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第三章 書物の国の小規模戦争
八つの呪い
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大図書館のガラスが二枚ほど割れている。
昨日には無かった光景に驚き、修理の為に立ち入り禁止となった窓の周りの本棚達を遠くから眺めた。
と、左手を本棚にぶつける。
朝に抉られたばかりの傷の痛みがぶり返し、声を殺して叫んだ。
そんなしゃがみこむ僕を不審に思ったのだろう、司書の女性が声をかけてきた。
『大丈夫ですか? おや、貴方は美味しそ……いえ、昨日の少年』
「うっ……ぁ……大丈夫、です。あの……今なんて言おうとしたんですか?」
『いえ、何でも』
明るい紫のメガネをかけ直し、司書は僕に向き直った。
『昨日の本ですが、よろしければ内容を噛み砕いてお伝え致しましょう』
「いいんですか?」
『ええ、貴方はマルコシアスの契約者だと聞きました。それはつまり信頼に足る人物という事です。それに美味しそ……いえ、何でも』
鋭い犬歯がチラつく口元を隠し、目を逸らす。
僕はあまり彼女を信用出来ないでいる。
『ではどうぞ』
割れた窓の二つ隣の窓のそばの小さな椅子に座らされる。
図書館内を見渡す事の出来る位置に、安心感を覚える。
もし彼女が僕に襲いかかるような事があったとしても、この場所なら大丈夫だろう。
『さて、『八つの呪』のどれを知りたいのでしょうか』
僕が昨日少し見ただけで倒れてしまった本をパラパラと捲る。
向かいの席に座った彼女の目は、眼鏡のレンズに光が反射して全く見えない。
「あの、まず『八つの呪』ってなんなんですか?」
『その名の通り、八つの強力な呪いを指します。一つは悪魔が、一つは神と天使達が』
素早くメモ帳に表のようなものを書き、僕に見せた。
声を出さずに読む事を約束させられる。
『暴喰の呪』はお菓子の国、食欲を増幅させる。
『淫蕩の呪』は酒色の国、人を酒色に溺れさせる。
『貪欲の呪』は娯楽の国、人の物欲を刺激する。
『堕落の呪』は植物の国、人から気力を奪い取る。
『傲慢の呪』は希少鉱石の国、思い上がらせ破滅させる。
『嫉妬の呪』は温泉の国、羨望を歪め増幅させる。
『憤怒の呪』は兵器の国、全てに対して怒り狂わせる。
『狂信の呪』は正義の国、神に完全な服従を誓わせる。
美しく丁寧な文字で書かれた文字を見ているだけでも寒気がしてくる。
『『傲慢の呪』に関しては、現在封印状態にあります。『憤怒の呪』も休眠状態にありますから、実質六つですね』
「あの、最後の……神って、どういう事なんですか?」
『天国に一番近い国とされる『正義の国』では神だけが絶対的正義の存在。それに反抗するものは非人道的な処刑を受けるでしょう、神に反抗するものはもう人ではありませんから。まぁ神への狂信ですから、呪いと呼ぶのは正しくない。皮肉みたいなものです』
「そんな……国が」
『神に反抗する者に対し似た感情を持つ人間は多いのでは?』
「そうかもしれないけど、だからって……殺したりなんか、しませんよ」
罪人は裁かれるべきなのだろうが、彼等の言い分を全く聞かずに処刑すると言うのか?
それは、もはや正義ではない。
そんな事を考えながら、ふと本来の目的を思い出した。
「あ、あの……『暴喰の呪』についてお願いします」
今までに見た二つの国、どちらの呪いの危険性が高いかといえば当然お菓子の国の方だろう。
呪いの理由も、その効力も。
『承知いたしました。『暴喰の呪』はお菓子の国にかけられた食欲を増幅させる呪いです。あの国のお菓子には魔力が溶け込んでいます。食べれば魔力は増幅しますが、相当の自我がなければ食べるのはお勧め致しません』
「呪いの解き方とかは……」
『ありませんね、術者にも解けるかどうか』
「術者って、誰ですか?」
『地獄の最高君主、悪魔の帝王』
「名前……は、ダメですか?」
『……決して私の言葉を繰り返さぬように。蝿の王、名はベルゼブブ』
「ベル……んっ」
『繰り返さぬようにと言ったでしょう?』
口を押さえ、灰色の瞳が僕を責める。
いいですね、と念を押されてようやく手は離れた。
「ご、ごめんなさい……つい」
司書は辺りをキョロキョロと見回す、不安そうな彼女の顔に僕も不安になってくる。
『いえ、問題有りません』
そう言って彼女はいつも通りの無表情に戻る。
そして腕時計を見やり、申し訳なさそうに言った。
『少し、用事が有りまして……また後でで構いませんか?』
「あ、はい。ありがとうございました」
『何かあれば私を呼んでくださいね』
微かに口角を吊り上げる。
慣れていないであろう笑みは、たどたどしく可愛らしい。
「あの、名前を……聞いていません」
『ああ、そうでしたか。申し訳ありません。私の名はアガリアレプト。あらゆる謎を解き秘密を暴く者、なんて呼ばれたりも』
ふふ、と照れたように笑う。
彼女の表情がこれだけ見られるとは、今日はいい日なのかもしれない。
「ありがとうございました。アガリアレプトさん。また、本読んでくださいね」
『……ええ、是非』
僕も精一杯の微笑みを作る。
彼女は僕の頭を撫で、優しく微笑んだ。
子供扱いされているような気もせず、ただただ喜ばしい。
早足で去っていく彼女の後ろ姿を名残惜しく思い、ぼうっと眺めていた。
すると、足に何かが触れる。
「アル。調べ物は?」
『終わった』
「何調べてたの?」
『名の盟約について』
座っている僕の膝に頭を乗せ、アルは僕の目の前に自分の尾を差し出した。
僕の名が彫られたそれはいつ見ても痛々しい。
アルはこの傷を気に入っているらしいが、僕は見るのも嫌だった。
『偶に起こった契約違反と見なされた行為が知りたくてな』
「分かったの?」
『ああ、私は確かに契約違反をしていたようだな』
何故か嬉しそうに笑う。
その顔はどことなくニヤニヤとした嫌らしいものに思えた。
「何?」
くっくと笑いながら、勿体ぶって言う。
『貴方を寂しがらせたからだ』
「へ……?」
『約束の内容は貴方を不安がらせない、独りにしない、そんなところだからな』
僕の膝に両前足をつき、顔に頭を擦り寄せる。
柔らかい毛の感触は何故か懐かしい。
『くっくっく……可愛らしいご主人様だ。私の姿が暫時見えぬだけであのような!』
「や、やめてよ……うぅ…ごめん」
急に恥ずかしくなる。
確かにアルの尾が焼けたのは、僕が不安になって、姿が見えない事を悲しく思った時ばかりで、でもそんな事でなんて。まるで小さな子供じゃないか。
すっかり上機嫌になったアルに顔を舐められ、僕も安心しきっていた。これからはもっと僕から離れなくなるだろうと考えると、嬉しくてたまらない。
アルとの至福の時間、それを邪魔するように轟音が響く。
外からだ。
人々の悲鳴、崩れ去る建物。
普段なら恐怖し逃げ惑うであろうそれは、今の僕には鬱陶しく邪魔なものとしか思えなかった。
昨日には無かった光景に驚き、修理の為に立ち入り禁止となった窓の周りの本棚達を遠くから眺めた。
と、左手を本棚にぶつける。
朝に抉られたばかりの傷の痛みがぶり返し、声を殺して叫んだ。
そんなしゃがみこむ僕を不審に思ったのだろう、司書の女性が声をかけてきた。
『大丈夫ですか? おや、貴方は美味しそ……いえ、昨日の少年』
「うっ……ぁ……大丈夫、です。あの……今なんて言おうとしたんですか?」
『いえ、何でも』
明るい紫のメガネをかけ直し、司書は僕に向き直った。
『昨日の本ですが、よろしければ内容を噛み砕いてお伝え致しましょう』
「いいんですか?」
『ええ、貴方はマルコシアスの契約者だと聞きました。それはつまり信頼に足る人物という事です。それに美味しそ……いえ、何でも』
鋭い犬歯がチラつく口元を隠し、目を逸らす。
僕はあまり彼女を信用出来ないでいる。
『ではどうぞ』
割れた窓の二つ隣の窓のそばの小さな椅子に座らされる。
図書館内を見渡す事の出来る位置に、安心感を覚える。
もし彼女が僕に襲いかかるような事があったとしても、この場所なら大丈夫だろう。
『さて、『八つの呪』のどれを知りたいのでしょうか』
僕が昨日少し見ただけで倒れてしまった本をパラパラと捲る。
向かいの席に座った彼女の目は、眼鏡のレンズに光が反射して全く見えない。
「あの、まず『八つの呪』ってなんなんですか?」
『その名の通り、八つの強力な呪いを指します。一つは悪魔が、一つは神と天使達が』
素早くメモ帳に表のようなものを書き、僕に見せた。
声を出さずに読む事を約束させられる。
『暴喰の呪』はお菓子の国、食欲を増幅させる。
『淫蕩の呪』は酒色の国、人を酒色に溺れさせる。
『貪欲の呪』は娯楽の国、人の物欲を刺激する。
『堕落の呪』は植物の国、人から気力を奪い取る。
『傲慢の呪』は希少鉱石の国、思い上がらせ破滅させる。
『嫉妬の呪』は温泉の国、羨望を歪め増幅させる。
『憤怒の呪』は兵器の国、全てに対して怒り狂わせる。
『狂信の呪』は正義の国、神に完全な服従を誓わせる。
美しく丁寧な文字で書かれた文字を見ているだけでも寒気がしてくる。
『『傲慢の呪』に関しては、現在封印状態にあります。『憤怒の呪』も休眠状態にありますから、実質六つですね』
「あの、最後の……神って、どういう事なんですか?」
『天国に一番近い国とされる『正義の国』では神だけが絶対的正義の存在。それに反抗するものは非人道的な処刑を受けるでしょう、神に反抗するものはもう人ではありませんから。まぁ神への狂信ですから、呪いと呼ぶのは正しくない。皮肉みたいなものです』
「そんな……国が」
『神に反抗する者に対し似た感情を持つ人間は多いのでは?』
「そうかもしれないけど、だからって……殺したりなんか、しませんよ」
罪人は裁かれるべきなのだろうが、彼等の言い分を全く聞かずに処刑すると言うのか?
それは、もはや正義ではない。
そんな事を考えながら、ふと本来の目的を思い出した。
「あ、あの……『暴喰の呪』についてお願いします」
今までに見た二つの国、どちらの呪いの危険性が高いかといえば当然お菓子の国の方だろう。
呪いの理由も、その効力も。
『承知いたしました。『暴喰の呪』はお菓子の国にかけられた食欲を増幅させる呪いです。あの国のお菓子には魔力が溶け込んでいます。食べれば魔力は増幅しますが、相当の自我がなければ食べるのはお勧め致しません』
「呪いの解き方とかは……」
『ありませんね、術者にも解けるかどうか』
「術者って、誰ですか?」
『地獄の最高君主、悪魔の帝王』
「名前……は、ダメですか?」
『……決して私の言葉を繰り返さぬように。蝿の王、名はベルゼブブ』
「ベル……んっ」
『繰り返さぬようにと言ったでしょう?』
口を押さえ、灰色の瞳が僕を責める。
いいですね、と念を押されてようやく手は離れた。
「ご、ごめんなさい……つい」
司書は辺りをキョロキョロと見回す、不安そうな彼女の顔に僕も不安になってくる。
『いえ、問題有りません』
そう言って彼女はいつも通りの無表情に戻る。
そして腕時計を見やり、申し訳なさそうに言った。
『少し、用事が有りまして……また後でで構いませんか?』
「あ、はい。ありがとうございました」
『何かあれば私を呼んでくださいね』
微かに口角を吊り上げる。
慣れていないであろう笑みは、たどたどしく可愛らしい。
「あの、名前を……聞いていません」
『ああ、そうでしたか。申し訳ありません。私の名はアガリアレプト。あらゆる謎を解き秘密を暴く者、なんて呼ばれたりも』
ふふ、と照れたように笑う。
彼女の表情がこれだけ見られるとは、今日はいい日なのかもしれない。
「ありがとうございました。アガリアレプトさん。また、本読んでくださいね」
『……ええ、是非』
僕も精一杯の微笑みを作る。
彼女は僕の頭を撫で、優しく微笑んだ。
子供扱いされているような気もせず、ただただ喜ばしい。
早足で去っていく彼女の後ろ姿を名残惜しく思い、ぼうっと眺めていた。
すると、足に何かが触れる。
「アル。調べ物は?」
『終わった』
「何調べてたの?」
『名の盟約について』
座っている僕の膝に頭を乗せ、アルは僕の目の前に自分の尾を差し出した。
僕の名が彫られたそれはいつ見ても痛々しい。
アルはこの傷を気に入っているらしいが、僕は見るのも嫌だった。
『偶に起こった契約違反と見なされた行為が知りたくてな』
「分かったの?」
『ああ、私は確かに契約違反をしていたようだな』
何故か嬉しそうに笑う。
その顔はどことなくニヤニヤとした嫌らしいものに思えた。
「何?」
くっくと笑いながら、勿体ぶって言う。
『貴方を寂しがらせたからだ』
「へ……?」
『約束の内容は貴方を不安がらせない、独りにしない、そんなところだからな』
僕の膝に両前足をつき、顔に頭を擦り寄せる。
柔らかい毛の感触は何故か懐かしい。
『くっくっく……可愛らしいご主人様だ。私の姿が暫時見えぬだけであのような!』
「や、やめてよ……うぅ…ごめん」
急に恥ずかしくなる。
確かにアルの尾が焼けたのは、僕が不安になって、姿が見えない事を悲しく思った時ばかりで、でもそんな事でなんて。まるで小さな子供じゃないか。
すっかり上機嫌になったアルに顔を舐められ、僕も安心しきっていた。これからはもっと僕から離れなくなるだろうと考えると、嬉しくてたまらない。
アルとの至福の時間、それを邪魔するように轟音が響く。
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