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第四章 温泉の国の海底には
水面の影
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温泉に入ろうとしていた事も忘れて、僕は女と話し込んでいた。浴衣がはだけている事を伝えると、彼女は照れくさそうに背を向け、着衣を整える。
『早く言ってくれればいいのに』
「ごめんなさい……タイミング分からなくて」
くすくすと悪戯っぽく笑い、頭の布も巻き直している彼女に問いかける。
「あの、言いたくなければ言わなくていいんですけど……その、角って」
『角がどうかしたの?』
「あなたは、その、魔物だったり?」
『知らないわ』
僕から目を逸らし、そのまま伏し目がちになる。長く透明な睫毛が光を反射して輝く。
『あまり、自分の事は知らないの。どこでいつ生まれたのかも、本当の名前も』
「記憶喪失……ですか?」
『それも分からないの。忘れているというより初めから知らないみたい』
少し表情は曇ったが、淡々と話す彼女からは記憶が無いという悲壮感は感じられない。
当然の事を伝えている、そんなふうだ。
そういえば、これを聞いていなかった。
「あの、お名前は?」
『言っていなかったかしら、ヴォロンタよ。貴方は?』
「ヘルシャフトです。ヘルって呼んでください」
『分かったわ、ヘル』
僕の名前を呼んで、彼女は少し子供っぽい笑みを浮かべる。こんなふうに誰かと話すのは久しぶりだ、そう言っていた。それはやはり角のせいなのだろうか。
「ヴォロンタさんって、この国の人じゃないんですよね」
『ええ、旅をしてるの。目的も故郷も覚えてはいないけど』
故郷は、僕もなくしてしまった。目的は一応だが持っている。
初めの頃は居場所を探して、今は呪いの解き方を求めて。
そうだ、この国にも呪いがかかっている。
図書館で貰ったメモを頭に思い浮かべる。
確か、温泉の国の呪いは『嫉妬の呪』だったかな、それの影響がどんなものかは知らない、聞いておけばよかったと後悔する。
『貴方は?』
「僕の故郷は滅んでしまって、知っていますか? 魔法の国って所です」
『聞いた事はあるわ、魔物に滅ぼされたって……ごめんなさいね、辛い事を聞いたわ』
「あ、いえ。大丈夫ですよ」
『何か目的はあるの? 移住先を探しているとか?』
「それもあるかもしれませんけど。今はやっぱり、呪いを解く事です」
この人になら話しても大丈夫だろう。旅をしているのなら何か知っている事もあるかもしれない。
『かけられているの?』
「僕じゃなくて……その、国なんです」
『国って、まさか『八つの呪』?』
「知ってるんですね」
『解き方なんて分からないわよ? でもアイツなら……いいえ! なんでもないわ』
急に立ち上がり、用事が出来たからと慌てて走っていく。
そんな彼女の様子を僕は呆然と見送った。
用事はきっと嘘だろう、なら何故そんな嘘を?
呪いの話をしたからだろうか。ちらっと聞こえたアイツというのは誰の事だろう。
ぼうっと思いを巡らせながら僕は温泉に入ろうとしていた事を思い出した。遅い時間になって誰もいない静かな湯船は考え事をするのにぴったりだった。
部屋に戻ると、アルが奥から駆けてきた。
飛び込んでくるのかな、なんて呑気に思っていたが様子がおかしい。
僕を部屋の中に引っ張り入れて扉を素早く閉める、耳をそばだてて何かを探っている。
「アル、どうしたの?」
『しっ……静かにしてくれ。彼奴等が来る』
「あいつらって?」
『ウサギだ! 執拗く私を追い回しよって、満月が近いせいで興奮しているらしい。あの小娘では捕まえられんようだしな、全く……自分のペットも捕まえられんとは』
狼がこれほど怯える相手がウサギというのも滑稽な話だ。
不機嫌なアルをなんとか宥め、布団に誘った。無理矢理に押し込むと数分と経たずに寝息が立つ。
単純なものだとため息をついて、窓の外を眺めた。目の前は海──月の光を反射して煌めく雄大な海。
その水面に影が見える。恐ろしく長い何かの影。
「アル、ねぇアル!」
寝たばかりのアルをたたき起こして、窓まで引きずる。
海にはもう何も見えない。ただただ静かな波が起こっていた。
『……もう寝ろ』
腹に黒蛇が巻きついて、僕を布団へと引きずり込む。
今日はいつもと反対に僕が抱き枕にされてしまった。
朝。雀の可愛らしい鳴き声が聞こえる。窓の柵に三羽ほど止まり、まるで歌っているようだ。
『あまり近づくなよ、そいつは水雀といって刺激を与えると爆発する鳥だ』
「ば、爆発?」
『音だけだがな、後に残るのは水だけだ。その後どこへ行くのかは分からん』
「怖っ……可愛いのに」
名残惜しく思いながら部屋を後にする。
朝食も大広間で取ることになっている、席は昨日と同じだ。
アルは目の前のウサギ達を必死で威嚇している。
「ウサちゃん、めっ! ですよ、めっ!」
十六夜はウサギを必死に抑えているようだが、いつまで持つか分からない。
隣には昨日と同じく灰色の少女。ヴォロンタはどこにいるのだろうか。
膝の上に乗ってきた黒ウサギを撫でながら周囲を見回すが、彼女は見当たらない。
「 大 人 し く ね 」
アルの方を見つめだしたウサギに声をかける。やはり魔物だ、僕の声には従ってくれる。
『……もっと早くそうしてくれんか』
「ごめんごめん、忘れてた」
白ウサギは異常ともいえる勢いでニンジンを齧っている。
二匹分なのだろうがあの山盛りのニンジンは多過ぎやしないか。ウサギ達を合わせたより遥かに体積が上だ。
だが、数分も経たないうちにニンジンは全てウサギ達の腹に収まった。だというのにウサギ達の大きさは全く変わっていない、腹が膨らんでいる……なんてこともない。
「僕もいっぱい食べればあれくらい強く……!」
『なれん、やめろ』
僕の野望は冷静なアルによって砕かれた。
『早く言ってくれればいいのに』
「ごめんなさい……タイミング分からなくて」
くすくすと悪戯っぽく笑い、頭の布も巻き直している彼女に問いかける。
「あの、言いたくなければ言わなくていいんですけど……その、角って」
『角がどうかしたの?』
「あなたは、その、魔物だったり?」
『知らないわ』
僕から目を逸らし、そのまま伏し目がちになる。長く透明な睫毛が光を反射して輝く。
『あまり、自分の事は知らないの。どこでいつ生まれたのかも、本当の名前も』
「記憶喪失……ですか?」
『それも分からないの。忘れているというより初めから知らないみたい』
少し表情は曇ったが、淡々と話す彼女からは記憶が無いという悲壮感は感じられない。
当然の事を伝えている、そんなふうだ。
そういえば、これを聞いていなかった。
「あの、お名前は?」
『言っていなかったかしら、ヴォロンタよ。貴方は?』
「ヘルシャフトです。ヘルって呼んでください」
『分かったわ、ヘル』
僕の名前を呼んで、彼女は少し子供っぽい笑みを浮かべる。こんなふうに誰かと話すのは久しぶりだ、そう言っていた。それはやはり角のせいなのだろうか。
「ヴォロンタさんって、この国の人じゃないんですよね」
『ええ、旅をしてるの。目的も故郷も覚えてはいないけど』
故郷は、僕もなくしてしまった。目的は一応だが持っている。
初めの頃は居場所を探して、今は呪いの解き方を求めて。
そうだ、この国にも呪いがかかっている。
図書館で貰ったメモを頭に思い浮かべる。
確か、温泉の国の呪いは『嫉妬の呪』だったかな、それの影響がどんなものかは知らない、聞いておけばよかったと後悔する。
『貴方は?』
「僕の故郷は滅んでしまって、知っていますか? 魔法の国って所です」
『聞いた事はあるわ、魔物に滅ぼされたって……ごめんなさいね、辛い事を聞いたわ』
「あ、いえ。大丈夫ですよ」
『何か目的はあるの? 移住先を探しているとか?』
「それもあるかもしれませんけど。今はやっぱり、呪いを解く事です」
この人になら話しても大丈夫だろう。旅をしているのなら何か知っている事もあるかもしれない。
『かけられているの?』
「僕じゃなくて……その、国なんです」
『国って、まさか『八つの呪』?』
「知ってるんですね」
『解き方なんて分からないわよ? でもアイツなら……いいえ! なんでもないわ』
急に立ち上がり、用事が出来たからと慌てて走っていく。
そんな彼女の様子を僕は呆然と見送った。
用事はきっと嘘だろう、なら何故そんな嘘を?
呪いの話をしたからだろうか。ちらっと聞こえたアイツというのは誰の事だろう。
ぼうっと思いを巡らせながら僕は温泉に入ろうとしていた事を思い出した。遅い時間になって誰もいない静かな湯船は考え事をするのにぴったりだった。
部屋に戻ると、アルが奥から駆けてきた。
飛び込んでくるのかな、なんて呑気に思っていたが様子がおかしい。
僕を部屋の中に引っ張り入れて扉を素早く閉める、耳をそばだてて何かを探っている。
「アル、どうしたの?」
『しっ……静かにしてくれ。彼奴等が来る』
「あいつらって?」
『ウサギだ! 執拗く私を追い回しよって、満月が近いせいで興奮しているらしい。あの小娘では捕まえられんようだしな、全く……自分のペットも捕まえられんとは』
狼がこれほど怯える相手がウサギというのも滑稽な話だ。
不機嫌なアルをなんとか宥め、布団に誘った。無理矢理に押し込むと数分と経たずに寝息が立つ。
単純なものだとため息をついて、窓の外を眺めた。目の前は海──月の光を反射して煌めく雄大な海。
その水面に影が見える。恐ろしく長い何かの影。
「アル、ねぇアル!」
寝たばかりのアルをたたき起こして、窓まで引きずる。
海にはもう何も見えない。ただただ静かな波が起こっていた。
『……もう寝ろ』
腹に黒蛇が巻きついて、僕を布団へと引きずり込む。
今日はいつもと反対に僕が抱き枕にされてしまった。
朝。雀の可愛らしい鳴き声が聞こえる。窓の柵に三羽ほど止まり、まるで歌っているようだ。
『あまり近づくなよ、そいつは水雀といって刺激を与えると爆発する鳥だ』
「ば、爆発?」
『音だけだがな、後に残るのは水だけだ。その後どこへ行くのかは分からん』
「怖っ……可愛いのに」
名残惜しく思いながら部屋を後にする。
朝食も大広間で取ることになっている、席は昨日と同じだ。
アルは目の前のウサギ達を必死で威嚇している。
「ウサちゃん、めっ! ですよ、めっ!」
十六夜はウサギを必死に抑えているようだが、いつまで持つか分からない。
隣には昨日と同じく灰色の少女。ヴォロンタはどこにいるのだろうか。
膝の上に乗ってきた黒ウサギを撫でながら周囲を見回すが、彼女は見当たらない。
「 大 人 し く ね 」
アルの方を見つめだしたウサギに声をかける。やはり魔物だ、僕の声には従ってくれる。
『……もっと早くそうしてくれんか』
「ごめんごめん、忘れてた」
白ウサギは異常ともいえる勢いでニンジンを齧っている。
二匹分なのだろうがあの山盛りのニンジンは多過ぎやしないか。ウサギ達を合わせたより遥かに体積が上だ。
だが、数分も経たないうちにニンジンは全てウサギ達の腹に収まった。だというのにウサギ達の大きさは全く変わっていない、腹が膨らんでいる……なんてこともない。
「僕もいっぱい食べればあれくらい強く……!」
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