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第十六章 遊戯は神降の国でも企てられる
兄の定義
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どこかも分からない国の誰のかも分からない家。
兄は鼻歌を歌いながらローブに刺繍を施している。そのローブは僕用らしく、兄のものよりも一回り小さい。僕は兄が作った朝食を食べながらその光景を眺めていた。
別段面白くもないが、兄の機嫌を損ねない為に兄の観察は必要だ。
『どう? 美味しいかな』
急に顔を上げ、朝食の出来を聞いてくる。こういった唐突な質問は兄の厄介な癖だ。
厄介だけれど、対処は簡単だ。どんな質問も兄を褒めるように答える。それが肯定になろうと否定になろうとどちらでもなかろうと関係ない。とにかく褒めていれば兄の機嫌は良くなる。機嫌が良くなれば、僕は殴られなくて済む。
「うん、美味しいよ。にいさま料理上手だよね」
兄は味も見た目も二の次の魔法料理を作ることが多く、味や見た目に重きを置いたまともな料理を作ることがなかった。けれど、今僕の目の前に並べられているのは綺麗な見た目のまともな料理だ。味は僕の鈍い舌では分からない、かといっていつものように調味料を振りかければ兄の機嫌を損ねてしまう。
僕は兄に対してなら息を吐くように嘘を吐ける。
『そう……良かった』
心の底から安心したような温和な笑み、兄だとは信じられない優しい声。思わず食器を落としかけた。
やはり様子がおかしい、優し過ぎる。
まだ僕を殴っていない、蹴ってもいない、罵ってすらいない。
……本当に兄なのか? 偽物ではないかと勘ぐってしまう。
「……ねぇ、にいさま。僕、ここに来る前何してたっけ」
とりあえず、空白の時間について少し探っておこうか。
アルの名を出せば激昴すること間違いなしだ、流石にそこまで危険な橋は渡りたくない。出来ることなら兄の方からアルの話題を振らせたい。
『覚えてないのなら覚えていなくていい事なんだよ、分かるね? 重要じゃないから覚えてないんだ。ヘルにとって重要なのは僕に関することだけ、そうだろう? 僕のことじゃないんだから、ヘルは何も気にしなくていい』
……ダメか。この調子で質問全て答えが返って来ないのではないか?
もっと簡単な、それも兄に関する事でなければ答えてはもらえない。
「えっと……その刺繍、何?」
『これ? ヘルのための魔法だよ。防護に再生蘇生、そして魔除け。僕のヘルが僕以外に痛いことされないように頑張ってるんだ』
答えが返ってくる質問は僕が知りたい内容ではない。自分でしておいてと言われそうだが、僕が知りたいのはアルの居場所だ。それは兄に関する事ではない。
『……よし! 出来た。ほら、ヘル、着てみて』
「え、ま、まだ食べてる……」
『聞こえなかったの? そんな訳ないよね? 僕の声聞こえないなんてありえないよね? …………早くしろよ』
「……分かった」
僕がよく知る兄の顔だ。この世の全てを見下した眼だ。自分よりも優れたものは存在しない、そう確信している表情だ。
兄は安楽椅子から動こうとしない。僕は食器を置いて席を立った。これで行儀が悪いと殴られるなんて……有り得ることだから怖い。
『……ん、ぴったり! 可愛いよ、よく似合ってる』
ローブを羽織ると兄は嬉しそうに笑った。僕は食事中に席を立って責められないかだけを気にしていて、兄の笑顔にすら怯えていた。
「あ、ありがと……にいさま」
『…………嬉しい? それ、魔法使わずに、僕の手だけで、何時間もかけて刺繍したんだよ?』
「嬉しい……よ。すごく嬉しい。嬉しすぎて、ちょっと、固まっちゃった」
『……ふふふっ、そうなの? そんなに喜んでくれたの? お兄ちゃん嬉しい』
嘘がバレたら僕はどんな目に遭わされるだろう。それだけが怖い。
ローブの裏には大量の魔法陣の刺繍がある、兄のローブとお揃いだ。
……刺繍? 何故今まで気がつかなかったのだろうか、僕は兄の重大な変化を今の今まで見落としていた。
兄は身体中に刺青を施している、少ない予備動作で強力な魔法を放てるのはその最たる恩恵だ。そして加減が苦手な兄が辺り一帯を吹き飛ばしてしまわないように出力調整を行うのも刺青の大事な役割だ。
それは眼も例外ではない、兄の眼には逆さ五芒星が刻まれている。
だが、今はそれがない。
兄の肌には何の傷も模様もない、綺麗な白い肌だ。
眼の魔法陣はあるが、模様は逆さ五芒星から見知らぬ文字が加わった六芒星に変わっていた。
「ねぇ、にいさま。その……刺青、どうしたの? 前はもっと、あった気がするんだけど」
『刺青……? ああ、あれ? ちゃんとあるよ、場所が変わっただけ』
「場所が変わったって……服、とか?」
『違う違う、もっと見にくいところ。外に見えてたんじゃ読み解いて対抗されるかもしれないだろ? 細胞の核に描き込んだんだよ、外からは分からないだろうけど前より増えてるよ』
「細胞……って、え?」
『まぁ想像つかないよね? 今の僕は魔法を使わずに遺伝子レベルで体の構造を組み換えられるんだよ。腕だけを肥大化させたり、獣のそのものになったり、液体にもなれる。そういう生き物になったんだ』
「…………それ、人間なの?」
『違うよ?』
違う。人間じゃない。
あまりにも簡単に告げられた事実。
しばらく会っていない間に兄が人間ではなくなっていた、なんて。信じられる訳がない。
姿を変える魔法はあるけれど、アレとは訳が違う。
細かいことは分からないけれど、今目の前にいる兄はたまたま兄の姿をしているだけで、全く別の生物になるのだ。
それは……本当に僕の兄なのか? 兄と呼んでいいのか?
『まぁ色々あってね、ヘルは気にしなくていいよ』
また、それ。
気にしなくていい。気にするな。考えるな。思考を止めて従属しろ。飼い殺されろ。
もう……嫌だ。
「違う」
『……ヘル?』
「違うよ、にいさまじゃない。分かんないじゃないか。今のにいさまは猫に変身したら本物の猫になるんだろ? 魔法で姿だけ変えるんじゃない、どう調べても本物になるんだ。そうなっちゃったら、もう僕のにいさまかどうか分からないよ。人間ですらないんだよ? 何も……証明出来ないじゃないか、今僕の目の前にいるにいさまが本物かどうかも分からないんだ、そんなの……嫌だよ、怖いよ、にいさまじゃない……」
今目の前にいるのは兄ではない、違う生物だ。さっき兄が説明した通りの生物なら、元々違う化物だったのが兄に変身して兄と言っていても同じことだ。元が兄でも、違うモノでも、証明出来ない。
記憶も感情も僕が知っている兄だとしても、違う。全く別のモノになれる生物に本当の姿なんて存在しない。
『……何言ってるの? ヘル、僕だよ、お兄ちゃんだよ? ヘルの大好きな……ヘルのことが大好きな、お兄ちゃんだよ』
「違う……にいさまじゃない。僕はそう認めない」
『ヘル……? どうしたの、僕以外にいないだろ? 僕じゃなかったらヘルのお兄ちゃんは誰なの? 僕だよ。ねぇ……そうだろ? そうだって言えよっ!』
「あなた以外ににいさまがいなくても、あなたがにいさまだってことにはならない! 僕のにいさまはずっと僕のにいさまなんだ、違う生物になんてなれないんだよ! だから……にいさまじゃない」
理論どころか理由すらまともに話せない、めちゃくちゃで感情的な言葉をただぶつける。
『……何言ってるのか分かんないよ、ヘル。もう一回だけ言うよ? 僕が君のお兄ちゃんだ。そうだろ? ねぇ、そうだよね』
僕は黙って首を振った。彼を納得させられる言葉なんて出てこない、出す必要もない。
今目の前にいる兄の姿をしたモノは僕が知っている兄ではない。それだけは間違いない。頭がまとまらなくても心だけは真っ直ぐに叫んでいる。
『……何? 僕にヘルが知らないことが少しでも出来たら、僕はヘルのお兄ちゃんじゃなくなるの? 少し体の作りが変わっただけでお兄ちゃんを拒絶するの? 酷い、酷い……よ、ヘル。誰のせいで、誰のせいでこんな化物になったと思ってんだよこの出来損ないがぁっ! 調子に乗るな、ヘルが認めるとか認めないとかの問題じゃないんだよっ! 僕がヘルの所有者なんだから、ヘルがどう思うかなんて僕に関係ないんだよ!』
前と同じ、何度聞いても慣れない怒声。足が竦む、腰が抜ける、蹲って頭を守るしか出来なくなる、そんな兄の怒鳴り声。
いつも通りの兄の怒声と、いつもと違った兄の動き。
彼は怒鳴るだけで僕を殴ろうとはしない。いや、椅子から立とうともしない、腕を上げることもない。
『……っ、また動かない。いい加減にしろよ』
そんな小さな呟きが聞こえた気がした。
『おいで、ヘル。教えてあげるよ、僕が君のお兄ちゃんだって』
自分の腕を睨むのをやめて、僕に向き直る。僕を教育する前の歪んだ笑顔を浮かべて。
僕はその言葉と笑顔に逆らって、部屋を飛び出した。
兄は鼻歌を歌いながらローブに刺繍を施している。そのローブは僕用らしく、兄のものよりも一回り小さい。僕は兄が作った朝食を食べながらその光景を眺めていた。
別段面白くもないが、兄の機嫌を損ねない為に兄の観察は必要だ。
『どう? 美味しいかな』
急に顔を上げ、朝食の出来を聞いてくる。こういった唐突な質問は兄の厄介な癖だ。
厄介だけれど、対処は簡単だ。どんな質問も兄を褒めるように答える。それが肯定になろうと否定になろうとどちらでもなかろうと関係ない。とにかく褒めていれば兄の機嫌は良くなる。機嫌が良くなれば、僕は殴られなくて済む。
「うん、美味しいよ。にいさま料理上手だよね」
兄は味も見た目も二の次の魔法料理を作ることが多く、味や見た目に重きを置いたまともな料理を作ることがなかった。けれど、今僕の目の前に並べられているのは綺麗な見た目のまともな料理だ。味は僕の鈍い舌では分からない、かといっていつものように調味料を振りかければ兄の機嫌を損ねてしまう。
僕は兄に対してなら息を吐くように嘘を吐ける。
『そう……良かった』
心の底から安心したような温和な笑み、兄だとは信じられない優しい声。思わず食器を落としかけた。
やはり様子がおかしい、優し過ぎる。
まだ僕を殴っていない、蹴ってもいない、罵ってすらいない。
……本当に兄なのか? 偽物ではないかと勘ぐってしまう。
「……ねぇ、にいさま。僕、ここに来る前何してたっけ」
とりあえず、空白の時間について少し探っておこうか。
アルの名を出せば激昴すること間違いなしだ、流石にそこまで危険な橋は渡りたくない。出来ることなら兄の方からアルの話題を振らせたい。
『覚えてないのなら覚えていなくていい事なんだよ、分かるね? 重要じゃないから覚えてないんだ。ヘルにとって重要なのは僕に関することだけ、そうだろう? 僕のことじゃないんだから、ヘルは何も気にしなくていい』
……ダメか。この調子で質問全て答えが返って来ないのではないか?
もっと簡単な、それも兄に関する事でなければ答えてはもらえない。
「えっと……その刺繍、何?」
『これ? ヘルのための魔法だよ。防護に再生蘇生、そして魔除け。僕のヘルが僕以外に痛いことされないように頑張ってるんだ』
答えが返ってくる質問は僕が知りたい内容ではない。自分でしておいてと言われそうだが、僕が知りたいのはアルの居場所だ。それは兄に関する事ではない。
『……よし! 出来た。ほら、ヘル、着てみて』
「え、ま、まだ食べてる……」
『聞こえなかったの? そんな訳ないよね? 僕の声聞こえないなんてありえないよね? …………早くしろよ』
「……分かった」
僕がよく知る兄の顔だ。この世の全てを見下した眼だ。自分よりも優れたものは存在しない、そう確信している表情だ。
兄は安楽椅子から動こうとしない。僕は食器を置いて席を立った。これで行儀が悪いと殴られるなんて……有り得ることだから怖い。
『……ん、ぴったり! 可愛いよ、よく似合ってる』
ローブを羽織ると兄は嬉しそうに笑った。僕は食事中に席を立って責められないかだけを気にしていて、兄の笑顔にすら怯えていた。
「あ、ありがと……にいさま」
『…………嬉しい? それ、魔法使わずに、僕の手だけで、何時間もかけて刺繍したんだよ?』
「嬉しい……よ。すごく嬉しい。嬉しすぎて、ちょっと、固まっちゃった」
『……ふふふっ、そうなの? そんなに喜んでくれたの? お兄ちゃん嬉しい』
嘘がバレたら僕はどんな目に遭わされるだろう。それだけが怖い。
ローブの裏には大量の魔法陣の刺繍がある、兄のローブとお揃いだ。
……刺繍? 何故今まで気がつかなかったのだろうか、僕は兄の重大な変化を今の今まで見落としていた。
兄は身体中に刺青を施している、少ない予備動作で強力な魔法を放てるのはその最たる恩恵だ。そして加減が苦手な兄が辺り一帯を吹き飛ばしてしまわないように出力調整を行うのも刺青の大事な役割だ。
それは眼も例外ではない、兄の眼には逆さ五芒星が刻まれている。
だが、今はそれがない。
兄の肌には何の傷も模様もない、綺麗な白い肌だ。
眼の魔法陣はあるが、模様は逆さ五芒星から見知らぬ文字が加わった六芒星に変わっていた。
「ねぇ、にいさま。その……刺青、どうしたの? 前はもっと、あった気がするんだけど」
『刺青……? ああ、あれ? ちゃんとあるよ、場所が変わっただけ』
「場所が変わったって……服、とか?」
『違う違う、もっと見にくいところ。外に見えてたんじゃ読み解いて対抗されるかもしれないだろ? 細胞の核に描き込んだんだよ、外からは分からないだろうけど前より増えてるよ』
「細胞……って、え?」
『まぁ想像つかないよね? 今の僕は魔法を使わずに遺伝子レベルで体の構造を組み換えられるんだよ。腕だけを肥大化させたり、獣のそのものになったり、液体にもなれる。そういう生き物になったんだ』
「…………それ、人間なの?」
『違うよ?』
違う。人間じゃない。
あまりにも簡単に告げられた事実。
しばらく会っていない間に兄が人間ではなくなっていた、なんて。信じられる訳がない。
姿を変える魔法はあるけれど、アレとは訳が違う。
細かいことは分からないけれど、今目の前にいる兄はたまたま兄の姿をしているだけで、全く別の生物になるのだ。
それは……本当に僕の兄なのか? 兄と呼んでいいのか?
『まぁ色々あってね、ヘルは気にしなくていいよ』
また、それ。
気にしなくていい。気にするな。考えるな。思考を止めて従属しろ。飼い殺されろ。
もう……嫌だ。
「違う」
『……ヘル?』
「違うよ、にいさまじゃない。分かんないじゃないか。今のにいさまは猫に変身したら本物の猫になるんだろ? 魔法で姿だけ変えるんじゃない、どう調べても本物になるんだ。そうなっちゃったら、もう僕のにいさまかどうか分からないよ。人間ですらないんだよ? 何も……証明出来ないじゃないか、今僕の目の前にいるにいさまが本物かどうかも分からないんだ、そんなの……嫌だよ、怖いよ、にいさまじゃない……」
今目の前にいるのは兄ではない、違う生物だ。さっき兄が説明した通りの生物なら、元々違う化物だったのが兄に変身して兄と言っていても同じことだ。元が兄でも、違うモノでも、証明出来ない。
記憶も感情も僕が知っている兄だとしても、違う。全く別のモノになれる生物に本当の姿なんて存在しない。
『……何言ってるの? ヘル、僕だよ、お兄ちゃんだよ? ヘルの大好きな……ヘルのことが大好きな、お兄ちゃんだよ』
「違う……にいさまじゃない。僕はそう認めない」
『ヘル……? どうしたの、僕以外にいないだろ? 僕じゃなかったらヘルのお兄ちゃんは誰なの? 僕だよ。ねぇ……そうだろ? そうだって言えよっ!』
「あなた以外ににいさまがいなくても、あなたがにいさまだってことにはならない! 僕のにいさまはずっと僕のにいさまなんだ、違う生物になんてなれないんだよ! だから……にいさまじゃない」
理論どころか理由すらまともに話せない、めちゃくちゃで感情的な言葉をただぶつける。
『……何言ってるのか分かんないよ、ヘル。もう一回だけ言うよ? 僕が君のお兄ちゃんだ。そうだろ? ねぇ、そうだよね』
僕は黙って首を振った。彼を納得させられる言葉なんて出てこない、出す必要もない。
今目の前にいる兄の姿をしたモノは僕が知っている兄ではない。それだけは間違いない。頭がまとまらなくても心だけは真っ直ぐに叫んでいる。
『……何? 僕にヘルが知らないことが少しでも出来たら、僕はヘルのお兄ちゃんじゃなくなるの? 少し体の作りが変わっただけでお兄ちゃんを拒絶するの? 酷い、酷い……よ、ヘル。誰のせいで、誰のせいでこんな化物になったと思ってんだよこの出来損ないがぁっ! 調子に乗るな、ヘルが認めるとか認めないとかの問題じゃないんだよっ! 僕がヘルの所有者なんだから、ヘルがどう思うかなんて僕に関係ないんだよ!』
前と同じ、何度聞いても慣れない怒声。足が竦む、腰が抜ける、蹲って頭を守るしか出来なくなる、そんな兄の怒鳴り声。
いつも通りの兄の怒声と、いつもと違った兄の動き。
彼は怒鳴るだけで僕を殴ろうとはしない。いや、椅子から立とうともしない、腕を上げることもない。
『……っ、また動かない。いい加減にしろよ』
そんな小さな呟きが聞こえた気がした。
『おいで、ヘル。教えてあげるよ、僕が君のお兄ちゃんだって』
自分の腕を睨むのをやめて、僕に向き直る。僕を教育する前の歪んだ笑顔を浮かべて。
僕はその言葉と笑顔に逆らって、部屋を飛び出した。
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