……』
客を部屋に通し、台所で茶を用意する茨木の様子を見てみれば薬を盛っていた。
あまりにも不審過ぎると思った酒呑は今日が終わったらこの家を出ようと考えた。茨木にはそれを伝えず、部屋に戻って準備を進めた。
その途中、押し潰されるような強い魔性の力を感じた。
『……っ!? この気配……あの丁稚か』
身勝手な魔力、絶対的君主の香り。そんなものを感じ取りながら酒呑は荷造りを終えた。もてなしが終われば茨木は一度この部屋に戻ってくるはずだと信じ、待っていた。
数分後、茨木は確かに戻ってきた。
窓を割って、血まみれで、腕をなくして──
『茨木! 何があった、誰にやられたんや!』
『……酒呑、さま』
シーツで傷口を覆って、少しでも出血を減らす。
『申し訳、ございません……』
『……あぁ、仇取ったるわ。待っとき。それ終わったらすぐ治したる』
酒呑が扱う術では傷口を塞ぐことは出来ても、腕を生やすことは出来ない。両腕を失くした鬼など、人を狩れなくなった鬼など、本来なら見捨てるべきだ。だが、それは出来ない。唯一残った子分は捨てられない。
腕を落とした者を殺して──待て、誰が茨木の腕を落とした? 神聖な力を持つ者なら勝てるかもしれない。だが、魔性を操るあの子供だったとしたら……
酒呑は煮えたぎる怒りを抑え、冷静さを取り戻す。
もし自分も敗れたら茨木はどうなるか、と考えて。
勝てない場合のことも考えて、交渉材料と逃走経路を用意しなければ。
思考がまとまらないまま、扉が開く。あちらから来るということは、明確な敵意があるという事だ。
『……おぉ、久しぶりやのぉ。虹眼の丁稚』
考えうる限り最悪の事態。敵はあの子供だった。それも殺気立っている。
操らられば勝機はない。舌先三寸で言いくるめるしかない。
今にも飛びかかって来そうな魔獣を牽制し、横から勝手な口を出す茨木を抑え、殺気立った天敵と交渉る。これは酒呑が今まで生きてきた中で一二を争うほど緊張感のある時間だった。
その後、酒呑は精神的に疲弊しつつも満足のいく結果を勝ち取った。
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