224 / 909
第十八章 美食家な地獄の帝王
吸血悪魔の様子
しおりを挟む
鼻歌を歌いながら、踊りだしそうに軽い足取りで城に向かう。そんな兄とは正反対に僕の足取りは重い。まるで大きな岩でも縛り付けられているかのように、重い。
「……何であんなこと言ったんだよ」
城は見えるからと案内を断り、兄は一人先頭を歩いていた。楽しそうな兄に聞こえないように、後ろのメルに小声で話しかける。
『し、仕方ないじゃない。お金がダメなら魔術しかなかったのよ。ワタシが知ってるのなんて魅了くらいだし……』
本気でメルを責める気はない、この異常事態を解決したいのは僕だって同じだ。死人が出ているなんて聞いて、個人的な理由で無視は出来ない。
『それに、世界の王になるって言ったら、美女を侍らせると思うじゃない。そういうの最初は良くてもすぐに飽きるのよ、体だけだから。だから本当に惚れさせたいって思うはずなのよ。なのに……弟に使うなんて、頭おかしいわよ』
「おかしいって言ったじゃないか」
あぁそうだ、おかしい。兄の愛情は僕の勝手な妄想だったはずだ、兄からの暴力を愛情だと思いたがった馬鹿な僕の錯覚のはずなのに。
『想像と方向性が違ってたのよ……殺人鬼的なのだと思ってたのに、ブラコンなんて……』
「ぶ……? え、なんて?」
『ブラコンよ、ブラコン! ブラザーコンプレックス! 普通弟に魅了なんて使いたがらないわよ!』
「だ、だからにいさまは普通じゃないって言ったじゃないか!」
僕が一番混乱している。兄が僕に魅了を使いたがるのなら兄の愛情は存在するのではないか、と。そんな新たな説が現れて僕の頭の中はもうぐちゃぐちゃだ。
『ブラコンなんて言わなかった! キレやすいくらいしか聞いてない! アナタに関わると殺されるとかしか聞いてない!』
「にいさまは僕のことお気に入りのオモチャぐらいにしか思ってないと思って……わっ」
どん、と兄の背に顔をぶつける。会話に夢中になって前を見ておらず、立ち止まった兄にぶつかったのだ。
そして僕は、先程の会話を思い出し──大声をあげていたことを思い出し、戦慄する。おかしいだとか普通じゃないだとか、兄の聞こえる場所で口走ってしまった。血が凍るような寒さを感じながら振り返る兄をただ眺めていた。
「に、にいさま、僕……別に、その」
言い訳を、何か言い訳を。僕の頭はそればかりで何も浮かばない。
『ふふ……大丈夫、すぐに僕が大好きになるから。今のうちに怯えておきなよ、そんな感情はもうすぐ消えるんだ』
それだけ言うと、兄はまた歩き出した。心做しか少し飛び跳ねているようにも見える。
「……助かった」
『……ごめん』
「うん、いいよ。大丈夫、もう……いいよ」
『え……嘘、いいの?』
「痛いことされないならもうどうでもいい」
兄は僕が言う事を聞かなかった時に暴力を振るうのだから、僕が兄を好きになれば言う事を聞くようになるだろう。
待て、確か兄の趣味は研究と僕の虐待で──あぁ駄目だ、そうだった。やっぱり駄目だ。
『よくないって顔してるわよ』
「……僕も、家族は欲しいし」
メルに言っても仕方がないから、納得した振りをする。
『不満そうだけど』
「大丈夫」
『ねぇ、嫌なら嫌って言って』
「嫌って言っても無駄じゃないか……何? 嫌って言ったら教えないの? 約束破ったら殺されちゃうよ。そんなのダメだよ」
メルは俯き、それきり話さなくなる。別にメルがそこまで気にする必要はないのだ。兄が好きな弟なんて普通だろう? 平均以上に懐いた弟、それでいい。
そう、兄が普通に可愛がってくれるのならそれでいい。嗜虐趣味を思い出し、余計な事を思い出すなと自分を責めた。
城に着くと血の匂いは薄れ、代わりに甘いグミの匂いが漂ってくる。人の体内を思わせるような色合いの城門をくぐり、静かな城に足を踏み入れる。
『今、城の中には人は居ないわ。セネカが食べちゃいそうだから外に出したの』
『その後は共喰いしたのかな?』
『……多分』
『出した意味無いんじゃない? その悪魔に喰わせれば良かったのに』
考え方で分かる、兄は本当に人ではなくなったのだと。いや、元からこんな考え方だったような気がするな。そうだ、自分以外の人間は塵芥という考え方だった。兄は人でなくなっても大して変わっていない。
『ダメよ! もし人を食べたら本当に我慢出来なくなる』
『食べたい時に食べられないってのは辛いものだけどね』
城内に人の気配はなく、また物音一つしない。
兄は食事の大切さを愚痴のように呟きながら、メルに先導させセネカの元へ向かった。僕もすぐに後を追う、踏みしめるほどに沈むグミの階段は二度目でも慣れない。
『ここよ。けど……セネカにはあんまり近寄らないでね、やっぱり生き物が食べたいと思うから』
『そ、じゃあヘルはここで待っててね』
兄は部屋の中心へ向かって行く。その足取りに迷いや躊躇いはない。
部屋の中心にはお菓子が天井まで積み上がり、その山の影からはコウモリのような羽が見えた。
兄がお菓子の山の前で足を止めると、一部が崩れそこから青い瞳が覗いた。空を閉じ込めたような真っ青の瞳は丸く、兄を映している。
『やあ、えっと……セネカ君? こんにちは。早速だけど、君が影響受けてる呪いの出処を知りたいんだよね』
兄の言葉を遮るようにお菓子の山を突き破って鋭い爪が現れる。防護結界に阻まれた爪。兄が魔法で作った紐で腕を縛り体を引きずり出すと、見覚えのある少女の姿が現れる。
「セネカさん! セネカさん、大丈夫ですか!」
部屋の入口から声をかける、セネカは僕を見てにぃと口の端を歪めた。
『……君さ、話せる?』
兄はセネカの顎を掴んで無理矢理目を合わせる。
『…………スライム? 不味そう』
『は? 失礼だね、君』
セネカは兄には何の興味も示さない。これ以上は時間の無駄だと兄がセネカを行動不能にする為の魔法陣を空中に映し出す。
セネカは魔法が放たれる直前に姿を小さなコウモリに変え、狙いを外させた。
『しまっ……ヘル! 逃げろ!』
僕の目の前でセネカは少女の姿に戻り、自ら手首を傷つけ血を流した。流れた出た血は剣となり、ローブに施された防護結界に突き立てられる。ローブに刻まれた魔法陣が淡く輝き、ヒビが入った結界が修復される。セネカが真上に跳んだかと思えば、結界に火球が着弾した。
『ちょ、ちょっと! 火はダメよ、お城が燃えちゃう! セネカにもあまり怪我させないで! 出来れば気絶で……そうだ、雷! 電撃は!?』
『面倒臭いなぁ。威力低下で……雷槍!』
眩しく光り輝く槍は小さなコウモリに躱され、グミの壁を破壊する。壁を穿っておいて威力を下げたものだなんて、威力がそのままなら城が壊れていたのではないか。
『小さいし速い……鬱陶しい、っのコバエが……っ! 誘導陣生成、対象指定、もう一度……雷槍!』
コウモリは慣れた様子で当たる直前に急旋回をする。槍はそのまま壁に──とはならず、正確にコウモリを追いかけた。コウモリは予想外の動きを避けきれず、背中の中心に槍を受けた。ピンクの毛は更に丸まり、ところどころに黒い焦げが出来ていた。
『よし、当たった……けど、話聞けなかったね』
『ワタシも知らない術者の場所をセネカが知ってるとは思えないわ』
『は? 君が城に行けって言ったんだろ?』
『セネカを鎮めておきたかったの』
『はぁ……じゃ、地道に探すかな。呪いの魔力を探知……ああ、これ変質系じゃん。探知は厳しいかな』
兄が描いた魔法陣は矢印となり、ふらふらと漂いながら下を指した。
『下……また? まぁ仕方ないか。ヘル、おいで』
手招きをされ走り寄ると、兄は僕のローブに魔法陣を増やした。
『え? あ、あれ? 居なくなった!?』
『……これで何にも見つからない。これならヘルが襲われる心配はない、探知に集中出来るよ。ヘルも何か適当に探しておいて、危なそうだったら僕を呼びなよ? 念じるだけで伝わるから』
「わ、分かった。今僕どうなってるの?」
『この魔法は周囲の知的生命体の認識を歪めるものだから、ヘルは何も変わりないよ』
『い、いない……そこにいるの? 全然見えないわ』
メルは僕の立っている場所とは少しズレた空間に手を漂わせ、不思議そうに目を丸くする。
『音も匂いも触感も消してある。ローブを脱がなければ僕以外には君は認識出来ない。走っても平気だよ』
「わぁ……凄いね。ありがとうにいさま」
『じゃ、僕は探知に集中するから話しかけないでね、余程のことがない限り』
兄はそう言うと動き出した矢印を追いかけ、部屋を出ていった。
メルはしばらく僕を探していたが見つからず、セネカを別の部屋に運ぼうとしていた。手伝うに手伝えず、僕も兄に言われた通り適当な探索を始めた。
「……何であんなこと言ったんだよ」
城は見えるからと案内を断り、兄は一人先頭を歩いていた。楽しそうな兄に聞こえないように、後ろのメルに小声で話しかける。
『し、仕方ないじゃない。お金がダメなら魔術しかなかったのよ。ワタシが知ってるのなんて魅了くらいだし……』
本気でメルを責める気はない、この異常事態を解決したいのは僕だって同じだ。死人が出ているなんて聞いて、個人的な理由で無視は出来ない。
『それに、世界の王になるって言ったら、美女を侍らせると思うじゃない。そういうの最初は良くてもすぐに飽きるのよ、体だけだから。だから本当に惚れさせたいって思うはずなのよ。なのに……弟に使うなんて、頭おかしいわよ』
「おかしいって言ったじゃないか」
あぁそうだ、おかしい。兄の愛情は僕の勝手な妄想だったはずだ、兄からの暴力を愛情だと思いたがった馬鹿な僕の錯覚のはずなのに。
『想像と方向性が違ってたのよ……殺人鬼的なのだと思ってたのに、ブラコンなんて……』
「ぶ……? え、なんて?」
『ブラコンよ、ブラコン! ブラザーコンプレックス! 普通弟に魅了なんて使いたがらないわよ!』
「だ、だからにいさまは普通じゃないって言ったじゃないか!」
僕が一番混乱している。兄が僕に魅了を使いたがるのなら兄の愛情は存在するのではないか、と。そんな新たな説が現れて僕の頭の中はもうぐちゃぐちゃだ。
『ブラコンなんて言わなかった! キレやすいくらいしか聞いてない! アナタに関わると殺されるとかしか聞いてない!』
「にいさまは僕のことお気に入りのオモチャぐらいにしか思ってないと思って……わっ」
どん、と兄の背に顔をぶつける。会話に夢中になって前を見ておらず、立ち止まった兄にぶつかったのだ。
そして僕は、先程の会話を思い出し──大声をあげていたことを思い出し、戦慄する。おかしいだとか普通じゃないだとか、兄の聞こえる場所で口走ってしまった。血が凍るような寒さを感じながら振り返る兄をただ眺めていた。
「に、にいさま、僕……別に、その」
言い訳を、何か言い訳を。僕の頭はそればかりで何も浮かばない。
『ふふ……大丈夫、すぐに僕が大好きになるから。今のうちに怯えておきなよ、そんな感情はもうすぐ消えるんだ』
それだけ言うと、兄はまた歩き出した。心做しか少し飛び跳ねているようにも見える。
「……助かった」
『……ごめん』
「うん、いいよ。大丈夫、もう……いいよ」
『え……嘘、いいの?』
「痛いことされないならもうどうでもいい」
兄は僕が言う事を聞かなかった時に暴力を振るうのだから、僕が兄を好きになれば言う事を聞くようになるだろう。
待て、確か兄の趣味は研究と僕の虐待で──あぁ駄目だ、そうだった。やっぱり駄目だ。
『よくないって顔してるわよ』
「……僕も、家族は欲しいし」
メルに言っても仕方がないから、納得した振りをする。
『不満そうだけど』
「大丈夫」
『ねぇ、嫌なら嫌って言って』
「嫌って言っても無駄じゃないか……何? 嫌って言ったら教えないの? 約束破ったら殺されちゃうよ。そんなのダメだよ」
メルは俯き、それきり話さなくなる。別にメルがそこまで気にする必要はないのだ。兄が好きな弟なんて普通だろう? 平均以上に懐いた弟、それでいい。
そう、兄が普通に可愛がってくれるのならそれでいい。嗜虐趣味を思い出し、余計な事を思い出すなと自分を責めた。
城に着くと血の匂いは薄れ、代わりに甘いグミの匂いが漂ってくる。人の体内を思わせるような色合いの城門をくぐり、静かな城に足を踏み入れる。
『今、城の中には人は居ないわ。セネカが食べちゃいそうだから外に出したの』
『その後は共喰いしたのかな?』
『……多分』
『出した意味無いんじゃない? その悪魔に喰わせれば良かったのに』
考え方で分かる、兄は本当に人ではなくなったのだと。いや、元からこんな考え方だったような気がするな。そうだ、自分以外の人間は塵芥という考え方だった。兄は人でなくなっても大して変わっていない。
『ダメよ! もし人を食べたら本当に我慢出来なくなる』
『食べたい時に食べられないってのは辛いものだけどね』
城内に人の気配はなく、また物音一つしない。
兄は食事の大切さを愚痴のように呟きながら、メルに先導させセネカの元へ向かった。僕もすぐに後を追う、踏みしめるほどに沈むグミの階段は二度目でも慣れない。
『ここよ。けど……セネカにはあんまり近寄らないでね、やっぱり生き物が食べたいと思うから』
『そ、じゃあヘルはここで待っててね』
兄は部屋の中心へ向かって行く。その足取りに迷いや躊躇いはない。
部屋の中心にはお菓子が天井まで積み上がり、その山の影からはコウモリのような羽が見えた。
兄がお菓子の山の前で足を止めると、一部が崩れそこから青い瞳が覗いた。空を閉じ込めたような真っ青の瞳は丸く、兄を映している。
『やあ、えっと……セネカ君? こんにちは。早速だけど、君が影響受けてる呪いの出処を知りたいんだよね』
兄の言葉を遮るようにお菓子の山を突き破って鋭い爪が現れる。防護結界に阻まれた爪。兄が魔法で作った紐で腕を縛り体を引きずり出すと、見覚えのある少女の姿が現れる。
「セネカさん! セネカさん、大丈夫ですか!」
部屋の入口から声をかける、セネカは僕を見てにぃと口の端を歪めた。
『……君さ、話せる?』
兄はセネカの顎を掴んで無理矢理目を合わせる。
『…………スライム? 不味そう』
『は? 失礼だね、君』
セネカは兄には何の興味も示さない。これ以上は時間の無駄だと兄がセネカを行動不能にする為の魔法陣を空中に映し出す。
セネカは魔法が放たれる直前に姿を小さなコウモリに変え、狙いを外させた。
『しまっ……ヘル! 逃げろ!』
僕の目の前でセネカは少女の姿に戻り、自ら手首を傷つけ血を流した。流れた出た血は剣となり、ローブに施された防護結界に突き立てられる。ローブに刻まれた魔法陣が淡く輝き、ヒビが入った結界が修復される。セネカが真上に跳んだかと思えば、結界に火球が着弾した。
『ちょ、ちょっと! 火はダメよ、お城が燃えちゃう! セネカにもあまり怪我させないで! 出来れば気絶で……そうだ、雷! 電撃は!?』
『面倒臭いなぁ。威力低下で……雷槍!』
眩しく光り輝く槍は小さなコウモリに躱され、グミの壁を破壊する。壁を穿っておいて威力を下げたものだなんて、威力がそのままなら城が壊れていたのではないか。
『小さいし速い……鬱陶しい、っのコバエが……っ! 誘導陣生成、対象指定、もう一度……雷槍!』
コウモリは慣れた様子で当たる直前に急旋回をする。槍はそのまま壁に──とはならず、正確にコウモリを追いかけた。コウモリは予想外の動きを避けきれず、背中の中心に槍を受けた。ピンクの毛は更に丸まり、ところどころに黒い焦げが出来ていた。
『よし、当たった……けど、話聞けなかったね』
『ワタシも知らない術者の場所をセネカが知ってるとは思えないわ』
『は? 君が城に行けって言ったんだろ?』
『セネカを鎮めておきたかったの』
『はぁ……じゃ、地道に探すかな。呪いの魔力を探知……ああ、これ変質系じゃん。探知は厳しいかな』
兄が描いた魔法陣は矢印となり、ふらふらと漂いながら下を指した。
『下……また? まぁ仕方ないか。ヘル、おいで』
手招きをされ走り寄ると、兄は僕のローブに魔法陣を増やした。
『え? あ、あれ? 居なくなった!?』
『……これで何にも見つからない。これならヘルが襲われる心配はない、探知に集中出来るよ。ヘルも何か適当に探しておいて、危なそうだったら僕を呼びなよ? 念じるだけで伝わるから』
「わ、分かった。今僕どうなってるの?」
『この魔法は周囲の知的生命体の認識を歪めるものだから、ヘルは何も変わりないよ』
『い、いない……そこにいるの? 全然見えないわ』
メルは僕の立っている場所とは少しズレた空間に手を漂わせ、不思議そうに目を丸くする。
『音も匂いも触感も消してある。ローブを脱がなければ僕以外には君は認識出来ない。走っても平気だよ』
「わぁ……凄いね。ありがとうにいさま」
『じゃ、僕は探知に集中するから話しかけないでね、余程のことがない限り』
兄はそう言うと動き出した矢印を追いかけ、部屋を出ていった。
メルはしばらく僕を探していたが見つからず、セネカを別の部屋に運ぼうとしていた。手伝うに手伝えず、僕も兄に言われた通り適当な探索を始めた。
0
お気に入りに追加
435
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
御機嫌ようそしてさようなら ~王太子妃の選んだ最悪の結末
Hinaki
恋愛
令嬢の名はエリザベス。
生まれた瞬間より両親達が創る公爵邸と言う名の箱庭の中で生きていた。
全てがその箱庭の中でなされ、そして彼女は箱庭より外へは出される事はなかった。
ただ一つ月に一度彼女を訪ねる5歳年上の少年を除いては……。
時は流れエリザベスが15歳の乙女へと成長し未来の王太子妃として半年後の結婚を控えたある日に彼女を包み込んでいた世界は崩壊していく。
ゆるふわ設定の短編です。
完結済みなので予約投稿しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる