95 / 909
第九章 妖鬼の国にて奉公を
下拵え
しおりを挟む
山、そう聞いて思い浮かべるのはどんなものだろうか。
ゴツゴツとした岩肌? 鬱蒼とした木々? それとも険しいけもの道?
まぁ人それぞれだろう、僕はなだらかな散歩道だ。
言われなければ分からないくらいの坂、道沿いの名も知らぬ小さな花、子鳥のさえずり。
そんな山に登りたかった。
『ねぇ、あとどれくらい?』
僕の現実逃避は数分で終わる。
道のない急な斜面を酒樽を押して登っているのだ。もう少し逃避させてくれてもいいものを、『黒』は無意味な問いかけを繰り返す。
「さぁ……ねっ! と、ちゃんと引っ張ってよ」
適当に意味の無い答えを返そうとした時、酒樽がバランスを崩して僅かにずれ落ちた。
樽を頑丈に縛った縄が手のひらに擦れる、見た目は地味だが拷問と言ってもいいほどの痛みだ。上から縄を引く『黒』に配慮を求める。
『引っ張ってるよ、肘からぶちっと取れちゃいそうなくらいには』
「怖いこと言わないでよ。そうなったら僕、酒樽に潰されちゃう」
『僕の手の心配をしないなんて優しい子だねぇ』
縄を引くために肘のあたりまで縄を巻きつけてある『黒』の負担も相当なものだろう。御前様も過酷な仕事を押し付けてくれたものだ。
けもの道……いや獣だろうとこんな道は通らないだろう、尖った枝で肌の露出したところが傷つくのはもちろんのこと、着物も引っかかって破れていく。
あの屋敷に戻る頃、僕はどうなっているのだろうか。科学の国で見た人体模型を思い浮かべて背筋が寒くなる。
『ねぇ、あれじゃない?』
不満が滲んでいた『黒』の声に喜びが灯る。
「そうかもね、早く行こうよ」
酒樽を押し上げている僕にはチラリとしか見えないが、大きな屋敷だということは分かる。こんな山奥にいくつも屋敷があるわけもない。
それに御前様から聞いた「私の屋敷と同じくらいの大きさのおんぼろ屋敷」という特徴にも一致する。
御前様の住む屋敷と同じくらいの大きさの、今にも崩れ去りそうな屋敷。門に使われた木はもう腐っている。
『……酒、それにうっすらと血の匂い』
「え? 血?」
腐った門の前に立つ、一度酒樽を置いて開門を求めることにした。『黒』の不穏な発言、それと聞き返した僕の言葉も一旦ここに置いておこう。
『すみませーん、玉藻前の使いですがー、誰かいらっしゃいますかー?』
「いないのかな?」
『そんな馬鹿な、でもそうだったら酒置いて帰ろうか』
『黒』は腐りきった木に触れるのを躊躇い、門を開けようとはしない。僕もあの門に触れたくはない、それに『黒』の言った酒と血の匂いとやらが気になって仕方がない。出来ることならばもう帰りたい。
『……お待たせしました』
か細い女の声が聞こえて、ギィィと嫌な音を山中に響かせて扉が開く。
『あー、こんにちは?』
現れた女は手ぬぐいを頭に被せている、まるで髪と顔を隠すように。
長い袖に左腕は隠れ、右手で神経質に手ぬぐいの位置を直していた。
『玉藻前、と申されましたか?』
『うん、お酒のプレゼントだってさ』
『これはこれは……おおきに。ささ、お入りください』
ゆっくりと門が開く、だが僕も『黒』もどちらかが先に入るように目配せをするだけだ。のたうつ蛇のような女の黒髪は僕の帰りたいという欲求を加速させる。
女はその真っ白な腕に酒樽の縄を絡める。そして軽々と酒樽を持ち上げ、僕達を先導した。
『黒』は僕にそっと耳打ちする。女に聞こえないように小さく、こっそりと。
『ね、帰っちゃおうか?』
「僕もそうしたいけど、ダメだよ」
『なーんか、嫌な予感がするんだよねぇ……』
ところどころ穴の空いた廊下を進む、門同様に腐った床の感触は裸足には辛いものだった。
湿った木、先の丸いささくれ、カビのような何か。壁や床の端には赤黒いシミがある。
『……こちらでお待ちください』
女は酒樽を置き、右手で襖を開いた。広い部屋だったが予想通りに畳は腐りきっている。
部屋の真ん中から壁を通り天井まで何かを引きずったような赤黒いシミ、壁や畳の引っ掻いた跡。これに比べればお化け屋敷はどれだけ快適だろう。
『……すぐに、宴の準備を致します』
必要ない、すぐに帰してくれ。そんなふうに言えたのなら僕はもっといい人生を送れていたと思う。
現実は聞こえるかどうかも分からない小さな返事をするだけで手一杯だ。
中身のないような女の左袖が揺れ、襖が閉じられた。女の足音が遠ざかるのを確認して、ボソリと呟く。
「あぁ……帰りたいなぁ」
『ほーんと、なんなんだろうね、この屋敷。そこら中血まみれだし、酒臭いし、その上このボロさ。数百年やそこらじゃないと見たね』
「御前様の知り合いなら人じゃなくてもおかしくないのかな?」
『さぁね、どっちにしろ関わりたくないよ』
腐ったい草の臭いは酒と血の匂いも混じって吐き気を煽る。靴下を通して感じる柔らかく湿った感触、畳に足が沈んでいく。
『黒』はそんな感触を嫌ってか部屋に入ってこない、ささくれ立った廊下も不快だと思うのだが。
ヘルと『黒』を部屋に通し、酒樽を抱えた女は楽しげに鼻歌を歌った。不気味な、それでいてどこか懐かしい曲だ。
大広間の最奥に酒樽を置くと指を鳴らした。途端にどこからともなく醜い小鬼達が現れ、女の言葉を待った。
『あの女狐が酒と肉を送ってきはったわ、手ぇ組みたい言わはるんやろ。ま、それはあの方の御心次第や。あんたらはなーんも考えんと宴の準備しぃな』
キィキィ、と承知の鳴き声。腹だけが膨れた妙な見た目の小鬼達は忙しなく働き、素晴らしい早さで宴の準備が成されていく。
女は酒樽の縄を解くと大広間を後にした。腐り落ちた廊下を進み、自室らしい小部屋に入る。
割れた鏡を覗き、化粧を整えた。手ぬぐいを投げ捨て髪をとく、その額には漆を塗ったような黒い角が生えている。
そしてみすぼらしい着物を脱ぐ……その体は美しく引き締まった男のものだった。無い右腕を不便そうにもせず豪華な着物を着込んでいく。
すると再び、艶やかな女へと変わる。
帯を巻いた頃、襖が乱暴に開かれた。先程の小鬼が数匹キィキィと喚いている。
『……着替え覗くとはいい度胸やね』
女……いや、男と言うべきか? だがその見た目は並外れた美女だ。そんな美女の冷たく赤い瞳に睨まれても、小鬼達は喚くのをやめない。
『どないしたんな、やかましい。あの方が起きてまうやろ、静かにしぃ』
たった今まで騒いでいた小鬼達が音を奪われたように黙り込む、あの方とやらが恐ろしいのだろう。無言のままに女の袖を引く。
『なんや料理が出来へんてか、なっさけないなぁ……そろそろ覚え。ついといで、ちゃーんと教えたるわ。次に肉が手に入るまでには覚えときや』
肉というのはこれから調理する対象ではない。これから女と小鬼達が調理するのは山菜だ、精進料理とも言えよう。そこには一切の肉や魚は使われていない。
『気ぃ利かへん女狐やな、あーんな細っこいの八つ時にも力不足や。もっと肉付きのいい年頃の女送ってくるのが筋っちゅうもんやろ、なぁ?』
ぶつぶつと文句を言いながら女は包丁を振るう、背後では小鬼が豆腐を切り薬味を盛り付けていた。その様は平和な調理風景だ、角や見た目に気を取られなければ。
ゴツゴツとした岩肌? 鬱蒼とした木々? それとも険しいけもの道?
まぁ人それぞれだろう、僕はなだらかな散歩道だ。
言われなければ分からないくらいの坂、道沿いの名も知らぬ小さな花、子鳥のさえずり。
そんな山に登りたかった。
『ねぇ、あとどれくらい?』
僕の現実逃避は数分で終わる。
道のない急な斜面を酒樽を押して登っているのだ。もう少し逃避させてくれてもいいものを、『黒』は無意味な問いかけを繰り返す。
「さぁ……ねっ! と、ちゃんと引っ張ってよ」
適当に意味の無い答えを返そうとした時、酒樽がバランスを崩して僅かにずれ落ちた。
樽を頑丈に縛った縄が手のひらに擦れる、見た目は地味だが拷問と言ってもいいほどの痛みだ。上から縄を引く『黒』に配慮を求める。
『引っ張ってるよ、肘からぶちっと取れちゃいそうなくらいには』
「怖いこと言わないでよ。そうなったら僕、酒樽に潰されちゃう」
『僕の手の心配をしないなんて優しい子だねぇ』
縄を引くために肘のあたりまで縄を巻きつけてある『黒』の負担も相当なものだろう。御前様も過酷な仕事を押し付けてくれたものだ。
けもの道……いや獣だろうとこんな道は通らないだろう、尖った枝で肌の露出したところが傷つくのはもちろんのこと、着物も引っかかって破れていく。
あの屋敷に戻る頃、僕はどうなっているのだろうか。科学の国で見た人体模型を思い浮かべて背筋が寒くなる。
『ねぇ、あれじゃない?』
不満が滲んでいた『黒』の声に喜びが灯る。
「そうかもね、早く行こうよ」
酒樽を押し上げている僕にはチラリとしか見えないが、大きな屋敷だということは分かる。こんな山奥にいくつも屋敷があるわけもない。
それに御前様から聞いた「私の屋敷と同じくらいの大きさのおんぼろ屋敷」という特徴にも一致する。
御前様の住む屋敷と同じくらいの大きさの、今にも崩れ去りそうな屋敷。門に使われた木はもう腐っている。
『……酒、それにうっすらと血の匂い』
「え? 血?」
腐った門の前に立つ、一度酒樽を置いて開門を求めることにした。『黒』の不穏な発言、それと聞き返した僕の言葉も一旦ここに置いておこう。
『すみませーん、玉藻前の使いですがー、誰かいらっしゃいますかー?』
「いないのかな?」
『そんな馬鹿な、でもそうだったら酒置いて帰ろうか』
『黒』は腐りきった木に触れるのを躊躇い、門を開けようとはしない。僕もあの門に触れたくはない、それに『黒』の言った酒と血の匂いとやらが気になって仕方がない。出来ることならばもう帰りたい。
『……お待たせしました』
か細い女の声が聞こえて、ギィィと嫌な音を山中に響かせて扉が開く。
『あー、こんにちは?』
現れた女は手ぬぐいを頭に被せている、まるで髪と顔を隠すように。
長い袖に左腕は隠れ、右手で神経質に手ぬぐいの位置を直していた。
『玉藻前、と申されましたか?』
『うん、お酒のプレゼントだってさ』
『これはこれは……おおきに。ささ、お入りください』
ゆっくりと門が開く、だが僕も『黒』もどちらかが先に入るように目配せをするだけだ。のたうつ蛇のような女の黒髪は僕の帰りたいという欲求を加速させる。
女はその真っ白な腕に酒樽の縄を絡める。そして軽々と酒樽を持ち上げ、僕達を先導した。
『黒』は僕にそっと耳打ちする。女に聞こえないように小さく、こっそりと。
『ね、帰っちゃおうか?』
「僕もそうしたいけど、ダメだよ」
『なーんか、嫌な予感がするんだよねぇ……』
ところどころ穴の空いた廊下を進む、門同様に腐った床の感触は裸足には辛いものだった。
湿った木、先の丸いささくれ、カビのような何か。壁や床の端には赤黒いシミがある。
『……こちらでお待ちください』
女は酒樽を置き、右手で襖を開いた。広い部屋だったが予想通りに畳は腐りきっている。
部屋の真ん中から壁を通り天井まで何かを引きずったような赤黒いシミ、壁や畳の引っ掻いた跡。これに比べればお化け屋敷はどれだけ快適だろう。
『……すぐに、宴の準備を致します』
必要ない、すぐに帰してくれ。そんなふうに言えたのなら僕はもっといい人生を送れていたと思う。
現実は聞こえるかどうかも分からない小さな返事をするだけで手一杯だ。
中身のないような女の左袖が揺れ、襖が閉じられた。女の足音が遠ざかるのを確認して、ボソリと呟く。
「あぁ……帰りたいなぁ」
『ほーんと、なんなんだろうね、この屋敷。そこら中血まみれだし、酒臭いし、その上このボロさ。数百年やそこらじゃないと見たね』
「御前様の知り合いなら人じゃなくてもおかしくないのかな?」
『さぁね、どっちにしろ関わりたくないよ』
腐ったい草の臭いは酒と血の匂いも混じって吐き気を煽る。靴下を通して感じる柔らかく湿った感触、畳に足が沈んでいく。
『黒』はそんな感触を嫌ってか部屋に入ってこない、ささくれ立った廊下も不快だと思うのだが。
ヘルと『黒』を部屋に通し、酒樽を抱えた女は楽しげに鼻歌を歌った。不気味な、それでいてどこか懐かしい曲だ。
大広間の最奥に酒樽を置くと指を鳴らした。途端にどこからともなく醜い小鬼達が現れ、女の言葉を待った。
『あの女狐が酒と肉を送ってきはったわ、手ぇ組みたい言わはるんやろ。ま、それはあの方の御心次第や。あんたらはなーんも考えんと宴の準備しぃな』
キィキィ、と承知の鳴き声。腹だけが膨れた妙な見た目の小鬼達は忙しなく働き、素晴らしい早さで宴の準備が成されていく。
女は酒樽の縄を解くと大広間を後にした。腐り落ちた廊下を進み、自室らしい小部屋に入る。
割れた鏡を覗き、化粧を整えた。手ぬぐいを投げ捨て髪をとく、その額には漆を塗ったような黒い角が生えている。
そしてみすぼらしい着物を脱ぐ……その体は美しく引き締まった男のものだった。無い右腕を不便そうにもせず豪華な着物を着込んでいく。
すると再び、艶やかな女へと変わる。
帯を巻いた頃、襖が乱暴に開かれた。先程の小鬼が数匹キィキィと喚いている。
『……着替え覗くとはいい度胸やね』
女……いや、男と言うべきか? だがその見た目は並外れた美女だ。そんな美女の冷たく赤い瞳に睨まれても、小鬼達は喚くのをやめない。
『どないしたんな、やかましい。あの方が起きてまうやろ、静かにしぃ』
たった今まで騒いでいた小鬼達が音を奪われたように黙り込む、あの方とやらが恐ろしいのだろう。無言のままに女の袖を引く。
『なんや料理が出来へんてか、なっさけないなぁ……そろそろ覚え。ついといで、ちゃーんと教えたるわ。次に肉が手に入るまでには覚えときや』
肉というのはこれから調理する対象ではない。これから女と小鬼達が調理するのは山菜だ、精進料理とも言えよう。そこには一切の肉や魚は使われていない。
『気ぃ利かへん女狐やな、あーんな細っこいの八つ時にも力不足や。もっと肉付きのいい年頃の女送ってくるのが筋っちゅうもんやろ、なぁ?』
ぶつぶつと文句を言いながら女は包丁を振るう、背後では小鬼が豆腐を切り薬味を盛り付けていた。その様は平和な調理風景だ、角や見た目に気を取られなければ。
0
お気に入りに追加
435
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
御機嫌ようそしてさようなら ~王太子妃の選んだ最悪の結末
Hinaki
恋愛
令嬢の名はエリザベス。
生まれた瞬間より両親達が創る公爵邸と言う名の箱庭の中で生きていた。
全てがその箱庭の中でなされ、そして彼女は箱庭より外へは出される事はなかった。
ただ一つ月に一度彼女を訪ねる5歳年上の少年を除いては……。
時は流れエリザベスが15歳の乙女へと成長し未来の王太子妃として半年後の結婚を控えたある日に彼女を包み込んでいた世界は崩壊していく。
ゆるふわ設定の短編です。
完結済みなので予約投稿しています。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる