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第十七章 滅びた国の地下に鎮座する魔王
寵愛の対象は
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ミカはこの上なく上機嫌で、アルはその正反対。アルを宥めようにも言葉が見つからない。
「あー、アル、落ち着いてよ、何か勘違いしてるよ」
アルは僕がミカに騙されている、と考えているのだろう。真実はその逆だ。僕がミカを騙そうとしている。それを話せば当然、ミカを騙せなくなる。けれど話さなければアルの誤解は解けない。都合のいい文句を考えるよりは、二人を引き離す方法を考えた方が早そうだ。
『してないよ? ヘルは、ぼくが、かわいいんだよね?』
「可愛い可愛い。可愛いからちょっと黙っててね」
『きいた? かわいいってさ、きみよりも』
「僕の話を聞いてね」
僕の周りに現れるのは話を聞かない奴ばかりだ。目立つせいではなく、確かにそうなのだ。
『……ヘル』
「な、なに? アル」
爛々としたアルの瞳。自分を絶対的捕食者だと主張するその輝きを見ると、脳が生命の危機を錯覚する。僕はその本能的な恐怖を理性で押さえつけ、アルは僕を傷付けないから安心しろと自分に思い込ませる。
『貴方の目を覚ましてやる』
「な、何をするの……っ!」
アルは大きく口を開いて飛びかかった。狙いはミカの首だ。
僕は咄嗟に、そう、反射的に、庇ってしまった。アルがミカを殺したって僕には大した不都合はないはずなのに。ミカを生きて返したって、全ての天使への命令を取り下げてもらえるとは限らないのに。
食いちぎられた腕を見て心底後悔した。吹き出す血にパニックになりかけて、痛みを感じていない事に気がつく。ローブに仕掛けられた痛覚消失魔法のおかげだ、同じく仕掛けられた治癒魔法によって、腕もすぐに生える。
『ヘル!? ち、違う、私は……貴方を傷つけるつもりでは、ヘル……すまない』
傷は即座に癒えた。だが、僕には不安が残った。
治癒魔法の限界はいつ来るのか、あとどれほどの傷を負ったら魔法陣は効果を失うのか。魔界の最深部で治癒魔法を失う恐怖は計り知れない。
だが、アルを責めることは出来ない。僕が勝手に割り込んだのだから。
『ヘル……』
「大丈夫、気にしないで。ほら、もう治ったから」
防護魔法が発動しなかったのは僕がアルを敵だと認識していなかったから、と思いたい。防護魔法はとっくに効力を失っています……なんて事になっていたら、僕はここで死んでしまう。
『ヘル、貴方は……その天使が、そんなに大切なのか』
「え? えっと……それは」
違う、と答えることは出来ない。
ミカの前でそれを言えば僕の今までの機嫌取りに意味がなくなる。何も言えない僕を見て、アルは深い深いため息を吐いた。
「あっ、あの、アル、これは……その」
『もういい』
「アル…? ねぇ、違うよ? 誤解してるよ、アル。僕は……」
どうして僕ばかりこんな徒労に苦しまなければならないのか、甚だ疑問だ。
出来損ないは何をやっても駄目だ、という事か。
『ミカがすき、魔獣なんてきらい、だよね?』
「違う! もう、黙っててって言っただろ!」
ミカを軽く突き放してアルに追い縋る。尾の付け根あたりの毛を掴んで引っ張る。
「ま、待ってよアル。違うんだよ、ねぇ……お願い、信じてよ」
『ちがうって、なに? うそついてたの?』
膝から落とされたミカは不機嫌そうな顔で僕に詰め寄った。
「そ、それも違う!」
ミカに僕の言葉が嘘だと思われる訳にはいかない。天使への命令を取り下げてもらわないといけないのだから。
違う、では駄目だ。何か別の言葉を捧げなくては。
『……ヘル、もう、きめたら?』
「き、決める? 何を?」
『どっちを、えらぶのか』
「そんな話じゃなかっただろ!?」
『ぼくを、えらぶなら、てんかいに、つれてってあげる。そこで、いっしょう、かってあげる。そこの魔獣は、ころすけど。まぁ……わかるよね? 魔獣のほう、えらんだって、なんのいみもないよ?』
何の意味もないのはミカを選んだ方だろう。飛べもしないのに天界に連れて帰るだって? よく言うよ、天使のくせに嘘吐き……いや、天使だからか嘘が下手だ。
「…………アル、僕に…… 従 え 」
選ぶなんて愚策は取れない。僕はアルの頭を掴んで、しっかりと目を合わせて言った。
アルの瞳から光が消えて、虚ろに僕を映す。
「これでいいだろ」
『……ま、いいよ。ゆるしてあげる』
アルには後で説明するとしよう、今はミカのご機嫌取りが最優先だ。
地上に帰った時に天使に殺されないように、ミカに好かれなければ。この作戦が成功する確率は低い気がしてきたが、それでも最低限の努力はしなければ。
「ところでさ、どうやって帰る気なの?」
『魔獣、つかうんじゃないの?』
「ミカ、さっきどっちか選べって言っただろ。あれでアルがいなくなってたらどうする気だったの?」
『……こまかいこと、きにするおとこは、もてないよ』
何かある。考えていなかったなんて間抜けな理由ではない、間違いなく何かを企んでいる。
『そういうの、いいから。さっさと、かえろ。ほら、はやく魔獣とばすの』
僕を気に入っていたような言動も演技かもしれない。ミカも僕を騙そうとしている、そんな雰囲気だ。
「……少し、待ってくれるかな。アルも羽が濡れちゃって飛べないから、乾くまでゆっくりしようよ」
口実だ。
だが本当の理由でもある、アルの翼は確かに濡れていて飛行は不可能だ。
僕がここに留まりたい理由はミカが信用できないからだ。全ての天使から命令を取り下げさせられないのなら、アルに殺させ……ここに置いていこう。
ミカが言ったこともあながち間違いではないのかもしれない。このところの僕は少し発想が物騒で、魔物使いの力を振るうのにも慣れて、しかもそれに酔っている。
魔王になるのではなんて疑われても仕方がないのかもしれない。不確定な不安は確実な未来よりも恐ろしい。
『しかたないなぁ。じゃあ、かわいたら、よんでね』
「分かったよ……って、どこ行くの?」
『みまわり。悪魔が、ちかくにいちゃ、あんしん、できないからね。とくに、なんにもできない、いまはね』
「そう……気をつけてね」
心のどこかは「そのまま帰ってこなければいいのに」と思っていた。
自己嫌悪に陥るしかない思考を諌める為に、魔物使いの力を使った代償である頭痛を慰めるように頭を叩いた。隣に座ったアルを抱き締め、ミカが遠くに行ったことを確認して力を抜いた。
「アル、もういいよ。ごめんね」
アルに流し込んでいた魔力が止まり、体中の力が抜けていくような感覚が消えていく。少し体が軽くなり、意識がより明瞭になっていく。
『ヘル、貴方が本気であの天使を好いたと言うなら、私は……』
「しー、ちょっと静かに。小声で話してくれる?」
『ああ、仰せのままに』
「……まずね、ミカのこと好きなわけじゃないよ。それは勘違い。ミカは全ての天使に命令出来るみたいだからさ、僕の抹殺命令も取り下げられるはずなんだよ。だから、今のうちに仲良くしておこうと思って」
『……つまり、なんだ? 貴方は天使を誑かしているのか?』
「言い方……いや、そうかもしれないけどさ、言い方もうちょっと気を使ってよ」
アルは安心したと僕の胸に頭を埋めた。甘えるように押し付けられる額に懐かしさを感じる。最近はこうやってアルと戯れることも少なくなっていた。
「協力してね」
アルは勿論だと言うように低く唸った。
「あー、アル、落ち着いてよ、何か勘違いしてるよ」
アルは僕がミカに騙されている、と考えているのだろう。真実はその逆だ。僕がミカを騙そうとしている。それを話せば当然、ミカを騙せなくなる。けれど話さなければアルの誤解は解けない。都合のいい文句を考えるよりは、二人を引き離す方法を考えた方が早そうだ。
『してないよ? ヘルは、ぼくが、かわいいんだよね?』
「可愛い可愛い。可愛いからちょっと黙っててね」
『きいた? かわいいってさ、きみよりも』
「僕の話を聞いてね」
僕の周りに現れるのは話を聞かない奴ばかりだ。目立つせいではなく、確かにそうなのだ。
『……ヘル』
「な、なに? アル」
爛々としたアルの瞳。自分を絶対的捕食者だと主張するその輝きを見ると、脳が生命の危機を錯覚する。僕はその本能的な恐怖を理性で押さえつけ、アルは僕を傷付けないから安心しろと自分に思い込ませる。
『貴方の目を覚ましてやる』
「な、何をするの……っ!」
アルは大きく口を開いて飛びかかった。狙いはミカの首だ。
僕は咄嗟に、そう、反射的に、庇ってしまった。アルがミカを殺したって僕には大した不都合はないはずなのに。ミカを生きて返したって、全ての天使への命令を取り下げてもらえるとは限らないのに。
食いちぎられた腕を見て心底後悔した。吹き出す血にパニックになりかけて、痛みを感じていない事に気がつく。ローブに仕掛けられた痛覚消失魔法のおかげだ、同じく仕掛けられた治癒魔法によって、腕もすぐに生える。
『ヘル!? ち、違う、私は……貴方を傷つけるつもりでは、ヘル……すまない』
傷は即座に癒えた。だが、僕には不安が残った。
治癒魔法の限界はいつ来るのか、あとどれほどの傷を負ったら魔法陣は効果を失うのか。魔界の最深部で治癒魔法を失う恐怖は計り知れない。
だが、アルを責めることは出来ない。僕が勝手に割り込んだのだから。
『ヘル……』
「大丈夫、気にしないで。ほら、もう治ったから」
防護魔法が発動しなかったのは僕がアルを敵だと認識していなかったから、と思いたい。防護魔法はとっくに効力を失っています……なんて事になっていたら、僕はここで死んでしまう。
『ヘル、貴方は……その天使が、そんなに大切なのか』
「え? えっと……それは」
違う、と答えることは出来ない。
ミカの前でそれを言えば僕の今までの機嫌取りに意味がなくなる。何も言えない僕を見て、アルは深い深いため息を吐いた。
「あっ、あの、アル、これは……その」
『もういい』
「アル…? ねぇ、違うよ? 誤解してるよ、アル。僕は……」
どうして僕ばかりこんな徒労に苦しまなければならないのか、甚だ疑問だ。
出来損ないは何をやっても駄目だ、という事か。
『ミカがすき、魔獣なんてきらい、だよね?』
「違う! もう、黙っててって言っただろ!」
ミカを軽く突き放してアルに追い縋る。尾の付け根あたりの毛を掴んで引っ張る。
「ま、待ってよアル。違うんだよ、ねぇ……お願い、信じてよ」
『ちがうって、なに? うそついてたの?』
膝から落とされたミカは不機嫌そうな顔で僕に詰め寄った。
「そ、それも違う!」
ミカに僕の言葉が嘘だと思われる訳にはいかない。天使への命令を取り下げてもらわないといけないのだから。
違う、では駄目だ。何か別の言葉を捧げなくては。
『……ヘル、もう、きめたら?』
「き、決める? 何を?」
『どっちを、えらぶのか』
「そんな話じゃなかっただろ!?」
『ぼくを、えらぶなら、てんかいに、つれてってあげる。そこで、いっしょう、かってあげる。そこの魔獣は、ころすけど。まぁ……わかるよね? 魔獣のほう、えらんだって、なんのいみもないよ?』
何の意味もないのはミカを選んだ方だろう。飛べもしないのに天界に連れて帰るだって? よく言うよ、天使のくせに嘘吐き……いや、天使だからか嘘が下手だ。
「…………アル、僕に…… 従 え 」
選ぶなんて愚策は取れない。僕はアルの頭を掴んで、しっかりと目を合わせて言った。
アルの瞳から光が消えて、虚ろに僕を映す。
「これでいいだろ」
『……ま、いいよ。ゆるしてあげる』
アルには後で説明するとしよう、今はミカのご機嫌取りが最優先だ。
地上に帰った時に天使に殺されないように、ミカに好かれなければ。この作戦が成功する確率は低い気がしてきたが、それでも最低限の努力はしなければ。
「ところでさ、どうやって帰る気なの?」
『魔獣、つかうんじゃないの?』
「ミカ、さっきどっちか選べって言っただろ。あれでアルがいなくなってたらどうする気だったの?」
『……こまかいこと、きにするおとこは、もてないよ』
何かある。考えていなかったなんて間抜けな理由ではない、間違いなく何かを企んでいる。
『そういうの、いいから。さっさと、かえろ。ほら、はやく魔獣とばすの』
僕を気に入っていたような言動も演技かもしれない。ミカも僕を騙そうとしている、そんな雰囲気だ。
「……少し、待ってくれるかな。アルも羽が濡れちゃって飛べないから、乾くまでゆっくりしようよ」
口実だ。
だが本当の理由でもある、アルの翼は確かに濡れていて飛行は不可能だ。
僕がここに留まりたい理由はミカが信用できないからだ。全ての天使から命令を取り下げさせられないのなら、アルに殺させ……ここに置いていこう。
ミカが言ったこともあながち間違いではないのかもしれない。このところの僕は少し発想が物騒で、魔物使いの力を振るうのにも慣れて、しかもそれに酔っている。
魔王になるのではなんて疑われても仕方がないのかもしれない。不確定な不安は確実な未来よりも恐ろしい。
『しかたないなぁ。じゃあ、かわいたら、よんでね』
「分かったよ……って、どこ行くの?」
『みまわり。悪魔が、ちかくにいちゃ、あんしん、できないからね。とくに、なんにもできない、いまはね』
「そう……気をつけてね」
心のどこかは「そのまま帰ってこなければいいのに」と思っていた。
自己嫌悪に陥るしかない思考を諌める為に、魔物使いの力を使った代償である頭痛を慰めるように頭を叩いた。隣に座ったアルを抱き締め、ミカが遠くに行ったことを確認して力を抜いた。
「アル、もういいよ。ごめんね」
アルに流し込んでいた魔力が止まり、体中の力が抜けていくような感覚が消えていく。少し体が軽くなり、意識がより明瞭になっていく。
『ヘル、貴方が本気であの天使を好いたと言うなら、私は……』
「しー、ちょっと静かに。小声で話してくれる?」
『ああ、仰せのままに』
「……まずね、ミカのこと好きなわけじゃないよ。それは勘違い。ミカは全ての天使に命令出来るみたいだからさ、僕の抹殺命令も取り下げられるはずなんだよ。だから、今のうちに仲良くしておこうと思って」
『……つまり、なんだ? 貴方は天使を誑かしているのか?』
「言い方……いや、そうかもしれないけどさ、言い方もうちょっと気を使ってよ」
アルは安心したと僕の胸に頭を埋めた。甘えるように押し付けられる額に懐かしさを感じる。最近はこうやってアルと戯れることも少なくなっていた。
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