魔法使いの国で無能だった少年は、魔物使いとして世界を救う旅に出る
完結しました!
魔法使いの国に生まれた少年には、魔法を扱う才能がなかった。
無能と蔑まれ、両親にも愛されず、優秀な兄を頼りに何年も引きこもっていた。
そんなある日、国が魔物の襲撃を受け、少年の魔物を操る能力も目覚める。
能力に呼応し現れた狼は少年だけを助けた。狼は少年を息子のように愛し、少年も狼を母のように慕った。
滅びた故郷を去り、一人と一匹は様々な国を渡り歩く。
悪魔の家畜として扱われる人間、退廃的な生活を送る天使、人との共存を望む悪魔、地の底に封印された堕天使──残酷な呪いを知り、凄惨な日常を知り、少年は自らの能力を平和のために使うと決意する。
悪魔との契約や邪神との接触により少年は人間から離れていく。対価のように精神がすり減り、壊れかけた少年に狼は寄り添い続けた。次第に一人と一匹の絆は親子のようなものから夫婦のようなものに変化する。
狂いかけた少年の精神は狼によって繋ぎ止められる。
やがて少年は数多の天使を取り込んで上位存在へと変転し、出生も狼との出会いもこれまでの旅路も……全てを仕組んだ邪神と対決する。
魔法使いの国に生まれた少年には、魔法を扱う才能がなかった。
無能と蔑まれ、両親にも愛されず、優秀な兄を頼りに何年も引きこもっていた。
そんなある日、国が魔物の襲撃を受け、少年の魔物を操る能力も目覚める。
能力に呼応し現れた狼は少年だけを助けた。狼は少年を息子のように愛し、少年も狼を母のように慕った。
滅びた故郷を去り、一人と一匹は様々な国を渡り歩く。
悪魔の家畜として扱われる人間、退廃的な生活を送る天使、人との共存を望む悪魔、地の底に封印された堕天使──残酷な呪いを知り、凄惨な日常を知り、少年は自らの能力を平和のために使うと決意する。
悪魔との契約や邪神との接触により少年は人間から離れていく。対価のように精神がすり減り、壊れかけた少年に狼は寄り添い続けた。次第に一人と一匹の絆は親子のようなものから夫婦のようなものに変化する。
狂いかけた少年の精神は狼によって繋ぎ止められる。
やがて少年は数多の天使を取り込んで上位存在へと変転し、出生も狼との出会いもこれまでの旅路も……全てを仕組んだ邪神と対決する。
序章 魔法の国の滅亡
第一章 おかしなお菓子の国
第二章 ネオン輝く娯楽の国
第三章 書物の国の小規模戦争
第四章 温泉の国の海底には
第五章 淫靡なるは酒食の国
第六章 砂漠の国の地下遺跡
第七章 牢獄の国に封じられし明星
第八章 堕した明星
第九章 妖鬼の国にて奉公を
第十章 眠りに落ちた植物の国
第十一章 混沌と遊ぶ希少鉱石の国
第十二章 兵器の国と歪みきった愛
第十三章 異界にて神々を讃えよ
第十四章 倒錯した悪魔達との狂宴
第十五章 惨劇の舞台は獣人の国
第十六章 遊戯は神降の国でも企てられる
第十七章 滅びた国の地下に鎮座する魔王
第十八章 美食家な地獄の帝王
第十九章 植物の国と奴隷商
第二十章 偽の理想郷にて嘘を兄に
第二十一章 神が降りし国にて神具を探せ
第二十二章 鬼の義肢と襲いくる災難
第二十三章 不定形との家族ごっこを人形の国で
第二十四章 大神の集落にて悪魔の子を救出せよ
第二十五章 本拠地は酒色の国に
第二十六章 貪食者と界を守る魔性共
第二十七章 壊されかけた者共と契りを結べ
第二十八章 神降の国にて晩餐会を
第二十九章 愛し仔の為の弔辞
第三十章 欲望に満ち満ちた悪魔共
第三十一章 月の裏側で夢を見よう
第三十一章 過去全ての魔物使いを凌駕せよ
第三十二章 初めから失敗を繰り返して
第三十三章 神々の全面戦争
第三十四章 美麗なる妖狐は壮大な夢を見た
第三十五章 幾重もの偽物と閑話休題
第三十六章 怠惰の悪魔と鬼喰らいの神虫
第三十七章 水底より甦りし邪神
第三十八章 乱雑なる国家運営と国家防衛
第三十九章 君臨する支配者は決定事項に咽ぶ
第四十章 希少鉱石の国で学ぶ人と神の習性
第四十一章 叩き折った旗を挙式の礎に
第四十二章 悪趣味に遅れた顕在計画
第四十三章 国際連合に対抗する魔王連合
第四十四章 海面より浮上する理想郷
第四十五章 消えていく少年だった証拠
第四十六章 正義を滅ぼす魔性の王とその下僕
第四十七章 支配の魔神と無貌の邪神
終章 魔神王による希望に満ち溢れた新世界
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と