188 / 909
第十五章 惨劇の舞台は獣人の国
早く開ケて
しおりを挟む
時々に鳴り止む鈴のような音に、その度に聞こえる断末魔。その二つの関連性を見出さないほど、僕もハートも馬鹿ではない。
「結界構築……カセギの角」
ハートは震える声でそう呟いた。壁中に描かれた模様が淡い光を持ち、空気が浄化された感覚が訪れた。湿気が飛んだような、空気が軽くなったような、そんな不思議な気分だった。
「……あの、ハートさん。この結界って本当に大丈夫なんですか?」
何かがいるとも分かっていないのに、何かがいると決めつけている。
「この結界は神術の一種、魔性のモノなら必ず弾く……はずだよ、完璧ならね」
それはハートも同じで、外に化け物がいる前提で会話は進む。
「完璧ならって、これは完璧じゃないんですか?」
「分かんないんだよそんなこと! でも、完成したかどうかも分からないようなの、完璧な訳ないよな。でも……ほら、お前が連れてた化物。アレは閉め出せただろ? あんな上級魔獣弾けるんだから、多分大丈夫だろ」
多分大丈夫、その言葉ほど不安を煽られる言葉はないだろう。アルだって本気で開けようとしたかどうか分からない。
僕の心に差した影が大きくなり始めた瞬間、ガリガリと扉を引っ掻く音が聞こえてきた。心臓が口から飛び出るかと思うほどに驚いたが、次に聞こえてきた声は僕を安心させた。
『ヘル! ヘル、居るか! 居るなら開けてくれ!』
ハートの制止を振り切り扉に走る。外に居るのはアルだ、間違いない。
外開きの扉を開けると、アルは素早く中に転がり込んだ。アルが入ってすぐにハートは扉を蹴り、閉め、結界を張り直した。
その一瞬だけ見えた外の景色。
退廃的な美しさの七色の光の筋、その先端に捕えられた肉塊。あの光は、そう、昔何かの本で見た……クラゲに似ていた。ゆらゆらと水中を漂うそれと、土砂降りの雨の中に揺れる光が被って見えた。
「……ふざけるなよ!」
一瞬だけの幻想的な風景に心を奪われていた僕を現実に引き戻したのはハートの怒号だ。
「絶対嫌だって言っただろ、こんな……!」
部屋の隅に背を預け、苛立ちに任せて床を蹴る。怒っている……いや、違う。怯えている。
「……あの、ハートさん」
「勝手に開けるなよこの馬鹿! 結界も揺らいだし……狼なんか中に入れやがって!」
「だ、大丈夫ですよ。アルは人を襲ったりしませんから」
「そういう問題じゃないんだよ! 俺は襲われるかもしれないのが怖いって言ってんじゃない、お前を全く信用してない訳でもない! そいつが今まで喰ってきた肉の、血の匂いが、もう……無理なんだよ!」
ハートの叫びを、僕の困惑を、アルは黙って聞いていた。口を出すことはなく、かと言って気にとめない訳でもなく。大人しく座っていた。
「……ごめんなさい」
目を閉じて耳を塞いで、閉じこもるように蹲ったハートに謝罪を投げる。それ以上どうすることも出来ないで、僕はアルの方に向かった。ハートへの対処の助言を求めるでもなく、恐怖への慰めを求めるでもなく、あの嘘を問い詰める為だけに。
「アル……どこ行ってたの?」
約束を破った、裏切った、嘘を吐いた。そんな負の感情は飲み込んで、ただの質問として外に吐く。
『人喰いの怪物がどうにも気になって少し調べていた。昨晩までには帰るつもりだったのだが、この雨のせいで上手く飛べず……すまなかった』
「……そう、行く前に言ってくれれば良かったのに」
『そうだな、本当にすまない』
「もういいよ、それより何か分かったの?」
泣き叫んで不満を撒き散らしたいなんて子供っぽい感情は押し殺す。
本当に「もういい」と思えたら、アルを心の底から信じられたら、僕はきっと僕を少しだけ好きになれた。
『…………あまり、大したことは』
ふいっと目を逸らし、アルはそれ以上何も話さなかった。
『そこの獣人、ハートと言ったか? 面倒をかけたな、礼を言う』
腕と髪の隙間から黄色い瞳を覗かせて、ハートは微かな会釈を返した。
『狼は嫌いか? 仕方ないか。出来るだけ早く出ていく、悪いな』
「ねぇ、アル。外に何かいるよね、叫び声も聞こえてくるし……アレ、何?」
僕との会話から逃れるようにハートに話しかけるアルの視線を塞いで、びしょ濡れの毛皮を撫でながら尋ねた。
『……アレが人喰いの怪物だ』
「え……?」
やっぱり。
心のどこかでそう思いつつも、最悪の想像が現実だったことへの恐怖と驚愕が減るはずもない。
「じゃ、じゃあ、今……誰か、食べられてるの?」
『ああ』
「そんな、そんなの、どう……しよう?」
『この結界は神術か?』
神術。意味は知らない言葉だが、ハートは確かにそう言っていた。僕が頷くと同時にアルは語り出す。
『やはり神術か……だが、どうだろうな、彼奴なら結界破りくらいは使えそうだ。だがこの結界は隠しでもある、そうなると勝負どころは彼奴がここを見つけるかどうかだな。私が入ったのを見られていなければ勝機はあるが……』
「……このままここに隠れてるの?」
『それが最善だ、あまり騒ぐなよ』
「アル……勝てないの?」
『この雨では不利だ』
壁一枚隔てて行われる残虐な食事。
叫び声はそう遠くない所から聞こえてくる、場所によっては咀嚼音らしきものまで。
そんな中で何もせずに閉じこもれ、と。
確かに最善なのだろう、僕は何も出来ないし、狼が何もしないと判断したのなら僕にそれを覆すことは出来ない。
ここから感情に任せて飛び出して喰われるのは僕だけではない、部屋の隅で蹲るハートに目を向けて、僕はその場にへたり込む。
僕も耳を塞いでしまおうか、そう考えた時だ。
誰かが窓を叩いた。ぼんやりと影だけが見え、顔はおろか性別すらもあやふやだ。
「助けて! ハート、居るんでしょ!? 開けて、助けて!」
悲痛な声はハートの名を呼んだ。
顔を上げたハートは、立ち上がることもせずにただ窓を眺めた。
「……ハートさん、開けますよね? 開けて……いいですよね?」
彼の知り合いならば、開けない訳にはいかないだろう。腰が抜けてしまっているのなら、僕が代わりに。
そう思って僕は扉に手をかけた。
『ヘル! 待て! 自分を危険に晒しても他人を助けたいのなら開けろ。私は貴方の意思を尊重する、だがこれだけは聞け。私が貴方を守り切れるかどうかは分からない……理解したか?』
「…………うん。でも、僕……出来損ないだから、自分と他人を比べたら…………自分を助けようと思えないんだ」
扉を開いて窓の方を見る。数センチ先も見えない土砂降りの雨の中、生気を感じさせない影が揺れる。
「……あの、大丈夫……ですか? 開けましたよ」
扉を開けたのには気がついているはずだ、僕が出たのも分かっているはずだ。なのに扉を開けた瞬間、立ち尽くす人影は静かになった。
ただぐらぐらと揺れるだけで、動こうともしない。
言い知れぬ不安を感じながらも、僕は人影に手を伸ばした。
「結界構築……カセギの角」
ハートは震える声でそう呟いた。壁中に描かれた模様が淡い光を持ち、空気が浄化された感覚が訪れた。湿気が飛んだような、空気が軽くなったような、そんな不思議な気分だった。
「……あの、ハートさん。この結界って本当に大丈夫なんですか?」
何かがいるとも分かっていないのに、何かがいると決めつけている。
「この結界は神術の一種、魔性のモノなら必ず弾く……はずだよ、完璧ならね」
それはハートも同じで、外に化け物がいる前提で会話は進む。
「完璧ならって、これは完璧じゃないんですか?」
「分かんないんだよそんなこと! でも、完成したかどうかも分からないようなの、完璧な訳ないよな。でも……ほら、お前が連れてた化物。アレは閉め出せただろ? あんな上級魔獣弾けるんだから、多分大丈夫だろ」
多分大丈夫、その言葉ほど不安を煽られる言葉はないだろう。アルだって本気で開けようとしたかどうか分からない。
僕の心に差した影が大きくなり始めた瞬間、ガリガリと扉を引っ掻く音が聞こえてきた。心臓が口から飛び出るかと思うほどに驚いたが、次に聞こえてきた声は僕を安心させた。
『ヘル! ヘル、居るか! 居るなら開けてくれ!』
ハートの制止を振り切り扉に走る。外に居るのはアルだ、間違いない。
外開きの扉を開けると、アルは素早く中に転がり込んだ。アルが入ってすぐにハートは扉を蹴り、閉め、結界を張り直した。
その一瞬だけ見えた外の景色。
退廃的な美しさの七色の光の筋、その先端に捕えられた肉塊。あの光は、そう、昔何かの本で見た……クラゲに似ていた。ゆらゆらと水中を漂うそれと、土砂降りの雨の中に揺れる光が被って見えた。
「……ふざけるなよ!」
一瞬だけの幻想的な風景に心を奪われていた僕を現実に引き戻したのはハートの怒号だ。
「絶対嫌だって言っただろ、こんな……!」
部屋の隅に背を預け、苛立ちに任せて床を蹴る。怒っている……いや、違う。怯えている。
「……あの、ハートさん」
「勝手に開けるなよこの馬鹿! 結界も揺らいだし……狼なんか中に入れやがって!」
「だ、大丈夫ですよ。アルは人を襲ったりしませんから」
「そういう問題じゃないんだよ! 俺は襲われるかもしれないのが怖いって言ってんじゃない、お前を全く信用してない訳でもない! そいつが今まで喰ってきた肉の、血の匂いが、もう……無理なんだよ!」
ハートの叫びを、僕の困惑を、アルは黙って聞いていた。口を出すことはなく、かと言って気にとめない訳でもなく。大人しく座っていた。
「……ごめんなさい」
目を閉じて耳を塞いで、閉じこもるように蹲ったハートに謝罪を投げる。それ以上どうすることも出来ないで、僕はアルの方に向かった。ハートへの対処の助言を求めるでもなく、恐怖への慰めを求めるでもなく、あの嘘を問い詰める為だけに。
「アル……どこ行ってたの?」
約束を破った、裏切った、嘘を吐いた。そんな負の感情は飲み込んで、ただの質問として外に吐く。
『人喰いの怪物がどうにも気になって少し調べていた。昨晩までには帰るつもりだったのだが、この雨のせいで上手く飛べず……すまなかった』
「……そう、行く前に言ってくれれば良かったのに」
『そうだな、本当にすまない』
「もういいよ、それより何か分かったの?」
泣き叫んで不満を撒き散らしたいなんて子供っぽい感情は押し殺す。
本当に「もういい」と思えたら、アルを心の底から信じられたら、僕はきっと僕を少しだけ好きになれた。
『…………あまり、大したことは』
ふいっと目を逸らし、アルはそれ以上何も話さなかった。
『そこの獣人、ハートと言ったか? 面倒をかけたな、礼を言う』
腕と髪の隙間から黄色い瞳を覗かせて、ハートは微かな会釈を返した。
『狼は嫌いか? 仕方ないか。出来るだけ早く出ていく、悪いな』
「ねぇ、アル。外に何かいるよね、叫び声も聞こえてくるし……アレ、何?」
僕との会話から逃れるようにハートに話しかけるアルの視線を塞いで、びしょ濡れの毛皮を撫でながら尋ねた。
『……アレが人喰いの怪物だ』
「え……?」
やっぱり。
心のどこかでそう思いつつも、最悪の想像が現実だったことへの恐怖と驚愕が減るはずもない。
「じゃ、じゃあ、今……誰か、食べられてるの?」
『ああ』
「そんな、そんなの、どう……しよう?」
『この結界は神術か?』
神術。意味は知らない言葉だが、ハートは確かにそう言っていた。僕が頷くと同時にアルは語り出す。
『やはり神術か……だが、どうだろうな、彼奴なら結界破りくらいは使えそうだ。だがこの結界は隠しでもある、そうなると勝負どころは彼奴がここを見つけるかどうかだな。私が入ったのを見られていなければ勝機はあるが……』
「……このままここに隠れてるの?」
『それが最善だ、あまり騒ぐなよ』
「アル……勝てないの?」
『この雨では不利だ』
壁一枚隔てて行われる残虐な食事。
叫び声はそう遠くない所から聞こえてくる、場所によっては咀嚼音らしきものまで。
そんな中で何もせずに閉じこもれ、と。
確かに最善なのだろう、僕は何も出来ないし、狼が何もしないと判断したのなら僕にそれを覆すことは出来ない。
ここから感情に任せて飛び出して喰われるのは僕だけではない、部屋の隅で蹲るハートに目を向けて、僕はその場にへたり込む。
僕も耳を塞いでしまおうか、そう考えた時だ。
誰かが窓を叩いた。ぼんやりと影だけが見え、顔はおろか性別すらもあやふやだ。
「助けて! ハート、居るんでしょ!? 開けて、助けて!」
悲痛な声はハートの名を呼んだ。
顔を上げたハートは、立ち上がることもせずにただ窓を眺めた。
「……ハートさん、開けますよね? 開けて……いいですよね?」
彼の知り合いならば、開けない訳にはいかないだろう。腰が抜けてしまっているのなら、僕が代わりに。
そう思って僕は扉に手をかけた。
『ヘル! 待て! 自分を危険に晒しても他人を助けたいのなら開けろ。私は貴方の意思を尊重する、だがこれだけは聞け。私が貴方を守り切れるかどうかは分からない……理解したか?』
「…………うん。でも、僕……出来損ないだから、自分と他人を比べたら…………自分を助けようと思えないんだ」
扉を開いて窓の方を見る。数センチ先も見えない土砂降りの雨の中、生気を感じさせない影が揺れる。
「……あの、大丈夫……ですか? 開けましたよ」
扉を開けたのには気がついているはずだ、僕が出たのも分かっているはずだ。なのに扉を開けた瞬間、立ち尽くす人影は静かになった。
ただぐらぐらと揺れるだけで、動こうともしない。
言い知れぬ不安を感じながらも、僕は人影に手を伸ばした。
0
お気に入りに追加
435
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
御機嫌ようそしてさようなら ~王太子妃の選んだ最悪の結末
Hinaki
恋愛
令嬢の名はエリザベス。
生まれた瞬間より両親達が創る公爵邸と言う名の箱庭の中で生きていた。
全てがその箱庭の中でなされ、そして彼女は箱庭より外へは出される事はなかった。
ただ一つ月に一度彼女を訪ねる5歳年上の少年を除いては……。
時は流れエリザベスが15歳の乙女へと成長し未来の王太子妃として半年後の結婚を控えたある日に彼女を包み込んでいた世界は崩壊していく。
ゆるふわ設定の短編です。
完結済みなので予約投稿しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる