269 / 909
第十九章 植物の国と奴隷商
救出作戦
しおりを挟む
いっそのこと枝や石でも投げながら飛び出してやろうか。少しでも注意を引くことが出来れば、後はベルゼブブに任せられる。だが、飛び出して少女達に危害が加えられる可能性は高すぎる。
僕の考えは堂々巡りで、全く活路が見い出せない。やはり、僕は──
「……何してんの、お前ら」
「わっ……ツァールロスさん!?」
「静かにして」
背後に突然現れたツァールロスに驚き、大声を上げて姫子に口を押さえられる。
「ご、ごめん」
「様子を伺ってる、人質取られて動けない」
「説明どうも……うわ、これは長くなるな」
木の影から状況を覗き見し、ツァールロスは他人事のように呟く。そんなツァールロスを見て、僕の頭に一つの方法が浮かぶ。
「……ツァールロスさんって足速いよね」
「まぁ、人間よりは」
「キュッヒェンシュナーベ族は地上最速」
「あぁもう、変なこと言うなよ、私なんかがそんなに速いわけないだろ」
卑屈を言い始めたツァールロスを無視し、僕は思いついた案を彼女達に話した。
「……理解した。やろう」
「え、本当に? かなり抜けてると思うけど」
「そうだ、私がそんな……出来るわけ……」
躊躇う僕達をよそに、姫子は作戦とも呼べないような策を再確認する。
「まず私がはぐれていたシュメッターリング族のフリをして出ていく。それに反応して三人のうち一人は釣れる。次に枝を髪に挿したあなたが一瞬顔を出して、逃げる。それに反応して一人は釣れる」
「で、私が残った二人のナイフを奪う……無理だ、無理だよ、私には……」
「人質取ってる方優先でね」
「無理だって……絶対、私に、出来るわけ、無いって……」
姫子はツァールロスを無視し、わざとらしく音を立てながら歩いた。僕達が隠れている木から少し離れた木の影から男達の前に現れる。
「おい、まだいたぞ」
「おっ、白い……なかなかいいかもな」
ナイフを取り出し、二人の男が姫子に向かう。
僕は触角に見立てて枝を髪に挿し、顔だけを覗かせる。
「あ、あっちにも!」
「逃げるぞ! 早く捕まえてこい!」
人質を取った男が怒号を飛ばす。もう一人の男は僕に向かってくる。
横を見ても、隣にいたはずのツァールロスはいない。ツァールロスは木陰を飛び出し、人質に向かって走っていた。
「もう……もう、どうにでもなれぇ!」
男は向かってくる黒い塊に一瞬戸惑い、ツァールロスはその隙をついてナイフを叩き落とした。
「なっ! こ、この……」
「う、動くなぁ! 動くな、動いてみろ、動いたら……動いたら、えっと、さ、刺す!」
地に落ちたナイフを拾い上げ、ツァールロスは震えながらナイフを男に突きつける。僕にも分かるほどの素人の構えだ。男はナイフを奪い返せると思ったのだろう、ニヤニヤと笑って拳を振り上げた。
だが、その腕は肘の下──関節がないはずの部分が外側に曲げられ、ツァールロスに届くことはなかった。
「よくやった、ツァールロス。助かったよ」
ウェナトリアは両腕でツァールロスを抱き締め、背の八本の足で四人の男を締め上げた。
上手くいったと安堵する僕の眼前に迫ったナイフは、それを持つ腕ごと噛み潰される。
『……あぁ、最悪の気分だ。分厚い皮膚の固く荒れた手で撫で回され、それを口に入れるなど』
「アル! やったよ、何とか……僕! 出来た!」
『ああ、本当に素晴らしい。貴方も成長していたんだな』
「うん!」
返り血なんて気にせずにアルを抱き締めた。あの男達に撫でられた場所を重点的に、清めるように、撫でた。
『……気ぃ抜かないでくださいよね』
視線を上げれば姫子を横抱きにしたベルゼブブと目が合う。口元の赤い汚れを拭い、姫子を降ろす。
『ちゃんと生かしてますよ、全部食べたらヘルシャフト様怒るでしょう?』
腕をなくして呻く男達を指差し、ベルゼブブは無邪気に笑う。アレでは出血死してしまう。
『言われなくてもご主人様の願いを叶える、出来た使い魔でしょう? 褒めてくださいよ』
けれど、得意気な顔が珍しく可愛らしく思えて、抱き寄せて頭を撫でた。
『あ、ちょ……褒めるっていうのはそうじゃなくて、報酬を……髪、あの…………ま、今回はこれでよしとします』
『……おお、素晴らしいな。ヘル。ベルゼブブ様をも絆すとは』
『誰がいつ絆されました!? 私はただ、契約者の報酬を受け入れただけで……!』
「あ……嫌だった? 頭、撫でられるの。ごめんね、アルは喜ぶし……僕もこういうの好きだから、つい」
『嫌なんて一言も言ってませんよ! あっ、べ、別に良いという意味でもありませんよ! ま、私を撫でられる機会なんてそうありませんから? せいぜい堪能すると良いでしょう』
その後、ベルゼブブは黙って撫でられ続けた。
呆れたようなその表情に少しでも照れが入っていればいいな、なんて考えながら僕は撫で続けた。
「……もういいかな? 侵略者はとりあえず捕獲した。いい具合に奴らが持ってきた縄もあったし、それで縛っておいたぞ」
「あ、ウェナトリアさん……その、大丈夫ですか? 刺されたりとか」
「平気だ。ただ……布に土汚れがついてしまってな、これを目に巻くのは少し、な」
ウェナトリアの八つの目はぎょろぎょろと四方の安全を確認している。多いだけならまだしも別々の動きをされては、気味悪さが増してしまって目を合わせられなくなる。
「な、なら……そのままで?」
「…………そうしたいんだが、構わないか?」
「僕は大丈夫ですよ」
目に直接触れる部分まで汚れていては、今まで通りに隠すなんて出来ない。眼球は繊細なのだ、砂一粒で一大事になる。僕のいつまで経っても無礼なままの感覚だけで「隠せ」なんて、言えやしない。
「そうか? なら……まぁ、このままにするが、うぅん、落ち着かない」
「いつもちゃんと前見えてるんですか?」
「布は薄手だからな。君が思うよりずっと見えているよ」
落ち着かないとの言葉通り、ウェナトリアはしきりに目元に手をやっている。そんな彼の腕の中にはバタバタと暴れるツァールロスがいた。
「今日は活躍した! 離せ!」
「ああ、活躍した。だから離せないよ。私の感謝と愛を伝えなければ」
「要らない!」
「よくやった」と褒められた時は彼女もウェナトリアの背に腕を寄せていたように見えたのだが……今は気分ではないようだ。
「……ねぇ、ベルゼブブ? 君さ、嫌な感じって言ってたよね?」
素直になれないツァールロスにも、素直過ぎるウェナトリアにも構っている暇はない。僕はまだ脅威が去ったとは思えない。
『え? ええ、確かに。言いましたよ、それが何か?』
「…………それ、この人達じゃないよね?」
ただの人間にベルゼブブが嫌悪感を覚えるとは思えない。
『違います。あの感じは天使でした』
「攻めてきたのかな。この人達と関係あると思う?」
『さぁ、どうでしょう。滅ぼしに来るなら分かりますが、奴隷商と天使が関わっているとは思いたくないです』
出てこないというのも分からない。男達を倒している間、もしくはそれが終わってひと段落ついた頃に隙を見て襲ってくるだろうと思っていたのだが、未だに天使の姿は見えない。
奇妙に思いながらも、僕は捕えられていた者達の介抱を手伝った。
僕の考えは堂々巡りで、全く活路が見い出せない。やはり、僕は──
「……何してんの、お前ら」
「わっ……ツァールロスさん!?」
「静かにして」
背後に突然現れたツァールロスに驚き、大声を上げて姫子に口を押さえられる。
「ご、ごめん」
「様子を伺ってる、人質取られて動けない」
「説明どうも……うわ、これは長くなるな」
木の影から状況を覗き見し、ツァールロスは他人事のように呟く。そんなツァールロスを見て、僕の頭に一つの方法が浮かぶ。
「……ツァールロスさんって足速いよね」
「まぁ、人間よりは」
「キュッヒェンシュナーベ族は地上最速」
「あぁもう、変なこと言うなよ、私なんかがそんなに速いわけないだろ」
卑屈を言い始めたツァールロスを無視し、僕は思いついた案を彼女達に話した。
「……理解した。やろう」
「え、本当に? かなり抜けてると思うけど」
「そうだ、私がそんな……出来るわけ……」
躊躇う僕達をよそに、姫子は作戦とも呼べないような策を再確認する。
「まず私がはぐれていたシュメッターリング族のフリをして出ていく。それに反応して三人のうち一人は釣れる。次に枝を髪に挿したあなたが一瞬顔を出して、逃げる。それに反応して一人は釣れる」
「で、私が残った二人のナイフを奪う……無理だ、無理だよ、私には……」
「人質取ってる方優先でね」
「無理だって……絶対、私に、出来るわけ、無いって……」
姫子はツァールロスを無視し、わざとらしく音を立てながら歩いた。僕達が隠れている木から少し離れた木の影から男達の前に現れる。
「おい、まだいたぞ」
「おっ、白い……なかなかいいかもな」
ナイフを取り出し、二人の男が姫子に向かう。
僕は触角に見立てて枝を髪に挿し、顔だけを覗かせる。
「あ、あっちにも!」
「逃げるぞ! 早く捕まえてこい!」
人質を取った男が怒号を飛ばす。もう一人の男は僕に向かってくる。
横を見ても、隣にいたはずのツァールロスはいない。ツァールロスは木陰を飛び出し、人質に向かって走っていた。
「もう……もう、どうにでもなれぇ!」
男は向かってくる黒い塊に一瞬戸惑い、ツァールロスはその隙をついてナイフを叩き落とした。
「なっ! こ、この……」
「う、動くなぁ! 動くな、動いてみろ、動いたら……動いたら、えっと、さ、刺す!」
地に落ちたナイフを拾い上げ、ツァールロスは震えながらナイフを男に突きつける。僕にも分かるほどの素人の構えだ。男はナイフを奪い返せると思ったのだろう、ニヤニヤと笑って拳を振り上げた。
だが、その腕は肘の下──関節がないはずの部分が外側に曲げられ、ツァールロスに届くことはなかった。
「よくやった、ツァールロス。助かったよ」
ウェナトリアは両腕でツァールロスを抱き締め、背の八本の足で四人の男を締め上げた。
上手くいったと安堵する僕の眼前に迫ったナイフは、それを持つ腕ごと噛み潰される。
『……あぁ、最悪の気分だ。分厚い皮膚の固く荒れた手で撫で回され、それを口に入れるなど』
「アル! やったよ、何とか……僕! 出来た!」
『ああ、本当に素晴らしい。貴方も成長していたんだな』
「うん!」
返り血なんて気にせずにアルを抱き締めた。あの男達に撫でられた場所を重点的に、清めるように、撫でた。
『……気ぃ抜かないでくださいよね』
視線を上げれば姫子を横抱きにしたベルゼブブと目が合う。口元の赤い汚れを拭い、姫子を降ろす。
『ちゃんと生かしてますよ、全部食べたらヘルシャフト様怒るでしょう?』
腕をなくして呻く男達を指差し、ベルゼブブは無邪気に笑う。アレでは出血死してしまう。
『言われなくてもご主人様の願いを叶える、出来た使い魔でしょう? 褒めてくださいよ』
けれど、得意気な顔が珍しく可愛らしく思えて、抱き寄せて頭を撫でた。
『あ、ちょ……褒めるっていうのはそうじゃなくて、報酬を……髪、あの…………ま、今回はこれでよしとします』
『……おお、素晴らしいな。ヘル。ベルゼブブ様をも絆すとは』
『誰がいつ絆されました!? 私はただ、契約者の報酬を受け入れただけで……!』
「あ……嫌だった? 頭、撫でられるの。ごめんね、アルは喜ぶし……僕もこういうの好きだから、つい」
『嫌なんて一言も言ってませんよ! あっ、べ、別に良いという意味でもありませんよ! ま、私を撫でられる機会なんてそうありませんから? せいぜい堪能すると良いでしょう』
その後、ベルゼブブは黙って撫でられ続けた。
呆れたようなその表情に少しでも照れが入っていればいいな、なんて考えながら僕は撫で続けた。
「……もういいかな? 侵略者はとりあえず捕獲した。いい具合に奴らが持ってきた縄もあったし、それで縛っておいたぞ」
「あ、ウェナトリアさん……その、大丈夫ですか? 刺されたりとか」
「平気だ。ただ……布に土汚れがついてしまってな、これを目に巻くのは少し、な」
ウェナトリアの八つの目はぎょろぎょろと四方の安全を確認している。多いだけならまだしも別々の動きをされては、気味悪さが増してしまって目を合わせられなくなる。
「な、なら……そのままで?」
「…………そうしたいんだが、構わないか?」
「僕は大丈夫ですよ」
目に直接触れる部分まで汚れていては、今まで通りに隠すなんて出来ない。眼球は繊細なのだ、砂一粒で一大事になる。僕のいつまで経っても無礼なままの感覚だけで「隠せ」なんて、言えやしない。
「そうか? なら……まぁ、このままにするが、うぅん、落ち着かない」
「いつもちゃんと前見えてるんですか?」
「布は薄手だからな。君が思うよりずっと見えているよ」
落ち着かないとの言葉通り、ウェナトリアはしきりに目元に手をやっている。そんな彼の腕の中にはバタバタと暴れるツァールロスがいた。
「今日は活躍した! 離せ!」
「ああ、活躍した。だから離せないよ。私の感謝と愛を伝えなければ」
「要らない!」
「よくやった」と褒められた時は彼女もウェナトリアの背に腕を寄せていたように見えたのだが……今は気分ではないようだ。
「……ねぇ、ベルゼブブ? 君さ、嫌な感じって言ってたよね?」
素直になれないツァールロスにも、素直過ぎるウェナトリアにも構っている暇はない。僕はまだ脅威が去ったとは思えない。
『え? ええ、確かに。言いましたよ、それが何か?』
「…………それ、この人達じゃないよね?」
ただの人間にベルゼブブが嫌悪感を覚えるとは思えない。
『違います。あの感じは天使でした』
「攻めてきたのかな。この人達と関係あると思う?」
『さぁ、どうでしょう。滅ぼしに来るなら分かりますが、奴隷商と天使が関わっているとは思いたくないです』
出てこないというのも分からない。男達を倒している間、もしくはそれが終わってひと段落ついた頃に隙を見て襲ってくるだろうと思っていたのだが、未だに天使の姿は見えない。
奇妙に思いながらも、僕は捕えられていた者達の介抱を手伝った。
0
お気に入りに追加
436
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
御機嫌ようそしてさようなら ~王太子妃の選んだ最悪の結末
Hinaki
恋愛
令嬢の名はエリザベス。
生まれた瞬間より両親達が創る公爵邸と言う名の箱庭の中で生きていた。
全てがその箱庭の中でなされ、そして彼女は箱庭より外へは出される事はなかった。
ただ一つ月に一度彼女を訪ねる5歳年上の少年を除いては……。
時は流れエリザベスが15歳の乙女へと成長し未来の王太子妃として半年後の結婚を控えたある日に彼女を包み込んでいた世界は崩壊していく。
ゆるふわ設定の短編です。
完結済みなので予約投稿しています。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
〈完結〉この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」アリサは父の後妻の言葉により、家を追い出されることとなる。
だがそれは待ち望んでいた日がやってきたでもあった。横領の罪で連座蟄居されられていた祖父の復活する日だった。
十年前、八歳の時からアリサは父と後妻により使用人として扱われてきた。
ところが自分の代わりに可愛がられてきたはずの異母妹ミュゼットまでもが、義母によって使用人に落とされてしまった。義母は自分の周囲に年頃の女が居ること自体が気に食わなかったのだ。
元々それぞれ自体は仲が悪い訳ではなかった二人は、お互い使用人の立場で二年間共に過ごすが、ミュゼットへの義母の仕打ちの酷さに、アリサは彼女を乳母のもとへ逃がす。
そして更に二年、とうとうその日が来た……
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる