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第六章 砂漠の国の地下遺跡
振るうは大剣
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朝、目を覚ますと横にはアルもコウモリもいなかった。
その代わりなのか、ベッドの横に美しい女性が座っている。薄桃色の巻き毛の妙に露出の多い服装の女性だ。
『どう? 起きたらセクシーなお姉さんがいるって、嬉しい?』
「どちら様ですか」
『やだなぁ、セネカだよ』
無邪気な笑みを浮かべる女性の顔は、確かにあの青年とよく似ている。困惑しているとアルが肉を飲み込みながら僕の目の前に座った。
『力が強くなったおかげかな、ある程度見た目も変えられるようになったんだ。君はどんな見た目の女のコが好きかな? まぁ力が強くなっても異性が苦手なのは変わらないから、特別なコトはしてあげられないけど』
『姿変われどポンコツ治らず、か』
セネカは膝を抱いて分かりやすく落ち込む。この仕草にも見覚えがある。僕は目のやり場に困りつつも朝食をとることにした。
窓から外を眺めるが、昨晩ほどの活気はない。昼間は人が全く出歩かないらしい。
刺すような日差しと暑い日中を避けて涼しい夜に店を出す、という訳だ。昼も開いている店もあるにはあるが、店員にやる気は見られない。
『ヘルシャフト君。憂い気な顔で何を見ているのかな?』
「別に憂いてないですよ……って、あの、あんまりその格好でひっつかないでくださいよ」
『なんで?』
「いや、その……胸、とか、色々」
無理矢理に視線を窓へやり、微かな敗北感を噛み締める。昨日まで男だった相手に照れるハメになるなんて。
『体を使った誘惑は淫魔の習性だな』
アルが僕の足の間から頭を覗かせる、そして呆れた目でセネカを見やった。
『まぁ、アレはただの馬鹿だが』
セネカは真っ赤にした顔を両手で隠し、いつの間にか大きなコートを着ている。
『姿を変えると同時に苦手な性別まで変えるとは器用な奴だ』
『見た目に引っ張られるんだよ……もうヘルシャフト君の顔見れない』
「もうコウモリに戻ってくださいよ。もふもふしたい」
『ヘル、ヘル、私も十分もふもふしているぞ』
「わぁ……もふもふぅ……アル最高」
『当然だ』
真ん丸なコウモリを肩に乗せて、アルを連れて一階に下りる。まばらに机の並んだ広場には誰も居ない。
窓際の席に座り、備え付けのパンフレットを眺める。適当な仕事を探さなければ、そろそろ生活に困る。
「あ、これどうかな」
『遺跡調査の護衛募集?』
「定員三名だけど、アル連れていったら絶対受かるよ。三日間でこの給料は最高だと思うんだけど」
『危険な場には行かないで欲しいのだがな』
暑さのせいかアルにあまり元気はない。
向かいの席に座って机に頭を乗せて、だらんと翼と尾を垂らしている。
溶けている、と例えるのが最適か。
「セネカさんはどう思います?」
頭の上のコウモリを机に座らせて求人広告を見せる。コウモリはきゅーと可愛らしい鳴き声をあげて僕を見上げる。
「きゅーじゃなくて何か言ってくださいよ」
きゅう? と不思議そうに首を傾げる。
「可愛い……じゃなくて、アルを説得して欲しいんですよ。遺跡って言ってもそう危なくないだろうし、アルも着いてくるんだから安心ですよね?」
こんなパンフレットにまで広告を出す程だ、ミイラが襲ってくるだとか、古の魔獣が眠っているだなんてあるわけがない。
コウモリはアルに可愛らしい鳴き声を聞かせている。机の上を進むコウモリの歩き方には見覚えがあった。
歩き方というか跳び方だろうか? 雀のそれによく似ている。
『きゅうきゅう五月蝿い、黙れ毛玉』
羽を垂らし、分かりやすく落ち込むコウモリ。重い足取りで僕の手に擦り寄り、そっと目を閉じた。
「もしかして、その姿だと喋れないんですか?」
『大体のモノはそうだ、人と獣の両方に化けるモノは人の姿の時にしか喋らん』
「そうなんだ。でも宿で人になられるわけにはいかないし……アル通訳してよ」
『無茶を言うな』
コウモリはきゅう~、と悲しげに鳴く。その声も姿も、可愛らしいという感想しか出てこない。
指先を軽く動かして毛並みを楽しんでいると、背後から声がかけられた。
「お前、それ応募するのか?」
声をかけてきたのは大剣を背負った少女だ、急所を守る分厚い鎧に身を包んでいる。明るいオレンジの髪は後ろで一つにまとめられ、自信満々に揺れていた。
「そのつもりだけど」
「ならアタシと組まないか? そんな魔獣連れてんだ、細っこくて弱そうに見えるけど実は……ってヤツだろ」
少女は僕のカバンを指差し、にっと笑う。
「そのハミ出てんのは弓だよな? 腕の立つ相棒、後ろから援護してくれる奴が欲しかったんだよ」
何か勘違いしているようにも思えるが、僕は気にしないよう努めた。二つ返事でその提案を引き受ける。
少女は隣の席から椅子を引っ張り、窓の向かいに腰掛けた。大剣が床を打って鈍い音を立てたが、少女は気にしていない。
「アタシはセレナーデ・シュナイデンだ、セレナでいいぜ」
「僕はヘルシャフト、ヘルでお願い」
「オッケー、ヘル。よろしく頼むぜ」
「うん、こちらこそよろしく。セレナ」
しっかりと握手を交わす。セレナの力は強く、離されたあと指がくっついてしまっていた。
セレナはアルを物珍しそうに見ている。
『なんだ小娘、ジロジロ見るな』
「うわ喋った。悪ぃな、こんな上級魔獣初めて見たからよ」
「アルはこんな態度だけど撫でられるの好きなんだよ」
「へぇー、こうか?」
『……悪くないな』
セレナに頭を撫でられ、暑さで垂れた耳を更に垂れさせる。尾がゆっくりと揺れているところを見るに、かなり機嫌は良くなっている。
「可愛げの無い喋り方すんなぁ」
『貴様に言われたくはないな、第一私に可愛げなどいらんだろう』
「その喋り方のお陰でギャップが出て可愛いけどね。擦り寄って来る時とか、眠そうにしてる時とか」
アルは僕を軽く睨みつける。
セレナはそれを見て楽しそうに笑った。
「なんつーか、息合ってんな。羨ましいぜ。えっと……アル、っていうのか? この狼」
『アルギュロスだ、特別にアルでもいいぞ。喜ぶがいい』
「ほいほい、ウレシーウレシー。で、こいつは?」
セレナは手を伸ばし、窓の外を眺めていたコウモリを掴み取った。急に捕まえられたコウモリは翼をバタバタと羽ばたかせる。
「セネカさん! あ、いや……落ち着いてください、大丈夫ですから」
丸い青の瞳には微かな恐怖が宿ったままだが、翼を動かすのはやめた。だが二対の羽はまだ落ち着きなく揺れている。
「セネカさん!? 何、こいつ、もしかして強いのかよ。さん付けの上で敬語って……そんなヤベぇ奴なのか?」
「あ、えっと……セネカさんは。まぁ、強いけど」
「見た目で判断するのは危険ってことだな。アタシの悪い癖だぜ、早いとこ治さねぇと」
そっと、壊れ物を扱うよりも慎重にコウモリを机に下ろす。
「すんませんでした、セネカさん。自分まだまだ未熟者っすけど、暫くの間よろしくお願いします!」
「いや、そんな事しなくても……いいと思うよ。セネカさんも怖がらないでくださいよ」
セレナの頭を上げさせ、何故か震え出すコウモリを止める。
仲間が出来たのは心強いが、不安なところも増えたように思える。面接のある明日の朝に再びここで会うことを約束し、セレナと別れた。
その代わりなのか、ベッドの横に美しい女性が座っている。薄桃色の巻き毛の妙に露出の多い服装の女性だ。
『どう? 起きたらセクシーなお姉さんがいるって、嬉しい?』
「どちら様ですか」
『やだなぁ、セネカだよ』
無邪気な笑みを浮かべる女性の顔は、確かにあの青年とよく似ている。困惑しているとアルが肉を飲み込みながら僕の目の前に座った。
『力が強くなったおかげかな、ある程度見た目も変えられるようになったんだ。君はどんな見た目の女のコが好きかな? まぁ力が強くなっても異性が苦手なのは変わらないから、特別なコトはしてあげられないけど』
『姿変われどポンコツ治らず、か』
セネカは膝を抱いて分かりやすく落ち込む。この仕草にも見覚えがある。僕は目のやり場に困りつつも朝食をとることにした。
窓から外を眺めるが、昨晩ほどの活気はない。昼間は人が全く出歩かないらしい。
刺すような日差しと暑い日中を避けて涼しい夜に店を出す、という訳だ。昼も開いている店もあるにはあるが、店員にやる気は見られない。
『ヘルシャフト君。憂い気な顔で何を見ているのかな?』
「別に憂いてないですよ……って、あの、あんまりその格好でひっつかないでくださいよ」
『なんで?』
「いや、その……胸、とか、色々」
無理矢理に視線を窓へやり、微かな敗北感を噛み締める。昨日まで男だった相手に照れるハメになるなんて。
『体を使った誘惑は淫魔の習性だな』
アルが僕の足の間から頭を覗かせる、そして呆れた目でセネカを見やった。
『まぁ、アレはただの馬鹿だが』
セネカは真っ赤にした顔を両手で隠し、いつの間にか大きなコートを着ている。
『姿を変えると同時に苦手な性別まで変えるとは器用な奴だ』
『見た目に引っ張られるんだよ……もうヘルシャフト君の顔見れない』
「もうコウモリに戻ってくださいよ。もふもふしたい」
『ヘル、ヘル、私も十分もふもふしているぞ』
「わぁ……もふもふぅ……アル最高」
『当然だ』
真ん丸なコウモリを肩に乗せて、アルを連れて一階に下りる。まばらに机の並んだ広場には誰も居ない。
窓際の席に座り、備え付けのパンフレットを眺める。適当な仕事を探さなければ、そろそろ生活に困る。
「あ、これどうかな」
『遺跡調査の護衛募集?』
「定員三名だけど、アル連れていったら絶対受かるよ。三日間でこの給料は最高だと思うんだけど」
『危険な場には行かないで欲しいのだがな』
暑さのせいかアルにあまり元気はない。
向かいの席に座って机に頭を乗せて、だらんと翼と尾を垂らしている。
溶けている、と例えるのが最適か。
「セネカさんはどう思います?」
頭の上のコウモリを机に座らせて求人広告を見せる。コウモリはきゅーと可愛らしい鳴き声をあげて僕を見上げる。
「きゅーじゃなくて何か言ってくださいよ」
きゅう? と不思議そうに首を傾げる。
「可愛い……じゃなくて、アルを説得して欲しいんですよ。遺跡って言ってもそう危なくないだろうし、アルも着いてくるんだから安心ですよね?」
こんなパンフレットにまで広告を出す程だ、ミイラが襲ってくるだとか、古の魔獣が眠っているだなんてあるわけがない。
コウモリはアルに可愛らしい鳴き声を聞かせている。机の上を進むコウモリの歩き方には見覚えがあった。
歩き方というか跳び方だろうか? 雀のそれによく似ている。
『きゅうきゅう五月蝿い、黙れ毛玉』
羽を垂らし、分かりやすく落ち込むコウモリ。重い足取りで僕の手に擦り寄り、そっと目を閉じた。
「もしかして、その姿だと喋れないんですか?」
『大体のモノはそうだ、人と獣の両方に化けるモノは人の姿の時にしか喋らん』
「そうなんだ。でも宿で人になられるわけにはいかないし……アル通訳してよ」
『無茶を言うな』
コウモリはきゅう~、と悲しげに鳴く。その声も姿も、可愛らしいという感想しか出てこない。
指先を軽く動かして毛並みを楽しんでいると、背後から声がかけられた。
「お前、それ応募するのか?」
声をかけてきたのは大剣を背負った少女だ、急所を守る分厚い鎧に身を包んでいる。明るいオレンジの髪は後ろで一つにまとめられ、自信満々に揺れていた。
「そのつもりだけど」
「ならアタシと組まないか? そんな魔獣連れてんだ、細っこくて弱そうに見えるけど実は……ってヤツだろ」
少女は僕のカバンを指差し、にっと笑う。
「そのハミ出てんのは弓だよな? 腕の立つ相棒、後ろから援護してくれる奴が欲しかったんだよ」
何か勘違いしているようにも思えるが、僕は気にしないよう努めた。二つ返事でその提案を引き受ける。
少女は隣の席から椅子を引っ張り、窓の向かいに腰掛けた。大剣が床を打って鈍い音を立てたが、少女は気にしていない。
「アタシはセレナーデ・シュナイデンだ、セレナでいいぜ」
「僕はヘルシャフト、ヘルでお願い」
「オッケー、ヘル。よろしく頼むぜ」
「うん、こちらこそよろしく。セレナ」
しっかりと握手を交わす。セレナの力は強く、離されたあと指がくっついてしまっていた。
セレナはアルを物珍しそうに見ている。
『なんだ小娘、ジロジロ見るな』
「うわ喋った。悪ぃな、こんな上級魔獣初めて見たからよ」
「アルはこんな態度だけど撫でられるの好きなんだよ」
「へぇー、こうか?」
『……悪くないな』
セレナに頭を撫でられ、暑さで垂れた耳を更に垂れさせる。尾がゆっくりと揺れているところを見るに、かなり機嫌は良くなっている。
「可愛げの無い喋り方すんなぁ」
『貴様に言われたくはないな、第一私に可愛げなどいらんだろう』
「その喋り方のお陰でギャップが出て可愛いけどね。擦り寄って来る時とか、眠そうにしてる時とか」
アルは僕を軽く睨みつける。
セレナはそれを見て楽しそうに笑った。
「なんつーか、息合ってんな。羨ましいぜ。えっと……アル、っていうのか? この狼」
『アルギュロスだ、特別にアルでもいいぞ。喜ぶがいい』
「ほいほい、ウレシーウレシー。で、こいつは?」
セレナは手を伸ばし、窓の外を眺めていたコウモリを掴み取った。急に捕まえられたコウモリは翼をバタバタと羽ばたかせる。
「セネカさん! あ、いや……落ち着いてください、大丈夫ですから」
丸い青の瞳には微かな恐怖が宿ったままだが、翼を動かすのはやめた。だが二対の羽はまだ落ち着きなく揺れている。
「セネカさん!? 何、こいつ、もしかして強いのかよ。さん付けの上で敬語って……そんなヤベぇ奴なのか?」
「あ、えっと……セネカさんは。まぁ、強いけど」
「見た目で判断するのは危険ってことだな。アタシの悪い癖だぜ、早いとこ治さねぇと」
そっと、壊れ物を扱うよりも慎重にコウモリを机に下ろす。
「すんませんでした、セネカさん。自分まだまだ未熟者っすけど、暫くの間よろしくお願いします!」
「いや、そんな事しなくても……いいと思うよ。セネカさんも怖がらないでくださいよ」
セレナの頭を上げさせ、何故か震え出すコウモリを止める。
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