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第十三章 異界にて神々を讃えよ
すぐに起きるから
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トールに殴られて吹っ飛び、重力によって地面に叩きつけられた巨大な狼はそのダメージを気にすることなく黒焦げの鳥を貪っていた。
『……なぁ、あいつ捨てないか』
『俺様の息子になんてこと言うんだテメェ』
『そのうち俺達も喰われそうだ』
『そん時はそん時、殴れば吐くって』
トールは楽観的なロキに呆れた目を向けながら、ため息をついた。
『まぁそれはいい、お前が出かけた時にでも捨てるとしよう。今の問題はお前の家だろう』
『あっ……忘れてた』
トールはわざとらしく先程よりも大きなため息をつく。
『そういえば、あの人間……エアの弟はどうした? そのペットもだ』
『ああ、そいつらなら俺の家に……俺の家? 俺の家!? えっ、やべぇ、どうしよ。エイルって今どこにいる?』
『死んだと決めつけるな、そもそもエイルは女にしか術を施さん』
『それもそうだな、じゃあトール、探すの手伝ってくれ』
『嫌だ。面倒臭い』
ふい、とトールはそっぽを向く。
ロキはそんな仕草も気にせずにトールの腕を掴み、家とは分からない瓦礫の山に連れていく。
『じゃあ俺こっちな、お前そっち』
『……面倒臭いな』
『ミョルニル構えんなよ! 辺り一帯ぶっ飛ばす気かお前!』
『それもいいな』
トールは自分にだけ冗談とわかる言葉を続けた、無表情で淡々と繰り出される物騒な発言は他人からすれば恐怖極まりない。
『……ん、いたぞ』
『マジか! じゃあゆっくり周りの瓦礫をどけてくれよ』
ロキが駆け寄るのを待たず、トールは瓦礫の隙間に槌を差し込むと上向きに振るった。
砕け散りながら雲を突き抜ける家の残骸、瓦礫の山に空いた穴の中心にはアルがいた。
『なぁトール、ひょっとしてお前に俺の声って聞こえてないのか?』
『お前の声も俺の耳も正常だ。言う通りにする気はないが聞こえてはいる』
『…………ホントなんなのお前。何? 俺嫌いなの?』
『嫌いだ。それより下だ。ロキ』
『正直~! ってふざけんっ……ぅわっ!?』
トールは穴にロキを蹴り落とし、自分も穴に飛び降りた。
ヘルに寄り添っていたアルはようやく二人に気づき、顔を上げた。
『あ、あぁ、貴様らか、助かった。見れば分かるだろうがヘルが酷い怪我を負った、傷を癒せる者を連れてきて欲しい』
アルの要求は至極真っ当なものだった、血の海の中でも冷静に話せていた。
だが、二人はアルを黙って見つめていた。
『……どうしたんだ、早くしてくれ』
『お前、えっと……アル、だったか?』
『ああ、そうだが。名前など今はどうでもいいだろう。早くヘルの手当をしてくれ、私は術は使えんのだ、頼む』
『……術って、なんの術を使えばいいんだよ』
『癒しの術だ、決まっているだろう? ボケてないで早くしてくれ。傷を治せる者はいないのか?』
『いるよ、いるけどよ、その怪我を治してどうなんだよ』
ロキの態度にアルは痺れを切らし、トールの方に詰め寄った。
アルは傷を治せる者を……と、同じ言葉を繰り返す。
『俺は人間に詳しくなくてな、よく分からんのだが……人間というのは、頭が潰れても治せば元通りに動くものなのか? なぁロキ』
『……無理、だろ。多分』
『この子供はどうなんだ? 半分ほど頭が無くなっているし……体も真っ二つ、いやギリギリ繋がっているのか? これは』
トールはアルを足でどかし、ヘルの首に手を当てた。
『冷たいな、脈もないぞ。これはどうなんだ? ロキ。大抵の動物ならこの状態からの復帰は不可能だろう、人間は?』
『同じだ、無理』
『だそうだ、諦めろ魔獣よ』
首から手を離し、トールはロキの服で血を拭った。
原型をとどめてないヘルの腹部を跨ぎ、アルの元へ。
トールの足がついた先には血溜まりができており、厚底の靴は赤い波紋と飛沫を作った。
『何を言っているんだ、早くヘルを助けてくれ』
『無理だ、と言っている。無駄だともな。死体を綺麗な状態にしたいというのなら協力は出来るが、生きている状態に戻せと言うのなら不可能だ』
『死体……? 死体など、どこにある』
『そこにあるだろう、かろうじて人と分かる肉塊が』
『これは、ヘルだ。まだ死んでいない、酷い怪我だが……まだ、間に合う』
ロキはアルが現実を認めたくないのだと察して、面倒を見ていた狼の痛々しい言動を見て、これはあまり面白くないと黙り込む。
だがトールはアルが損傷の度合いを理解していないのだと解釈した。
『魔獣ならこの傷でも平気だろうがな、人間というのはそうもいかないらしい。俺もさっき知ったばかりだが、修復しても動かないらしい。脆いものだな』
トールは仕入れたばかりの知識を披露する、だがそれはアルも知っていることだ。
自らの主が……ヘルが既に死んでいるのだと、アルにも分かっている。
頭は理解している、だが行動と心が伴わない。
『治してくれ、早く、頼む』
『仕方ないな、修復はしてやるが、動きはしないぞ?』
トールが槌をかざすと死体の損傷は消えていく、流れ出た血もこびり付いた血もヘルの体に戻っていく。
彼にとっては簡単なことだ、綺麗な状態にするだけなのだから。
『ん、上手くできた。どうだロキ、お前は俺が術に疎いと馬鹿にしていたな。これを見てもまだ言えるか?』
自慢げなトールをロキは冷めた目で見つめる。
『それミョルニルの力だろ……はぁ、疎いんだか何なんだか、空気読めよなー……』
『どういう意味だ?』
『そーゆーとこだよ』
ロキはトールから目を逸らして、アルを撫でる。
無傷に戻ったヘルは眠っているだけのように見えた。
アルはそんなヘルを必死に起こそうとしていた。
『アル、離れろ。こいつは俺が運んでやるから』
『……どこに運ぶ気だ』
『トールの家、俺の家壊れたし。術かけてとっとと修理したいけど特別製だから術が効かねぇんだよな、だから壊れにくいんだけどよ。今回はダメだったな』
ロキはヘルの体を抱えて跳躍し、アルは翼を広げて青年を追った。
トールは穴に微かに残った血の匂いを嗅ぎながらロキの言葉の意味を考えていた。
『……なぁ、あいつ捨てないか』
『俺様の息子になんてこと言うんだテメェ』
『そのうち俺達も喰われそうだ』
『そん時はそん時、殴れば吐くって』
トールは楽観的なロキに呆れた目を向けながら、ため息をついた。
『まぁそれはいい、お前が出かけた時にでも捨てるとしよう。今の問題はお前の家だろう』
『あっ……忘れてた』
トールはわざとらしく先程よりも大きなため息をつく。
『そういえば、あの人間……エアの弟はどうした? そのペットもだ』
『ああ、そいつらなら俺の家に……俺の家? 俺の家!? えっ、やべぇ、どうしよ。エイルって今どこにいる?』
『死んだと決めつけるな、そもそもエイルは女にしか術を施さん』
『それもそうだな、じゃあトール、探すの手伝ってくれ』
『嫌だ。面倒臭い』
ふい、とトールはそっぽを向く。
ロキはそんな仕草も気にせずにトールの腕を掴み、家とは分からない瓦礫の山に連れていく。
『じゃあ俺こっちな、お前そっち』
『……面倒臭いな』
『ミョルニル構えんなよ! 辺り一帯ぶっ飛ばす気かお前!』
『それもいいな』
トールは自分にだけ冗談とわかる言葉を続けた、無表情で淡々と繰り出される物騒な発言は他人からすれば恐怖極まりない。
『……ん、いたぞ』
『マジか! じゃあゆっくり周りの瓦礫をどけてくれよ』
ロキが駆け寄るのを待たず、トールは瓦礫の隙間に槌を差し込むと上向きに振るった。
砕け散りながら雲を突き抜ける家の残骸、瓦礫の山に空いた穴の中心にはアルがいた。
『なぁトール、ひょっとしてお前に俺の声って聞こえてないのか?』
『お前の声も俺の耳も正常だ。言う通りにする気はないが聞こえてはいる』
『…………ホントなんなのお前。何? 俺嫌いなの?』
『嫌いだ。それより下だ。ロキ』
『正直~! ってふざけんっ……ぅわっ!?』
トールは穴にロキを蹴り落とし、自分も穴に飛び降りた。
ヘルに寄り添っていたアルはようやく二人に気づき、顔を上げた。
『あ、あぁ、貴様らか、助かった。見れば分かるだろうがヘルが酷い怪我を負った、傷を癒せる者を連れてきて欲しい』
アルの要求は至極真っ当なものだった、血の海の中でも冷静に話せていた。
だが、二人はアルを黙って見つめていた。
『……どうしたんだ、早くしてくれ』
『お前、えっと……アル、だったか?』
『ああ、そうだが。名前など今はどうでもいいだろう。早くヘルの手当をしてくれ、私は術は使えんのだ、頼む』
『……術って、なんの術を使えばいいんだよ』
『癒しの術だ、決まっているだろう? ボケてないで早くしてくれ。傷を治せる者はいないのか?』
『いるよ、いるけどよ、その怪我を治してどうなんだよ』
ロキの態度にアルは痺れを切らし、トールの方に詰め寄った。
アルは傷を治せる者を……と、同じ言葉を繰り返す。
『俺は人間に詳しくなくてな、よく分からんのだが……人間というのは、頭が潰れても治せば元通りに動くものなのか? なぁロキ』
『……無理、だろ。多分』
『この子供はどうなんだ? 半分ほど頭が無くなっているし……体も真っ二つ、いやギリギリ繋がっているのか? これは』
トールはアルを足でどかし、ヘルの首に手を当てた。
『冷たいな、脈もないぞ。これはどうなんだ? ロキ。大抵の動物ならこの状態からの復帰は不可能だろう、人間は?』
『同じだ、無理』
『だそうだ、諦めろ魔獣よ』
首から手を離し、トールはロキの服で血を拭った。
原型をとどめてないヘルの腹部を跨ぎ、アルの元へ。
トールの足がついた先には血溜まりができており、厚底の靴は赤い波紋と飛沫を作った。
『何を言っているんだ、早くヘルを助けてくれ』
『無理だ、と言っている。無駄だともな。死体を綺麗な状態にしたいというのなら協力は出来るが、生きている状態に戻せと言うのなら不可能だ』
『死体……? 死体など、どこにある』
『そこにあるだろう、かろうじて人と分かる肉塊が』
『これは、ヘルだ。まだ死んでいない、酷い怪我だが……まだ、間に合う』
ロキはアルが現実を認めたくないのだと察して、面倒を見ていた狼の痛々しい言動を見て、これはあまり面白くないと黙り込む。
だがトールはアルが損傷の度合いを理解していないのだと解釈した。
『魔獣ならこの傷でも平気だろうがな、人間というのはそうもいかないらしい。俺もさっき知ったばかりだが、修復しても動かないらしい。脆いものだな』
トールは仕入れたばかりの知識を披露する、だがそれはアルも知っていることだ。
自らの主が……ヘルが既に死んでいるのだと、アルにも分かっている。
頭は理解している、だが行動と心が伴わない。
『治してくれ、早く、頼む』
『仕方ないな、修復はしてやるが、動きはしないぞ?』
トールが槌をかざすと死体の損傷は消えていく、流れ出た血もこびり付いた血もヘルの体に戻っていく。
彼にとっては簡単なことだ、綺麗な状態にするだけなのだから。
『ん、上手くできた。どうだロキ、お前は俺が術に疎いと馬鹿にしていたな。これを見てもまだ言えるか?』
自慢げなトールをロキは冷めた目で見つめる。
『それミョルニルの力だろ……はぁ、疎いんだか何なんだか、空気読めよなー……』
『どういう意味だ?』
『そーゆーとこだよ』
ロキはトールから目を逸らして、アルを撫でる。
無傷に戻ったヘルは眠っているだけのように見えた。
アルはそんなヘルを必死に起こそうとしていた。
『アル、離れろ。こいつは俺が運んでやるから』
『……どこに運ぶ気だ』
『トールの家、俺の家壊れたし。術かけてとっとと修理したいけど特別製だから術が効かねぇんだよな、だから壊れにくいんだけどよ。今回はダメだったな』
ロキはヘルの体を抱えて跳躍し、アルは翼を広げて青年を追った。
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