60 / 909
第六章 砂漠の国の地下遺跡
遺跡調査
しおりを挟む
夜市は昨日見た時よりも賑わっている。
実際は昨日とそう変わらないのかもしれないが、参加しているとそう感じるのだ。
アルが肉の屋台に釘付けになっている間、僕はその向かいの小物売に惹かれていた。
装飾品や置物、様々な物が並んでいる。宝石のようなものもあるが、本物だろうか? 値札などはついていない。
商品に夢中になっていると、横で僕と同じように眺めていた少女とぶつかる。
「す、すいません」
「いえ、私の方こそ」
修道服を着た少女だ、藍色の服は少女の雪のように白い肌や髪を隠している。少しハミ出た髪は薄い水色だ、透き通るように冷たい美を感じさせた。
「これを見せて頂けますか?」
少女が指差したのは銅のロザリオだ、細やかな彫刻が施された見るからに高価な物。少女はそれを顔の前で回し、じっくりと観察した。
「頂きます、おいくらでしょうか」
店の主人は驚いたような顔をして値段を伝えた。
僕の予想通りに高額だ、だが少女は顔色一つ変えずに紙幣を渡した。
僕はきっと驚いて間抜けな表情をしていたのだろう、少女は僕にロザリオを見せて微笑んだ。
「鎖のところ、見えますか?」
「え? あ、十字の模様が入ってる、かな?」
「ええ、これは魔を裁くロザリオ。本物を見つけられるとは素晴らしい僥倖です」
「へぇ……?」
「だから、あの値段なんて本来の価値よりもずっと安いんですよ」
店主さんには内密に、と悪戯っぽく片目を閉じる。
少女はロザリオを首にかけ、服の中に入れた。
またどこかでと微笑む少女に手を振っていると、目の前に串焼き肉が突き出される。串を持っているのは太く長い黒蛇だ。
『喰え、美味いぞ』
「ありがとう」
『ホント、あの店美味しいよ。ヘルシャフト君は? 何か良いの見つけた?』
「セネカさん……人に戻ってたんですね。僕は特に何も見つけてないですよ、これといって欲しいものがある訳でもないですしね」
『ふぅーん……』
自分から聞いておいてさほど興味はなかった様子で、曖昧な返事をしてセネカは再び肉を頬張る。
アルに渡された串焼き肉は確かに美味しい、だがそこまで熱中する程でもないだろう。
そこまで肉が好きでもない僕には理解出来ない程に喜んでいる二人を少し羨ましく思う。
宿に戻る頃には日付も変わり、部屋に入ると強烈な睡魔に襲われた。明日の約束の時間に遅れないように、と自分に言い聞かせながら眠りについた。
朝食を食べ、顔を洗っても取れない眠気から逃げるように階段を下りる。目を擦りながら広場に足を踏み入れると、元気な少女の声が半分眠ったままの頭に響いた。
「おっはよー、ヘル、アル」
そう言って向けられた手のひらに、一瞬戸惑った後で拳を軽くぶつけた。セレナはアルにも同じように手のひらを向け、アルは頭を突き出した。
乱雑にアルを撫でた後、セレナは僕の肩の上のコウモリに気がつく。
「あっ、おはようございます! セネカさん!」
きゅう、と眠そうに返事をするコウモリ。
セレナは何かを勘違いしているような……まぁいいか。訂正するのは面倒だ。
宿を出て東、集合地点へと向かう。セレナの背負った大剣は今にも地面につきそうだ。
「重くないの? その剣」
「こんなモン重たがってちゃ戦えねーよ。アタシはちゃんと片手でも振れるように鍛えてんだぜ」
セレナの腕はそこまで太くはない、鍛えられてはいるものの、巨大な鉄塊を振り回せるほどには見えない。
「へぇ……僕は多分両手でも持てないだろうね」
「お前はアタシみたいな単純な腕力よりも正確性が大事だろ? 腕力も必要だろうけどよ」
正確性、とは弓の事を言っているのだろう。カバンからハミ出た銀に輝く弓をチラリと見る。
日差しの強いこの国では、その輝きは増す一方だ。
少しは練習しておいた方がよかったかな、なんて思ったり。
集合地点に居たのは男一人だけだ、いくらまだ時間ではないとはいえ、他に応募者はいないのだろうか。
「ま、まさか君たち、移籍調査の護衛募集を見て来たのかい?」
「そうだぜ、おっさんもか?」
おっさん……まだ若そうに見えるのだが。窘めるべきかな。
男はメガネの位置を直し、大きく息を吸った、そして。
「ありがとう!」
「は? な、なんだよおっさん……気持ち悪いな」
「大学の発表会があってね、そこでの発表次第では大学をクビになってしまうんだよ。だけど、あの遺跡を調査出来れば確実に賞賛される!」
興奮して大声をあげる男を落ち着かせ、深呼吸をさせる。
男はメガネの位置を直し、フッと笑う。
「失礼、取り乱したね。私はヴィッセン、ヴィッセン・サーバート。歴史学の教授だ。ハカセ、と呼んでくれたら嬉しい……と言っているのに呼んでくれる人は居ないんだ」
先程までとは違い自嘲的な笑みを浮かべる。
大人だというのに──いや、歳は関係ないのだろうか? とにかく落ち着きのない人だ。
「おっさん賢いんだな」
「セレナ、ハカセって呼んであげてよ。この人まだそんな歳じゃないし、君さっきから口悪いよ?」
「さて、まだ時間ではないが……君たち以外に人が来るとも思えない。出発するとしようか」
競争相手がいないのは幸運だったが、二人だけとなると少し不安だ。
ヴィッセンは地図と方位磁針を手に持ち、歩き出す。
カバンを肩にかけ直したその時だ。
「ま、待ってくださ~い!」
藍色の修道服に身を包んだ少女が走ってきた。
昨日夜市で会った少女だ。
「まさか……君も来てくれるのか!」
「えっ? は、はい。遺跡調査の護衛募集を見て」
「なんという幸運の重なり!」
再び興奮しだしたヴィッセンを取り押さえ、深呼吸させる。落ち着きを取り戻したヴィッセンは再び自己紹介し、ハカセと呼ぶようにねだった。
「私は見習いシスター、氷襲・雪華と申します。未熟者ですが、どうぞよろしくお願いします」
「よろしく雪華、アタシはセレナ。こいつがヘルで、狼がアル」
「……言うことなくなったんだけど」
セレナは勝手に僕とアルの分まで紹介を済ませ、そっと雪華に耳打ちする。
「ヘルの肩に乗ってるコウモリがセネカさんだ、口の利き方とか、なんか……色々、こう、気をつけろよ」
「は、はい!」
僕と少女達にはコウモリへの認識の微妙なズレがあるが、それを訂正する気は僕に存在しない。態度を気にするような性格はしていないが、強さに関しては少女達の想像通りだ。
アルもそのズレを面白そうにしているし、別に構わないだろう。本人はあまり気に入らないようできゅーきゅーと鳴いているが。
三人の護衛が集まり、ヴィッセンは大はしゃぎで駆けていく。遺跡は遠い、真昼間から走り回るのは愚かな行為だ。
僕達は体力を温存する為にペースを保って歩き、その途中で倒れたヴィッセンを拾った。
道のりはまだまだ長い。
実際は昨日とそう変わらないのかもしれないが、参加しているとそう感じるのだ。
アルが肉の屋台に釘付けになっている間、僕はその向かいの小物売に惹かれていた。
装飾品や置物、様々な物が並んでいる。宝石のようなものもあるが、本物だろうか? 値札などはついていない。
商品に夢中になっていると、横で僕と同じように眺めていた少女とぶつかる。
「す、すいません」
「いえ、私の方こそ」
修道服を着た少女だ、藍色の服は少女の雪のように白い肌や髪を隠している。少しハミ出た髪は薄い水色だ、透き通るように冷たい美を感じさせた。
「これを見せて頂けますか?」
少女が指差したのは銅のロザリオだ、細やかな彫刻が施された見るからに高価な物。少女はそれを顔の前で回し、じっくりと観察した。
「頂きます、おいくらでしょうか」
店の主人は驚いたような顔をして値段を伝えた。
僕の予想通りに高額だ、だが少女は顔色一つ変えずに紙幣を渡した。
僕はきっと驚いて間抜けな表情をしていたのだろう、少女は僕にロザリオを見せて微笑んだ。
「鎖のところ、見えますか?」
「え? あ、十字の模様が入ってる、かな?」
「ええ、これは魔を裁くロザリオ。本物を見つけられるとは素晴らしい僥倖です」
「へぇ……?」
「だから、あの値段なんて本来の価値よりもずっと安いんですよ」
店主さんには内密に、と悪戯っぽく片目を閉じる。
少女はロザリオを首にかけ、服の中に入れた。
またどこかでと微笑む少女に手を振っていると、目の前に串焼き肉が突き出される。串を持っているのは太く長い黒蛇だ。
『喰え、美味いぞ』
「ありがとう」
『ホント、あの店美味しいよ。ヘルシャフト君は? 何か良いの見つけた?』
「セネカさん……人に戻ってたんですね。僕は特に何も見つけてないですよ、これといって欲しいものがある訳でもないですしね」
『ふぅーん……』
自分から聞いておいてさほど興味はなかった様子で、曖昧な返事をしてセネカは再び肉を頬張る。
アルに渡された串焼き肉は確かに美味しい、だがそこまで熱中する程でもないだろう。
そこまで肉が好きでもない僕には理解出来ない程に喜んでいる二人を少し羨ましく思う。
宿に戻る頃には日付も変わり、部屋に入ると強烈な睡魔に襲われた。明日の約束の時間に遅れないように、と自分に言い聞かせながら眠りについた。
朝食を食べ、顔を洗っても取れない眠気から逃げるように階段を下りる。目を擦りながら広場に足を踏み入れると、元気な少女の声が半分眠ったままの頭に響いた。
「おっはよー、ヘル、アル」
そう言って向けられた手のひらに、一瞬戸惑った後で拳を軽くぶつけた。セレナはアルにも同じように手のひらを向け、アルは頭を突き出した。
乱雑にアルを撫でた後、セレナは僕の肩の上のコウモリに気がつく。
「あっ、おはようございます! セネカさん!」
きゅう、と眠そうに返事をするコウモリ。
セレナは何かを勘違いしているような……まぁいいか。訂正するのは面倒だ。
宿を出て東、集合地点へと向かう。セレナの背負った大剣は今にも地面につきそうだ。
「重くないの? その剣」
「こんなモン重たがってちゃ戦えねーよ。アタシはちゃんと片手でも振れるように鍛えてんだぜ」
セレナの腕はそこまで太くはない、鍛えられてはいるものの、巨大な鉄塊を振り回せるほどには見えない。
「へぇ……僕は多分両手でも持てないだろうね」
「お前はアタシみたいな単純な腕力よりも正確性が大事だろ? 腕力も必要だろうけどよ」
正確性、とは弓の事を言っているのだろう。カバンからハミ出た銀に輝く弓をチラリと見る。
日差しの強いこの国では、その輝きは増す一方だ。
少しは練習しておいた方がよかったかな、なんて思ったり。
集合地点に居たのは男一人だけだ、いくらまだ時間ではないとはいえ、他に応募者はいないのだろうか。
「ま、まさか君たち、移籍調査の護衛募集を見て来たのかい?」
「そうだぜ、おっさんもか?」
おっさん……まだ若そうに見えるのだが。窘めるべきかな。
男はメガネの位置を直し、大きく息を吸った、そして。
「ありがとう!」
「は? な、なんだよおっさん……気持ち悪いな」
「大学の発表会があってね、そこでの発表次第では大学をクビになってしまうんだよ。だけど、あの遺跡を調査出来れば確実に賞賛される!」
興奮して大声をあげる男を落ち着かせ、深呼吸をさせる。
男はメガネの位置を直し、フッと笑う。
「失礼、取り乱したね。私はヴィッセン、ヴィッセン・サーバート。歴史学の教授だ。ハカセ、と呼んでくれたら嬉しい……と言っているのに呼んでくれる人は居ないんだ」
先程までとは違い自嘲的な笑みを浮かべる。
大人だというのに──いや、歳は関係ないのだろうか? とにかく落ち着きのない人だ。
「おっさん賢いんだな」
「セレナ、ハカセって呼んであげてよ。この人まだそんな歳じゃないし、君さっきから口悪いよ?」
「さて、まだ時間ではないが……君たち以外に人が来るとも思えない。出発するとしようか」
競争相手がいないのは幸運だったが、二人だけとなると少し不安だ。
ヴィッセンは地図と方位磁針を手に持ち、歩き出す。
カバンを肩にかけ直したその時だ。
「ま、待ってくださ~い!」
藍色の修道服に身を包んだ少女が走ってきた。
昨日夜市で会った少女だ。
「まさか……君も来てくれるのか!」
「えっ? は、はい。遺跡調査の護衛募集を見て」
「なんという幸運の重なり!」
再び興奮しだしたヴィッセンを取り押さえ、深呼吸させる。落ち着きを取り戻したヴィッセンは再び自己紹介し、ハカセと呼ぶようにねだった。
「私は見習いシスター、氷襲・雪華と申します。未熟者ですが、どうぞよろしくお願いします」
「よろしく雪華、アタシはセレナ。こいつがヘルで、狼がアル」
「……言うことなくなったんだけど」
セレナは勝手に僕とアルの分まで紹介を済ませ、そっと雪華に耳打ちする。
「ヘルの肩に乗ってるコウモリがセネカさんだ、口の利き方とか、なんか……色々、こう、気をつけろよ」
「は、はい!」
僕と少女達にはコウモリへの認識の微妙なズレがあるが、それを訂正する気は僕に存在しない。態度を気にするような性格はしていないが、強さに関しては少女達の想像通りだ。
アルもそのズレを面白そうにしているし、別に構わないだろう。本人はあまり気に入らないようできゅーきゅーと鳴いているが。
三人の護衛が集まり、ヴィッセンは大はしゃぎで駆けていく。遺跡は遠い、真昼間から走り回るのは愚かな行為だ。
僕達は体力を温存する為にペースを保って歩き、その途中で倒れたヴィッセンを拾った。
道のりはまだまだ長い。
0
お気に入りに追加
439
あなたにおすすめの小説

辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
死亡フラグだらけの悪役令嬢〜魔王の胃袋を掴めば回避できるって本当ですか?
きゃる
ファンタジー
侯爵令嬢ヴィオネッタは、幼い日に自分が乙女ゲームの悪役令嬢であることに気がついた。死亡フラグを避けようと悪役令嬢に似つかわしくなくぽっちゃりしたものの、17歳のある日ゲームの通り断罪されてしまう。
「僕は醜い盗人を妃にするつもりはない。この婚約を破棄し、お前を魔の森に追放とする!」
盗人ってなんですか?
全く覚えがないのに、なぜ?
無実だと訴える彼女を、心優しいヒロインが救う……と、思ったら⁉︎
「ふふ、せっかく醜く太ったのに、無駄になったわね。豚は豚らしく這いつくばっていればいいのよ。ゲームの世界に転生したのは、貴女だけではないわ」
かくしてぽっちゃり令嬢はヒロインの罠にはまり、家族からも見捨てられた。さらには魔界に迷い込み、魔王の前へ。「最期に言い残すことは?」「私、お役に立てます!」
魔界の食事は最悪で、控えめに言ってかなりマズい。お城の中もほこりっぽくて、気づけば激ヤセ。あとは料理と掃除を頑張って、生き残るだけ。
多くの魔族を味方につけたヴィオネッタは、魔王の心(胃袋?)もつかめるか? バッドエンドを回避して、満腹エンドにたどり着ける?
くせのある魔族や魔界の食材に大奮闘。
腹黒ヒロインと冷酷王子に大慌て。
元悪役令嬢の逆転なるか⁉︎
※レシピ付き
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!

【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。

無職が最強の万能職でした!?〜俺のスローライフはどこ行った!?〜
あーもんど
ファンタジー
不幸体質持ちの若林音羽はある日の帰り道、自他共に認める陽キャのクラスメイト 朝日翔陽の異世界召喚に巻き込まれた。目を開ければ、そこは歩道ではなく建物の中。それもかなり豪華な内装をした空間だ。音羽がこの場で真っ先に抱いた感想は『テンプレだな』と言う、この一言だけ。異世界ファンタジーものの小説を読み漁っていた音羽にとって、異世界召喚先が煌びやかな王宮内────もっと言うと謁見の間であることはテンプレの一つだった。
その後、王様の命令ですぐにステータスを確認した音羽と朝日。勇者はもちろん朝日だ。何故なら、あの魔法陣は朝日を呼ぶために作られたものだから。言うならば音羽はおまけだ。音羽は朝日が勇者であることに大して驚きもせず、自分のステータスを確認する。『もしかしたら、想像を絶するようなステータスが現れるかもしれない』と淡い期待を胸に抱きながら····。そんな音羽の淡い期待を打ち砕くのにそう時間は掛からなかった。表示されたステータスに示された職業はまさかの“無職”。これでは勇者のサポーター要員にもなれない。装備品やら王家の家紋が入ったブローチやらを渡されて見事王城から厄介払いされた音羽は絶望に打ちひしがれていた。だって、無職ではチートスキルでもない限り異世界生活を謳歌することは出来ないのだから····。無職は『何も出来ない』『何にもなれない』雑魚職業だと決めつけていた音羽だったが、あることをきっかけに無職が最強の万能職だと判明して!?
チートスキルと最強の万能職を用いて、音羽は今日も今日とて異世界無双!
※カクヨム、小説家になろう様でも掲載中

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる