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第八章 堕した明星
不本意な集結
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朝日が顔を照らして目が覚める、今日はちゃんと朝に起きた。だがアルはまだ眠っている。
アルよりも僕が早く起きる事などまずなく、動かないアルには不安を掘り起こされる。
「アル、アル? 生きてる……よね? 寝てるだけ……だよね?」
軽く揺らすが返事はない。その代わり尾の締めつけが強くなった。ひとまずアルが生きていた事に安堵し、次に折られてしまいそうな足を心配した。
「アル、起きてよ。足折れちゃうよ」
絞められた右足を助ける為に左足で黒蛇を蹴りつけて、何とか引き剥がしに成功する。
アルを跨いでベッドから降り、服を着替えた。
頭を撫でながら自然に目を覚ますのを待つことにする。何度も毛並みに合わせて手を動かしていくと、アルの表情が少しずつ和らいでいく。
『んぅ………へ、る……?』
「アル? 今僕の名前呼んだ? ねぇ、アル」
微かに漏れた声は確かに僕の名を紡いでいた。
だが、アルは目も開けていない。耳も垂れたままだ。
「なんだ、寝言かぁ」
少し落ち込みつつも僕には希望が見えていた。
寝言で言うくらいなら、今に起きていても呼んでくれるようになる。今はまだ記憶が曖昧なのかもしれないが、その記憶を閉ざす霧が晴れるのはすぐだろう。
珍しくねぼすけなアルの寝顔を眺めていると、リンの叫び声が耳に届いた。
心配と焦燥の中に微かな苛立ちを隠しつつ、部屋を出た。
「リンさーん? どうかしましたか?」
椅子を倒しながらリンが駆け寄る。怯えや焦りよりも興奮が見て取れた。
「あ、ああ! 見てくれ!」
左手でキッチンを指差す。
真っ白い翼、光輝く光輪、黄金色の体毛。
あの金虎がそこに居た。
『喧しいぞ、下等生物。とっとと俺の父を出せ、話がある』
「ち、父?」
苛立って振られた尾がキッチンに積まれた皿を薙ぎ、大量の破片を作る。
「……じい様の事なら、もうずっと前に死んでるよ」
『何? 馬鹿を言うな、俺が生まれてからまだ千年も経っていないぞ』
「人間の寿命は百年もないんだ、俺は君の製作者の子孫だよ」
『馬鹿な! あれは優れた科学者だぞ、並の者と同じにするでないわ!』
クリューソスはリンに詰め寄り、その牙を見せつける。だがリンは臆することなく睨み返した。
「死んだんだ! 科学を魔術の類と同じにするな! 科学は自然を解きほぐして人の手に収め、操る為のものだ! この世の法則を無視するお前らと同じにするな、じい様は人として死んだんだよ!」
リンの剣幕にクリューソスは牙を剥くのをやめ、すっと離れた。そして本来''父''に言うつもりだったであろう話を始めた。
『……ここに来たのは父に協力してもらう為だ。俺達よりも優れた合成魔獣を生み出し、それに命令してもらう為だ』
「どうしてそんなことをする必要が?」
『下等生物に言って分かるとは思えんがな。ある堕天使の封印が解けてしまったらしい。このまま放っておけば人界どころか天も魔も滅びる』
「そんな奴にいくら魔獣をぶつけたって意味無いだろ?」
「いや、倒すつもりはない、ただの時間稼ぎだ。人界に少しでも長く留めればいい、そうすれば天も魔もそれなりの軍を送るだろう。
だが、あの堕天使がどちらかに攻めいればそれを好機と見たどちらかが戦争を始める。そうなればこの世界の全てが終わる」
その後もクリューソスはいつまでに、だとか今はどこに、だとか話していた。
急がなければならない事態だと理解していたが、それ以上頭も体も働いてはくれない。
堕天使の封印を解いたのは僕だ、この危機を作り出したのは僕だ。
何もかも僕が悪い。
「……なるほどな、ところで封印が解けた理由は? それを解消しないと再封印も意味ないよ」
『あの地には堕天使の力を吸い取る為の魔力変換装置が設置されていた。それが停止させられていたんだ、誰がやったのかは知らんがな』
「ああ、魔力変換装置か、確か神が科学の国に造らせたものだったね。学校で習ったよ」
『俺が生まれるよりも前の事だ、俺が知るわけない』
暑くもないのに、寧ろ寒気がするというのに、汗が額をつたった。
汗を拭いアルの元へ戻ろうかと廊下を引き返した瞬間。
窓が割れて赤銅色の影が飛び込んだ。振り返ると同時に僕の足に虎の尾が巻きつく。
リンは窓から入ってきたモノに狂喜の声を上げた。
『兄弟! 久しいな、来てやったぞ!』
『貴様と兄弟になった覚えはないぞ、カルコス』
『生まれた時から兄弟だ! 忘れたのかクリューソス!』
無愛想なクリューソスは僕の足を引き、隣へと誘う。リンに肩を揺さぶられ、僕は不機嫌を隠さずに振り向いた。
「すっごいよ、三体全てが揃った! まさかこの目で見られる日が来るとは思わなかった!」
「はぁ……そうですか」
リンはカメラを構えたが、直後に鳴ったインターホンによって撮影の邪魔をされる。不機嫌な挨拶を返してリンは玄関に向かい、僕は窓ガラスと皿の破片を踏まないように椅子に腰掛けた。
『魔物使いのガキも居たのか、アルギュロスは?』
「向こうで寝てる」
『そうか……つまらんな』
カルコスは苦手だ、僕を喰おうとしている節がある。
クリューソスは僕の事など眼中にないようだが、その尊大な態度はやはり恐ろしい。
やはりアルが一番だ。記憶を無くしていても僕には優しく接してくれた、リンの腕は喰いちぎったのに僕の腕はその直前で止めたのだ。甘やかな痛みを感じる包帯の下、アルがつけた傷跡を思い浮かべながら、僕は自分の腕を撫でる。
『まぁ、好機とも取れるがな』
カルコスは舌なめずりをして僕を見上げる。僕は興味なさげに欠伸をするクリューソスの陰に隠れてリンの帰りを待ち、アルの起床を願う。
『眠い……昼寝してくる』
クリューソスはふらふらとガラスの破片を踏み窓から庭に出た。僕はカルコスと真正面から向かい合う、その間に障害物はない。
『今日の我は運がいいらしい』
「た、食べないでよ?」
『生憎と満腹でな。残念だ』
フン、と鼻を鳴らしカルコスは僕の膝に足をかけてその大きな顔を寄せる。
『これでも心配はしていた、あの悪魔に目をつけられていたからな』
「そ、そう。どうも」
『何かを勘違いしているな、我は満腹ならば獲物は可愛がるぞ? もっと肩の力を抜け』
「獲物って言われて力抜く奴がどこにいるんだよ」
『ふわぁぁ……眠いな』
「聞いてるの?」
『我も昼寝する、来い』
嫌だと言う暇もなくカルコスは僕を椅子から引き落とし、襟首を咥えて庭に運んだ。引きずられたせいでズボンにガラスの破片が刺さり、皮膚をチクチクとつついてくる。
『俺の場所だぞ』
『知ったことか』
何故か僕を挟んで睨み合う獣達。止めることもできず、ただ眺める。彼らの口論は太陽が真上に昇るまで続き、その頃には僕の背後にアルが来ていた。
「あの……アル? この二人何とかしてくれないかな」
『それは無理だが、貴方を連れ出す事なら出来る』
「うん、じゃあそっちで」
クリューソスとカルコスの顔を押し退け、黒蛇が僕の胴に巻きつく。
『アルギュロス! やっと起きたのか!』
『おい馬鹿犬! お前にも仕事をくれてやる!』
『いらん』
吼える獣達を無視して部屋に戻ると、リンに右腕を見せられた。
先程のインターホンは義手を届けに来たものだったらしく、真新しい銀色の腕は機械的な動きを見せた。
「人工皮膚って結構高くてさ、被せるのはまた今度だね」
「そうなんですか、でもそれも格好良いですよ」
「はは、そう言ってくれると嬉しいよ。でも流石に外に出る時は手袋でもしないとね」
そう言って白衣を羽織ったリンの右腕は長い袖に隠れて殆ど見えなくなる。リンはカメラを構え、窓辺に走る。
破片を踏まないようにと言おうと口を開いた瞬間、リンは足裏の激痛に叫んだ。
アルよりも僕が早く起きる事などまずなく、動かないアルには不安を掘り起こされる。
「アル、アル? 生きてる……よね? 寝てるだけ……だよね?」
軽く揺らすが返事はない。その代わり尾の締めつけが強くなった。ひとまずアルが生きていた事に安堵し、次に折られてしまいそうな足を心配した。
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アルを跨いでベッドから降り、服を着替えた。
頭を撫でながら自然に目を覚ますのを待つことにする。何度も毛並みに合わせて手を動かしていくと、アルの表情が少しずつ和らいでいく。
『んぅ………へ、る……?』
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微かに漏れた声は確かに僕の名を紡いでいた。
だが、アルは目も開けていない。耳も垂れたままだ。
「なんだ、寝言かぁ」
少し落ち込みつつも僕には希望が見えていた。
寝言で言うくらいなら、今に起きていても呼んでくれるようになる。今はまだ記憶が曖昧なのかもしれないが、その記憶を閉ざす霧が晴れるのはすぐだろう。
珍しくねぼすけなアルの寝顔を眺めていると、リンの叫び声が耳に届いた。
心配と焦燥の中に微かな苛立ちを隠しつつ、部屋を出た。
「リンさーん? どうかしましたか?」
椅子を倒しながらリンが駆け寄る。怯えや焦りよりも興奮が見て取れた。
「あ、ああ! 見てくれ!」
左手でキッチンを指差す。
真っ白い翼、光輝く光輪、黄金色の体毛。
あの金虎がそこに居た。
『喧しいぞ、下等生物。とっとと俺の父を出せ、話がある』
「ち、父?」
苛立って振られた尾がキッチンに積まれた皿を薙ぎ、大量の破片を作る。
「……じい様の事なら、もうずっと前に死んでるよ」
『何? 馬鹿を言うな、俺が生まれてからまだ千年も経っていないぞ』
「人間の寿命は百年もないんだ、俺は君の製作者の子孫だよ」
『馬鹿な! あれは優れた科学者だぞ、並の者と同じにするでないわ!』
クリューソスはリンに詰め寄り、その牙を見せつける。だがリンは臆することなく睨み返した。
「死んだんだ! 科学を魔術の類と同じにするな! 科学は自然を解きほぐして人の手に収め、操る為のものだ! この世の法則を無視するお前らと同じにするな、じい様は人として死んだんだよ!」
リンの剣幕にクリューソスは牙を剥くのをやめ、すっと離れた。そして本来''父''に言うつもりだったであろう話を始めた。
『……ここに来たのは父に協力してもらう為だ。俺達よりも優れた合成魔獣を生み出し、それに命令してもらう為だ』
「どうしてそんなことをする必要が?」
『下等生物に言って分かるとは思えんがな。ある堕天使の封印が解けてしまったらしい。このまま放っておけば人界どころか天も魔も滅びる』
「そんな奴にいくら魔獣をぶつけたって意味無いだろ?」
「いや、倒すつもりはない、ただの時間稼ぎだ。人界に少しでも長く留めればいい、そうすれば天も魔もそれなりの軍を送るだろう。
だが、あの堕天使がどちらかに攻めいればそれを好機と見たどちらかが戦争を始める。そうなればこの世界の全てが終わる」
その後もクリューソスはいつまでに、だとか今はどこに、だとか話していた。
急がなければならない事態だと理解していたが、それ以上頭も体も働いてはくれない。
堕天使の封印を解いたのは僕だ、この危機を作り出したのは僕だ。
何もかも僕が悪い。
「……なるほどな、ところで封印が解けた理由は? それを解消しないと再封印も意味ないよ」
『あの地には堕天使の力を吸い取る為の魔力変換装置が設置されていた。それが停止させられていたんだ、誰がやったのかは知らんがな』
「ああ、魔力変換装置か、確か神が科学の国に造らせたものだったね。学校で習ったよ」
『俺が生まれるよりも前の事だ、俺が知るわけない』
暑くもないのに、寧ろ寒気がするというのに、汗が額をつたった。
汗を拭いアルの元へ戻ろうかと廊下を引き返した瞬間。
窓が割れて赤銅色の影が飛び込んだ。振り返ると同時に僕の足に虎の尾が巻きつく。
リンは窓から入ってきたモノに狂喜の声を上げた。
『兄弟! 久しいな、来てやったぞ!』
『貴様と兄弟になった覚えはないぞ、カルコス』
『生まれた時から兄弟だ! 忘れたのかクリューソス!』
無愛想なクリューソスは僕の足を引き、隣へと誘う。リンに肩を揺さぶられ、僕は不機嫌を隠さずに振り向いた。
「すっごいよ、三体全てが揃った! まさかこの目で見られる日が来るとは思わなかった!」
「はぁ……そうですか」
リンはカメラを構えたが、直後に鳴ったインターホンによって撮影の邪魔をされる。不機嫌な挨拶を返してリンは玄関に向かい、僕は窓ガラスと皿の破片を踏まないように椅子に腰掛けた。
『魔物使いのガキも居たのか、アルギュロスは?』
「向こうで寝てる」
『そうか……つまらんな』
カルコスは苦手だ、僕を喰おうとしている節がある。
クリューソスは僕の事など眼中にないようだが、その尊大な態度はやはり恐ろしい。
やはりアルが一番だ。記憶を無くしていても僕には優しく接してくれた、リンの腕は喰いちぎったのに僕の腕はその直前で止めたのだ。甘やかな痛みを感じる包帯の下、アルがつけた傷跡を思い浮かべながら、僕は自分の腕を撫でる。
『まぁ、好機とも取れるがな』
カルコスは舌なめずりをして僕を見上げる。僕は興味なさげに欠伸をするクリューソスの陰に隠れてリンの帰りを待ち、アルの起床を願う。
『眠い……昼寝してくる』
クリューソスはふらふらとガラスの破片を踏み窓から庭に出た。僕はカルコスと真正面から向かい合う、その間に障害物はない。
『今日の我は運がいいらしい』
「た、食べないでよ?」
『生憎と満腹でな。残念だ』
フン、と鼻を鳴らしカルコスは僕の膝に足をかけてその大きな顔を寄せる。
『これでも心配はしていた、あの悪魔に目をつけられていたからな』
「そ、そう。どうも」
『何かを勘違いしているな、我は満腹ならば獲物は可愛がるぞ? もっと肩の力を抜け』
「獲物って言われて力抜く奴がどこにいるんだよ」
『ふわぁぁ……眠いな』
「聞いてるの?」
『我も昼寝する、来い』
嫌だと言う暇もなくカルコスは僕を椅子から引き落とし、襟首を咥えて庭に運んだ。引きずられたせいでズボンにガラスの破片が刺さり、皮膚をチクチクとつついてくる。
『俺の場所だぞ』
『知ったことか』
何故か僕を挟んで睨み合う獣達。止めることもできず、ただ眺める。彼らの口論は太陽が真上に昇るまで続き、その頃には僕の背後にアルが来ていた。
「あの……アル? この二人何とかしてくれないかな」
『それは無理だが、貴方を連れ出す事なら出来る』
「うん、じゃあそっちで」
クリューソスとカルコスの顔を押し退け、黒蛇が僕の胴に巻きつく。
『アルギュロス! やっと起きたのか!』
『おい馬鹿犬! お前にも仕事をくれてやる!』
『いらん』
吼える獣達を無視して部屋に戻ると、リンに右腕を見せられた。
先程のインターホンは義手を届けに来たものだったらしく、真新しい銀色の腕は機械的な動きを見せた。
「人工皮膚って結構高くてさ、被せるのはまた今度だね」
「そうなんですか、でもそれも格好良いですよ」
「はは、そう言ってくれると嬉しいよ。でも流石に外に出る時は手袋でもしないとね」
そう言って白衣を羽織ったリンの右腕は長い袖に隠れて殆ど見えなくなる。リンはカメラを構え、窓辺に走る。
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